彩時〜基本色編〜

ビードロくん。

文字の大きさ
1 / 1

#00000000

しおりを挟む
耳をつんざくほど大きな音が、ステージに立つ私たちに襲いかかってくる。

ステージ裏。ライトの光が漏れる狭い通路で、深月が耳を押さえてふくれた。

「……うるさい」

「それは言ったらダメだよ、深月」

「だって、うるさいんだもん」

司会者が軽いトークで場を温め、ステージ裏の私たちを順番に呼び出していく。

「やっぱり、行きたくな~い」
「そんなこと言ってないで行くよ、みづき」
「ひの姉厳しぃぃぃ……」

駄々をこねる深月を横目に、妃乃は静かに薬を飲む。
スタッフや姉弟たちは、それを特に気に留める様子もなく見守っていた。

ここはワールドフレンドシップ国際日本支部会場。
世界中から人々が集まり、音楽、言葉、劇──さまざまな催しが行われている。

数年に一度、不定期に行われるこの CountryFestival は「次へ」をテーマに開催される。
出演者が入れ替わるたびに時の流れを感じるが、毎回必ず呼ばれる“常連”がいる。

「天由家が毎回呼ばれるの、もう伝統になってるよね。
 うち、人数だけは無駄に多いし、なんでもできるし」

「少し面倒くさいけどね」

天由姉弟は九人。八人が女性で、緒牙だけが男。
それぞれがジャンルの異なる才能を持ち、“至高の才華”として知られている。


今日のステージも、天由妃乃(あまよし ひの)が登場するまで司会者が進行していた。
そして今、その妃乃が司会台で観客に語りかけている。

「相変わらず、妃乃姉はすごいよね。私なら震えあがっちゃうよ」
「みち姉は、そういう柄じゃないしね」
「緒牙も似たようなものでしょ」
「まぁね」

ステージ裏で妃乃と深月の活躍を見守りながら、
長男・緒牙(おうが)と五女・希地(みち)は、騒がしくしないよう小声で会話をしていた。

「えっ?見て、みち姉」
「ん?どうしたの……って、なにこれ?」
「分からない。今までこんな表記なかったし、故障したのかな?」
「気にしなくてもいいかもだけど……少しだけ様子見よっか」
「うん、そうだね」

