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しおりを挟む結果だけ言おう、最悪だった。
まあ、そりゃあそうだ。初対面でいきなり切った女と寄りを戻せと言われたんだから、なんだコイツ?ってなるのも当たり前だし、しょうがない。
しょうがないけど、なんか知らんがブスとの関係を何故か疑われ、逆にオレが悪者にされ、最終的にボコボコにされた。
なんでた。頼まれてもあんなブスに手を出さないと言うのに……リア充マジで死ね。
「死ね死ね死ね死ねお前なんて死んじゃえ~~~っ!!」
昼間のブスより明らかに可愛い姿で画面に向かって滅びの言葉を口にする。
幸い、顔には一つもダメージを受けなかった為にいつも通りの可愛い仕上がりで配信することができた。
まあ、見えない腹とか背中とかには痛々しい跡があるし、太もものあたりには痣があるがオレの太ももなんて誰も見ないだろう。
相変わらずの調子でコメント欄には、エグいだの最高だのさまざまな言葉が乱立するが、オレの心は全く晴れない。そりゃあそうだ、昼間にブスと高見のせいでオレは悪くもないのにあんな目に合ったんだ…簡単に晴れるわけがない。
連続で30キルしたあたりで、とりあえず落ち着いてきたので、ガチ無双を止めてゆっくりとターゲットを探す。
すると、初心者丸出しのオープンチャットが飛んできて一緒にパーティを組まないかと誘われた。
上位ランカーで、しかも悪評高いオレに声をかけるなんてコイツはなんて馬鹿なやつだ。
コメント欄もざわつき、お祭り騒ぎになっていた。
オレはパーティは組まず、メッセージだけ飛ばすとにっこりと微笑んだ。
「いっぱい遊んであげようね♡」
オレがそう言うと、コメント欄は目で追えないくらいになり、オレは興奮するように足を組んだ。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
昨日は散々な目に合ったが、オレの心はすっきり爽快だった。
親切な人間のフリをして、初心者ヤロウを手伝い、助け、まるで今にも友情が生まれるんじゃないかと思うようなハートフルな時間だった。
しかし、まさかそんなことが楽しいわけもない。オレは最高のタイミングで裏切り、ぼっこぼこのエグいPKを行った。
笑えた。めちゃくちゃ笑った。おかしくてたまらなかった。
最高に爽快で愉快で、鬱屈していた気持ちが晴れ晴れとして、オレの機嫌はすっかり治り笑顔で配信を終えたのだった。
「英真、今日遊びに行っていい?」
「え」
ご機嫌だったオレは、一気に奈落に突き落とされた気分だった。
いや、高見が嫌いだとか遊ぶのが嫌だとかはそういうわけではない。正直ハイパーリア充の高見と遊び方は合わないが、遊びに行くのも死ぬほど苦痛かと言われればそこまでじゃないし、それなりに楽しい気もする。
だが、今の問題はそこじゃない。
高見のこの誘い方から察するに、我が家に来たいのだ。
「ずっと行きたかったんだけど」
「え~っと」
何、ずっとって!?オレの家はそんな興味の持ってもらうほどのものは何もないし、楽しいものもない。むしろ、オレのテリトリーである家には来てほしくない。迷惑だ。
「部屋汚いし…」
嘘だ。配信してるわけだから部屋はめっちゃ綺麗にしてる。たぶんそこらの女子の部屋より綺麗だ。実際、オレの可愛い妹の部屋より綺麗だし。
「いいよ、気にしない」
KI!NI!SHI!TE!
「いいでしょ、英真の部屋で遊びたい。二人で」
待て待て待て待て、そんな女子が勘違いして卒倒しそうな台詞をオレに向けて言うな!!なんか、嬉しそうな眼差しで耳をダンボにしてる女子が数人いるじゃないか!!やめろ!オレたちを腐った目で見るんじゃない!!!
