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第二章
第105話 マヨネーズたっぷりのサンドイッチ
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王都に滞在している間、カミール領に向かう準備を少しずつ進めていた。
先ずは大量のおにぎりと味噌汁の作り置きだ。
天気が良かったので運動を兼ねて王都の近くの草原に向かい、魔物が寄って来ないように結界を張って調理器具を並べていく。
その間、ブロンには周囲の警戒をお願いしておいた。
『まかせて―』
ブロンは元気よく返事をすると、結界から飛び出して行った。
楽しそうに草原を駆け回るブロンを横目に、大鍋を取り出した私は黙々と作業を進めていく。
最初こそ上手に米を炊けなかったが、二度目ともなればだいぶ要領を掴めたので、そこまで苦労はしなかった。
米が炊き上がる間、味噌汁を作っていた私の手元を見ていたヒデさんが感心した様子で口を開いた。
「ほぁ~。随分と手馴れているね」
この小さな体で調理をするのは大変だったが、魔法があるためあまり苦ではない。
部分的に身体強化をかければ大鍋でも簡単に持ち上げられるし、火魔法で火力を調整出来るのはありがたい。
メイスにしごかれたおかげで、今では大抵の魔法が使いこなせるようになったのは非常に助かる。
水と火魔法を発動して調理を進めていると、米の匂いが風に乗って鼻を掠めた。
炊き上がる頃合いを見て火を止める。
米を蒸らしている間も味噌汁を作る手を止めずに黙々と作業を進めていると、味噌汁の匂いに気がついたメイスが鼻をヒクヒクと動かして弾んだ声を出した。
『む。ミソスープか!美味そうな匂いだな』
ふわりと空中に体を浮かせたメイスは、大鍋を覗き込むと嬉しそうに尻尾をゆらゆらと揺らす。
「こっちのは作り置きだからね。食べちゃ駄目だよ」
そう私が伝えると、メイスの尻尾がだらんと下がる。
『……そうか』
明らかに声のトーンが落ちたメイスを見て、私は苦笑する。
今日はおにぎりと味噌汁の作り置きの他に、もう一品作るつもりだ。
味噌汁を温めていた火を止めて亜空間に収納すると、次の作業に移る。
まな板にパンを置いて半分に切っていき、そこに刻んでおいた野菜と厚めにスライスした肉を挟む。
最後に、作り置きしていたマヨネーズを上にたっぷりとかければサンドイッチの完成だ。
残念ながら、この世界には食パンのような柔らかいパンは少なく、丸くてフランスパンのように硬いのが主流らしい。
無いわけではないが、平民が口にするには高額なことと作り手が少ないため、市井にあまり出回ることがないのだそう。
もっと作り手が増えれば良いのだろうけど、生憎私にはパンを作る知識が乏しく伝手も無いため、食パンは諦めるしかなかった。
黙々とパンを切り分けて具材を挟んでマヨネーズをかけるという作業を続けていると、ヒデさんの弾んだ声が近くから聞こえた。
「ユーリさん!それってサンドイッチだよね?マヨネーズたっぷりのサンドイッチなんて久しぶり!美味しそう~」
声の方に顔を向けると、キラキラと目を輝かせたヒデさんが頬を上気させて興奮しているのが見えた。
ヒデさんはマヨラーなのかな?
そこまで喜んでもらえたのなら作った甲斐があるというものだ。
「そう、サンドイッチだよ。食パンみたいな柔らかいパンが手に入らなかったからモドキなんだけどね」
見た目はバーガーぽいけど、これはれっきとしたサンドイッチだ。
蒸らし終えた米を一旦亜空間に仕舞うと、皿にサンドイッチを並べていく。
なぜかって?