二人は、周囲のスタッフたちの異変に気づかない。

それが──問題だった。

腕輪型デバイスの画面には、

黒背景に赤字で
『WARNING!』

と表示されていた。

「さぁ続いての質問にいきたいと思いま──」「さぁ!ご覧ください!」

妃乃が次の話題へ移ろうとした瞬間、
先ほどまで司会をしていた男が突然妃乃を突き飛ばすように飛び出し、
マイクを奪い取って叫んだ。

客席がざわつく。

しかし妃乃は、まるで動きを読んでいたかのように真横へ滑るように避けていた。


男の叫びと同時に、ステージ上の大型モニターが砂嵐を映し出す。

「みんな!目を閉じて、顔伏せて!」

妃乃は何かを察したように声を張り上げた。

砂嵐のノイズが、一瞬だけ赤く点滅する。

その直後──

会場の外で大きな爆発音が響き、
会場内にいた全員の脳が揺さぶられる。

会場全体が大きく揺れ、照明が一斉に明滅した。

外で爆発が起き会場全体が大きく揺れ、照明が一斉に明滅した。

「なに、一体何が」
「分からないよ、でも、とりあえず妃乃姉達の所に行こう」
「うん、そうだね」

緒牙(おうが)と希地(みち)がステージに上がろうとした時、
大柄のスタッフさんが立ちはだかった。

「おっと、どこへ行くんでか?』

「姉ちゃん達の元へ行くだけです」

「そうかそうか。でもそれは叶わないだろな!」

スタッフがそう言い切ると、緒牙達が居るステージ裏の天井が落ちて来た。

「危ない!」

緒牙は咄嗟に希地の上に覆いかぶさった。


「深月!こっちおいで」

「うん、、、」

妃乃は今にも泣きそうな深月を抱いて、会場内に居るお客さん達に呼びかける。

「皆さん!大丈夫ですよ!下を向いたままで!すぐ助けが来ます!」

先程の妃乃の指示で全員が下を向いているが、
妃乃の言葉に全員が安心しているのが分かる。
だが、直後外だけではなく内側、、、
会場内で崩落が起こってしまった。

その音に会場に居る全員が驚き、顔を上げてしまう。

すると___

「ゔぅぅぅあ゛ぁぁぁああ」

会場にいた全員が唸り声を上げて顔を上げた観客の瞳から、一瞬で“色”だけが抜け落ちていた。

勢いよく妃乃達に襲いかかる。

「なに!どういうこと!深月!掴まってて!」

妃乃は何とか深月を抱えながら、数千、数万の人達の攻撃を躱し続ける。
が、そう長くも続くわけがなく転けてしまう。


妃乃の中で焦りと不安の色が力強い橙色になるのを感じる。
最後まで深月を守りながら死ぬ事を覚悟した。
つぎの瞬間、、、
会場全体が光り輝くように凍り付いた。

「ふぅ、何とか間に合ったね」

「えっ?、、、華蓮(かれん)さん!」

「深月も無事だね。良かった」

「でも、緒牙達が、、、」
「大丈夫!そっちは鶴見(かずみ)が対応してるから」

深月と妃乃の頭を撫でながら落ち着かせる、華蓮の元へ一本の無線が入る。


「二人とも希地達も無事だって」

「本当ですか!良かった」

その後、会場の外に出て鶴見と合流し、天由姉弟達を車に乗せ先に帰宅させる。

「鶴見、どう思う」

「まぁ普通に襲撃だな。思い出したくはないがな」

「とりあえず、遥冴に今回の件を話してどうするか決めようか」

「そうだな、それがいい」

現場に残り二人は会話している。
自分達の事を見ている不審な影に気付きながらも、ただ平然と焦ることなく話し続けるその姿に影は自然と背筋が伸びてしまう。

その様子は二人の過去の経験から来る圧倒的強さそのものだった。


「、、、」「、、、、、、」

車の中を静寂が支配する。

先ほどの出来事。そして思わぬ人達の助け。

「、、、やっぱり、パパは助けには来てくれなかったね」

「しょうがないよ。体が強くないんだがら」

「深月、大丈夫?」

「うん、大丈夫」

思いがけない出来事は人の思考を硬く支配する。

「華蓮さんってあんなに強かったんだ」
「鶴見さんもね」

妃乃は自信に甘えている深月の頭を撫でながら緒牙と話をする。
すると、そこに希地が割り込んで話す。

空気が少し重たくなるのを妃乃だけが感じた。

「、、、かつて『ガウラ』と言う名の組織が存在しました」

「「、、、、、、」」

「そして二十年程前に組織が消失しています。
華蓮さん達はその中で幹部の役割を担っていたと話を聞きました」

淡々と話す希地に深月が問いかける。

「そのガウラはどう言った組織なの?」

「それが、一概にこういう組織だ。とは言えないんですよ」

「、、と言うと?」

「華蓮さんに聞くと正義の組織だったと、鶴見さんに聞くと不必要であればよかったと言う」

「不必要、、、正義、、」

二人の会話を黙って聞いている緒牙が、こんな事を言う。

「今日みんなを俺の部屋に集めてくれないかな?」

「緒牙の部屋に?、、、別に大丈夫だけどなにかするの?」

「まぁね……」

緒牙は少し不安そうで、どこか楽しそうな笑みを浮かべていた。


その日の夜。
緒牙の部屋の砂時計が流れている途中で止まっていた。

そして___天由姉弟九人は、時間を超えた。


CountryFestival襲撃後の天由家

「……以上が、今日起きた全部だ。この件遥冴はどう見る?」

天由家では華蓮(かれん)達と
天由姉弟の父親、天由遥冴(あまよし はるひ)が話し込んでいた。

「どうって言われても、思ったよりも早かったなの一言に尽きるよ」