「あ~……」
「じゃあ帰ろっか。英真の家行くの楽しみ」
「あ、うん…」
にっこりと嫌味のない微笑みを浮かべるイケメンに愕然としながら、オレはとぼとぼと歩いたのだった。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
「なに、して……」
オレはラフな格好に着替え、麦茶とお菓子を持って部屋に戻るとパソコンの前にいる高見と目が合う。
相変わらず王子のようなその男は、あろうことか勝手にパソコンの電源をつけていた。
マナーってものを知らないのか、このクソ野郎。まあ、つけたところでパスワードをかけてあるし大丈夫だろう。
オレは冷静を装いながら、机にトレイを置くと高見に近づいた。
そして、画面を見て気づく
コイツ、パスワード外してる
「た、たか……え?なんで?パスワードかかって…」
「そんなのわかるよ、英真の受験番号でしょ?」
……合ってる。オレは、高校受験のときに自分に割り当てられた受験番号を今も大事に使っていた。初めての大きな試練を一緒に乗り越えたっていうのもあるし、なんとなく相棒というかラッキーナンバーというか、そんな感じでパスワードなんかに使ったりしていた。
他人の受験番号を覚えているのも変だと思うし、そもそもオレは教えていない。
中学も違う学校だったし、高校になって初めて友達になった。高見が知ってるはずがない。
オレが顔を青くしていると、高見が変わらない微笑みを浮かべて一歩一歩ゆっくりと近づいてくる。
怖くなって逃げようと思うものの、体がうまく動かなくて無意味に揺れるだけで棒立ちのままあっさりと抱きしめられた。
………は?
抱きしめられている。錯覚ではない。男らしい硬い腕にオレは今包まれている。
なに、この状況。頭がついていかない。
「昨日は楽しくストレス発散できた?理不尽な目にあったもんね…いっぱい傷つくって、痛かったでしょ」
「…っ、」
高見はそう言うと、昨日の昼間につけられた傷のあたりを親指でグリッとされ、体に痛みが走る。
オレがバッと体を引き剥がすように高見の体を押すと、高見はにっこりと微笑んだ。
「一緒の学校になれたのが嬉しかったし、英真が声かけてくれた時嬉しかったのに、英真全然覚えてくれてないんだもん。悲しかったなあ…」
「何、言って…」
「中3の時さ、よく遊んでたでしょ。ゲームの中で、仲良くしてくれてすっごく嬉しかった」
ゲーム。
高見とゲーム?
高見とは確かに、ゲーセンでちょっと遊んだことならある。
でも、高見に会ったのは高校になってからだし、中3というのは意味がわからない。
オレは意味がわからなくて呆然としていると、高見は少しだけ眉を寄せた。
それからオレの頬に触れ、スルッと撫でるように高見の手が滑ると、ゾワッと不快な鳥肌が立つ。
「やっぱり忘れてる。毎日のように一緒に冒険した仲なのに」
残念そうな口調で高見がいうと、頭の片隅に何か引っかかりを感じた。
毎日?冒険?
確かにオレは受験生にもかかわらず、ゲームを毎日やっていた。
それなりに育てていたし、受験生だから封印というのもなんだか負けた気がするから毎日インして勉強しながら冒険していた。
そういえば、そんな馬鹿はオレくらいだろうと思っていたけど、その時知り合ったやつも受験生って言っていた気がする……え、もしかして…?
オレが見上げるように高見を見ると、高見はクスッと笑って「思い出した?」と、言った。
思い出した。
高校デビューをしたオレは毎日が忙しくて、もうそのゲームはしなくなっていたからすっかり忘れていたけど、確かに中3の時毎日のように一緒に冒険していた奴がいた。
あの時のオレは、学校に行ってもぼっちだったし、そいつと遊ぶ時間は正直楽しかった。
だから、チャットもボイスチャットで、日頃ぼっちで過ごしている分思う存分会話した。
今のように殺伐としたゲームスタイルではなくて、純粋に楽しんでいた当時は思い返せばすごく楽しい時間だったと思う。
その時の奴が高見?嘘だろ、そんな偶然あるのか?
