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第21話 暗黒騎士
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サリーニャを見送ると、シェーナはキシャナに提案をする。
「『闇核』の回収は必須だ。最低でも一人は腕の立つ冒険者を引き入れたい」
「商業ギルドに『闇核』回収依頼を出すのはどうだ?」
「それも考えたが、すぐに引き受けてくれる者が現れるとは限らない。待っている間に冷蔵庫が使えなくなったら困るだろ?」
相場の魔物討伐より報酬額を上乗せして依頼をすれば問題ないかもしれないが、毎回同じ手法を繰り返せば資金に余裕はなくなる。
理想なのは、『闇核』が欲しい場面で確実に回収できる冒険者を雇いたい。
歩合制の成果報酬型を採用して、『闇核』回収の成果によって給金を支払う。
固定給で採用したとして、毎月に一定数のデーモンやグリフォンから『闇核』を回収させるのはブラック企業もいいところだ。
「回収する冒険者を雇うためにも、売上を伸ばして利益を出さないといけない。リィーシャさんから金貨三千枚の返済もしないといけない」
「そのためにも、私の料理で集客しないとな。シェーナは経営者の社長として才能がありそうだし、細かいことは任せるよ」
シェーナは騎士団の時代に培った部下の面倒や上司のご機嫌取りも中間管理職ならではの経験が多少なりとも活かされているような気がする。
肝心なのは料理店を繁盛させないといけない。
そのためには、キシャナに一番負担を背負わされることになる。
それを理解しながらシェーナは自身の傲慢さに嫌気がさす。
「ごめん、偉そうなことばかり言ってた。キシャナに無理な注文ばかりして、俺もできる限り頑張るから……」
「突然どうしたんだ……シェーナは頑張っているよ。私は何も気にしてないし、一緒に料理店を成功させような」
キシャナはシェーナを抱擁すると、彼女の優しい温もりが伝わってくる。
しばらくそうしていると気持ちも落ち着いて、キシャナはサリーニャの言葉を思い出す。
「こんなところをサリーニャに見られたら、お前等はやっぱり百合だと騒ぐだろうなぁ」
「そういえば、薔薇とか百合って花の名前を言って成立するとかどういう意味なんだ?」
シェーナは首を傾げると、キシャナは照れながら簡単に意味を教える。
すると「俺は親友にそんなつもりはない!」とシェーナは大げさに否定する。
夕方まで料理の試行錯誤料を終えると、店の戸締りを済ませる。
この時間帯の商業地区で繁盛していそうな店を見回って経営の参考にしようと考える。
「じゃあ行こうか」
シェーナが歩き出すと、キシャナは足を止めて長い耳を立てる。
「店の裏口の窓から誰かが侵入するような気配がする」
キシャナは店の裏口まで走り出すと、シェーナも後を追いかける。
すると、そこには窓をこじ開けて侵入しようとする漆黒の鎧とマントを身に着けた女性が目に飛び込んできた。
「ダークエルフ!? くそ、ディアン卿が差し向けた暗殺者か!」
容貌から察すると、女性は暗黒騎士のような立ち振る舞いで大剣を振りかざす。
シェーナは腰に下げている剣を鞘から抜くと、女性の大剣と刃を交えて交戦状態になる。
剣戟の響きはシェーナを女騎士として覚醒させると、キシャナはへたり込んでしまう。
相手の暗黒騎士も相当な技量の持ち主で、シェーナはキシャナを庇うように防戦一方だ。
「はい、二人共そこまでだよ」
シェーナは言葉を発した人物に戦慄を覚えると、相手の暗黒騎士も同様に大剣を振るう手を止めた。
そこには普段からは想像もつかないリィーシャの姿があった。
「『闇核』の回収は必須だ。最低でも一人は腕の立つ冒険者を引き入れたい」
「商業ギルドに『闇核』回収依頼を出すのはどうだ?」
「それも考えたが、すぐに引き受けてくれる者が現れるとは限らない。待っている間に冷蔵庫が使えなくなったら困るだろ?」
相場の魔物討伐より報酬額を上乗せして依頼をすれば問題ないかもしれないが、毎回同じ手法を繰り返せば資金に余裕はなくなる。
理想なのは、『闇核』が欲しい場面で確実に回収できる冒険者を雇いたい。
歩合制の成果報酬型を採用して、『闇核』回収の成果によって給金を支払う。
固定給で採用したとして、毎月に一定数のデーモンやグリフォンから『闇核』を回収させるのはブラック企業もいいところだ。
「回収する冒険者を雇うためにも、売上を伸ばして利益を出さないといけない。リィーシャさんから金貨三千枚の返済もしないといけない」
「そのためにも、私の料理で集客しないとな。シェーナは経営者の社長として才能がありそうだし、細かいことは任せるよ」
シェーナは騎士団の時代に培った部下の面倒や上司のご機嫌取りも中間管理職ならではの経験が多少なりとも活かされているような気がする。
肝心なのは料理店を繁盛させないといけない。
そのためには、キシャナに一番負担を背負わされることになる。
それを理解しながらシェーナは自身の傲慢さに嫌気がさす。
「ごめん、偉そうなことばかり言ってた。キシャナに無理な注文ばかりして、俺もできる限り頑張るから……」
「突然どうしたんだ……シェーナは頑張っているよ。私は何も気にしてないし、一緒に料理店を成功させような」
キシャナはシェーナを抱擁すると、彼女の優しい温もりが伝わってくる。
しばらくそうしていると気持ちも落ち着いて、キシャナはサリーニャの言葉を思い出す。
「こんなところをサリーニャに見られたら、お前等はやっぱり百合だと騒ぐだろうなぁ」
「そういえば、薔薇とか百合って花の名前を言って成立するとかどういう意味なんだ?」
シェーナは首を傾げると、キシャナは照れながら簡単に意味を教える。
すると「俺は親友にそんなつもりはない!」とシェーナは大げさに否定する。
夕方まで料理の試行錯誤料を終えると、店の戸締りを済ませる。
この時間帯の商業地区で繁盛していそうな店を見回って経営の参考にしようと考える。
「じゃあ行こうか」
シェーナが歩き出すと、キシャナは足を止めて長い耳を立てる。
「店の裏口の窓から誰かが侵入するような気配がする」
キシャナは店の裏口まで走り出すと、シェーナも後を追いかける。
すると、そこには窓をこじ開けて侵入しようとする漆黒の鎧とマントを身に着けた女性が目に飛び込んできた。
「ダークエルフ!? くそ、ディアン卿が差し向けた暗殺者か!」
容貌から察すると、女性は暗黒騎士のような立ち振る舞いで大剣を振りかざす。
シェーナは腰に下げている剣を鞘から抜くと、女性の大剣と刃を交えて交戦状態になる。
剣戟の響きはシェーナを女騎士として覚醒させると、キシャナはへたり込んでしまう。
相手の暗黒騎士も相当な技量の持ち主で、シェーナはキシャナを庇うように防戦一方だ。
「はい、二人共そこまでだよ」
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そこには普段からは想像もつかないリィーシャの姿があった。
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