「どういう事だ?」

遥冴の発言に玄德(げんとく)が疑問を持つ。

「あいつが動いたなら、天由家が狙われる理由も筋が通る。戻ってくるのも、時間の問題だったって事」

「、、、、、、、、、奴か」

「そう、恐らく今日の襲撃もあいつの仕業か、それの意志を継ぐものだろうね」

「ガウラを招集するか?」


話を聞いていた華蓮が遥冴に問いかける。
すると、

「遥冴君お話中、失礼します」

「どうした?かおり」

「先ほど、緒牙くんの部屋から謎の反応を検知し部屋に向かってみると、中にこんな物が置いてありました」

かおりはそう言うと手に持っていた物を遥冴に渡した。

「、、、これは」

「砂時計?」「でも、なんか変じゃないか?」


華蓮と鶴見(かずみ)が覗き込んで物を言う。

「あいつら、やりやがったな」

「やりやがった?」

「時間移動だ。そうだろ?」


玄徳が遥冴に尋ねる。

「あぁ、しかもまだ不完全だろな。見る限り」

遥冴は手に持った、砂が不自然に停止した砂時計を見ながら呟いた。

「天才達の親も大変だな」

「まぁ俺の子だし、しょうがない。それより妃乃達が居ないならみんなでご飯行くか」

遥冴は笑いながら話した。  
――だが、声こそ落ち着いているものの、その手はわずかに震えていた。  
それは、父親としての本音を隠しきれない仕草だった。

窓の外では、いつもと変わらぬ街の灯りが瞬いている。
だが、彼らだけが知っていた。もう平穏は戻らないと。

そして時間移動した緒牙達は一体どこへ向かったのか。



「ねぇ、これちゃんと目的地まで行ってるんだよね?」

「大丈夫大丈夫、ルート通り進んでるから問題無し」

「ていうか、いつの間にこんなの作ってたのよ?」

時間移動中、操縦席に乗っている緒牙に
妃乃(ひの)と楼菜(るな)が質問する。

「次の技術発表会で使おうと思ってずっと作ってたんだよ。まぁこれは本来、まだ試作段階のはずだった」

「それ、確か高校の課題でしょ?」
「うん、量子安定装置の応用についての特別課題 」

「あんたなんて物を発表しようとしてるのよ」

緒牙の発言に心生(ここな)が思わず小言をこぼしてしまう。 

そんな会話の傍ら制御盤の中央では“青白いエネルギー”が脈打つように光り、
その光に呼応するように、床の薄い紋様が静かに流れていた。

時間移動装置の中は意外と広いようでみんな各々ゆっくりしていたが、突然大きな音を立てて警報が鳴り響いた。

「なになに!どうしたの!」
「、、、もしかしてやばめ?」
「緒牙!何が起きたの」

みんなが一斉に緒牙の方を向く。

「マズい!このままじゃ元に戻れなくなるッ!
みんな!一旦、脱出するから周りに掴まっておいて!」

「「え!」」

全員、緒牙に言われた後すぐに周りの物に掴まる。

「みんなッ!!」
誰かの叫びが光に飲まれた。

直後___大きな衝撃が走り緒牙達は光りに包まれた。

光が爆ぜる直前、緒牙の顔から血の気が引いた。 
――空は、まるで世界が息絶える直前の色だった。


襲撃されたその日夜。
遥冴は華蓮達を連れて外食をしていた。

「それにしても、なんで緒牙達は今更時間を超えたんだろうな」
「分からない。天才達の発送は着いていけないよ」

玄德が自分の隣に座っている華蓮に話しかける。

「うわっはっー」
「ちょ、ちょっと鶴見さん!飲み過ぎですよ!」
「かおりこいつはそんなに飲んでないよ」

華蓮の隣でお酒を飲み酔っている鶴見を制止しようとするかおりとそれを慣れた様子で眺めている遥冴。

「、、、遥冴」

「どうした?」

「緒牙達の事心配じゃないのか?」

「心配な部分はあるが大丈夫だろ」

華蓮の問に冷静に答える遥冴。

「未来に行っても過去に行ってもその世界には俺がいる。
だから、心配する必要は無いが、、、
時間移動中に起こった事に関しては関与できないから心配だな」

「相変わらず凄い自信だな。まぁ納得だけどね。
ところで___」

華蓮達はその後も家族や何気ない話をして
いつもの仲間。
ではなく久しぶりに友人として一時を過ごす事ができた。


翌日華蓮は自身の職場にて少し大切な会議をしていた。

「華蓮さん。昨日の件!どういう事ですか!」

「ん?どれの事?」

「なんで僕抜きでご飯行ってるんですか!」

「あ~、、、あれは色々あってね」

「色々あってねって、、、随分楽しそうでしたね」

「いや、、、ちょっと待って遥兎。
どこでそれを知ったんだ?」

華蓮は昨日事を振り返り遥兎と話をしていたが、ひとつの疑問が浮かび上がった。
その疑問とは、
その場に居なかった遥兎がなぜ詳細まで知っているのかという点だった。

「、、、今日の会議は、そういう事も踏まえてです」

遥兎は真面目な顔をして呟く。

「そうか、なら早速始めよう。みんな席に着いてくれ」

華蓮の声に自由会話をしてきた人物達が一斉に椅子に腰かける。

「遥兎、今回の話は?」

遥兎は息を整える。
すると、室内の中に静寂が訪れる。

「生徒及び職員に対する盗撮行為。
飯塚華蓮、豹堂 鶴見、和筆 玄德、そして私九里田 遥兎。
以降一般呼称四英盾達の追跡等の行為を確認。
プラスして天由遥冴もその行為の標的にされている可能性あり。
昨日起こった襲撃の日が近づくにつれ激がしている事を確認。
遥冴君からも確認済み。
以上の件を報告させていただきます。
長文失礼しました」

