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最も欲しいものは自分
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我々が窮極的に求めているものは、実は自分そのものではないだろうか。
マインドは自分のイメージを完成できない。
他者の評価によってのみ、イメージを作ることができるが、それはすぐに消えるものであり、他者への依存を引き起こすだけになる。
といって、自身で無理矢理イメージを保持しても、ナルシストになって終わり。
どこまで己を鍛えても、完全無欠にはなれない。そうだと分かっていながらも、1ランク上を目指す。
それが人間として当たり前であり、生物としての進化だ、というのは正しい。何も間違ってはいない。
ただ、正しければそれでいいのか、と言いたい。正しいのだからそれ以上の分析は必要ない、のであろうか?
マインドは何かを欲しているからこそ働く。
端的には水や食物であり、周囲とのコミュニケーションであり、深刻なものではない。
しかし、それらを得ながら目指すところは何なのか? それはやはり、確実な安定・安心であり、それを誰が得るかというと自分なのである。他者にそれを与えたいとするなら、それは愛となる。
だが、どこまで得ても、決して自分は完成しない。常に一歩上の自分をイメージするシステムを抱えているから、事実上、完成するわけがない。一時的に満足することがあるだけだ。
だからといって努力を捨てろというのではない。それでは0/100になる。
そうではなくて、「完全なる自分」を求めている状態に、気付かなくてはいけない、と言いたいのだ。
そう、結局は、「気付いて、止める」という技術を述べているにすぎない。ただ、言葉を知れば分かった気になるマインドに対して、既知の言葉で説明をするのは効果が低いからだ。
空虚な自分を埋めるために様々なものを欲するのが、我々の日常である。
しかしそれは、単に経済的に余裕を持つとか、技術や知識を多く持つとかでは解決しない。
そういう自分を、他人に見てもらって褒めてもらい、そこで初めて自分は満たされていると自覚できる。
逆に、自分では満たされていると思っていても、他人から「たいしたことない」と堂々と言われたなら、自信を失ってしまうであろう。自分による自分イメージは、それほど脆い。ナルシストな人ほど、実は自分を見てもらいたくて仕方ないものである。進化を続けるため、自己完結のシステムはもともとないのだ。
だから、他者に見てもらう、分かってもらうということが非常に重要になる。コミュニケーション依存はここにも深く関わっている。
結論はループ型になる。
(進化のための向上心)→自分に足りないものを探す→努力してそれを得る→しかし自分の感覚だけでは完全に満足しない→他者からの理解を求める(過剰になるとコミュニケーション依存)→評価が良ければそれが自分イメージとなり、しばらくは安定する→マインドが休むと向上心が回復し、また自分に足りないものを探す
取得、比較、保持、向上のサイクルとなんら変わらないループだが、これの最終的な目標は、「(絶対に実現できない)完全無欠な自分」である。
自分の短所を自己の努力で補おうとする場合と、他者の力を借りて実現しようとする場合がある。後者の場合は、コミュニケーション依存がより強く複雑なものになっていく。
そしてさらに超越した結論を言うと、自分は完成することはない。だが、自分という媒体を通してでないと、我々は生きていくことはできない。ソフトウェアのインターフェイスを、より使いやすくカスタマイズしていくようなものだ。どこまで行っても完成はない。しかし、無いと作業そのものができない。
結果的には何も変えられないのだが、それを知っていて生活するのと、知らないままでいるのとでは、大きな違いが生じてくる。
絶対に完成がないのだから、力を入れすぎずにやりましょう、という余裕も生まれてくる。
マインドは自分のイメージを完成できない。
他者の評価によってのみ、イメージを作ることができるが、それはすぐに消えるものであり、他者への依存を引き起こすだけになる。
といって、自身で無理矢理イメージを保持しても、ナルシストになって終わり。
どこまで己を鍛えても、完全無欠にはなれない。そうだと分かっていながらも、1ランク上を目指す。
それが人間として当たり前であり、生物としての進化だ、というのは正しい。何も間違ってはいない。
ただ、正しければそれでいいのか、と言いたい。正しいのだからそれ以上の分析は必要ない、のであろうか?
マインドは何かを欲しているからこそ働く。
端的には水や食物であり、周囲とのコミュニケーションであり、深刻なものではない。
しかし、それらを得ながら目指すところは何なのか? それはやはり、確実な安定・安心であり、それを誰が得るかというと自分なのである。他者にそれを与えたいとするなら、それは愛となる。
だが、どこまで得ても、決して自分は完成しない。常に一歩上の自分をイメージするシステムを抱えているから、事実上、完成するわけがない。一時的に満足することがあるだけだ。
だからといって努力を捨てろというのではない。それでは0/100になる。
そうではなくて、「完全なる自分」を求めている状態に、気付かなくてはいけない、と言いたいのだ。
そう、結局は、「気付いて、止める」という技術を述べているにすぎない。ただ、言葉を知れば分かった気になるマインドに対して、既知の言葉で説明をするのは効果が低いからだ。
空虚な自分を埋めるために様々なものを欲するのが、我々の日常である。
しかしそれは、単に経済的に余裕を持つとか、技術や知識を多く持つとかでは解決しない。
そういう自分を、他人に見てもらって褒めてもらい、そこで初めて自分は満たされていると自覚できる。
逆に、自分では満たされていると思っていても、他人から「たいしたことない」と堂々と言われたなら、自信を失ってしまうであろう。自分による自分イメージは、それほど脆い。ナルシストな人ほど、実は自分を見てもらいたくて仕方ないものである。進化を続けるため、自己完結のシステムはもともとないのだ。
だから、他者に見てもらう、分かってもらうということが非常に重要になる。コミュニケーション依存はここにも深く関わっている。
結論はループ型になる。
(進化のための向上心)→自分に足りないものを探す→努力してそれを得る→しかし自分の感覚だけでは完全に満足しない→他者からの理解を求める(過剰になるとコミュニケーション依存)→評価が良ければそれが自分イメージとなり、しばらくは安定する→マインドが休むと向上心が回復し、また自分に足りないものを探す
取得、比較、保持、向上のサイクルとなんら変わらないループだが、これの最終的な目標は、「(絶対に実現できない)完全無欠な自分」である。
自分の短所を自己の努力で補おうとする場合と、他者の力を借りて実現しようとする場合がある。後者の場合は、コミュニケーション依存がより強く複雑なものになっていく。
そしてさらに超越した結論を言うと、自分は完成することはない。だが、自分という媒体を通してでないと、我々は生きていくことはできない。ソフトウェアのインターフェイスを、より使いやすくカスタマイズしていくようなものだ。どこまで行っても完成はない。しかし、無いと作業そのものができない。
結果的には何も変えられないのだが、それを知っていて生活するのと、知らないままでいるのとでは、大きな違いが生じてくる。
絶対に完成がないのだから、力を入れすぎずにやりましょう、という余裕も生まれてくる。
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