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あの一世紀生きてそうなおばあさんを見る限りじいちゃんといい勝負だと思うが侍女頭に負けていないと言われるのはお世辞とはいえ正直嬉しい。
「クソババアは茶を淹れるのだけは上手いですからね。おっと、言葉遣いが乱れてしまい失礼いたしました。」
「あ、今日は漱歌さんが勝利したんですね。」
「はい、お嬢様。これで今後一月は私がお世話いたします。」
「漱歌さんは比較的懐石料理みたいなものが多いし詩さんみたいな家庭的な御味の方が私は好きですよ。」
「お褒めに預かり光栄ですお嬢様。」
漱歌と呼ばれたおばあさんをさりげなくディスっているように聞こえる明日香さん。
家に着くなり本気で殺しにかかるような人だからディスられて当然かもしれないけど今まで育ててきたのに反抗期?
「でも詩さんは朝が弱かったですよね。ここから学校に通うには普段よりも早起きをしなければなりませんよ。」
「う、め、目覚ましをおかけすれば寝坊することはございませんので……。」
「今朝何個目覚まし止めていた思っているんですか?」
「えっと3つです。」
「違います15個です。こっちの部屋まで聞こえていましたよ。」
15個は非常に騒音を起こしそうな目覚ましの数だ。
「このおびただしい目覚ましに加えて照明とカーテンもタイマー式で合計照度が100,000㏓もあるような無駄な設計を施させるようにさせたのは詩さんの強い要望があったからではありませんでしったけ?」
「お、お嬢様はお戯れはそこまでにしていただけませんでしょうか?」
「なら漱歌さんが居ても問題ないですよね。」
「はい。」
タイミングを見計らってかのように背後から近づいてくる気配に気が付いた。
「とても良い茶葉の香りですね。
先ほどはとんだ無礼をしてしまいお詫び申し上げます。
それと詩、詰めが甘いですよ。
後始末はちゃんとしてから家に上がりなさいと言っているではありませんか。」
「おばあちゃんはいつも負けた人のがするって言ってるじゃないですか。」
「それではありません。
玄関の靴をしまっていなかったでしょうが。」
「あ。」
詩さんは所々抜けているようだ。
それでよく自分一人で充分だと断定できたものだ。
「ここはただでさえあの腐れ狸の領域です。
あれを家に上がったときにお小言を言われてはたまったものではありません。
失礼、少々私怨が混じってしまいました。
先ほどもですがお嬢様に刀赤の悪い虫がついたばかりだと思っておりました。」
この口ぶりから察するにじいちゃんのことを言っているのだろうか。
「知らぬと言った顔ですね。
お嬢様も術者として視覚は覚醒したようですしお話ししましょう。
あなたの傷跡は遺伝的かつ一般人と何ら変わらない病気です。
しかし、違う部分が一つだけあります。
その傷跡が悪化する原因は封印術が施されているからです。
あなたも自覚はあるでしょう。
封印を施したものとは本人が自我を確立させたときに干渉してくるはずです。」
「待ってください漱歌さん、私は術者とかにはまだ詳しくはありませんが刀赤さんの傷が一般人と変わらないのなら切り取ることもできるのではないのですか?」
「その質問に関しては肯定と言えますが彼のように如何せん呪いの方が強すぎるあまり悪化しすぎた傷に関してはレーザー治療、外科手術による切り取ることなどは出来ません。
さらに加えてその刀赤の特別な血筋が拒絶反応を起こすのです。
ですから大部分を切り取る手術はまずできないと断言できます。
またステロイド剤によるホルモン注射などもありますがこれも傷の悪化速度を軽減するほどのモノではありません。
故に呪いの克服が大前提となります。
そして彼はそれを成しています。
どこの神か知りませんが干渉を受けていますね?」
「…………。」
事実上の肯定だった。
ナイフを持って飛びかかってきたときには解らなかったがこの人はこの人で人間を隅々まで観察していた。
「そこの女性については特に話すことはありません。
ギリシャの術者ということにしておいた方がこちらとしても都合がいいですしね。
まあ、お嬢様にとっては……おっとここまで行ってしまっては詩に怒られてしまいますので割愛しますが。
あの狸爺は使命を知っておきながらほっつき歩いていましたからね。
子に伝承させたくなかったのは解りますがその代償が孫に出ては意味がないというのに。」
さらに漱歌さんは説明を続けた。
刀赤家はそもそも封印の依り代として最適な人間の血筋。
封印を行う際に必ず傷をつけるその際に傷が広がり傷跡として残る。
現代医療を用いれば初期段階では治る見込みは無しに悪しからずだが成長しているのなら治すのは不可能。
呪いの克服も相当な自我を独立させなければならなかった。
基準としてはギリシャの哲学者と同じくらいの疑問視をしなくては呪いの根本は納得しないらしい。
俺の場合は99%治っていると言っていいらしい。
「ただし封印されている術者が刀赤のぼっちゃんの場合は人間じゃない。
そして封印しているのも複数体居ることを考慮すると今は操れていてもまたぶり返す可能性が高いのさ。
それじゃあもうそろそろ帰っておかないと暗くなるし送っていくよ。
お嬢様もそれでいいね。」
「はい、でも刀赤さんのおじいさまにお会いしてもよろしいでしょうか。」
漱歌さんは苦虫を潰したような顔をした。
「クソババアは茶を淹れるのだけは上手いですからね。おっと、言葉遣いが乱れてしまい失礼いたしました。」
「あ、今日は漱歌さんが勝利したんですね。」
「はい、お嬢様。これで今後一月は私がお世話いたします。」
「漱歌さんは比較的懐石料理みたいなものが多いし詩さんみたいな家庭的な御味の方が私は好きですよ。」
「お褒めに預かり光栄ですお嬢様。」
漱歌と呼ばれたおばあさんをさりげなくディスっているように聞こえる明日香さん。
家に着くなり本気で殺しにかかるような人だからディスられて当然かもしれないけど今まで育ててきたのに反抗期?
