勇者の息子は従魔と神託騎士になる~FPSとMMORPG能力で自由気ままに人助けをします~

暇人太一

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第一章 神託騎士への転生

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『主要登場人物』
◆ディエス(男・一八歳)
 魔力がないせいで【落ち人】という蔑称を持つ迫害を受けている種族に転生した、本作の主人公。前世の名前は月影十蔵で、養子だった。
 前世のときに遊んでいたゲームを固有スキルに持ち、神託騎士オラクルナイトとして手の届く範囲で人助けをしていく。
〈見た目〉
 瞳:金色
 髪:白色(短髪)
 角:赤色(根元に向かうほど黒い)、二本
 他:ナノマシン体、美白マッチョ
〈能力〉
 固有:世界の境界 ⇒ 銃+MMORPG
    神造体   ⇒ 特殊種族
            ナノマシン
    神製品   ⇒ スマホ+コテージ
            クルーザー+外套
 能力:武術
 備考:読み書き、計算、知識(刷り込み)

◆ドラド(男)
 養母の従魔で、特殊個体の虎型ケットシー。
 ぽっちゃりで大柄な体格をしており、普段はわんぱく小僧のような言動をする。家事に関しては母親的存在になる。
 モフモフに関してはツンデレを発揮する。
 現在はディエスの従魔で、料理長兼主計長を担当している。
〈見た目〉
 瞳:青色
 毛:虎毛(金色に近い)
 他:二m(身長)
〈能力〉
 身体:縮小化、二足歩行、会話(+動物)
 魔法:基礎、収納
 技能:念話、槍術
 備考:料理、読み書き、計算

◆ティエラ(女)
 養父の従魔で、特殊個体の狼型クーシー。
 小柄な体格だが、従魔たちのお姉さん的存在。
 モフモフに関してはモフモフ志願するほど好きで、甘えん坊の女の子になる。
 食いしん坊ガールズの片割れで、特に肉と甘い物が好き。
 現在はディエスの従魔で、戦闘時の支援役を担う。
〈見た目〉
 瞳:緑色
 毛:銀色
 他:一五〇cm(耳込みで)
〈能力〉
 身体:縮小化、二足歩行、会話(+動物)
 魔法:基礎、補助(認識阻害、結界など)
 技能:念話
 備考:読み書き、計算

◆カグヤ(女)
 旅に同行するためにアラクネに進化した希少個体の蜘蛛型魔物。
 蜘蛛時代から恐怖の象徴で、そのせいで人見知りになる。
 ディエスの従魔であり、妹的存在になっている。モフモフもなでなでも大好き。
 食いしん坊ガールズの片割れで、ドラドの料理が一番好き。
 天才スナイパーで、班の主戦力になっている。
〈見た目〉
 瞳:赤色
 髪:白色
 他:人間=幼女
   蜘蛛=ポケバイくらい(モフモフ)
〈能力〉
 固有:魔眼、糸生成、毒生成
 技能:念話、操糸術、無音格闘術(暗殺)
 備考:怪力、読み書き、計算

◆ルシア・ユッグ・アルカ(女・九〇歳)
 上位血統のアビスエルフ。
 正義感や責任感が強く、自己犠牲の精神から視野が狭くなりがちな亡国の王女。
 箱入り娘ゆえ正義感の線引きが甘い。
 ディエスに国の復興と復讐の助力を願う。
 ドラドのアニマルセラピーを受けたおかげで、ドラドには心を開いている。
 隠れモフモフ好き。凛とした超絶美人。
〈見た目〉
 瞳:青色
 髪:銀色(腰までの長さ)
 角:黒色(二本)
 胸:爆級
 他:一六五cm、褐色肌の細マッチョ
〈能力〉
 魔法:基礎
 精霊:未契約
 固有:精霊眼、魔力感知、魔力操作
 技能:格闘術、弓術、剣術、調薬
 備考:保存食、料理、読み書き、計算など

◆グレース・ウィズダム(女・?歳)
 上位血統のハイエルフ。
 ルシアを大切に思うも盲信はせず、自分の考えを持って行動する。現実主義で、目的のためには手段を選ばない。肝も据わっている。
 西方大陸のエルフ王国で最高の魔術師で【至宝】と呼ばれ、魔法や精霊魔術で右に出る者はいない。
 村長に姿を偽る魔具を奪われるまでは、姿と姓を変えて【至宝】であることを隠してきた。隠す必要があるほど、エルフで知らぬ者はいない有名人。
 ディエスの従魔たちと接したおかげで、モフモフ好きになった。
 グラマラスで色気がある魔性の超絶美人。
〈見た目〉
 瞳:緑色
 髪:金色(お尻くらいまで)
 角:白色(二本)
 胸:爆級
 他:一六〇cm、美白モデル体型
〈能力〉
 魔法:基礎、初級、中級、上級、超級
 属性:基本、上位、複合(雷、氷など)
 精霊:複数(中級以上)
 固有:精霊眼、魔力感知、魔力操作
 技能:錬金術、調合、弓術
 備考:料理、読み書き、計算、音楽など