「俺さ、英真の声聞いてすぐわかった。英真とゲームで会えなくなったのは寂しかったけど、こうしてリアルで会えるし、まあいっかって思ってたけど…」
高見はそう言うと、愛おしそうに目を細めてオレの髪を指で遊ぶようにくるくると絡める。
それから綺麗なガラス玉みたい瞳でオレを覗き込むように見る。息がかかりそうな距離に思わず息を止めると、高見は口を開いた。
「英真がつまんなそうにゲームしてるのを見るのは楽しくなかったかなぁ……ね、P様」
高見の言葉に目を見開くと、唇と唇が重なり合う。舌をねじこむように割り入れられると、ぬるっとした感触が口の中を荒らす。
それがファーストキスだと気づいたときには、不快感よりも快感に支配され、脳ミソまで溶けてしまうんじゃないかと思った。
王子様には似合わないねちっこいキスだったが、これがリア充かと納得してしまう。
これは正直ファーストキスの人間には荷が重い。
息がうまく吸えなくて、頭に酸素が回らない。力が抜ける。くらくらしてしまい、不本意ながら高見にもたれかかるような体制になって、また抱きしめられた。
てか、なんでキス?
「英真、好きだよ」
順番逆じゃね?そう思ったものの、酸素不足で必死に息をしていたオレは指摘すらできない。
苦しい……コイツ馬鹿かよ、殺す気か。
キスで息できなくて死にました、なんて格好悪い死因は嫌だ。まあ、気持ち良いけどな…!
くたっとしてしまっている体をひょいっと簡単に持ち上げられて、ベッドに運ばれた瞬間オレはさっきまでの熱が一気に引いて体が冷えた。
おいおいおいおい、いくらなんでもあからさま過ぎてオレでもわかる。
これはさすがに展開早過ぎないか!?!?
顔色を無くしたオレがパクパクと口を金魚のようにすると、高見はクスッ笑い覆いかぶさるようにキスをした。
違う!キスねだってんじゃねえ!!
そう思うのに、性欲高めの健康な男子高校生の体には、覚えたてのエロいキスに反発できるようにはなっていない。むしろ、積極的に欲しがる。
ヤバイ、ヤバイ、すごくヤバイ。
頭ではそう理解しているのに、甘美なまでの快楽が頭を馬鹿にしてしまう。
逃げなくては、止めなくては、とそう思うのと矛盾するように気持ち良くてどんどん欲しくなってしまって、貪るように舌を絡めた。
相手は高見で、しかも男。
わかってる、止めないと…でも、気持ちよくてたまらない。
そんなオレの欲望を見透かすように、高見は色っぽく微笑むと首筋に舌を這わせた。
「ひっ」と、全く色っぽくない声を出すと、ガブッと歯を立てるように噛んだ。
「……ッ!?」
「英真の可愛い声が聞きたい」
ムッとするような顔を高見はするが、オレは元から可愛くもないし、そんなお願いされたところでどうしようもない。てか、そんなことでいちいち噛まないで欲しいし、結構痛かったし、痛いことされて可愛い声なんて余計に出るはずもない。なめてんのか、クソイケメン!
オレがキッと睨みつけると、何がおかしいのか高見は笑い、オレの服をぺろんと捲る。
ぺったんこの面白くもなんともない場所をさらされ、飾りでしかないところを指でカリカリとひっかくように触られた。
「へこんでるね、触ったら出てくる?」
「し、知らねえよ……っ、ひゃ!?」
右手でいじっていたところとは逆の方をちゅうちゅうと音を立てて口で吸い上げられた。
なんともないはずのそこは、くすぐったいというよりかはムズムズとした何かがこみ上げてきて、怖くなって身をよじると、逃げるなと言わんばかりにグッと体を押し戻されて、さらにお暇をされていたらしい左手がパンツの中に侵入してきた。
「ひゃっ、やめ…っ!!あっ、ぅ」
ファーストキスをさきほど経験したばかりの童貞には、少々刺激がキツ過ぎる。
乳首なんて感じるはずがないと思っていたのに、陥没していたものが今や、ぷっくりと顔を出していて、普段外に出てくることのないソイツはいきなり舐められたり、いじられたりすると敏感すぎるほどに感じた。
しかも、下は下でいつも自分で触るのとは違い予想の出来ない手の動きに、びっくりするほど気持ちが良かった。他人にやってもらうのは気持ちいいって聞いたことあるけど、マジだった。
そりゃあもう、今のオレのちんぽはカウパー出まくりの、だらだらのぬるぬるだ。
ついでにいうと、滑りがさらに良くなって、触っている高見の手は、オレの先走りのせいでべったべただろう。
恥ずかしい。でも、めっちゃくちゃ気持ちいい。
好きでもない、しかも男にいいようにされているこの状況に正直死にたくなるが、気持ちいいには勝てない。だって男の子なんだもん。
ぬちぬちといやらしい水音とともに、オレの情けない声が部屋に響く。
これが喘ぎ声だというなら、こんなのキモいだけで聞かされているほうは萎える一方だろうと思い、ちらりと高見の股間を盗み見るとガチガチに勃起しているのか、制服のズボンがパンパンに膨れ上がっていた。
わぁお……。
めちゃくちゃ臨戦態勢じゃん。もしかして本気でオレのこと好きなわけ?