遥兎は報告書に書いてある内容を読み上げた。
皆、その内容を黙って聞き入れ華蓮が話し出すのを待っていた。

「、、、ふぅ。
迷惑行為についてだか、正直私達は仕方がない件だと思っている。何故ならある程度素性が割れているからだ。
ただ、生徒や関係の無い職員に被害が及ぶのは由々しき事態だと考える、、、時間をとるから少し対策や疑問点について考えてもらっても良いかな?」

華蓮の発言にみんなが頷き隣や周りを巻き込んで話し合いを始めた。

「さて、遥兎、、、どうする?」

華蓮は遥兎に問いかける。
遥兎は自身の考えや疑問点を華蓮に話し出す。
長年の信頼。
二人の姿。
それは見る人が狼狽えてしまう程の緊張感を感じる程であった。


「えっ、、、これどうなってるんだよ」

緒牙の言葉を聞いたみんなは景色を視界にとらえる。
周りを見た天由姉弟達は衝撃により息をするのを忘れてしまう程だった。

空はまるで墨をこぼしたかのように真っ黒。
街は粉々。
人間が生きている、生きていたと言われても誰も信じれない程に醜くなっている。

「、、、ッ!みんな無事?」

「うん、大丈夫。喜彩鳴が少し酔ったぐらい」

緒牙が姉弟達に声をかける。
その問いかけに喜彩鳴が返事をした。
他の七人は目の前の景色に絶句している様子だったのと同時に希地だけは写真や記録を震えた手で取っていた。

