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プロト反射と惰性思考
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1 プロト反射とは、五感や記憶を元に、脊髄反射のように素早く起こる思考である。プロトとは原初の、という意味。言葉を使わないので反射のように速いため、この名を付けた。
惰性思考とは、明確な目的を持たずに始まった思考のこと。他人から案件を与えられる以外の思考は、ほとんどがこれに当たる。
プロト反射と惰性思考は、ともにマインドの素となる。先に反射が起こり、スピードが落ちて思考となる。反射は言葉を使わないので速い。思考は言葉を使うので、ゆっくりだが誤りが少ない。言葉はイメージの翻訳であるため、これも厳密には反射によって形勢されている。従って、反射がなければ思考は起こり得ない。反射はなかったと思われるときでも、気が付かないくらい速くて短い反射の後に思考をしている。
主な目的は、危険の回避。
2 危険とは、自他に何らかの損傷を与えるもの、与えそうなものを指す。物理的に実在するため、概念のみの存在ではないが、これを認識して記憶するのはマインドがやっている(ここがミソ)。
マインドが認識しなければ危険は存在しない。しかしマインドの目的は、危険をなくすこと。
つまり、鶏卵論矛盾しているのだ。
3 しかもマインドは、危険と認識したものを簡単には安全へと認識変更できない。相当上質な情報が必要になる。そんな情報など存在しない場合もある。
また、危険そうなものは日ごとに増えている。
マインドの機能をもって危険をなくすのは、どうやっても無理な話である。
4 プロト反射も惰性思考も、危険をなくすことが目的で働く。しかし、危険を創り出しているのも同じシステム。これに気付けば、今までの修行のすべてに絶望する。それによって初めて、修行を捨てることができる。
あとはマインドの仕事ではない。終わりになる。
それに対する未練があったとしたら、それもマインドが創り出した危険に過ぎない。
5 マインドは、自分を消さないでくれと哀願してくる。しかし、集中力が高いというメリット以外は欠点が多い。一度に一つのことしか集中できず、予想のできる事態には強いが、切り替えが悪く、イレギュラーに弱い。
マインドは、そこをなんとか妥協して、今までどおり主導権を私にくださいと言う。
この段階にくると、あまりの不毛さに気づいているので妥協することはない。
6 イレギュラーに弱いことは、マインドの長所でもある。不意をつかれることで、感動が生まれたり笑ったりできる。芸術芸能方面に行く人は、これによるマインドの解放を選んだ人だ。ただ、冷酷な言い方をすれば、感動を邪魔しているのはマインドなのだ。マインドを自由に外せれば、わざわざ外部に感動を求めなくてもよい。
感動を与えることは、結果的に他人からの賞賛を得るが、それが「人に認められたい」というコミュニケーション依存に繋がるケースもある。
感動を与えたいと思うのは愛だが、感動を与える自分を見て欲しいと思うのは欲である。ここをごまかしてはいけない。
7 マインドの目的がいかに不毛であるかと懲りると、疑危が上手にできる。実際の危険に対しても、取り乱すことなく必要なだけの対応ができてくる。こうなると、マインドは目的を失っている。自分の中に作っていた仕切りがどんどんなくなって、意識が茫洋と広がっていくのが分かる。
惰性思考とは、明確な目的を持たずに始まった思考のこと。他人から案件を与えられる以外の思考は、ほとんどがこれに当たる。
プロト反射と惰性思考は、ともにマインドの素となる。先に反射が起こり、スピードが落ちて思考となる。反射は言葉を使わないので速い。思考は言葉を使うので、ゆっくりだが誤りが少ない。言葉はイメージの翻訳であるため、これも厳密には反射によって形勢されている。従って、反射がなければ思考は起こり得ない。反射はなかったと思われるときでも、気が付かないくらい速くて短い反射の後に思考をしている。
主な目的は、危険の回避。
2 危険とは、自他に何らかの損傷を与えるもの、与えそうなものを指す。物理的に実在するため、概念のみの存在ではないが、これを認識して記憶するのはマインドがやっている(ここがミソ)。
マインドが認識しなければ危険は存在しない。しかしマインドの目的は、危険をなくすこと。
つまり、鶏卵論矛盾しているのだ。
3 しかもマインドは、危険と認識したものを簡単には安全へと認識変更できない。相当上質な情報が必要になる。そんな情報など存在しない場合もある。
また、危険そうなものは日ごとに増えている。
マインドの機能をもって危険をなくすのは、どうやっても無理な話である。
4 プロト反射も惰性思考も、危険をなくすことが目的で働く。しかし、危険を創り出しているのも同じシステム。これに気付けば、今までの修行のすべてに絶望する。それによって初めて、修行を捨てることができる。
あとはマインドの仕事ではない。終わりになる。
それに対する未練があったとしたら、それもマインドが創り出した危険に過ぎない。
5 マインドは、自分を消さないでくれと哀願してくる。しかし、集中力が高いというメリット以外は欠点が多い。一度に一つのことしか集中できず、予想のできる事態には強いが、切り替えが悪く、イレギュラーに弱い。
マインドは、そこをなんとか妥協して、今までどおり主導権を私にくださいと言う。
この段階にくると、あまりの不毛さに気づいているので妥協することはない。
6 イレギュラーに弱いことは、マインドの長所でもある。不意をつかれることで、感動が生まれたり笑ったりできる。芸術芸能方面に行く人は、これによるマインドの解放を選んだ人だ。ただ、冷酷な言い方をすれば、感動を邪魔しているのはマインドなのだ。マインドを自由に外せれば、わざわざ外部に感動を求めなくてもよい。
感動を与えることは、結果的に他人からの賞賛を得るが、それが「人に認められたい」というコミュニケーション依存に繋がるケースもある。
感動を与えたいと思うのは愛だが、感動を与える自分を見て欲しいと思うのは欲である。ここをごまかしてはいけない。
7 マインドの目的がいかに不毛であるかと懲りると、疑危が上手にできる。実際の危険に対しても、取り乱すことなく必要なだけの対応ができてくる。こうなると、マインドは目的を失っている。自分の中に作っていた仕切りがどんどんなくなって、意識が茫洋と広がっていくのが分かる。
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