いや、そうじゃなきゃ萎え萎えだろうし、あんなに興奮するわけもないか。てか、オレちょっとビビって萎えたわ…。
そんななんとも言えない気持ちを抱えていると、今度は両足を持ち上げられ、腰にオレの愛用している枕を差し込まれる。
枕は本来、頭の下にあるべきで腰の下に入れるべきではない。しかも、なんだこの格好は…まるで赤ちゃんがオムツを替えてもらう時にするような格好をさせられている。
オレはバブバブ言う趣味はないし、非常に恥ずかしいので止めてほし……え、ちょっと待てちょっと待てちょっと待……っ、なんでコイツ尻なんて舐めてんの!?ド変態かよ!!!?
「やめ…っ、きたないって」
「ひやら」
何言ってんのかわかんねえし、そんなところで話をしないでいただきたい。
本来暴かれることのないところに、ナメクジが這うようにぬるぬるとした感触がしてゾワッと鳥肌が立つ。
本気で止めて欲しいし、気持ち悪い。
ただ、尻を舐め始めてすぐにまたオレのちんぽをシコシコとされてしまったせいで、逃げることも出来ずに嫌だというのにまともな抵抗ができない。
嫌だという不快感以上に、昂ぶってしまっているものが欲望に染まりきっていて、気持ち良くてたまらない。
舐めるのに飽きたのか、舌の感触がなくなり内心ホッとしていると、そんなことを一瞬でも感じた自分を馬鹿だと殴りたくなった。
なんてことはない、今度は指が入ってきた。
ご丁寧にジェルつきのゴムをつけて。
……そんなもの、彼女なしの童貞の部屋に常備されているわけもないのでわざわざ持参したのだろう。コノヤロウ、はじめからヤル気満々だったのかよ…ムッツリヤロウめ……。
しかし、ムッツリヤロウの思惑とは裏腹にアナルオナニーなどしたこともない、従来通りの役目しか仕事を与えていないオレの後孔は指を当然拒む。
当たり前だ。そこは入れるとこじゃなくて、出すとこだ。うまくいくか、このクソ野郎めが。
それなのに、高見はしつこくにゅるにゅるとローションを擦り付けるように、後孔をなぞりくるくる撫でて、ゆっくりと指を押し入れてくる。
「んっ、ぁあ゛」
くぷっ、と指が挿入されて不快感が一層強くなる。
当たり前だ。
そこは嫌なところだ。
指なんて入っちゃだめなところだ。
なのに、ちんぽを扱かれているせいかくちゅくちゅと水音がする。そっちのせいで後ろ
孔がキュッとしてしまう。
それが何故か気持ちいい。
ムカつくくらい気持ちがいい。
「やっ、ぁ…やめ…やだ、ぬけぇ…さわんな、あっあっ、ぁあ…」
嫌だ。触るな。気持ち悪い。
だめ。やめるな。気持ちいい…っ
「あっ、ぁ…あっあっ、ああ…ぅ」
喘ぐような言葉しか口からは出てこない。せめて思いっきり口汚く罵ってやりたいができないので、頭の中でひたすら罵る。
でも、強気でいられたのはそこまでだった。
一本でも飲み込むのが難しかったそこに、圧迫感が増えた。どうやら二本に指を増やしたらしい。
そして、それと同時にオレのちんぽが高見の口に入っていって、さっきまで竿をシコシコしていた手がキュッと根元を締めるかのように握られた。