「でも詩さんは朝が弱かったですよね。ここから学校に通うには普段よりも早起きをしなければなりませんよ。」
「う、め、目覚ましをおかけすれば寝坊することはございませんので……。」
「今朝何個目覚まし止めていた思っているんですか?」
「えっと3つです。」
「違います15個です。こっちの部屋まで聞こえていましたよ。」
15個は非常に騒音を起こしそうな目覚ましの数だ。
「このおびただしい目覚ましに加えて照明とカーテンもタイマー式で合計照度が100,000㏓もあるような無駄な設計を施させるようにさせたのは詩さんの強い要望があったからではありませんでしったけ?」
「お、お嬢様はお戯れはそこまでにしていただけませんでしょうか?」
「なら漱歌さんが居ても問題ないですよね。」
「はい。」
タイミングを見計らってかのように背後から近づいてくる気配に気が付いた。
「とても良い茶葉の香りですね。
先ほどはとんだ無礼をしてしまいお詫び申し上げます。
それと詩、詰めが甘いですよ。
後始末はちゃんとしてから家に上がりなさいと言っているではありませんか。」
「おばあちゃんはいつも負けた人のがするって言ってるじゃないですか。」
「それではありません。
玄関の靴をしまっていなかったでしょうが。」
「あ。」
詩さんは所々抜けているようだ。
それでよく自分一人で充分だと断定できたものだ。
「ここはただでさえあの腐れ狸の領域です。
あれを家に上がったときにお小言を言われてはたまったものではありません。
失礼、少々私怨が混じってしまいました。
先ほどもですがお嬢様に刀赤の悪い虫がついたばかりだと思っておりました。」
この口ぶりから察するにじいちゃんのことを言っているのだろうか。
「知らぬと言った顔ですね。
お嬢様も術者として視覚は覚醒したようですしお話ししましょう。
あなたの傷跡は遺伝的かつ一般人と何ら変わらない病気です。
しかし、違う部分が一つだけあります。
その傷跡が悪化する原因は封印術が施されているからです。
あなたも自覚はあるでしょう。
封印を施したものとは本人が自我を確立させたときに干渉してくるはずです。」
「待ってください漱歌さん、私は術者とかにはまだ詳しくはありませんが刀赤さんの傷が一般人と変わらないのなら切り取ることもできるのではないのですか?」
「その質問に関しては肯定と言えますが彼のように如何せん呪いの方が強すぎるあまり悪化しすぎた傷に関してはレーザー治療、外科手術による切り取ることなどは出来ません。
さらに加えてその刀赤の特別な血筋が拒絶反応を起こすのです。
ですから大部分を切り取る手術はまずできないと断言できます。
またステロイド剤によるホルモン注射などもありますがこれも傷の悪化速度を軽減するほどのモノではありません。
故に呪いの克服が大前提となります。
そして彼はそれを成しています。
どこの神か知りませんが干渉を受けていますね?」
「…………。」
事実上の肯定だった。
ナイフを持って飛びかかってきたときには解らなかったがこの人はこの人で人間を隅々まで観察していた。
「そこの女性については特に話すことはありません。
ギリシャの術者ということにしておいた方がこちらとしても都合がいいですしね。
まあ、お嬢様にとっては……おっとここまで行ってしまっては詩に怒られてしまいますので割愛しますが。
あの狸爺は使命を知っておきながらほっつき歩いていましたからね。
子に伝承させたくなかったのは解りますがその代償が孫に出ては意味がないというのに。」
さらに漱歌さんは説明を続けた。
刀赤家はそもそも封印の依り代として最適な人間の血筋。
封印を行う際に必ず傷をつけるその際に傷が広がり傷跡として残る。
現代医療を用いれば初期段階では治る見込みは無しに悪しからずだが成長しているのなら治すのは不可能。
呪いの克服も相当な自我を独立させなければならなかった。
基準としてはギリシャの哲学者と同じくらいの疑問視をしなくては呪いの根本は納得しないらしい。
俺の場合は99%治っていると言っていいらしい。
「ただし封印されている術者が刀赤のぼっちゃんの場合は人間じゃない。
そして封印しているのも複数体居ることを考慮すると今は操れていてもまたぶり返す可能性が高いのさ。
それじゃあもうそろそろ帰っておかないと暗くなるし送っていくよ。
お嬢様もそれでいいね。」
「はい、でも刀赤さんのおじいさまにお会いしてもよろしいでしょうか。」
漱歌さんは苦虫を潰したような顔をした。
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