『被害者エルフ』
◆ミラ
 殲滅戦前半に救出した双子の姉。
 武に優れた物怖じしない元気女子。
 大きなモフモフが大好きで、ドラドにぞっこんになっている。
 ルシアに対する忠誠心や復興には興味はなく、新しくできた友達と家族が一番大切。

◆エラ
 殲滅戦前半に救出した双子の妹。
 文または魔に優れた大人しめな清楚女子。
 小柄なモフモフが大好きで、ティエラやカグヤと仲良くなる。
 目的のためなら手段を選ばないという考えを持ち、さらに姉よりも行動力がある。

◆アメリア
 殲滅戦の幕間に救出した女性。
 ルシアの救出を願うほど忠誠心が強い真面目な女性。
 心配性で侍女気質。

◆ソフィア
 殲滅戦の幕間に救出した女性。
 西方大陸のエルフ王国出身で、エルフ奴隷の調査のために潜入していた諜報員。
 グレースと双子に釘を刺されていて、ディエスのことを報告するかどうか悩んでいる。
 天秤に掛けているのは自分の命だから。

◆レイラ
 殲滅戦後半でグレースと一緒に救出した女性。
 助けてくれたディエスに想いを寄せ、合流するためのケジメをつけるために一時村に帰還することに。
 グレースをライバルだと考えている。
 深く考えることが苦手で、考えるより行動する性格。今回は簡単な言い訳に飛びついてしまったと反省している。
 行動派ゆえ、戦闘力は高い。

『盗賊エルフ』
◆村長
 エルフ奴隷売買の主犯の一人。
 エルフ側の協力者で、健康診断を理由に〈城門を破る〉行為を楽しんでいた。
 幹部級の協力者にも褒美として参加させ、協力者を募っていた。
 ごまドレソーセージキャンディーを堪能したパイオニアの片割れ。

◆ガリガリエルフ
 盗賊行為で体中を穴だらけにされた。
 傷は魔法ですぐに治るも心の傷が治らず、引きこもることになった村長候補。
 レイラの婚約者(予定)。

◆首チョンパエルフ
 ガリガリエルフを守るために他のエルフの首を切り飛ばした。
 その後、交渉から案内までこなし、カグヤにビビってディエスとの関わりを絶つ。

◆伝令エルフ
 監視していたら襲撃されたエルフ。
 情報を漏らした後、伝令役から会談の付き添いまでこなす。
 殴られ雷撃を受けた同朋のことを馬鹿にしている。懺悔の機会を棒に振ったから。

◆テーザーエルフ
 殲滅作戦報告会談でドラドに気絶させられたエルフ。
 コイツのおかげで魔具だと誤解させられ、魔法障壁を使わせることができた陰の功労者。

◆口だけエルフ
 普通のエルフを自称する恥知らず。
 プライドだけは山より高いくせに何もできないし、何もやらない。
 他人任せで種族の功績を自分がやったことかのように誇る。

◆門番エルフコンビ
 彼らのおかげで夜間外出が可能になった。
 殲滅戦の準備が滞りなくできたのは彼らの功績。

◆幻影エルフ
 殲滅戦の情報を報告に行こうとしたエルフ。
 マップの正確性を証明する検証を手伝ってくれ、誤情報を聖王国側に伝えることができた功労者。生死は不明。

◆その他交戦したエルフ
 交戦した者で死者はいない。

『廃墟街の住人』
◆ボス
 エルフ奴隷売買の主犯の一人。
 計画を立案し、村長に指導していた。
 子分思いのボス。
 武力よりも交渉や調整に優れ、多くのコネを持っていることでまとめ役を担っている。
 任期は、大きな損害を出すまで。

◆パー・プー
 エルフ奴隷売買の実働部隊長。
 作戦名「呪いの鎧」を実行するための小道具として、ディエスに利用された。
 ごまドレソーセージキャンディーを堪能したパイオニアの片割れ。

