流行りじゃない方の、ピンク髪のヒロインに転生しました。

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第三章

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 放課後、ルカ君と図書館に向かっていると、

「ルカ!!!」

 と、プラチナブロンドの、小柄な女の子が走り寄ってくる。

「えっ、エリカ?! なんでここに?」
「この間、久しぶりに王都に来たから、お師匠様に神力測定して来いって命令されて。そうしたら、聖属性だから学園に行けって言われて」
「え?! 聖属性? エリカが?」
「うん。そうだけど?……この人誰?」

 と、大きな青い目が、こちらを向く。

「初めまして。ミア・カーソンといいます。ルカ君とは……その、」
「僕の、婚約者になる人だよ」
「えっ、ルカ、婚約するの?! ……そっか、大きくなったのは、それで……」
「マルセラは元気?」
「元気元気! カミラ姐さんが結婚するって言うから、久々に王都に出てきたんだけど、夜な夜などっかに消えるし、もう、ほっといて私も好きに過ごさせてもらったよ」
「カミラが結婚? あの、男を見る目がないので有名なカミラが?」
「そうそう。しかも、同じ薬学研究所勤めの、手堅いイケメン捕まえたんだよ?!」
「っ、良かったなあ! マルセラも、ホッとしただろうな」
「うん。えらい気に入って、めちゃくちゃ酒を呑ませてたよ」
「……大変だな、その相手」
「……ルカは、意外。こんな男好きしそうな見た目の人選ぶなんて。……身体使って絆されたの?」
「エリカ?! なんて事を言うんだよ!! ミアさんに謝って」
「…………分かります。私も始めはそう思っていましたから」
「ミ、ミアさん?!」

 分かる。こんな、ザ・ヒロインな見た目だから、思春期の男の子だったら、見た目と身体目当てでもおかしくないよね。と、自分の事ながら、思ってました……。

「……そうよね。……やっぱり、男の人は、胸が大きい方がいいの?」
「エリカ?!」
「そういう方は、多いと思います」
「ミアさん?」
「やっぱり……、ルカもなのね」

 エリカさんが、胡乱な眼差しでルカ君を見る。

「二人して、なんて目で見るんだよ?!」




 図書館で勉強した後、昨日も訪れたいつもの部屋で、エリカさんの事を聞く。

「……エリカは、魔物の森の外れに住んでる、マルセラという魔女に拾われた子なんだよ。魔女の見習いとして育てられてね。魔物の森は、僕の庭みたいなものだから、小さい頃は、良く一緒に遊んでたんだ」
「そうだったんだ。……可愛らしい人だね」
「……うん、妹みたいに思ってるよ……、でも、あんな事言い出すなんて……」

 ルカ君が、ため息を吐く。

「ミアさんも、同調するし……」
「つい……」
「本当にあんな風に思ってたの?」

 ルカ君に拗ねた様に聞かれてしまう。

「……始めの頃だけだよ?」
「そうだったんだね……」
「でも、恋人のふりをすると言っても、絶対に触ったりしなかったし、そんな素振りも見せなかったから」
「……あの頃の、自分を褒めたいよ。本当は、ミアさんに、触れたくて堪らなかったから」
「そ、そうだったんだ……」

 ルカ君の顔が近づいてくる……のを、手の平で止める。

「……ミアさん?」
「あの、……今日は、実は、やりたい事があって、」
「うん、何だろう?」
「その……、お風呂って、入っても良いのかな……?」

 普段は、あまり時間が無くて、バスルームを使わずにいたけれど、寮にはシャワーしかないので、一度入ってみたいと思っていた。

「お風呂? ミアさんは、お風呂が好きなんだね。温泉に入ると言った時も、とても嬉しそうだったし」
「うん、大好き。でも贅沢なものだから、中々入る機会も無いし、一度、ここのお風呂に入ってみたいなと思ってて」
「…………一緒に?」
「えっ、うん、一緒に……?」
 
 いつもは、服が汚れてしまうからと、スカートは脱いでいたけれど、ブラウスや下着はつけたままだったので、お互い何もつけていない姿を見せた事がないのに、今更ながらに気がつく。

「ごめん、やっぱり、やめておこう……」

 思わず、自分から大胆な事を言ってしまい、恥ずかしくなる。

「……バスルームの明かりを、暗くしたら良いんじゃないかな?」
「ああ……それなら……?」
「じゃあ、バスタブにお湯を溜めてくるね。先に僕が入るから、後でミアさんは、入ってきてくれる?」

