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初めての依頼
キース先生の魔術講座 1限目
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「ふあぁ~、眩しい…」
クラインは朝日に起こされた。
ギルドの部屋はある程度の家具は揃っているし、そこそこ広くて素敵な部屋だった。昨日は夜だったから気がつかなかったが、日差しも入る。
建屋は3階建てで、2階から上が生活スペースとなっている。2階には共有のキッチンとラウンジがあり、2階の半分と3階は個人の部屋となっている。クラインは3階の部屋だ。
軽く身支度をすませて2階に降りていく。キッチンではシリエとアリスが朝食の用意をしていた。
「おはようございます、クラインさん。昨日はよく眠れましたか?」
「おはようございます、アリス。久しぶりにベッドで眠れてとても調子がいいみたいです」
「おはようクライン君。お気に召してくれたみたいでよかったわ」
昨日は今日のことが楽しみで眠れるか不安だったが、思ったよりも疲れがたまっていたらしい。ベッドに潜るとすぐに眠ってしまった。
「キースはまだ来ていないんですね」
「そうね。いつもはもう降りてきているんだけど、珍しいわね」
「私、部屋に行って呼んできます」
「いえ、僕が行きますよ。朝食の準備をしてもらったんです、それくらいやらせてください」
キースの部屋は3階だ。
クラインは降りた階段をまた登っていく。
3階まで登ったところで、部屋から出てくるキースに出くわした。
「あ、おはようございます。朝食の準備ができていますよ」
「あぁ、おはようクライン君。それじゃ行こうか」
「大丈夫ですかキース。なんだか眠そうですね」
眠気ナマコではははと笑うキース
「バレちゃったね。実は昨日受け取ったあの石を加工するのに熱が入っちゃってね。職人魂っていうのかな、いい品にはいい加工をしてあげたくって」
「そうだったんですね。ありがとうございます。」
「いや、いいんだ。僕も久しぶりに熱中できて楽しかったよ」
そんな会話をしながら階段を降りる。
下ではすでにテーブルに料理が並んでいた。
「さ、ご飯にしましょう」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
朝食を終えるとキースがコーヒーを淹れてくれた。それを飲みながらキースはテーブルに首飾りを置く。
「クライン君。これが昨日受け取った石を加工して作った魔道具だよ。つけて見てくれないか」
置かれたその魔道具は、昨日までのものとはまるで違うものだった。綺麗な装飾に加えて、例の石は美しくカットされキラキラと光っている。
「すごい綺麗です。これが昨日受け取った石なんですか?」
アリスの目がキラキラしている。意外とこういうのが好きなんだろうか。
クラインが魔道具を身につけると、その瞬間体に違和感を覚える。
なんだろう、なにかが体の中を巡っているような…
「うん、どうやらうまいこと相性があってくれたみたいだね。昨日ただ持っていただけの時よりも数倍大きな魔力を感じるよ」
「魔力が大きく…魔道具ってすごいんですね」
「もともとの素材がいいものだしね。魔力が大きくなる原理はこれから説明しようか」
「あら、何かするのかしら」
「うん、クライン君に魔術の講義をね」
「いいじゃない、勉強熱心なのはいいことだわ」
「私は剣の鍛錬と手入れをしてきますね」
「じゃあ僕らも始めようか。シリエ、ペンと紙はあるかい?」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
テーブルを挟んで向かい合うキースとクライン。キースの目の前には紙とペンが置かれている。
「さ、それじゃ基礎の基礎から順を追って話ていこうか」
「はい、よろしくお願いします」
こほんと咳払いをすると、キースは説明を始める。
「まず根本的なところから、魔術とは何かについて話してくよ。ざっくりいうと大気中に存在する魔力を体内に取り入れ、魔術回路を使って性質を変化させ、体の外に放出したものを魔術と言うんだ。この流れについて細かく説明していこう」
「この世界の生命はどの種族も必ずマナを体内に溜め込んでいるんだ。もちろん人間もね。じゃあ大気中にあるマナをどうやって体内に取り込んでいるのか。それは生物が持つ“魔孔”と呼ばれる器官がマナを取り込んだり放出したりしているんだ」
クラインは一生懸命メモを取っている。
ある程度書けたことを確認すると、キースは続ける。
「昔は今ほど簡単に魔術師にはなれなくってね。生まれ持った魔孔の性能によってなれるなれないが決まってしまっていた。この大前提を崩壊させたのが、偉大な大魔術師オルター・アルバトリオだよ」
「彼はこれまでの魔術の概念をひっくり返した。魔孔の性能によらない魔術発動の構成“オルター式魔術構成”を提唱したんだ」
「オルター式魔術構成?」
「そう。彼は魔孔の性能を“触媒”と呼ばれる道具によって補う方法を発見したんだ。ほら、魔術師というとよく杖を持っているイメージがあるだろう」
そういえば、と頷くクライン。
「あれこそが“触媒”なんだ。魔孔の代わりに大気中のマナを取り入れ、放出をする役目を担っている。この方法によって、今まで1万人に一人と言われていた魔術師は、誰もがなれる職業になった。一気に魔術師が増えたんだ。」
「キース、一ついいですか。その触媒を持つだけで、誰でも魔術が使えるんですか」
「うん。ただすぐに使えるわけじゃないよ。知識も練習も必要だし、何より触媒は相性があるからね。触媒を専門に扱う分野の人に自分に合った触媒を作ってもらう必要がある」