「ひゃぁ!?ぁ、あ…っはぁ、あっ、ふ」
え?え?え?フェラ?何、オレフェラされてんの?しかも、イけないようになんかされてない?いきなりハードな展開すぎて全く頭がついていかない。ついていかないけど、わかってることが一つだけある。
………めちゃくちゃ気持ちいい。
「はんっ、ぁ、やっ、あっあっ!」
気持ちよすぎて目の前に星が飛んでるようにチカチカする。
しかも手でシコシコされていたせいでガチガチだったオレのちんぽは敏感になりすぎていた。
初めてのフェラはオレの想像の100倍気持ち良くて、正直気持ちよすぎて辛い。もう、ちんぽ溶けそう。
「イ、イきたい…っ、たかみぃ…」
情けない声で高見に懇願する。
生理的な涙がじわじわとにじんできて、ぼやける視界のせいで高見が今どんな表情をしているのかわからないけど、声はひどく甘い優しい声で「もうちょっと我慢して」と、鬼畜極まりない台詞が吐かれた。
気持ち良くて嫌だなんて贅沢なことなのかもしれないけど、気持ちよすぎるのを延々とされるのはもはやご褒美タイムではなく拷問だ。
正直、涙があふれるようにポロポロとこぼれ落ちて、体がわけもわからないくらいビクビクと跳ねて怖い。怖すぎる。
いやいやとするように首を振るとカリをぐるぐると舌で舐め回されて、背中を仰け反って、悲鳴のような喘ぎ声をあげた。
絶えず喘ぎまくってるせいで、口を閉じる暇もなくて口の端からだらしなく唾液が伝う。
「たか、みぃ……もう、ゆるして…っ、わすれてて、悪かっ、た…ごめん、だから、もう…っぁ、たすけ…っ」
出したい、出したい、もうこんな地獄みたいな気持ち良さなんて無理だ。
もう自分の体が制御できないくらい馬鹿になってる。
やめて、許して、ごめん、助けて、気持ち良くて死んじゃう
その言葉を必死に繰り返して高見の名前を呼ぶ。その言葉に高見は返事もしないし、口も手も一向に止める気配がない。
顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃで、声はかすれて、喉がカラカラだった。
体は熱すぎて、背中に汗をかいてシーツはしっとりと濡れていた。
感じ過ぎてちんぽがビリビリとしびれる。
少しっていつ?いつになったら終わる?どうすれば終わってくれる?そんな問いばかりを頭の中でぐるぐると巡らせていると、聞き慣れた軽快な電子音が聞こえた。
これは、配信開始の音だ。
「う、そ……」
こんな時間に予約した覚えがないし、いつも配信する時は準備もあるから、万が一遅れることなどあっちゃいけないと思って予約配信機能は使っていなかったはずなのに、なんでよりによって今……っ
「タイミングばっちり。じゃあ今からみんなにP様が俺のだってところを見てもらおうね」
「……へ?」
なんて言った?
そもそもオレはお前のもんじゃねぇ。しかし、重要なところはそこじゃない。
え、何。何を見せるの…?
