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然りと怒り
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「時間です。入ってください」
「ああ、どうも」
管理人は灰色のドアをゆっくりと押しあける。私は彼の後に続いて部屋の中へと入った。
「...」
部屋の奥、厚いガラスの向こう側から痩せこけた無精髭の男がこちらをじっと見つめている。
「もう会う事は無いと思っていました」
男は不敵に笑みを浮かべながら低い声で言う。
「私もそう思っていたよ」
私は彼の前の椅子に腰を下ろしながらそう言った。
「執行はいつだ」
「さあ、どうでしたかね。でも、もうすぐだと思いますよ。今度こそ、会うのはこれが最後になるでしょう」
「...」
私は肘を机の上に置く。
「その様子だと、ちっとも反省していないようだな」
「それはそうでしょう。そんな事、貴方だったら聞かずともわかるはずだ」
「ああ、大して期待なんかしてないよ」
男は目をこちらに向けたまま黙っている。
「死ぬのが怖くないのか?」
「いや、怖いですね。何故でしょうか、今更不思議でなりません」
「怖いだと?じゃあ何故そう笑っていられる?」
「そうですね」
男の口角が少しだけ持ち上がる。
「私は然るべくして此処にいるからです」
「後悔は無いのか?」
「ありませんね。悪いですが、自分の未来が予測できないほど私は馬鹿ではありません。私は然るべくして此処にいるのです。何も、誰も、間違ってはいません」
「お前がやった事も全部間違ってないっていうのか?」
「ええ」
「馬鹿げている」
私は男の顔の様子を注意深く窺った。男の頰は会う度に痩せこけていったし、目元は黒ずんでいった。
「普通に生きようと思わなかったのか」
「普通に生きる」
男は目線を落としながら私の言葉をゆっくりと反復した。
「貴方の言う”普通に生きる”が、我々にとってはあまりに非合理的なことなんです。あなた方にとっては合理的に感じるかもしれませんが」
「我々? 我々というのは誰の事だ」
「いえ、誰という事はありません。この世界の何処かにいる同志を指します。我々はお互いを知り得なくても、いつだってお互いを肯定しあってきた」
「何を言ってるかわからないが」
「そうですね。これがわからないのであればそれは、私が貴方のように生きられないのと同様に、貴方もまた私のように生きられないということでしょう」
「私はお前のように生きようとは思わない」
私がそう言ったとき、男は何かを言いかけたが、彼の口から出たのは慎重なため息だけだった。この男はいつも、言いかけた言葉を飲み込んでしまう。
「理解されようという意思なんて、幼い頃にとうに捨てています。我々が理解される事はありません。もし理解されうるならば、我々がこのような待遇を受けるはずがない」
「お前が理解に足る人間であればいいだけだ」
「それはどういう事でしょう」
「お前が早く太陽の美しさに気付き、上を向いて歩けば良かったのだ。お前は気付いていないだろうが、この世界には言葉で形容しかねるような、ありふれた幸せが無数にある。お前はそれも知らぬまま、ただただ不貞腐れ、”退屈”の二文字でその全てを拒んだのだ。殊に、お前は愚かだった」
「確かに、知らぬ物の存在を否定する事はその性質上できません。ただ」
「なんだ」
「ただ、私には愛せる物が何も無かったのです。しかしながら、人は何も愛さずに生きることは出来ない。だから、私は一つだけ自分にも愛せる物を見出したのです。それが、自分の醜さだった。それ故私は自分の醜さを、心の底から愛している」
「お前から醜さを奪ったら何が残る?」
「さあ、どうでしょう。少なくとも、生きてはいけないでしょうね」
「本当に愚かだ」
私は男の前で指を組む。
「お前は同志がいると言ったが、何故お前はその同志と手を取りあえなかった?」
「それは当然です。我々は他人を救うすべを持たない。誰をも救わない人間は、誰にも救われることはありません。だから我々は、手を取りあえない」
「なぜ救うすべを持たない」