なるほどとクラインはメモをする。
「魔術の入り口、マナを取り込むところがわかったね。そうしたら次は取り込んだマナの性質を変化させるところを説明するよ」
クラインは朝日に起こされた。
ギルドの部屋はある程度の家具は揃っているし、そこそこ広くて素敵な部屋だった。昨日は夜だったから気がつかなかったが、日差しも入る。
建屋は3階建てで、2階から上が生活スペースとなっている。2階には共有のキッチンとラウンジがあり、2階の半分と3階は個人の部屋となっている。クラインは3階の部屋だ。
軽く身支度をすませて2階に降りていく。キッチンではシリエとアリスが朝食の用意をしていた。
「おはようございます、クラインさん。昨日はよく眠れましたか?」
「おはようございます、アリス。久しぶりにベッドで眠れてとても調子がいいみたいです」
「おはようクライン君。お気に召してくれたみたいでよかったわ」
昨日は今日のことが楽しみで眠れるか不安だったが、思ったよりも疲れがたまっていたらしい。ベッドに潜るとすぐに眠ってしまった。
「キースはまだ来ていないんですね」
「そうね。いつもはもう降りてきているんだけど、珍しいわね」
「私、部屋に行って呼んできます」
「いえ、僕が行きますよ。朝食の準備をしてもらったんです、それくらいやらせてください」
キースの部屋は3階だ。
クラインは降りた階段をまた登っていく。
3階まで登ったところで、部屋から出てくるキースに出くわした。
「あ、おはようございます。朝食の準備ができていますよ」
「あぁ、おはようクライン君。それじゃ行こうか」
「大丈夫ですかキース。なんだか眠そうですね」
眠気ナマコではははと笑うキース
「バレちゃったね。実は昨日受け取ったあの石を加工するのに熱が入っちゃってね。職人魂っていうのかな、いい品にはいい加工をしてあげたくって」
「そうだったんですね。ありがとうございます。」
「いや、いいんだ。僕も久しぶりに熱中できて楽しかったよ」
そんな会話をしながら階段を降りる。
下ではすでにテーブルに料理が並んでいた。
「さ、ご飯にしましょう」
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朝食を終えるとキースがコーヒーを淹れてくれた。それを飲みながらキースはテーブルに首飾りを置く。
「クライン君。これが昨日受け取った石を加工して作った魔道具だよ。つけて見てくれないか」
置かれたその魔道具は、昨日までのものとはまるで違うものだった。綺麗な装飾に加えて、例の石は美しくカットされキラキラと光っている。
「すごい綺麗です。これが昨日受け取った石なんですか?」
アリスの目がキラキラしている。意外とこういうのが好きなんだろうか。
クラインが魔道具を身につけると、その瞬間体に違和感を覚える。
なんだろう、なにかが体の中を巡っているような…
「うん、どうやらうまいこと相性があってくれたみたいだね。昨日ただ持っていただけの時よりも数倍大きな魔力を感じるよ」
「魔力が大きく…魔道具ってすごいんですね」
「もともとの素材がいいものだしね。魔力が大きくなる原理はこれから説明しようか」
「あら、何かするのかしら」
「うん、クライン君に魔術の講義をね」
「いいじゃない、勉強熱心なのはいいことだわ」
「私は剣の鍛錬と手入れをしてきますね」
「じゃあ僕らも始めようか。シリエ、ペンと紙はあるかい?」
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テーブルを挟んで向かい合うキースとクライン。キースの目の前には紙とペンが置かれている。
「さ、それじゃ基礎の基礎から順を追って話ていこうか」
「はい、よろしくお願いします」
こほんと咳払いをすると、キースは説明を始める。
「まず根本的なところから、魔術とは何かについて話してくよ。ざっくりいうと大気中に存在する魔力を体内に取り入れ、魔術回路を使って性質を変化させ、体の外に放出したものを魔術と言うんだ。この流れについて細かく説明していこう」
「この世界の生命はどの種族も必ずマナを体内に溜め込んでいるんだ。もちろん人間もね。じゃあ大気中にあるマナをどうやって体内に取り込んでいるのか。それは生物が持つ“魔孔”と呼ばれる器官がマナを取り込んだり放出したりしているんだ」
クラインは一生懸命メモを取っている。
ある程度書けたことを確認すると、キースは続ける。
「昔は今ほど簡単に魔術師にはなれなくってね。生まれ持った魔孔の性能によってなれるなれないが決まってしまっていた。この大前提を崩壊させたのが、偉大な大魔術師オルター・アルバトリオだよ」
「彼はこれまでの魔術の概念をひっくり返した。魔孔の性能によらない魔術発動の構成“オルター式魔術構成”を提唱したんだ」
「オルター式魔術構成?」
「そう。彼は魔孔の性能を“触媒”と呼ばれる道具によって補う方法を発見したんだ。ほら、魔術師というとよく杖を持っているイメージがあるだろう」
そういえば、と頷くクライン。
「あれこそが“触媒”なんだ。魔孔の代わりに大気中のマナを取り入れ、放出をする役目を担っている。この方法によって、今まで1万人に一人と言われていた魔術師は、誰もがなれる職業になった。一気に魔術師が増えたんだ。」
「キース、一ついいですか。その触媒を持つだけで、誰でも魔術が使えるんですか」
「うん。ただすぐに使えるわけじゃないよ。知識も練習も必要だし、何より触媒は相性があるからね。触媒を専門に扱う分野の人に自分に合った触媒を作ってもらう必要がある」
なるほどとクラインはメモをする。
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