 ルカ君がてきぱきと動き出す。

「う、うん」

 椅子に座って待っていると、お湯を溜める音が止まる。
 服を脱ぎながらも、緊張してしまう。
 備え付けのタオルを貸してもらって、できるだけ身体を隠しながらバスルームに入る。

 薄暗い中、ぼんやりと、バスタブに浸かるルカ君の姿が見えた。

 ど、どっち向きで入れば良いのかな。
 向かい合わせは、顔をまともに見られない気がするから、後ろ向きで入ろう……。

「は、入るね……」
「うん……」

 バスタブを跨いで、足をお湯につける。ちゃぽんと、お湯の跳ねる音がバスルームに響く。
 膝を抱える様にして、お湯に浸かると、後ろから、首筋に口づけられて、びくっと反応してしまう。
 いつの間にか、ルカ君の足の間に挟まれていて、抱き込む様に胸を掬われていた。

「んっ」

 首筋を舐められながら、胸の先を弄られてしまう。

「ぁ、んっ」
「……ミアさん、こっちを向いて」

 顔を横に向けると、ルカ君が覗き込む様にキスをする。

「ん、」

 唇を喰まれながら、胸をやわやわと揉まれる。
 身体の力が抜けて、ルカ君の胸にもたれる様に沈み込む。
 胸を持ち上げる様に揉まれながら、指で胸の先を刺激され、びくびくと身体が震えてしまう。

「あ、や……、だめ、む、胸ばっかり、んっ」
 
 ルカ君の手がぴたっと止まった。

「……嫌、かな?」
「…………やっぱり、胸が、好きなの……?」
「……好きじゃないって言ったら、嘘になるけど……胸も、好き。ミアさんの、胸もお臍も、腰も、ここも……全部、つむじから足の先まで好きだよ」
「ん、んっ」

 言いながら順番に触られてしまう。

「……ミアさん、立って? 壁にもたれて……そう」

 ルカ君に、抱える様に立たされる。
 割れ目から、指がぐちゅりと入ってくる。中を擦る様に動かされながら、粒立った所を、ちゅっと吸われてしまう。

「あっ、ん、だ、だめ、ルカ君、口にしたら……」
「口には入れないよ。刺激するだけ……」

 舌でちろちろと舐めながら、指で中を掻き回されてしまい、とろとろと中から溢れてくる。

「ンッ、やぁっ」

 指が抜かれ、ルカ君が立ち上がる。

「ミアさん、後ろを向いてくれる?」
「ん……」

 壁に手をついて、もたれる様に立つ。
 足の間に、ぬるりと何かが触れる。

「あ……、だめ、ルカ君」
「最後まではしないから……お願い」

 きゅっと、太ももでルカ君の物を挟む様にすると、割れ目をルカ君の物で擦られ、どんどんと蜜が溢れてくる。

「ん、ぁんッ」
 
 胸を手の平全体で包む様に、揉みしだかれる。
 ルカ君が、ぐちゅぐちゅと水音をたてながら、腰を打ちつける。

「ん、もう……」

 ルカ君の動きが早くなったかと思うと、びくりと震えて動きが止まる。
 
 は、と熱い息を吐く。
 ぎゅっと抱え込む様に抱きしめられた。


 もう一度、バスタブに浸かる。

「……嫌じゃなかった?」
「嫌じゃ、ないよ?……ルカ君、いつも、我慢してくれてるから……」
「……うん。でも、……余計に我慢出来なくなってしまいそうで、駄目だった……。ごめん、ミアさん」

 と言って、ルカ君が肩に顔を埋める。
 

 聖属性の体液の摂取は、処女性が守られる為、婚姻の際に影響は無いとされている。
 しかし、「交わり」の場合、行為を行った際に、成長が著しくなるため、知っている人が見れば、「交わり」をした事が分かってしまうらしい。
 その為、お相手の令嬢の尊厳を守るためにも、基本的に、正式な婚約者でなければ「交わり」をしてはいけない事になっていた。
 だから、ルカ君は、正式に婚約をするまではと、一線を超えない様にしてくれていた。


「……早く、ミアさんの全部が欲しいな」

 と、呟く様に、ルカ君が言う。

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