「はい、じゃあよく見えるようにしてあげるね。今日だけ特別…だって、初めて愛し合う記念すべき日だからみんなに見てもらって祝福してもらわないと」
高見のよくわからない言葉が耳から耳に通り過ぎると、抱きあげられて高見に背中を向け、高見の膝を跨ぐように膝立ちさせられた。
目の前には配信中のパソコンがあり、画面にはあられのない自分の姿が映されていて目を覆いたくなった。
何だコレは。なんの仕打ちだ。いくらなんでも悪質すぎる。
そう思うのに、散々焦らされた体は熱を引くこともなく、ちんぽもガチガチのままだった。
膝はガクガクと震えていて力が入らない。高見が腰を持っているから崩れないだけで、今の自分は膝立ちでじっとしていることすらできない。
「いくよ」
「へ?は、ぁ!?ま、待って…やっ、やっやーーーーッ、あ゛あ゛、んんん゛」
さっきまで散々広げられたところだったけど、指とは比べものにならないくらいのものがミチミチという音とともに無理矢理埋め込まれ思わず悲鳴をあげた。
ゆっくりと、でも、確実に高見のちんぽを飲み込んでいくように腰を落とされる。
嫌だ、嫌だと心では泣き叫んでいるが、力の入らない体は抵抗などできるはずもなく、好きにさせるしかない。
散々弄られ、広げられたせいか圧迫感で苦しさはあるものの、肉壁を擦られと何故かゾワゾワと落ち着かない。
「あっ、あ゛……っ、ふぅ」
「っは、全部はいっ、た…!ははっ、あっはキッツ!ははっ、あはは」
高見の耳障りな笑い声が鼓膜にへばりつく。何がおかしいんだ、コイツは。てか、コイツが声出して笑ったのなんて初めてきいた。てか、こっわ…なんかすげえ怖いな。
う……っ、つうかまだ大っきくなんのかよ、バケモンかコイツ…っは、ぁ、やば…
「あ゛っ、あ…や、やめ…っ、動くな…っ」
「っは、ぁ、はっ、ん…それっは、無理だよ…はぁ……めっちゃ気持ちいい…」
「あ゛あ゛あ゛ぁあ…っ、やっ、あ、やだ…っはぁ、出ちゃう、あっ、やぁ、出ちゃ…あっぁ」
「初めてなのに前触らなくてもイきそうなんて才能あるね。じゃあ、せっかくだし、皆にかけてあげよっか」
「やっ…ぁ、やだっ、ふか…深いぃ゛!!やめっ、揺らさないでぇ…あっあっ、やっ、ぁ、やだやだやだやだやだ」
膝の下に腕を通されて持ち上げられると、繋がったままパソコンの目の前まで連れていかれ、下から突き上げられるように揺らされながら後孔を高見のちんぽで犯される。
嫌だ嫌だと叫びながらも、すっかり感じるようになってしまったアナルをずぽずぽとピストンされてあっけなくパソコンに向かって白濁を散らした。
「っはぁ、あっ、」
マラソンした後のように全身がドクドクと脈を打つ。
我慢に我慢を重ねた射精は震えるほど気持ちがよくて、頭の中がふわふわとした。
しかし、そんな余韻に浸る時間もなくベッドに再び体を落とすと、四つん這いに寝かされ両腕を掴まれると押し込むように腰を打ち付けられた。
まるでオレの両腕を馬の手綱のように引っ張る高見に、馬にでもされているような気分になる。
ぱちゅんぱちゅんと水音が部屋に響くたびに腰がぶつかり、奥を荒々しくノックされる。
イったばかりの体は刺激に敏感で、すべてを快感として受け入れてしまう。
「あ゛っ、ぁ、あっあっ、」
もう、何もかもが気持ち良くてありえないことまで口走ってしまいそうだ。
「はっ、はぁ……きもちいー…腰止まんな、いっ!」
高見が興奮するようにそう言うと、自分の欲望に忠実になるように、さっきよりもガンガンと腰を打ちつけるように激しく動く。
抜くのかと思うほどに引っ込んだかと思うと、一気に貫かれ、高見のちんぽが大きく抽挿を繰り返す。
肉壁をカリでえぐるように通ると、前立腺をグリグリとされて軽くイってしまい、オレのちんぽからとろとろとしたものが溢れた。
高見の色っぽい熱い息が背中越しに聞こえてくる。まるでモノのように乱暴に扱われているのに、時折聞こえてくるのは好きだとかオレの名前だとかだったりするので、こんな酷いことをされているというのに絆されそうになる。
チュッチュッと、背中や首筋にキスを落とされ「ごめん、もうイきそう」と耳元で囁かれると存在感がありすぎる高見のちんぽが射精することしか考えていないような動きでピストンした。
涙だか唾液だか先走りだかわからないものが、揺さぶられるたびにシーツに飛び散って汚す。