さっきから美味しい匂いに刺激されてお腹が鳴っているからだよ。
昼はサンドイッチと野菜たっぷりのスープにしよう。
皿に並べたサンドイッチを亜空間に収納して次の作業に移る。
熱した鍋に油を流し入れて刻んだ野菜を炒めていく。
あとは水魔法で水を淹れて煮立たせば完了だ。
亜空間からテーブルと椅子を取り出して、そこにサンドイッチと野菜たっぷりのスープを器に淹れて置くと二人に声をかけた。
「お腹が空いたでしょ?そろそろお昼にしない?」
私の呼びかけにメイスとヒデさんが元気に返事を返す。
「うん!美味しそうな匂いにさっきからお腹が鳴って大変なんだよね。早く食べたい」
『ああ。俺もサンドイッチとやらを食したい』
すると、その匂いにつられたブロンがどこからともなく突然現れたかと思うと、足元にまとわりついてきた。
『ごは~ん!』
動物の嗅覚は鋭いと言うが、ブロンの嗅覚はそれ以上ではないだろうか。
私は苦笑を漏らしながら、ブロンにもサンドイッチとスープを用意した。
マヨネーズたっぷりのサンドイッチは皆に大好評で、結構な量のサンドイッチがメイスとブロンの腹に収まった。
束の間の穏やかな時間を過ごした後、おにぎり作りを再開したのは随分と経ってからだった。
先ずは大量のおにぎりと味噌汁の作り置きだ。
天気が良かったので運動を兼ねて王都の近くの草原に向かい、魔物が寄って来ないように結界を張って調理器具を並べていく。
その間、ブロンには周囲の警戒をお願いしておいた。
『まかせて―』
ブロンは元気よく返事をすると、結界から飛び出して行った。
楽しそうに草原を駆け回るブロンを横目に、大鍋を取り出した私は黙々と作業を進めていく。
最初こそ上手に米を炊けなかったが、二度目ともなればだいぶ要領を掴めたので、そこまで苦労はしなかった。
米が炊き上がる間、味噌汁を作っていた私の手元を見ていたヒデさんが感心した様子で口を開いた。
「ほぁ~。随分と手馴れているね」
この小さな体で調理をするのは大変だったが、魔法があるためあまり苦ではない。
部分的に身体強化をかければ大鍋でも簡単に持ち上げられるし、火魔法で火力を調整出来るのはありがたい。
メイスにしごかれたおかげで、今では大抵の魔法が使いこなせるようになったのは非常に助かる。
水と火魔法を発動して調理を進めていると、米の匂いが風に乗って鼻を掠めた。
炊き上がる頃合いを見て火を止める。
米を蒸らしている間も味噌汁を作る手を止めずに黙々と作業を進めていると、味噌汁の匂いに気がついたメイスが鼻をヒクヒクと動かして弾んだ声を出した。
『む。ミソスープか!美味そうな匂いだな』
ふわりと空中に体を浮かせたメイスは、大鍋を覗き込むと嬉しそうに尻尾をゆらゆらと揺らす。
「こっちのは作り置きだからね。食べちゃ駄目だよ」
そう私が伝えると、メイスの尻尾がだらんと下がる。
『……そうか』
明らかに声のトーンが落ちたメイスを見て、私は苦笑する。
今日はおにぎりと味噌汁の作り置きの他に、もう一品作るつもりだ。
味噌汁を温めていた火を止めて亜空間に収納すると、次の作業に移る。
まな板にパンを置いて半分に切っていき、そこに刻んでおいた野菜と厚めにスライスした肉を挟む。
最後に、作り置きしていたマヨネーズを上にたっぷりとかければサンドイッチの完成だ。
残念ながら、この世界には食パンのような柔らかいパンは少なく、丸くてフランスパンのように硬いのが主流らしい。
無いわけではないが、平民が口にするには高額なことと作り手が少ないため、市井にあまり出回ることがないのだそう。
もっと作り手が増えれば良いのだろうけど、生憎私にはパンを作る知識が乏しく伝手も無いため、食パンは諦めるしかなかった。
黙々とパンを切り分けて具材を挟んでマヨネーズをかけるという作業を続けていると、ヒデさんの弾んだ声が近くから聞こえた。
「ユーリさん!それってサンドイッチだよね?マヨネーズたっぷりのサンドイッチなんて久しぶり!美味しそう~」
声の方に顔を向けると、キラキラと目を輝かせたヒデさんが頬を上気させて興奮しているのが見えた。
ヒデさんはマヨラーなのかな?
そこまで喜んでもらえたのなら作った甲斐があるというものだ。
「そう、サンドイッチだよ。食パンみたいな柔らかいパンが手に入らなかったからモドキなんだけどね」
見た目はバーガーぽいけど、これはれっきとしたサンドイッチだ。
蒸らし終えた米を一旦亜空間に仕舞うと、皿にサンドイッチを並べていく。
なぜかって?
さっきから美味しい匂いに刺激されてお腹が鳴っているからだよ。
昼はサンドイッチと野菜たっぷりのスープにしよう。
皿に並べたサンドイッチを亜空間に収納して次の作業に移る。
熱した鍋に油を流し入れて刻んだ野菜を炒めていく。
あとは水魔法で水を淹れて煮立たせば完了だ。
亜空間からテーブルと椅子を取り出して、そこにサンドイッチと野菜たっぷりのスープを器に淹れて置くと二人に声をかけた。
「お腹が空いたでしょ?そろそろお昼にしない?」
私の呼びかけにメイスとヒデさんが元気に返事を返す。
「うん!美味しそうな匂いにさっきからお腹が鳴って大変なんだよね。早く食べたい」
『ああ。俺もサンドイッチとやらを食したい』
すると、その匂いにつられたブロンがどこからともなく突然現れたかと思うと、足元にまとわりついてきた。
『ごは~ん!』
動物の嗅覚は鋭いと言うが、ブロンの嗅覚はそれ以上ではないだろうか。
私は苦笑を漏らしながら、ブロンにもサンドイッチとスープを用意した。
マヨネーズたっぷりのサンドイッチは皆に大好評で、結構な量のサンドイッチがメイスとブロンの腹に収まった。
束の間の穏やかな時間を過ごした後、おにぎり作りを再開したのは随分と経ってからだった。
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