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世界の変化
消える炎と沈む闇
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まさに、雷の暴力。
四聖龍とスゼイの攻防を見ていたから、分かっていたことではあるのだが、マジでえげつない。
得物が巨大、かつ、得物以上の攻撃範囲。
リヴァトゥトゥス戦でその予習的なサムシングはできてはいたが、彼は武器そのもの。
技の一つとか、一時的だとか、そういう限定的なものではなく、常時だ。
範囲が分かっていても、対応し続けることは難しい。
「っぶね!」
「ッ……」
それに、回避できたとしても、稲妻によるダメージが抑えきれない。
スゼイの大剣と接近する度に、肌に激痛が走る。
(かといって、近づかねぇ訳にはいかねぇし……!!)
遠距離龍術ぶっぱ「だけ」で倒せる相手ではないし、そもそも詠唱を許してくれないだろう。
前衛が足止めできれば話は別だが、無理難題。
龍魂は奥深いが、スゼイの戦闘タイプは、完全なパワーファイター。
スゼイに作戦などない。技や術の組み合わせもない。ただ単に力でねじ伏せるのみ。
力こそ、正義。
工夫点と言えば、スゼイの弱点の一つである「大剣の遅い振り」をカバーすべく、龍力を補助程度に使っていることや、先述した範囲以上の攻撃だ。
彼の戦闘に触れ、頭を使うのは苦手だとすぐに分かった。
剣の振りや技。全ての動きは単調。しかし、攻撃力は桁違い。
四聖龍も自分たちに呼応され、前に出てくれている。
しかし、厳しい。
「ッ……!!」
「ぐッ!」
「オラオラァ!!こんなモンかァ!?」
体力・龍力を消費し過ぎている。
あのクラスの龍力者相手と連戦など、不幸の極みである。
と言うか、スゼイもスゼイだ。
強い相手と戦いたいなら、全快を待つべきである。
こんな弱った龍力者を痛めつけて殺しても、何の自慢にもならない。
これは、タイミングの悪さ。スゼイ自身も言っていたが、イライラの憂さ晴らし。
それに、こうなった以上、言葉を並べても意味がない。
と、応戦していた四聖龍の二人が膝を折る。
「ウィーンさん!と……」
いくらレイラが優秀な回復術を使えるからと言って、癒せるのは傷のみ。
疲労感、使用した龍は戻せない。
普通なら、バトンタッチの場面だ。が、レイラたちの龍も、まだまだ発展途上。
状況的に、四聖龍のサポートが今は望ましい。
それをバージルたちも分かっている。
ヘイトを分散しようと、適度に粘着している。しかし、完璧に注意を引くことはできない。
「どけ!!」
「うッ!!」
バージルたちの粘着のスキ。そこを突かれる。
バージル、ミーネの二人抜き。金色の雷が眼前を駆け抜ける。
「オラオラァ!!」
雷龍が吠えるように、ウィーンに襲い掛かる。
彼は近くにいたレイラを突き飛ばした。
「ウィーンさん!?」
体勢が崩れる。レイラは思わず手を伸ばした。しかし、当然届かない。
目の前で、ウィーンは雷龍に呑まれる。雷龍の隙間から、大きく振られる大剣が見えた。
と、思った瞬間。彼はそのまま飛ばされ、外壁に叩きつけられてしまう。
衝撃音が凄まじい。
外壁は崩れなかったが、広範囲に凹んだ。
「が、は……!」
血を吹き、その場に倒れる。
ウィーンはそのまま気を失った。
一撃必殺。
(嘘、でしょ……!?)
(四聖龍クラスでも、まともに食らえば『ああ』なるのかよ!?)
ミーネ、バージルの頬を、冷や汗が流れる。
龍力が万全でないとはいえ、ウィーンの脱落は精神的に負担になる。
「……次は、闇かぁ?」
獣のような表情でアレクを見るスゼイ。
「!」
どうやら、四聖龍を先に潰すことにしたらしい。
目障りなハエは、四聖龍を潰せば機能しなくなると。それか、雑魚には興味がないだけか。
アレクは、レイラたちの邪魔をしないよう動線を考え、走る。
「黒龍爪!!」
だが。
「は、おせぇんだよ!!雷光!!」
「ち……!!」
スゼイは見抜いていた。
アレクの技を掻き消し、龍力をぶち込む。
技を出した直後で、剣をガードに使えない。
「!!」
龍力を瞬時に引き出し、かつ、腕を十字に組み、防御に全力を回す。
真正面からの雷の塊。凄まじい圧力と共に、襲い掛かってきた。
「~~~~~~~!!」
地面を滑りながらも、何とか耐えているアレク。
しかし、スゼイの龍力はすさまじく、それを貫いてきた。
「ッ!!」
身体が浮き、吹っ飛ばされる。
そのままかなりの距離飛ばされ、大地に身体を叩きつけられた。
脳が揺れ、視界が歪む。
全身が痛い。苦痛に顔が歪む。
(力任せめ……!!)