「一旦近くに降りるから、もう少し我慢してくれ」

緒牙はそう言うと近くの比較的形を保っていたビルの屋上に装置を着陸させた。

「一体何が原因で不具合を起こしたんだ?」

降り立ってそうそう緒牙は不具合の原因を探し始めた。

「ここ本当に私達の生きていた時間の過去なの?」

咲射枯が悲惨な街の状況を見て思わずこぼす。
その様子を見た妃乃がどこか落ち着いている声で言う。

「どうだろうね、、、個人的には信じられないし信じたくない」

自分達が生きている未来では、
様々物が便利になり争いや犯罪が限りなく少なく、平和な日々を過ごしていた。

だが、今天由姉弟達の目の前に広がっているのは正反対の景色。
崩壊した都市、静寂。
酷く冷たい風が音を立てて吹いている。

「希地、何か知ってたりしない?」

楼菜が歴史研究に力を入れている希地に聞く。

「、、、」

「希地?どうかしたの?」

「Coufesからの帰った時、ガウラって言う組織の話をしたの覚えてる?」

希地の問に妃乃と深月が頷く。
他の子達は知らないが、黙って話を聞く体勢だけをとる。

「ガウラは過去に起こった大きな事件を解決して全く姿を消した。
でもその事件は世界中どこを探しても、国のデータベースにアクセスしても一切の記載が無いの」

「えっ?一切の記載が無い?
って事は何も分からないって事?」

希地の話を聞いた喜彩鳴が問いかける。
その問いに対して頷くだけの希地。

「一切の情報がない理由は分からないまま。
華蓮さん達に聞いても一切教えてくれない」

「、、、なんでだろう。もしこの景色がその事件なら、こんなに大事な事なのになんで情報が無いんだろう」

妃乃が零す。

妃乃やみんなが感じている事は最もなことだ。
戦や戦争。
一揆や反乱。
歴史において人類は争いをし続けてきた。

ただ、それを教科書等に乗せて後世に伝えより良い世界を国を作ろうとしてきた。

なのに、、、今天由姉弟達が見ている景色は、
映像、写真、その他資料。
言い伝えや伝承すら無い。

姉弟達が今見ている景色を信じられないのも無理は無い。
本人達の頭の片隅には別の世界ではという、
疑問。
いや、希望が残っている。

「あ?なんでなんだ?」

「どうしたの緒牙」

「考えうる対応はしたのに、安定装置が反応しないんだよ」

「それ大丈夫なの?」

「一応他の所は問題ないから動けない事はないけど危険が大きすぎるんだよ」

「、、、他の所は問題ないならさ、ここってさ私達の時代の過去で良いんだよね?」

作業中の緒牙に妃乃が話しかけ、
現状を聞いた上で質問する。

「ちょっと待ってね、、、、、、、、、うん。座標はあってるし過去出間違いないね」

「そっかぁ、、、」

緒牙の答えに微かに感じていた希望がなくなってしまった。
すると、少し離れた所で爆発するのが確認できた。
轟音が響き渡る。
それと同時に人々の声が一斉に聞こえた。

「なに!爆発?」
「まだ、人がいるんだ!」

みんなが各々の反応をしていたら、
思わぬ人物が姉弟達の前に現れた。

「何してんだお前ら?こんな所で避難所に間に合わなかったのか?」

突然話しかけられた事により驚いてしまったが、声のする方を振り返ると___

「えっ、、、」「うそ、、、」
「おぉ、、、う」

みんな声を衝撃で声をこぼしてしまう。

「はぁ、、、しょうがない。連絡するか」

突然現れた男は首に付けている装置のボタンを押し連絡を入れる。

「なんで、、、パパがここに?」

そこに立っていたのは、
彼らの事を育ててくれている存在——
天由家の、天由姉弟の父、その人だった。

だが何故、身体が昔から弱いお父さんがこんな危ない所に居るのかという点がみんなの頭に浮かび上がる。

「過去だから、パパが居る事は不思議じゃないんだけど、どういうこと?」

天由姉弟達は戸惑いながら顔と声を合わせる___

信号機だけが点滅し、焼けた金属の匂いが漂ってい、風に舞う書類が血で染まっている。
そんな異様な世界の中、ひとつの壊れかけたビルの屋上だけがこの場に似つかわしくない空気をまとっていた。
そこで――まるで日常のように、ひとつの会話が交わされていた。


「、、、それで、頼む。この位置じゃ避難所に行く方が危険だからな」

遥冴は首装着しているデバイスを使って何やら話をしている。
少しして話しが終わったのか、緒牙達姉弟に話しかけ出した。

「お前ら、一体なんでこんな所にいるんだ?」

姉弟たちは互いに顔を見合わせ、答えの見つからない沈黙が落ちた。

「えっと、、、、、、」「え、えっと……その……」

遥冴の問に戸惑う姉弟達。
何故なら時間を超えてきました。
未来から来ました。
なんて言っても信じてもらえないだろうからだ。

緒牙すらも頭を悩ませていた。
壊れかけのビル屋上に謎の装置を置いて、
大人数でいるなんて、不自然極まりない。

それよりも天由姉弟達の頭を支配したのは、若いというより全く変わらないという衝撃が覆い尽くす。
そのため姉弟達九人が回答に頭を悩ませていると、

「ん?おい、それって量子安定装置じゃないか?
久しぶりに見たなぁ」

呟きながら遥冴が装置に近づく。

その行動に急いで足止めをしようとするが、
気が付いたら既に装置に触れていた。

その光景を見た緒牙は瞬時に“終わった”と悟った。
彼の量子安定装置は動くが――“雑に触られること”にだけは耐えられない、極端に繊細な機構なのだ。

それは何故か、緒牙の作った量子安定装置は完成してはいるもののまだまだ改良の余地がある代物。
変に触ると壊れてしまったり、また不具合を起こしてしまう可能性が大いに存在したからだ。

