龍魂

ぐらんじーた

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格の違い

龍力検査

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リゼルに連れられ、レイズたちはマナラド一大きな研究所に入っていた。
例によってレイラの身分は明かさないが、研究所サイドもこちらのメンバーを一人一人照合するようなことはしなかった。
容易に内部へ入ることができた。

「……(北の)騎士団よりは厳しくないな」
「龍魂は研究し尽くしたという世間のイメージがある。入っても金目のものはない上に、情報は書物で分かるからな」

金目当ての人間も、情報目当ての人間も、滅多に来ない。危険人物がリスクを取ってまで来る施設ではない、と言う感じか。
そのため、代表者の身分さえわかればそれで良し、としているのか。

「それでも、ガバガバな気がする……」
「……これで自由に動ける。一応一通り見て回る。ついてこい」
「あいあい」

リゼルを先頭に、研究所を見て回る。
フロア毎に、に研究する属性が振り分けられていた。
ただ、月龍、太陽龍など、珍しい属性は一フロアにまとめられていいた。

既に検査を受けている龍力者の内容も見ることができた。
ただ、研究内容は、どの属性もそんなに大差なかった。

検査の基礎は、龍力の可能性だ。
中程度の龍力を発動し、計測器にかける。これで、龍自体の力量を見る。
形(オーラ)にできる龍力は決められており、できるだけその大きさまで龍力を高める。
そして、他の同系統の龍力者と差を見ている。

今のはあくまで参考値に過ぎない。
今その龍を扱うのは、人間だ。よって、検査の大部分を占めるのは別にある。
龍力者が龍力を高める際に、身体にどのような変化が起きているのか、だ。
コードでつながれた装置に数値が出たり、バーが上下したりしている。

他にもスポーツテスト的なものや知識を試すものなどあるが、どれもフリアたちに近付けるヒントになるとは思えなかった。

場合(担当研究者)により、追加で検査を受けることになるが、ベースはこれらとなる。

これらを見て、レイズが思ったのは一つだ。

「……一日あれば終わりそうだ」
「一日って……」

実際、一つ一つの検査自体は割とすんなり終わってしまう。
数こそあるため、時間は必要だ。だが、受けてしまえば、あとは結果待ちとなる。

「まぁ、切り口はいくらでもあるし……」

計測器に龍力のオーラを作る。
龍力者をコードで繋ぎ、龍力を高めた状態で数値を見る。
体力テストに筆記テスト。

龍力者側は非常に退屈で、結果が出るまでの時間も、そんなに必要としなそうに見えた。
が、バージルの言うように視点を変えればまた違う何かが見えるのかもしれない。

リゼルはこれらの検査の必要性を彼らに示す。

「……龍魂を安全に使っていくためには必要なことだ」

こんな世の中でもな。と続けて言おうとしたが、レイラに気を遣い、止めた。
あの日以降、龍魂に対する国民の目は変わった。その一方で、便利なのも事実だ。
だから、研究員は諦めず日々研究を続けている。

「まぁ、自分の属性が見れたのは面白かったよ」

レイズは炎龍、バージルは風龍、ミーネは水龍と言った感じで、自分の属性の他の龍力者をじっくり見れたのは、いい経験になった。
が、当初想定していたとおり、龍魂の新たな可能性については聴取できなかった。

(無駄足にならなきゃいいけど……)

リゼルやレイラの失望が強く出ないかと、バージルは心配になるのだった。
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