「ひっ、ぁあ゛!?はげし…っ、あ゛あ゛あ゛ぁ~~~~~ッ」
はっ、はっ、と高見の荒い息と肌と肌のぶつかる音、それとかすれた声で叫ぶように喘ぐオレの声。
激しすぎる動きに頭がどうにかなりそうだったけど、オレの体はもう手遅れなほど気持ちよくなっていて高見の肉棒が動くことを悦んでいた。
ビューーーッ、と先程達したばかりだというのに勢いよくシーツをべったりと汚した瞬間「うっ」と、唸るような小さな声がして背中からぎゅっと抱きしめられた。
お腹の中でビクビクと高見のちんぽが脈打つように動いて、ゴム越しなのに高見が達したことがわかってしまった。気分は最悪だ。
気持ち良すぎて、途中からネジが外れたように馬鹿になってしまっていたが、さすがにしっかり出すものも出して、快楽を与えていた相手が動きを止めた今、完全に賢者タイムだし、一気に冷静になる。
初めてのセックスの相手が男で、しかも掘られて、ネットの住民に視姦されて、どこにどうツッコんでいいのやら…むしろツッコむ気さえ起こらない。
ずるんと埋め込められていたモノを引き抜かれて、力なくベッドに突っぷし、涙で歪んで見える視界で高見が使用済みのゴムを外してキュッと口を結んでいるのが見えた。
しかし、見なければ良かったと思った。
ゴムを外したソレはまだまだガッチガチで臨戦態勢のままだった。
そして、なんの用事があるのかまた新たなゴムを高見は手に取ってこちらを向いて微笑んだ。
「もう一回しよっか」
オレは逃げ出したい気持ちでいっぱいになったが、体に力が入らず逃げ遅れ、また突っ込まれて散々泣くはめになったのだった。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
「………垢BANされてる」
オレはヨロヨロと体を動かして、やっとのことパソコンに触れた。
機械に液体をかけるという禁忌を犯したうえに、ネットで痴態を晒すという最低最悪の行為をしてしまった。
卑猥なことをしてしまったのだからアカウントが消されても仕方がない、が…正直納得はできない。
ああ、オレのストレス発散場所が…。
がくりと項垂れていると、後ろからぎゅっと元凶である変態イケメンヤロウが抱きしめてきた。
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「そ、そりゃあ女装なんて似合わないってわかって…」
「そうじゃないよ。化粧しなくても似合うくらい可愛かったし、エロかったけど」
「え、エロ……?」
「当たり前でしょ、あんな短いパンツはいて…太ももをあんなに晒すなんて気が気じゃなかったよ……じゃ、なくて。あんなゲームスタイル英真じゃない。全然楽しそうじゃなかったから、見てて辛かった。配信は全部見てたけど。もちろんアーカイブも」
……めっちゃ見てんじゃねーか。
思わず心の中でツッコむと、高見はふっ、と背後に花を咲かせるように微笑んだ。
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でも、オレを愛しているというこの男はこの腐った世界の住人とは少し違うのかもしれない。
簡単に嘘をつくし、自分勝手で、どうしようもないくらいヤバイ奴だけど、切れそうな細い糸を辿りながらオレを見つけ、オレが隠した本音まで見つけだした。
見方を変えればただの勘の良いストーカーだけど、オレはそれでも嬉しかった。
愛せるかどうかはまた別の話だけど、どんなに姿を変えてもどうせ見つけられてしまうなら、どうせ逃げられないのなら、一緒に居てもいいかもしれない。
……そんな風に少しだけ思ったのだった。
おわり。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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一つの作品として上手く完結できててすごく面白かった!
(*゚・゚)ンッ?チョロインじゃん!!大好物💕😋😍💕
感想ありがとうございます!
そうなんです、チョロいんです(笑)
チョロい受けかわいいですよね〜!私も大好物です🎶
好き(^-^)
ありがとうございます!嬉しいです(*´ω`*)