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<やまねこのふえ>のお話
58 協奏曲 第一楽章
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2つのふえのコンチェルトは、
弦楽器のピチカートで始まりました。
バイオリンとビオラが、弦をはじきます。
小さな水玉もようができていくように、
かわいらしく音が広がっていきます。
そこに、チェロとバスのアクセントが加わり、だんだん色がついてきました。
景色が、見えてきます。
雨の小道です。
この道をさまよい歩いているのは、
一匹のやまねこ。
1stのふえが、迷いと憂いの主題を吹き、
不安を誘います。
なんと澄んだ音でしょう。
不安を表しているというのに、
やはり、だれもがこの音に惹かれてゆきます。
得体の知れないものに、
いつのまにか好意を持ってしまっているのです。
やがて、
1stの単旋律だけでは表現しきれない
音の広がりが必要になり、
2ndが対旋律を重ねます。
2つのふえの音は、
2色のペンで描かれたような、
細密な模様をつくりあげていきました。
やまねこの毛なみまで、
見えてくるようです。
弦楽器のメロディーが、変化しました。
モチーフが変わり、
やまねこが見ている景色を表しています。
高い所から、ながめているのでしょう。
雨はしだいに止み、
雲の間から日の光がさしこみます。
すると、森の木々や、
川の流れの道すじが見えてきます。
霧が晴れてきたのです。
ときおり、風がそよぎます。
一羽のヒバリが飛んできました。
コンサートマスターのバイオリンソロが、ヒバリの姿を表現します。
テンくんは前に出て、ニノくんとランのとなりに立ちました。
ビブラートを多用して、ヒバリが歌います。
ヒバリは、何度も円をえがきながら、
やまねこのまわりを飛び、
やまねこの様子を見ながら、近くにとまりました。
やまねこは、ヒバリとこころを通わせます。
森のオーケストラが、愛のメロディーを奏でます。
やわらかなサウンドです。
やがて、やまねこは、ヒバリのように空を飛びたいと思うようになります。
コミカルなリズムです。
空を飛べたら、どんなに素晴らしいだろう?
憧れは、どこまでもふくらみます。
空を飛ぶために工夫をする場面は、
クラリネットやフルート、
オーボエなどの木管楽器が、
おどけて演奏して楽しませます。
このような演奏は、ニノくんは、しばらくぶりでした。
そう、「キングダム」と遊んで以来です。
ランが、先にリズムにのり、
ニノくんをいざないます。
真似しやすいメロディーを、提示してみせました。
これはどう?こんなのは?
すごいね、
じゃあ、これならどう?
さすが、ランは誘い方も上手です。
少し強引にも見えますが、
かけ引きがなんとも粋で、
リンの包容力のある優しさとは、また違った魅力です。
ランが教えてくれた中には、初めての吹き方もありましたから、
ニノくんも、ふえも、もう、たまらなく楽しくなって、リズムにのってきました。
バイオリンのヒバリは、
やまねこの様子を微笑ましく見守っています。
自分を笑わせてくれるやまねこは、
ヒバリにとって、かけがえのない存在になってゆくのです。
弦楽器のピチカートで始まりました。
バイオリンとビオラが、弦をはじきます。
小さな水玉もようができていくように、
かわいらしく音が広がっていきます。
そこに、チェロとバスのアクセントが加わり、だんだん色がついてきました。
景色が、見えてきます。
雨の小道です。
この道をさまよい歩いているのは、
一匹のやまねこ。
1stのふえが、迷いと憂いの主題を吹き、
不安を誘います。
なんと澄んだ音でしょう。
不安を表しているというのに、
やはり、だれもがこの音に惹かれてゆきます。
得体の知れないものに、
いつのまにか好意を持ってしまっているのです。
やがて、
1stの単旋律だけでは表現しきれない
音の広がりが必要になり、
2ndが対旋律を重ねます。
2つのふえの音は、
2色のペンで描かれたような、
細密な模様をつくりあげていきました。
やまねこの毛なみまで、
見えてくるようです。
弦楽器のメロディーが、変化しました。
モチーフが変わり、
やまねこが見ている景色を表しています。
高い所から、ながめているのでしょう。
雨はしだいに止み、
雲の間から日の光がさしこみます。
すると、森の木々や、
川の流れの道すじが見えてきます。
霧が晴れてきたのです。
ときおり、風がそよぎます。
一羽のヒバリが飛んできました。
コンサートマスターのバイオリンソロが、ヒバリの姿を表現します。
テンくんは前に出て、ニノくんとランのとなりに立ちました。
ビブラートを多用して、ヒバリが歌います。
ヒバリは、何度も円をえがきながら、
やまねこのまわりを飛び、
やまねこの様子を見ながら、近くにとまりました。
やまねこは、ヒバリとこころを通わせます。
森のオーケストラが、愛のメロディーを奏でます。
やわらかなサウンドです。
やがて、やまねこは、ヒバリのように空を飛びたいと思うようになります。
コミカルなリズムです。
空を飛べたら、どんなに素晴らしいだろう?
憧れは、どこまでもふくらみます。
空を飛ぶために工夫をする場面は、
クラリネットやフルート、
オーボエなどの木管楽器が、
おどけて演奏して楽しませます。
このような演奏は、ニノくんは、しばらくぶりでした。
そう、「キングダム」と遊んで以来です。
ランが、先にリズムにのり、
ニノくんをいざないます。
真似しやすいメロディーを、提示してみせました。
これはどう?こんなのは?
すごいね、
じゃあ、これならどう?
さすが、ランは誘い方も上手です。
少し強引にも見えますが、
かけ引きがなんとも粋で、
リンの包容力のある優しさとは、また違った魅力です。
ランが教えてくれた中には、初めての吹き方もありましたから、
ニノくんも、ふえも、もう、たまらなく楽しくなって、リズムにのってきました。
バイオリンのヒバリは、
やまねこの様子を微笑ましく見守っています。
自分を笑わせてくれるやまねこは、
ヒバリにとって、かけがえのない存在になってゆくのです。
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