◆右腕的子分
 無知で無謀なパー・プー兄貴をサポートする優秀な子分。
 パー・プーの信頼厚く、パー・プーへの忠誠心が強い理想の子分。
 呪いの鎧を動かすための動力にされた。

◆モブ子分たち(二人)
 エルフ奴隷の取引に同行したがために、首から剣が生えることになった。

『聖王国』
◆聖騎士
 勇者や賢者と一緒に行動していたのに、二人をはめて処刑し功績を奪った張本人。
 ドラゴンに喧嘩を売って逃走。その逃走経路上にルシアの国があり、甚大な被害を受けて滅亡した。
 現在は聖王国の現国王。
 ルシアが旗頭になって不穏分子が騒ぎ出さないようにするため、ルシアを執拗に追う。同時に超絶美人の体も欲している。
 ディエスとルシア共通の復讐対象者。

◆赤い鎧の提供者
 一個中隊の指揮官で貴族。
 開戦直後に死亡したデブ。
 姉妹で奴隷を購入したがる変態。
 殲滅戦において優秀な肉壁となったはず。

◆ミスリル鎧の提供者
 一個中隊の指揮官で貴族。
 後半戦の救出作戦で最初の死者。
 隷属の首輪をしているのに、無駄な質問をして好意を強要し、好意を持って同意したという事実を欲しがる嗜虐的変態。
 綺麗な体で連行しろという命令を無視するほど自制心がない阿呆。

◆斥候コンビ
 斥候なのに手柄を優先して交戦。
 結果、防衛陣地を半壊させる兵器に変身して帰還することになった。

◆サボタージュをしていた軍監
 廃墟街で酒池肉林を楽しんでいた上官。
 部隊と同行しなかったおかげで、聖王国側の人間で唯一の生き残りになる。
 鎧の破片によって多少の怪我を負うが、歩行に支障がないほどの軽微な怪我。
 最悪な報告を持って聖王国に帰還するという地獄の行脚を始めることに……。

『偉い覗き魔』
◆白旗を振った方
 ディエスに見つかって攻撃される直前に降伏をした。
 破棄する気満々で宣誓するも、正式に契約が結ばれたために、今回の任務や相棒の死についての報告が一切できなくなった人物。
 森に入ってからのことを話せないせいで宣誓のことも言えないし、肯定も否定もできない。
 わずかな抵抗として「今回の任務」としたが……。

◆顔面に剣が刺さった方
 助命嘆願のために降伏したのに、【落ち人】と知るなりイキりだした阿呆。
 結果、顔面に聖王国の剣が突き立てられて全裸に剥かれた。

『その他』
◆創造神(サイコパス神)
 ディエスをミスで転生させた張本人。
 反省の色は薄い。
 悪魔と同じ扱いにすると憤慨する。
 誘導するくらいには目的があるが、自由に行動するように勧めている。
 見た目は少年。遊戯を司る神。

◆月影真(男)
 先代勇者で、ディエスの養父。
 ティエラの主人でもある。
 【世界の境界】では、地下世界のMMORPG側を担当した。

◆日吉渚(女)
 先代賢者で、ディエスの養母。
 ドラドの主人でもある。
 【世界の境界】では、地上世界のFPSゲーム側を担当した。
 料理ができないのにアレンジしたがる。

◆エルフの守人
 ルシアを保護していたツリーハウスの人物。
 ルシアの武術の師匠で親代わり。
 現在は外出中。

『設定』
◆世界名:ハルディン
◆大陸名:中央大陸
◆森  :絶界の森(小国より広い)
◆国  :滅んだ国(ルシアの故国)
     宗教国家(廃墟街の東)
     聖王国 (聖騎士の国)
     武皇国 (廃墟街の南)
◆武皇国:アギラ領(次の目的地)
◆能力 :魔力持ち(当たり前)
     精霊魔術(種族固有)
     魔法あり(才能持ち)
     魔法なし(一般人)
     固有技能(先天的なスキル)
     通常技能(後天的なスキル)
     特殊技能(=固有だが蔑称扱い)
     魔力のみ(魔具使用者)
     落ち人 (魔核交換式劣化魔具)
◆使徒 :使霊獣 (人の外からの監視者)
     神託騎士(人の中からの監視者)
◆レベル:存在せず(ステータスもない)
◆鑑定具:複製神器(技能、魔力量、属性)
◆通貨 :ディネ (=円、世界共通)
     晶 貨⇒ 一〇,〇〇〇,〇〇〇
     金 貨⇒    一〇〇,〇〇〇
     銀 貨⇒      一,〇〇〇
     銅 貨⇒        一〇〇
     穴鉄貨⇒         一〇

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