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ある一族
圧倒
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戦況はひっくり返った。
レイズたち三人は、『フル・ドラゴン・ソウル』を使っている。この暗雲界でも、その状態になることができた。
そして、先ほどの炎龍天翔の手ごたえから言って、環境こそ暗雲界であるが、デスの戦闘能力は、外界での中型の魔物と大差ないことが分かった。
それに、折れていた心も、リルナの叫びや仲間の存在により、持ち直した。
今の彼らに、負ける要素がない。
次々と起き上がる仲間たちに、デスは更に後退する。
彼らから発せられている龍力は、別格のものだ。よって、自然界で生きる魔物には理解しやすいのだろう。
『力の差』が。
三人は目線だけで互いの動きを察知し、技の準備を行う。
そして、それぞれが別方向に走り出した。方向こそ違えど、向かう先は同じ。
まずは、レイラが先行する。
「光龍閃光剣!!」
光り輝く剣による閃光。
マントだけでなく、本体を捉える。
レイズは技を出した後の硬直及び再充填が必要だ。
だから、バージルが次に突撃する。
「風龍裂風斬!!」
「炎龍連爪撃!!」
最後に、レイズだ。全力の技がデスに叩き込まれる。
肉体がないこともあり、先ほどまでは手ごたえがなかったのだが、今は分かる。
効いている。と。
「効いてる!!畳みかけろ!!」
炎龍の連続斬りを終え、レイズは仲間たちに向かって振り返る。
バージルは走り、レイラは詠唱を始める。
「あぁ!……風龍牙連剣!!」
「貫け!!ブリリアント・ソード!!」
「炎龍砲!!」
高威力な技や術がデスに叩き込まれていく。
威力が高く、デスは体勢を整えることができず、防戦一方だ。
攻撃音と、凄まじい龍圧。
こんな激しい龍力をリルナは感じたことがない。
「……すごい」
塞がった傷跡から手を離すのも忘れ、ただただ茫然と目の前の激戦を眺めているリルナ。
本当に情けない、最低クラスの龍力だったレイズたち。今はその面影はなく、別人のように変わっている。
際ほどまで、デスにコテンパンにされ、命さえ危うかった。
それなのに、何がきっかけで歯車がかち合ったのか、今は龍力が自由自在に出せているように見える。
リルナだって、『フル・ドラゴン・ソウル』の知識こそないが、龍魂の付き合い自体は長いため、分かる。
彼らは、『ドラゴン・ソウル』の限界を超えている。
「限界突破……リミット……オーバー……?」
何気なく呟いた、その言葉。何故ここでその言葉が思い出されたのか。
家の図書室でそんな文字を見たような、見なかったような気がする。
内容までは覚えていないが、フレーズだけは頭に残っていた。
今も、デスへの一方的な攻撃は続いている。
彼らが限界突破してから長い時間は経過していないが、最終局面であった。
「レイラ!!トドメだ!!」
「ありったけを!!ぶつけてやれ!!」
限界を超えたことで、基本の光龍剣も重みや鋭さなどで威力を底上げできている。
それに伴い、龍力の消費も激しくなるのだが、トドメなら、関係ない。
バージルの言うように、ありったけをぶつけてやる。
「はい!!光龍輝鋭剣!!」
剣の軌道の残像を残しつつ、光り輝くその剣。光龍が繰り出す一撃のような絶大な威力。
それは、デスを縦に一刀両断した。
並んでいた光る眼がずれ、ズタボロのマントも、綺麗に左右で分かれる。
「オ……オ……」と、うめき声のような声を上げながら、デスは闇の粒子となって消えていく。
「かっ……た……」
力なく、リルナは呟いた。驚きが連続し過ぎて、頭が追いつかない。
だが、一つだけ確かなことがある。
レイズたちの、勝ちだ。
レイズたち三人は、『フル・ドラゴン・ソウル』を使っている。この暗雲界でも、その状態になることができた。
そして、先ほどの炎龍天翔の手ごたえから言って、環境こそ暗雲界であるが、デスの戦闘能力は、外界での中型の魔物と大差ないことが分かった。
それに、折れていた心も、リルナの叫びや仲間の存在により、持ち直した。
今の彼らに、負ける要素がない。
次々と起き上がる仲間たちに、デスは更に後退する。
彼らから発せられている龍力は、別格のものだ。よって、自然界で生きる魔物には理解しやすいのだろう。
『力の差』が。
三人は目線だけで互いの動きを察知し、技の準備を行う。
そして、それぞれが別方向に走り出した。方向こそ違えど、向かう先は同じ。
まずは、レイラが先行する。
「光龍閃光剣!!」
光り輝く剣による閃光。
マントだけでなく、本体を捉える。
レイズは技を出した後の硬直及び再充填が必要だ。
だから、バージルが次に突撃する。
「風龍裂風斬!!」
「炎龍連爪撃!!」
最後に、レイズだ。全力の技がデスに叩き込まれる。
肉体がないこともあり、先ほどまでは手ごたえがなかったのだが、今は分かる。
効いている。と。
「効いてる!!畳みかけろ!!」
炎龍の連続斬りを終え、レイズは仲間たちに向かって振り返る。
バージルは走り、レイラは詠唱を始める。
「あぁ!……風龍牙連剣!!」
「貫け!!ブリリアント・ソード!!」
「炎龍砲!!」
高威力な技や術がデスに叩き込まれていく。
威力が高く、デスは体勢を整えることができず、防戦一方だ。
攻撃音と、凄まじい龍圧。
こんな激しい龍力をリルナは感じたことがない。
「……すごい」
塞がった傷跡から手を離すのも忘れ、ただただ茫然と目の前の激戦を眺めているリルナ。
本当に情けない、最低クラスの龍力だったレイズたち。今はその面影はなく、別人のように変わっている。
際ほどまで、デスにコテンパンにされ、命さえ危うかった。
それなのに、何がきっかけで歯車がかち合ったのか、今は龍力が自由自在に出せているように見える。
リルナだって、『フル・ドラゴン・ソウル』の知識こそないが、龍魂の付き合い自体は長いため、分かる。
彼らは、『ドラゴン・ソウル』の限界を超えている。
「限界突破……リミット……オーバー……?」
何気なく呟いた、その言葉。何故ここでその言葉が思い出されたのか。
家の図書室でそんな文字を見たような、見なかったような気がする。
内容までは覚えていないが、フレーズだけは頭に残っていた。
今も、デスへの一方的な攻撃は続いている。
彼らが限界突破してから長い時間は経過していないが、最終局面であった。
「レイラ!!トドメだ!!」
「ありったけを!!ぶつけてやれ!!」
限界を超えたことで、基本の光龍剣も重みや鋭さなどで威力を底上げできている。
それに伴い、龍力の消費も激しくなるのだが、トドメなら、関係ない。
バージルの言うように、ありったけをぶつけてやる。
「はい!!光龍輝鋭剣!!」
剣の軌道の残像を残しつつ、光り輝くその剣。光龍が繰り出す一撃のような絶大な威力。
それは、デスを縦に一刀両断した。
並んでいた光る眼がずれ、ズタボロのマントも、綺麗に左右で分かれる。
「オ……オ……」と、うめき声のような声を上げながら、デスは闇の粒子となって消えていく。
「かっ……た……」
力なく、リルナは呟いた。驚きが連続し過ぎて、頭が追いつかない。
だが、一つだけ確かなことがある。
レイズたちの、勝ちだ。
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