そんな緒牙達を気にもとめずに装置を弄り倒す遥冴。

「、、、これ、あんたが作ったのか?まだ試作品だろ?」

遥冴は緒牙に問いかける。

「あぁたしかに自分が作りましたけど、試作品などではありません」

緒牙は自信を持って答える。

緒牙自身も改良の余地有りと認識してはいるが、それは完成した物をより良いものに出来るという意味で認識ているからだ。

だから緒牙からすれば妥協や未完成ではないと胸を張って言える自信があった。

「そうか?だとすれば、ここの回路複雑化し過ぎてる。これじゃ不具合を起こす原因なる。しかも頻繁にね。

遥冴は回路図もない装置を一目見ただけで、核心部分の欠陥を迷いなく指摘した。

そんな遥冴にそんな訳ない。
と言いたげな表情で近づき説明を求めに行く緒牙。
そして、あわよくば自分が説明でもしてやろう。ととすらも考えていたのだか、、、

遥冴の解説を聞いて、自分の未熟な部分見落としていた部分を理解させられた。

「ねぇねぇ、ひの姉。もしかしてパパってものすごく頭良かったのかな?」

「わかんないよ、でもあの緒牙ですら気づけなかったミスに気づくって事はそうなのかも」

緒牙と遥冴の様子をみていた天由姉弟達は、
自分達の父の知らない事一面を見てしまった。

そんな事をしていると、またどこからか声が聞こえてきた。

「、、、おい。あれ、何してんだ」
「知るか、俺に聞くな。」
「二人とも何コソコソしてるの?早く遥冴の所に行くよ!かおりはもう向かってるっているのに」

声のした方角を向くと、見覚えのある人達ぎまた立っていた。

「華蓮さんに鶴見さん、それに玄德さんじゃん」

「この時には既に仲良かったんだ」

「だね。でも、若いなぁ華蓮さんは綺麗より可愛いね」

「鶴見さんはなんか、荒々しいね。」

「玄德さんは良い意味で変わってないね。」

夢命を筆頭にみんなが感想を言い合う。


「遥冴君、話にあった子供とはこの子達の事ですか?」

「あぁ、なんでここに居るのかは知らんがな」

「そうですか、それで一体どうするですか?
前線に出ていた御三方を呼んで」

またまた知ってる顔が話してるのを少し離れた所から眺める天由姉弟達。
いつの間にか、緒牙も合流していた。

「そうだぜ、早くしないと前線が崩壊しちまうよ」

「安心しろ、だから遥兎はここに呼んでないんだよ。あいつが居れば少なくとも崩壊する事はないからな」

「だとしてもだろ、、、んで、どうするんだ?」

鶴見が遥冴に問いただす。

「、、、」

「、、、なにか言いなよ」

「いや、最初はさあそこにいる子達をかおりに預けて守ってもらおうと思ってたんだけど」

「だけど?」

「やっぱ良いや!
ここから仕切り直しで頑張るぞー」

遥冴の言動を見て呆れている様子の華蓮達。
そして、またもや自分達の知らない父の知らない所をみて驚いていた。

「さて、ここからはおふざけ無しだ。
いいな?」

遥冴の言葉に五人の背筋が伸び、
遠くにいた天由姉弟達も圧を感じた。

「いいか、一気に最大火力を叩き込む。
タイミングはある程度揃っていればそれでいい、あいつ俺達はあくまで援護だ分かったな」

「「了解」」

「俺は少し遅れて合流するが、
華蓮と鶴見、玄德は先に前線に復帰、
かおりは避難所に戻って、現場に指示を出してくれ。
攻撃するタイミングは俺から合図を出すいいな?」