「人を救う行為が、全てエゴだからですよ。人間はこんなにも小さな頭蓋骨の中に閉じ込められていて、いつだって自分の為にしか生きることができない。その人間の自分のためにした事が、偶然他の人間の役に立っているだけですから」
「結果的に人が救われているんだ。なんの問題がある?」
「...わからないんですか?」
「いいから言ってみろ」
「人を救う行為が全てエゴならば、それは肯定されるほど美しいものではないと言っているのです。赤潮で死んだ魚を抱えて喜ぶ少年と、何も変わりはしない」
「それが真実だと本気で思っているのか? それこそお前の独りよがりな、醜さへの執着に過ぎないというのに」
「いくら魅力的であろうと、偽りの整合性に身を染めるのは好きではありません」
「希望的観測を持つことは、生きる上での最低条件だ」
「開き直るんですね。もしそれが答えだというなら、私は望んで死を選びますが」
私は睨みつけるように男の瞳を覗く。男は私の目線に反応することなく、私の顔をじっととらえ続けている。
「お前はいつも怯えてばかりだった。他人とほとんど話さないばかりか、私とすらまともに取り合わなかったな。私は、あの頃のお前にある種の優しさみたいなものを見出だしていたのだ」
「ああ、そうですね。私はひどく嫌われる事を恐れていましたから。誰の心も傷つけないように、慎重に生きていたかもしれません。でもひとつだけ貴方は勘違いをしている。人を傷つけない心は優しさではない。それは弱さです。少なくとも、人類はそのように捉えてきた」
「お前は自分のことを、慈愛に満ちた人間だと言っていたが、あれは嘘だったのか?」
「いえ、嘘ではありません。しかしこの呪われた体で生まれた以上、貴方達が期待するような愛情を示すことは出来ないでしょう。もはや私にできることは、全てを終わらせ、永遠に去りゆくことだけです。そして今、全ての罪は私の元へと集まりました。もう思い残すことはありません」
「他の人間はそれを許してはくれないだろうが」
「我々にとって、これは至って合理的な判断です。法は正義を示す指針ではない。彼らは我々に銃を配ったにすぎませんから。それを彼らが自覚しているのかどうかは、図りかねますが」
「”我々”、ね...」
私は手のひらを机の上に乗せる。冷たく硬い金属の感触が、脊髄を伝わる。
「今日は随分と喋るんだな。もう二度と口を開く事はないと思っていたんだが。最後だからか?」
「ええ、そうですね。最後だからといえばそうなのですが、それだけだと少し不十分です。私には死ぬ前に、死ぬ直前だからこそ、為さねばなるものがあるのです」
「ああ」
「意思表示です」
「なんの意思だ」
「そうですね、この言語の中で最も近いもので表すとすれば...これは”怒り”でしょうか」
「怒りで人を殺めたのか?」
「いえ、それは誤解です。私の意思は、特定の誰かに対するものではありません。全世界に対する意思表示です。私が今日多くの言葉を発したのも、同じ意図だと言える。我々はただ静かにこの世から消える事をよしとはしません。強い意思の存在と、現実への干渉を厭わない姿勢を、この大きな声で示したのです」
「意思表示のために人を殺すのか」
「ええ、そう思っていただいて結構です」
「そうか」
そう言って私は、片手分の荷物に手をかける。
「面会終了時間はまだのはずですが」
「お前と話す事はもう無い」
「そうですか。随分と唐突なんですね」
「ああ、色々と聞けたからな。じゃあ、もういくぞ。もう会うこともないだろう」
「ええ」
私は腰を上げ、後ろを振り返ろうとする。
「父さん」
男は突然声を荒げる。
「父さんは、僕を息子だと思っていますか」
「お前を自分の子だと思ったことは一度もない」
「...それは、今日も変わりませんか」
「ああ」
私はそれだけ言って部屋のドアを引いた。黒い金属のドアが、引っ掻くような高い音を鳴らしながらゆっくりと閉まっていく。
そして、ドアはガチャリという音と同時に、完全に沈黙した。
その直後、ドアの奥から、つんざくような男の叫び声が辺りに響き渡った。
叫び声は息が切れると、慌てるように酸素をヒュウと吸い込み、再び割れんばかりの音を上げた。
何度も繰り返し、だんだんと叫び声は嗚咽へと変わり、やがてついには掠れて聞こえなくなった。