薄れゆく意識の中で、アレクは悪態をつくことしかできなかった。
四聖龍とスゼイの攻防を見ていたから、分かっていたことではあるのだが、マジでえげつない。
得物が巨大、かつ、得物以上の攻撃範囲。
リヴァトゥトゥス戦でその予習的なサムシングはできてはいたが、彼は武器そのもの。
技の一つとか、一時的だとか、そういう限定的なものではなく、常時だ。
範囲が分かっていても、対応し続けることは難しい。
「っぶね!」
「ッ……」
それに、回避できたとしても、稲妻によるダメージが抑えきれない。
スゼイの大剣と接近する度に、肌に激痛が走る。
(かといって、近づかねぇ訳にはいかねぇし……!!)
遠距離龍術ぶっぱ「だけ」で倒せる相手ではないし、そもそも詠唱を許してくれないだろう。
前衛が足止めできれば話は別だが、無理難題。
龍魂は奥深いが、スゼイの戦闘タイプは、完全なパワーファイター。
スゼイに作戦などない。技や術の組み合わせもない。ただ単に力でねじ伏せるのみ。
力こそ、正義。
工夫点と言えば、スゼイの弱点の一つである「大剣の遅い振り」をカバーすべく、龍力を補助程度に使っていることや、先述した範囲以上の攻撃だ。
彼の戦闘に触れ、頭を使うのは苦手だとすぐに分かった。
剣の振りや技。全ての動きは単調。しかし、攻撃力は桁違い。
四聖龍も自分たちに呼応され、前に出てくれている。
しかし、厳しい。
「ッ……!!」
「ぐッ!」
「オラオラァ!!こんなモンかァ!?」
体力・龍力を消費し過ぎている。
あのクラスの龍力者相手と連戦など、不幸の極みである。
と言うか、スゼイもスゼイだ。
強い相手と戦いたいなら、全快を待つべきである。
こんな弱った龍力者を痛めつけて殺しても、何の自慢にもならない。
これは、タイミングの悪さ。スゼイ自身も言っていたが、イライラの憂さ晴らし。
それに、こうなった以上、言葉を並べても意味がない。
と、応戦していた四聖龍の二人が膝を折る。
「ウィーンさん!と……」
いくらレイラが優秀な回復術を使えるからと言って、癒せるのは傷のみ。
疲労感、使用した龍は戻せない。
普通なら、バトンタッチの場面だ。が、レイラたちの龍も、まだまだ発展途上。
状況的に、四聖龍のサポートが今は望ましい。
それをバージルたちも分かっている。
ヘイトを分散しようと、適度に粘着している。しかし、完璧に注意を引くことはできない。
「どけ!!」
「うッ!!」
バージルたちの粘着のスキ。そこを突かれる。
バージル、ミーネの二人抜き。金色の雷が眼前を駆け抜ける。
「オラオラァ!!」
雷龍が吠えるように、ウィーンに襲い掛かる。
彼は近くにいたレイラを突き飛ばした。
「ウィーンさん!?」
体勢が崩れる。レイラは思わず手を伸ばした。しかし、当然届かない。
目の前で、ウィーンは雷龍に呑まれる。雷龍の隙間から、大きく振られる大剣が見えた。
と、思った瞬間。彼はそのまま飛ばされ、外壁に叩きつけられてしまう。
衝撃音が凄まじい。
外壁は崩れなかったが、広範囲に凹んだ。
「が、は……!」
血を吹き、その場に倒れる。
ウィーンはそのまま気を失った。
一撃必殺。
(嘘、でしょ……!?)
(四聖龍クラスでも、まともに食らえば『ああ』なるのかよ!?)
ミーネ、バージルの頬を、冷や汗が流れる。
龍力が万全でないとはいえ、ウィーンの脱落は精神的に負担になる。
「……次は、闇かぁ?」
獣のような表情でアレクを見るスゼイ。
「!」
どうやら、四聖龍を先に潰すことにしたらしい。
目障りなハエは、四聖龍を潰せば機能しなくなると。それか、雑魚には興味がないだけか。
アレクは、レイラたちの邪魔をしないよう動線を考え、走る。
「黒龍爪!!」
だが。
「は、おせぇんだよ!!雷光!!」
「ち……!!」
スゼイは見抜いていた。
アレクの技を掻き消し、龍力をぶち込む。
技を出した直後で、剣をガードに使えない。
「!!」
龍力を瞬時に引き出し、かつ、腕を十字に組み、防御に全力を回す。
真正面からの雷の塊。凄まじい圧力と共に、襲い掛かってきた。
「~~~~~~~!!」
地面を滑りながらも、何とか耐えているアレク。
しかし、スゼイの龍力はすさまじく、それを貫いてきた。
「ッ!!」
身体が浮き、吹っ飛ばされる。
そのままかなりの距離飛ばされ、大地に身体を叩きつけられた。
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全身が痛い。苦痛に顔が歪む。
(力任せめ……!!)
薄れゆく意識の中で、アレクは悪態をつくことしかできなかった。
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