「あぁ」「わかった」「了解」
「わかりました」

遥冴が次々に指示を出しているのを、
呆然と呆気に取られ見つめる緒牙達。

次の瞬間ものすごい速度で華蓮達は動き出した。
遥冴はそれを見届けてから後ろを振り返り、
緒牙達を見た。

「、、、時間超えるなら、程々にな?
あんまりやり過ぎると手遅れになるぞ?」

遥冴はそう言い残し、瞬きした瞬間には居なくなっていた。

「、、、パパは分かってたの?私達が時間を超えてきたって」

「分からない、、、けど、今はとりあえず移動しよう。みんな乗って」

各々気になる事はあるが本来の目的時間へ移動を開始する。

移動が始まり、視界が揺れる。
その瞬間――これまで一度も表示されたことのない“滞在時間”の欄に、
青い光がふっと灯った。

滞在可能時間:1ヶ月

全員が息を呑む。
それは“まだ終わっていない”と世界が告げているようだった。

一方未来では、、、
華蓮達とご飯を一緒に食べに行った翌日。
かおりと遥冴は昨日の事を振り返っていた。

「......それにしても、時間移動の件もそうですがまた迷惑行為が酷くなってるようですね」

「そうみたいだな。一応世の中に公開される前に対処してもらってるけど、正直めんどくさいよなぁ」

「はい、そのうち実害が生まれてもおかしくありません」

時間にして朝七時。
かおりと遥冴は朝食を取りながら話をする。

「一応、今日華蓮が会議で話をしてくれるらしいぞ?」

「そうなんですか?と言うことは遥兎さんも一緒ですか」

「あぁ、だから一旦は深く考えなくてもいいかもしれないな」

「そうですか、、、」

最近、と言ってもだいぶ昔から起こってた事ではあるが盗撮やストーカー行為が遥冴達の身に行われている。

少し前から迷惑行為が激しくなり始め、処理する数が右肩上がりになっている。

「でもまぁここ最近ほんとに増えてきたよな…昨日も三件だろ?」

「前より悪質になってきてます。動画まで撮られましたし…」

珍しい事ではない為、遥冴達もそこまで気にとめてなかったが昨日の襲撃の件を振り返ると、もしかしたら繋がりがあるのかもしれない。
という考えに華蓮達は至った。

遥冴の言葉を聞き少し不安そうな顔をしている、かおりに遥冴が何かを思い出したかのように話す。

「そいえば、今日エリーが遊びに来るんだった」

「……はい?エリーがですか?今日、、?
ここに?」

「いえす」

「なんでそれを早く言ってくれないんですか!
何も準備してませんよ!」

遥冴の突然のカミングアウトに珍しく声を荒らげるかおり。

かおりは一言
「私今から準備しますから遥冴君も手伝ってくださいね!」と言い放ち、慌ただしく準備を始めた。

「、、、ふふ。久しぶりなぁこの感じ、、、
かおり!なら俺はエリーの好物を買ってくるな」

「はい!お願いします!お店の方はお休みでいいですよね?」

「おう!今日くらい良いだろ。
じゃいってきまーす」

遥冴は、 そう言い残すと外に出た。

「…と言ってもこの辺パン屋ないんだよなぁ。
仕方ない、エリーの到着まで時間あるし、少し歩くかぁ 」

遥冴はひと駅離れた所にあるパン屋を目指して歩き出す。
その道中、学校に向かう学生達やお散歩しているご老人達に挨拶をされるので、遥冴も元気のよく返事する。

しばらく歩いて目的のパン屋さんが見えかけた時に、遥冴の目の前にひとりの人が立ちはだかった。

遥冴は、最初その人を避けて進もうとしたが、
その人は遥冴と動きを合わせて進行の邪魔をしてくる。
最初は偶然かと思ったが、次第にそうではないことに気が付いた。

ただの通行人だと思ったが
目の前の男からは、人間とは違う何かが滲んでいた。

「あんた、何してんだ?」

「、、、、、、」

「何も言わないならどいてくれないか?
急いでる、、、訳じゃないが早くしたいんだ」

「、、、、、、」

「体調が悪いのか?病院はすぐだぞ?
あっ、救急車が良いか?」

「、、、、、、」

「はぁ、、、もうふざけるのは無しにしよう。
なんでまた、使者様が俺の前に居るんだ?」

遥冴は最初から正体を知っていたが、めんどくさい為、知らないふりをしていたようだ。
だが、相手から何も反応が無いため、仕方なく真面目に話しかけることに。

「本来、僕達と人間が交流する事はないが今は力を貸して欲しい」

「力だと?」

「わかっている。僕達が過去に人間に、、、いや、君達にしてしまった事は許されない事を、、、
ただ、今はそれどころではないんです」

「どういう事だ?
、、、、、、、もしかして今日エリーが来る事も関係してるか?」

「はい、恐らくあなたに直接お話したいのでしょう」

遥冴は使者と話をして、
始めは面倒くさがっていたが、
今はもっと面倒くさがっていた。

「わかった。話は聞く、、、エリーが来る時にあんたももう一度俺の所に顔をだせ。
二人きりが良いならそうするが、どうする?」

遥冴は真剣な顔をで尋ねる。

「いえ、エリー様とご一緒で構いません。」

「わかった、とりあえず今は一度引き取ってくれないか?」

「わかりました。それでは失礼します」

使者はそう言うと、光に包まれて姿を消した。

使者が消えた場所をしばらく見つめたまま、遥冴は深く息を吐いた。

「はぁ……めんどくせぇ……


また______神騒動か」

“あの時”のように、また神々が勝手に動き出したのか……

遥冴は使者との話を終え、目的地のパン屋の店内に入る。
店内に入りトレーを持ちパンを選ぶ。

「エリーって何が好きだっけ、、、」

遥冴は久しぶりに頭を悩ませて、
慎重に選ぶ。

小一時間悩み遥冴は、厳選したパンを八つ購入した。


「ただいまー、戻っぞー」

遥冴は片手に袋をさげながら帰宅する。

「遥冴君、おかえりなさい。
ところで聞くのを忘れていましたが、エリーはいつ頃ここに来る予定なんですか?」

「えっと九時前ぐらいだって聞いてるぞ」

「と言うことは、あと一時間くらいですか」

「あぁ、でも非常に言いにくいんだけどよ」

「はい、どうしました?」

「集合場所を変えようと思うんだ」

「え?私もう準備しちゃいましたよ?」

「だから申し訳ないんだよ」

「でも、なんで突然、、、、、、」

遥冴の発言に戸惑うかおり。

遥冴は、今言うか迷ったがさっき起こった事をかおりに話した。
すると、かおりはすぐに理解してくれたようで、場所を移動した。

自宅から遥冴とかおりを中心に皆で営んでいる、
カフェ兼何でも屋、パレットに移動する。

「、、、まさか使者がまた現れるなんて」

パレットに着くやいなやかおりは、こぼすように言う。

「あぁ、あの時以来だな。
でも、今回はエリーも関係しているらしいし
見過ごすことは出来ないだろ」

「はい……エリーは大丈夫でしょうか」

「どうだろうね、神になって二十年。
最大の危機ではあるだろうね」

かおりとそんな話をしていると時刻が九時を周り、遥冴とかおりの前に扉が現れた。

「マスター!かおりちゃーん!久しぶり!」

「エリー様、少しお行儀良くしてください」

「あっ?俺の前だぞ。問題ないだろ?」

「……かしこました」

扉の中からエリーと先程、偶然出会った使者が姿を現した。

扉が開いた瞬間、店内の空気がわずかに揺らいだ。
人間では出せない圧が、確かにそこにあった。
が、現れた途端使者がエリーを注意したので、
遥冴は圧でそれを静止させる。


