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第2話 親友との再会
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人気のない細い路地裏を通り過ぎると、石煉瓦で簡素に造られた建物の中に入る。
建物は二階建てで、合わせると二十部屋全てが貸し出されている。
女ダークエルフが案内するのは二階の角部屋になり、シェーナを居間のテーブルへと座らせる。
「浩太君、ようこそ我が家へ! あまり広くないけど勘弁してくれよ」
「いや……もうお互い前世の名前で呼ぶのはやめよう。何だか虚しくなるんだ」
「……そうか。転生して十八年の年月が経つんだよな。じゃあ改めて私の名前はキシャナ・ウスティーだ」
「シェーナ・ウラバルトだ。前世の俺達は死んだが、こうして異世界でまた親友と会えるなんて嬉しいよ」
「お互いに姿形は変わっちまったけどな」
シェーナとキシャナは握手を交わすと、二人で過ごした前世の記憶が走馬灯のように蘇ってくる。前世では部活動のサッカー部で汗を流したり、休日には遊んだりした仲で何でも話せる間柄だった。
「でもシェーナはその顔立ちで長髪の銀髪なら、男から確実にモテそうだよなぁ」
「それが嫌で国と故郷を捨てて、中立国家まで足を運んだんだがな」
シェーナは自分の経緯を簡単に話すと、キシャナは真剣に耳を傾けてくれた。
「真面目なお前には荷が重い人生を歩んでるな。もう前世に戻れない以上はシェーナ・ウラバルトとして……一人の女性として生きていく覚悟は必要だろう」
「キシャナは覚悟があるのか?」
「最初は戸惑ったけどな。けれど、この世界のダークエルフってエルフや人間と敵対関係って言うのが一般常識だろ? 俺が生まれた故郷では人殺しの訓練を積まれたり、毒の配合を教わったり、男をたぶらかす術を教え込まれたよ。それが嫌で逃げるようにこの城塞都市に流れ込んできた。それからは普通の女として……キシャナ・ウスティーの人生は始まったんだと思えるようになった。貧乏だけど、人殺しをして生活するより数百倍マシだよ」
「すまん……嫌な事を思い出させてしまったな。キシャナの話を聞いてたら、俺は恵まれた生活を送ってたんだなと……」
シェーナは涙腺が緩んで涙を浮かべる。
涙もろい性格は前世から受け継いだものだと思うが、キシャナは笑って答える。
「相変わらずの泣き虫だな。俺は……私は大丈夫だ。前世と性別が変わろうと、種族が変わろうが、こうして昔の親友と再会できた喜びは変わらないよ。シェーナ・ウラバルトの人生はこれから築き上げていけばいい。そのためなら私も協力するよ」
シェーナはキシャナの胸に抱き付いて、胸に溜まっていた感情を全て吐き出した。
建物は二階建てで、合わせると二十部屋全てが貸し出されている。
女ダークエルフが案内するのは二階の角部屋になり、シェーナを居間のテーブルへと座らせる。
「浩太君、ようこそ我が家へ! あまり広くないけど勘弁してくれよ」
「いや……もうお互い前世の名前で呼ぶのはやめよう。何だか虚しくなるんだ」
「……そうか。転生して十八年の年月が経つんだよな。じゃあ改めて私の名前はキシャナ・ウスティーだ」
「シェーナ・ウラバルトだ。前世の俺達は死んだが、こうして異世界でまた親友と会えるなんて嬉しいよ」
「お互いに姿形は変わっちまったけどな」
シェーナとキシャナは握手を交わすと、二人で過ごした前世の記憶が走馬灯のように蘇ってくる。前世では部活動のサッカー部で汗を流したり、休日には遊んだりした仲で何でも話せる間柄だった。
「でもシェーナはその顔立ちで長髪の銀髪なら、男から確実にモテそうだよなぁ」
「それが嫌で国と故郷を捨てて、中立国家まで足を運んだんだがな」
シェーナは自分の経緯を簡単に話すと、キシャナは真剣に耳を傾けてくれた。
「真面目なお前には荷が重い人生を歩んでるな。もう前世に戻れない以上はシェーナ・ウラバルトとして……一人の女性として生きていく覚悟は必要だろう」
「キシャナは覚悟があるのか?」
「最初は戸惑ったけどな。けれど、この世界のダークエルフってエルフや人間と敵対関係って言うのが一般常識だろ? 俺が生まれた故郷では人殺しの訓練を積まれたり、毒の配合を教わったり、男をたぶらかす術を教え込まれたよ。それが嫌で逃げるようにこの城塞都市に流れ込んできた。それからは普通の女として……キシャナ・ウスティーの人生は始まったんだと思えるようになった。貧乏だけど、人殺しをして生活するより数百倍マシだよ」
「すまん……嫌な事を思い出させてしまったな。キシャナの話を聞いてたら、俺は恵まれた生活を送ってたんだなと……」
シェーナは涙腺が緩んで涙を浮かべる。
涙もろい性格は前世から受け継いだものだと思うが、キシャナは笑って答える。
「相変わらずの泣き虫だな。俺は……私は大丈夫だ。前世と性別が変わろうと、種族が変わろうが、こうして昔の親友と再会できた喜びは変わらないよ。シェーナ・ウラバルトの人生はこれから築き上げていけばいい。そのためなら私も協力するよ」
シェーナはキシャナの胸に抱き付いて、胸に溜まっていた感情を全て吐き出した。
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