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役割とコミュニケーション依存
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赤ん坊は自我がないので、まず他人の把握を最初にする。自分の周りにいる人たちを区別できるようになってから、それらに囲まれている自分の存在を知ることになる。
では、どのように他人を把握するのか。
最初の頃は感覚も未発達で、ただ自分の不快感を解消してくれる人がいることを知るだけである。
しかしやがて視力や聴力がつくにつれ、複数の人が何かをしてくれるのが分かる。
そしてこの頃、赤ん坊は他人を役割によって判断できるようになる。
赤ん坊の周りの人が全て、同じ役割をこなすというケースは無い。ミルクや母乳をあげる人、お風呂に入れてくれる人、遊んでくれる人、など。仕事量の割合は母親が大きいが、それも含めて役割と他人像はセットになって記憶される。この人はこの役、という形で他人を区別していくのだ。
では、成長した我々はどうか。
おもしろいことに、それは全然変わっていない。我々大人も、他人を役割に当てはめて区別している。赤ん坊と違うのは、役割の種類がとても多いことくらいである。
コミュニケーション依存が外しにくいのは、他人に役割を当てはめているからでもある。
逆に言えば、役割を代わってくれる人がいればその人への依存は外れる。恋人が代表的だろう。
ただ、役割にたいする依存は残っているから、繰り返しの人間関係になる。
なぜその役割をして欲しいのか、それは本当に必要な役か、ということに気が付かないと、依存は外れない。
最後に、自分に取って自分とは、どんな役割なのだろう。
当然だが、自分の役割は無い。他人に役割を与えるのが役割だから、能動的な役割を担えない。
しかし、役割を与える仕事は重要なので、これを外すことができない。具体的な仕事を持たないのが本来の自分である。
ところが、社会においては人は役割で位置づけられるから、役割の無い者は無用扱いされる。社会からの放擲は死と同じだから、マインドはこれを激しく怖れる。コミュニケーション依存の複雑な面が、ここにも顕れている。
だが、より冷静に考えれば、自分に固定の役割があってしまうと、他のことができなくなってしまう。できるなら、マインドには常にクリアな視点でいてほしい。
役割とは、相手や状況によって変化するもので、それはどんな人も同じである。誰かがやっている魅力ある役割は、その人のほんの一部でしかない。
役割もまた、世界で生きていくための便宜の一つなのだ。
では、どのように他人を把握するのか。
最初の頃は感覚も未発達で、ただ自分の不快感を解消してくれる人がいることを知るだけである。
しかしやがて視力や聴力がつくにつれ、複数の人が何かをしてくれるのが分かる。
そしてこの頃、赤ん坊は他人を役割によって判断できるようになる。
赤ん坊の周りの人が全て、同じ役割をこなすというケースは無い。ミルクや母乳をあげる人、お風呂に入れてくれる人、遊んでくれる人、など。仕事量の割合は母親が大きいが、それも含めて役割と他人像はセットになって記憶される。この人はこの役、という形で他人を区別していくのだ。
では、成長した我々はどうか。
おもしろいことに、それは全然変わっていない。我々大人も、他人を役割に当てはめて区別している。赤ん坊と違うのは、役割の種類がとても多いことくらいである。
コミュニケーション依存が外しにくいのは、他人に役割を当てはめているからでもある。
逆に言えば、役割を代わってくれる人がいればその人への依存は外れる。恋人が代表的だろう。
ただ、役割にたいする依存は残っているから、繰り返しの人間関係になる。
なぜその役割をして欲しいのか、それは本当に必要な役か、ということに気が付かないと、依存は外れない。
最後に、自分に取って自分とは、どんな役割なのだろう。
当然だが、自分の役割は無い。他人に役割を与えるのが役割だから、能動的な役割を担えない。
しかし、役割を与える仕事は重要なので、これを外すことができない。具体的な仕事を持たないのが本来の自分である。
ところが、社会においては人は役割で位置づけられるから、役割の無い者は無用扱いされる。社会からの放擲は死と同じだから、マインドはこれを激しく怖れる。コミュニケーション依存の複雑な面が、ここにも顕れている。
だが、より冷静に考えれば、自分に固定の役割があってしまうと、他のことができなくなってしまう。できるなら、マインドには常にクリアな視点でいてほしい。
役割とは、相手や状況によって変化するもので、それはどんな人も同じである。誰かがやっている魅力ある役割は、その人のほんの一部でしかない。
役割もまた、世界で生きていくための便宜の一つなのだ。
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