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四聖龍
アリシア
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アレクのことで多少動揺したが、シャレムはアリシアを紹介する。
自分が推す四聖龍候補だと。
「アリシアです」
彼女は名乗り、少し頭を下げた。
サラ、と銀髪が美しく靡く。ぱっちりした目に、ブルーの瞳。
衣服は白で統一されており、透明感がある。『清楚』を極めた感じのルックス。歳は、シャレムと同じくらい。
に見える。
「アタシが最も信用する相手よ。強さも十分あるわ」
「あぁ」
「そうですか」
反応が薄い二人。
(……もっと驚きなさいよ)
自分はモデルで、彼女は歌手。
それなのに、ウィーンもアレクも無反応である。
例え知られていなくとも、この美貌に反応しない男はいなかったはずなのだが。
それだけでなく、アレクは苛立つ一言を放った。
「……銀色のシャレムさんですか」
そう言い終わると、アレクは「ふ」と笑う。
何が面白いのか。確かに、自分とアリシアは雰囲気が似ているが、血縁関係はない。
互いが互いに憧れ、趣味趣向が寄ってきた部分は否めないが、○○色の、と表現されるのは気分があまり良くない。
「アンタ……」
シャレムはアレクに食って掛かろうとするが、アリシアに遮られる。
「ねぇ、シャレム」
「ん?」
「あいつと、キャラ被ってない?わたし」
「…………」
アレクは色白で、髪も白い。アリシアも色白で、髪は銀色。
「……アンタの方が綺麗な髪色だわ。ってか、そんなコト気にする必要ないわ」
「うん……」
普段は自信満々な彼女だが、戦闘時以外で、かつ自分といるときは、やや気弱になる。
それがまた愛らしいところで、シャレムはそんな彼女といるのが好きだった。
「……属性は光です。シャレムさんと同じです」
「へぇ……!で、どっちが強いんですか?」
ウィーンは小さくため息をつく。あまりにも直球だ。
ただ、気になる題材ではある。
アレクのように遠慮なしには聞いたりしないが。
「おいアレク……今は……」
クラッツがアレクを遮る。
同じ属性、かつ四聖龍候補となると、強さ談義をしたくなる気持ちは分かる。が、ここはそのような場ではない。
「アリシアの方が強いわよ」
「!」
別に隠す必要もない。とシャレムは考えている。
ストレートに言うとは思っていなかった彼女は、驚いたような顔をし、シャレムを見る。
「へぇ……ま、そんな感じですね」
納得したように数回頷くアレク。
シャレムは明らかに苛立っているが、その苛立ちを爆発させるようなことはなかった。
内心ヒヤヒヤしながら、そのやりとりを見ていたウィーン。
「…………」
クラッツよ。これは『我が強い』のではなく、『無神経』というのではないか?
彼は、半ば呆れながらそう考えていた。
「とにかく!アタシはこの子を四人目に推薦するわ!絶対後悔させない!」
「シャレムさんがそう仰るなら……」
元々彼女が立てた候補者に異論はない。
クラッツには、否定する理由がない。過激プッシュに驚きながらも、受け入れる団長。
「まぁ、オレも構わない」
ウィーンにも、その提言を拒否する理由がない。
個人的に気にしていた、北の四聖龍の候補者だが、具体的にアテがあるわけではない。
目の前に信用できる候補者がいるのなら、それで自分は構わない。
「そうですね。自分は新人ですし。まぁ、色々見させてもらいますよ」
「こいつ……」
アレクは相変わらずだ。
だが、否定することはしなかった。
とにかくこれで、新生四聖龍誕生だ。
今日は解散ということで、新生四聖龍は部屋を後にした。
(誰も触れてないが、アリシアさんは歌手だ……で、シャレムさんに繋がりが……そして、四聖龍、か)
一人残ったクラッツは、ただただ驚いていた。
アリシアは大人気歌手だ。当然、騎士団内部にもファンはいるだろう。
そして、シャレムはモデル。
輝かしい仕事をしながら、龍力をここまで極めることのできた人間がいる事実。
本業である自分たちの無力さが情けなく感じる。
(想像つかない程の努力……だろうな)
本当に努力したのだと思う。一度訓練方法を聞いてみたいものだ。