「くだらん」
私はたしか最後に、そんなようなことを呟いた気がする。
「ああ、どうも」
管理人は灰色のドアをゆっくりと押しあける。私は彼の後に続いて部屋の中へと入った。
「...」
部屋の奥、厚いガラスの向こう側から痩せこけた無精髭の男がこちらをじっと見つめている。
「もう会う事は無いと思っていました」
男は不敵に笑みを浮かべながら低い声で言う。
「私もそう思っていたよ」
私は彼の前の椅子に腰を下ろしながらそう言った。
「執行はいつだ」
「さあ、どうでしたかね。でも、もうすぐだと思いますよ。今度こそ、会うのはこれが最後になるでしょう」
「...」
私は肘を机の上に置く。
「その様子だと、ちっとも反省していないようだな」
「それはそうでしょう。そんな事、貴方だったら聞かずともわかるはずだ」
「ああ、大して期待なんかしてないよ」
男は目をこちらに向けたまま黙っている。
「死ぬのが怖くないのか?」
「いや、怖いですね。何故でしょうか、今更不思議でなりません」
「怖いだと?じゃあ何故そう笑っていられる?」
「そうですね」
男の口角が少しだけ持ち上がる。
「私は然るべくして此処にいるからです」
「後悔は無いのか?」
「ありませんね。悪いですが、自分の未来が予測できないほど私は馬鹿ではありません。私は然るべくして此処にいるのです。何も、誰も、間違ってはいません」
「お前がやった事も全部間違ってないっていうのか?」
「ええ」
「馬鹿げている」
私は男の顔の様子を注意深く窺った。男の頰は会う度に痩せこけていったし、目元は黒ずんでいった。
「普通に生きようと思わなかったのか」
「普通に生きる」
男は目線を落としながら私の言葉をゆっくりと反復した。
「貴方の言う”普通に生きる”が、我々にとってはあまりに非合理的なことなんです。あなた方にとっては合理的に感じるかもしれませんが」
「我々? 我々というのは誰の事だ」
「いえ、誰という事はありません。この世界の何処かにいる同志を指します。我々はお互いを知り得なくても、いつだってお互いを肯定しあってきた」
「何を言ってるかわからないが」
「そうですね。これがわからないのであればそれは、私が貴方のように生きられないのと同様に、貴方もまた私のように生きられないということでしょう」
「私はお前のように生きようとは思わない」
私がそう言ったとき、男は何かを言いかけたが、彼の口から出たのは慎重なため息だけだった。この男はいつも、言いかけた言葉を飲み込んでしまう。
「理解されようという意思なんて、幼い頃にとうに捨てています。我々が理解される事はありません。もし理解されうるならば、我々がこのような待遇を受けるはずがない」
「お前が理解に足る人間であればいいだけだ」
「それはどういう事でしょう」
「お前が早く太陽の美しさに気付き、上を向いて歩けば良かったのだ。お前は気付いていないだろうが、この世界には言葉で形容しかねるような、ありふれた幸せが無数にある。お前はそれも知らぬまま、ただただ不貞腐れ、”退屈”の二文字でその全てを拒んだのだ。殊に、お前は愚かだった」
「確かに、知らぬ物の存在を否定する事はその性質上できません。ただ」
「なんだ」
「ただ、私には愛せる物が何も無かったのです。しかしながら、人は何も愛さずに生きることは出来ない。だから、私は一つだけ自分にも愛せる物を見出したのです。それが、自分の醜さだった。それ故私は自分の醜さを、心の底から愛している」
「お前から醜さを奪ったら何が残る?」
「さあ、どうでしょう。少なくとも、生きてはいけないでしょうね」
「本当に愚かだ」
私は男の前で指を組む。
「お前は同志がいると言ったが、何故お前はその同志と手を取りあえなかった?」
「それは当然です。我々は他人を救うすべを持たない。誰をも救わない人間は、誰にも救われることはありません。だから我々は、手を取りあえない」
「なぜ救うすべを持たない」
「人を救う行為が、全てエゴだからですよ。人間はこんなにも小さな頭蓋骨の中に閉じ込められていて、いつだって自分の為にしか生きることができない。その人間の自分のためにした事が、偶然他の人間の役に立っているだけですから」
