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全ての始まり
大都市アスクランを目指して2
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さてどうしたものか。
木の棒を握りしめクラインは頭の中でイメージする。棒でも立派な武器だ。問題なく扱える。
だがやつのどこを攻めるのが効果的か、僕にはその知識がない。
「やつの弱点はどこなんでしょう」
ここは隣にいる男に頼るほかない。
「コウラベアか?本当に知らないとはな。もしやかなりの田舎出なのか?」
「えぇ、僕の故郷はど田舎もいいところです。動物を狩る知識はあるんですがね、今はあなたが頼りです」
コウラベアはジリジリ距離を詰めている。警戒しているようですぐ飛びかかろうとせず、様子を伺っているようだ。こちらからすれば好都合である。
「やつは体の表面を爬虫類が持つような鱗に覆われているから真正面から向かっても木の棒じゃ勝ち目はない。狙うなら体の内側、隠れている腹や首さ」
「なるほど、内側ですね」
狙うところさえわかればどうとでもなる。クラインは棒を強く握り直し、再び構える。
「反撃といきましょう!」
やつは警戒しているから簡単に懐を見せはしないだろう。ならば…!
木の棒を器用に回し、飛ばされた剣に当てるとそのまま剣を打ち上げる。回転しながら弧を描き落ちてくるブロードソードをいとも簡単にキャッチすると、コウラベアに向かい走り出した。
リーチが長い分多少離れていてもこちらの攻撃は届く!
コウラベアが反応をするよりも早く、クラインの棒がコウラベアの足を強く打ち付ける。
スパァン!と音を立てて打ち付けられた前足を反射的に挙げるコウラベア。痛みよりも先に再び足を打つ音が響く。一瞬にして棒を逆回転させ、逆の前足を打ち付けたのだ。
「グ…グオォォオ!」
一瞬の出来事に驚いたコウラベアは前足をあげ後ろ足で立ち上がった。懐は丸見えだ。
その瞬間をクラインは見逃さなかった。棒を投げ捨てブロードソードに持ち替える。素早い動きで懐に潜り込み弱点めがけて薙ぎ払う。
「ガァァアア!グ…ガァ!…」
その一撃でコウラベアは絶命した。確実に急所を切りさばいた見事な一撃。それを見ていた男は思わず手を叩いた。
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
「まさか棒切れで倒しちまうとはな。それも一瞬でとは恐れ入った!ついてねぇとは思ったがまさか通りがかりの少年がたまたま棒術の使い手だなんてな。不幸中の幸いとはこのことか!」
ガハハと笑う男に対し、少し困った顔でクラインは訂正する。
「あの…手渡されたのが棒だっただけで棒術使いという訳では…」
「…は…?」
…………謎の沈黙が流れる。
「ですから、僕は棒術の使い手ではありません、というか戦闘に棒を使ったのは初めてですね」
「…いや、何言ってんだよ。あの棒さばきを見だ後に初めて使いましたってそりゃ信じる方が難しいぜ」
そりゃそうだよなと思いつつ、相変わらずの困り顔でクラインは説明する。
「まあ…普通はそうなんですけどね。棒に限らず、僕は殆どの武器と呼ばれるものならばたとえ初見でもその武器の性能を限界まで引き出せるんです。信じられないかもしれませんが…」
その言葉にハッと驚いたように目を見開く男。脳裏には一つの言葉が浮かんでいた。
「少年…まさかお前…」
先ほどまでの困り顔が打って変わって、パァと表情を明るくするクライン。
「おや、ご存知だったんですね!なら話は早い。そうです、僕は…」
「継承する魂の宿主なんです」
木の棒を握りしめクラインは頭の中でイメージする。棒でも立派な武器だ。問題なく扱える。
だがやつのどこを攻めるのが効果的か、僕にはその知識がない。
「やつの弱点はどこなんでしょう」
ここは隣にいる男に頼るほかない。
「コウラベアか?本当に知らないとはな。もしやかなりの田舎出なのか?」
「えぇ、僕の故郷はど田舎もいいところです。動物を狩る知識はあるんですがね、今はあなたが頼りです」
コウラベアはジリジリ距離を詰めている。警戒しているようですぐ飛びかかろうとせず、様子を伺っているようだ。こちらからすれば好都合である。
「やつは体の表面を爬虫類が持つような鱗に覆われているから真正面から向かっても木の棒じゃ勝ち目はない。狙うなら体の内側、隠れている腹や首さ」
「なるほど、内側ですね」
狙うところさえわかればどうとでもなる。クラインは棒を強く握り直し、再び構える。
「反撃といきましょう!」
やつは警戒しているから簡単に懐を見せはしないだろう。ならば…!
木の棒を器用に回し、飛ばされた剣に当てるとそのまま剣を打ち上げる。回転しながら弧を描き落ちてくるブロードソードをいとも簡単にキャッチすると、コウラベアに向かい走り出した。
リーチが長い分多少離れていてもこちらの攻撃は届く!
コウラベアが反応をするよりも早く、クラインの棒がコウラベアの足を強く打ち付ける。
スパァン!と音を立てて打ち付けられた前足を反射的に挙げるコウラベア。痛みよりも先に再び足を打つ音が響く。一瞬にして棒を逆回転させ、逆の前足を打ち付けたのだ。
「グ…グオォォオ!」
一瞬の出来事に驚いたコウラベアは前足をあげ後ろ足で立ち上がった。懐は丸見えだ。
その瞬間をクラインは見逃さなかった。棒を投げ捨てブロードソードに持ち替える。素早い動きで懐に潜り込み弱点めがけて薙ぎ払う。
「ガァァアア!グ…ガァ!…」
その一撃でコウラベアは絶命した。確実に急所を切りさばいた見事な一撃。それを見ていた男は思わず手を叩いた。
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
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「まさか棒切れで倒しちまうとはな。それも一瞬でとは恐れ入った!ついてねぇとは思ったがまさか通りがかりの少年がたまたま棒術の使い手だなんてな。不幸中の幸いとはこのことか!」
ガハハと笑う男に対し、少し困った顔でクラインは訂正する。
「あの…手渡されたのが棒だっただけで棒術使いという訳では…」
「…は…?」
…………謎の沈黙が流れる。
「ですから、僕は棒術の使い手ではありません、というか戦闘に棒を使ったのは初めてですね」
「…いや、何言ってんだよ。あの棒さばきを見だ後に初めて使いましたってそりゃ信じる方が難しいぜ」
そりゃそうだよなと思いつつ、相変わらずの困り顔でクラインは説明する。
「まあ…普通はそうなんですけどね。棒に限らず、僕は殆どの武器と呼ばれるものならばたとえ初見でもその武器の性能を限界まで引き出せるんです。信じられないかもしれませんが…」
その言葉にハッと驚いたように目を見開く男。脳裏には一つの言葉が浮かんでいた。
「少年…まさかお前…」
先ほどまでの困り顔が打って変わって、パァと表情を明るくするクライン。
「おや、ご存知だったんですね!なら話は早い。そうです、僕は…」
「継承する魂の宿主なんです」
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