とりあえずは、一段落。
クラッツは一人、胸をなでおろすのだった。
自分が推す四聖龍候補だと。
「アリシアです」
彼女は名乗り、少し頭を下げた。
サラ、と銀髪が美しく靡く。ぱっちりした目に、ブルーの瞳。
衣服は白で統一されており、透明感がある。『清楚』を極めた感じのルックス。歳は、シャレムと同じくらい。
に見える。
「アタシが最も信用する相手よ。強さも十分あるわ」
「あぁ」
「そうですか」
反応が薄い二人。
(……もっと驚きなさいよ)
自分はモデルで、彼女は歌手。
それなのに、ウィーンもアレクも無反応である。
例え知られていなくとも、この美貌に反応しない男はいなかったはずなのだが。
それだけでなく、アレクは苛立つ一言を放った。
「……銀色のシャレムさんですか」
そう言い終わると、アレクは「ふ」と笑う。
何が面白いのか。確かに、自分とアリシアは雰囲気が似ているが、血縁関係はない。
互いが互いに憧れ、趣味趣向が寄ってきた部分は否めないが、○○色の、と表現されるのは気分があまり良くない。
「アンタ……」
シャレムはアレクに食って掛かろうとするが、アリシアに遮られる。
「ねぇ、シャレム」
「ん?」
「あいつと、キャラ被ってない?わたし」
「…………」
アレクは色白で、髪も白い。アリシアも色白で、髪は銀色。
「……アンタの方が綺麗な髪色だわ。ってか、そんなコト気にする必要ないわ」
「うん……」
普段は自信満々な彼女だが、戦闘時以外で、かつ自分といるときは、やや気弱になる。
それがまた愛らしいところで、シャレムはそんな彼女といるのが好きだった。
「……属性は光です。シャレムさんと同じです」
「へぇ……!で、どっちが強いんですか?」
ウィーンは小さくため息をつく。あまりにも直球だ。
ただ、気になる題材ではある。
アレクのように遠慮なしには聞いたりしないが。
「おいアレク……今は……」
クラッツがアレクを遮る。
同じ属性、かつ四聖龍候補となると、強さ談義をしたくなる気持ちは分かる。が、ここはそのような場ではない。
「アリシアの方が強いわよ」
「!」
別に隠す必要もない。とシャレムは考えている。
ストレートに言うとは思っていなかった彼女は、驚いたような顔をし、シャレムを見る。
「へぇ……ま、そんな感じですね」
納得したように数回頷くアレク。
シャレムは明らかに苛立っているが、その苛立ちを爆発させるようなことはなかった。
内心ヒヤヒヤしながら、そのやりとりを見ていたウィーン。
「…………」
クラッツよ。これは『我が強い』のではなく、『無神経』というのではないか?
彼は、半ば呆れながらそう考えていた。
「とにかく!アタシはこの子を四人目に推薦するわ!絶対後悔させない!」
「シャレムさんがそう仰るなら……」
元々彼女が立てた候補者に異論はない。
クラッツには、否定する理由がない。過激プッシュに驚きながらも、受け入れる団長。
「まぁ、オレも構わない」
ウィーンにも、その提言を拒否する理由がない。
個人的に気にしていた、北の四聖龍の候補者だが、具体的にアテがあるわけではない。
目の前に信用できる候補者がいるのなら、それで自分は構わない。
「そうですね。自分は新人ですし。まぁ、色々見させてもらいますよ」
「こいつ……」
アレクは相変わらずだ。
だが、否定することはしなかった。
とにかくこれで、新生四聖龍誕生だ。
今日は解散ということで、新生四聖龍は部屋を後にした。
(誰も触れてないが、アリシアさんは歌手だ……で、シャレムさんに繋がりが……そして、四聖龍、か)
一人残ったクラッツは、ただただ驚いていた。
アリシアは大人気歌手だ。当然、騎士団内部にもファンはいるだろう。
そして、シャレムはモデル。
輝かしい仕事をしながら、龍力をここまで極めることのできた人間がいる事実。
本業である自分たちの無力さが情けなく感じる。
(想像つかない程の努力……だろうな)
本当に努力したのだと思う。一度訓練方法を聞いてみたいものだ。
とりあえずは、一段落。
クラッツは一人、胸をなでおろすのだった。
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