「結果的に人が救われているんだ。なんの問題がある?」
「...わからないんですか?」
「いいから言ってみろ」
「人を救う行為が全てエゴならば、それは肯定されるほど美しいものではないと言っているのです。赤潮で死んだ魚を抱えて喜ぶ少年と、何も変わりはしない」
「それが真実だと本気で思っているのか? それこそお前の独りよがりな、醜さへの執着に過ぎないというのに」
「いくら魅力的であろうと、偽りの整合性に身を染めるのは好きではありません」
「希望的観測を持つことは、生きる上での最低条件だ」
「開き直るんですね。もしそれが答えだというなら、私は望んで死を選びますが」
私は睨みつけるように男の瞳を覗く。男は私の目線に反応することなく、私の顔をじっととらえ続けている。
「お前はいつも怯えてばかりだった。他人とほとんど話さないばかりか、私とすらまともに取り合わなかったな。私は、あの頃のお前にある種の優しさみたいなものを見出だしていたのだ」
「ああ、そうですね。私はひどく嫌われる事を恐れていましたから。誰の心も傷つけないように、慎重に生きていたかもしれません。でもひとつだけ貴方は勘違いをしている。人を傷つけない心は優しさではない。それは弱さです。少なくとも、人類はそのように捉えてきた」
「お前は自分のことを、慈愛に満ちた人間だと言っていたが、あれは嘘だったのか?」
「いえ、嘘ではありません。しかしこの呪われた体で生まれた以上、貴方達が期待するような愛情を示すことは出来ないでしょう。もはや私にできることは、全てを終わらせ、永遠に去りゆくことだけです。そして今、全ての罪は私の元へと集まりました。もう思い残すことはありません」
「他の人間はそれを許してはくれないだろうが」
「我々にとって、これは至って合理的な判断です。法は正義を示す指針ではない。彼らは我々に銃を配ったにすぎませんから。それを彼らが自覚しているのかどうかは、図りかねますが」
「”我々”、ね...」
私は手のひらを机の上に乗せる。冷たく硬い金属の感触が、脊髄を伝わる。
「今日は随分と喋るんだな。もう二度と口を開く事はないと思っていたんだが。最後だからか?」
「ええ、そうですね。最後だからといえばそうなのですが、それだけだと少し不十分です。私には死ぬ前に、死ぬ直前だからこそ、為さねばなるものがあるのです」
「ああ」
「意思表示です」
「なんの意思だ」
「そうですね、この言語の中で最も近いもので表すとすれば...これは”怒り”でしょうか」
「怒りで人を殺めたのか?」
「いえ、それは誤解です。私の意思は、特定の誰かに対するものではありません。全世界に対する意思表示です。私が今日多くの言葉を発したのも、同じ意図だと言える。我々はただ静かにこの世から消える事をよしとはしません。強い意思の存在と、現実への干渉を厭わない姿勢を、この大きな声で示したのです」
「意思表示のために人を殺すのか」
「ええ、そう思っていただいて結構です」
「そうか」
そう言って私は、片手分の荷物に手をかける。
「面会終了時間はまだのはずですが」
「お前と話す事はもう無い」
「そうですか。随分と唐突なんですね」
「ああ、色々と聞けたからな。じゃあ、もういくぞ。もう会うこともないだろう」
「ええ」
私は腰を上げ、後ろを振り返ろうとする。
「父さん」
男は突然声を荒げる。
「父さんは、僕を息子だと思っていますか」
「お前を自分の子だと思ったことは一度もない」
「...それは、今日も変わりませんか」
「ああ」
私はそれだけ言って部屋のドアを引いた。黒い金属のドアが、引っ掻くような高い音を鳴らしながらゆっくりと閉まっていく。
そして、ドアはガチャリという音と同時に、完全に沈黙した。
その直後、ドアの奥から、つんざくような男の叫び声が辺りに響き渡った。
叫び声は息が切れると、慌てるように酸素をヒュウと吸い込み、再び割れんばかりの音を上げた。
何度も繰り返し、だんだんと叫び声は嗚咽へと変わり、やがてついには掠れて聞こえなくなった。
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