「ありがとう!マスター」

「いいって事よ。
それよりも、とりあえず腹ごしらえでもするか」

「うん!何があるの?」

エリーは机にある物を覗きながら遥冴の隣に座る。
使者は呆れたのか、仕方なく席に着く。

使者は遥冴の真向かいに座ったので、
構図として、三対一の状態になってしまった。

「あっ!メロンパンだ!これ良い?」

「いいぞ」

遥冴とかおりはエリーの言動を見て全く変わってない事に笑みを零してしまう。

「それとぉ、、、これ!はい!」

「これは?」

「チョココロネ!零さないように食べるんだよ」

「……ありがとうございます」

エリーは屈託のない笑顔で使者に自分の選んだパンを渡した。
使者は戸惑っていたが、心なしか少し嬉しがっているように遥冴は感じた。

「マスター!はいあーん」

「あーん。うん、美味い。我ながら良いチョイスだったな」

「ん?遥冴君?あーん」

「え?あ、あーん」

「美味しいですか?」

「あぁもちろん」

「エリーの時とどっちが?」

かおりの問いかけに遥冴は、エリーの顔を見た。
エリーは頬を膨らませ怒っているかの表情をする。

一方でかおりの方をみると、笑顔をでこちらを見つめている。

遥冴は久しぶりにこの感じを味わって、ちょっとの恐怖と懐かしさを感じていた。
それとは別になんて答えようか迷っていると、

「あっ!使者。こぼしてるぞ」

「えっ?そんな馬鹿な」

「いや、胸の辺り。右側」

「え?……あっ」

「あー、使者こぼしたぁ」

「い、いや、これは」

使者がチョココロネのチョコをこぼしてくれて何とか話題がそれた。
どうやら、チョココロネのすぼんでいる方をちぎって食べる方法を取っていたようだか、
下に集中しすぎて上からの刺客に気づかなかったようだ。

エリーは使者がミスするのが、嬉しいのな珍しいのか、とことんいじっている。
使者は相手か自分の上司的存在なので、
おどおどしながら何とか言い訳をしていた。

「遥冴君?まだ終わってませんよ?」

かおりの事を初めて恨みそうになった瞬間であった。


食事を終えると、やっと本題に入る。

「それで、今日は一体なんのよう?」

「……マスター。びっくりしないで欲しいんだけど」

「おう、基本何が来てもびっくりしないよ」

「閻魔ちゃんが、、、重國の力で洗脳されて蘇っちゃったの」

「重國が?  やっぱり昨日の件はそれに関係が、
でも、それだけなら問題ないと思うが。」

遥冴は何か含みのある言い方をする。

「それだけではないのは、わかっているのでしょう?」

「まぁ、この人生このパターンで上手くいった事ないし」

「直球に言いますと、重國が蘇り天国へ侵入。
閻魔大王様を洗脳した為一般の天使達では太刀打ちできず、重國の配下へ。
なんとか、エリー様がバックスペースに重國を追いやり対処する事が出来ましたが、出てくるのも時間の問題かと」

使者はエリーの代わりに長々と説明をしてくれた。
エリーは長文を話すと戸惑ってしまう性格な為、助かったと言う表情をしている。

「……仮に出てきたとしても、一般天使と閻魔、
それと重國だろ?
苦労はするが問題は無いはずだか、、、」

「だが?」

「これを見てほしいんだ」

遥冴は、腕輪型デバイスを空中に放り投げ映像を映す。

「……はっ!これは」

「嘘ですよね?」

「なになに、みんな何がわかったの?マスター?」

みんなが見ている映像には宇宙空間から地球を撮影した様子だった。
その映像の後半部分、、、

映像の奥の方、本当に奥の方、
肉眼では認識出来ないほど奥の方で何かが光るのが確認できた。

「エリー……これはな、大神の輝きだ」

「え…………」


遥冴達が驚いた大神の輝きとは、
一体何なのだろうか___

きっとその光は、希望ではなく——災厄の兆しなのだろう。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

部屋で寝てたら知らない内に転生ここどこだよぉぉぉ

ケンティ
ファンタジー
うぁー よく寝た さー会社行くかー あ? ここどこだよーぉぉ

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...