善悪を超えて行く者

べんぞう

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許可への依存に関するつぶやきの羅列

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思考にはエネルギーを使う。酸素や糖分などを使う。なので、思考を止められないということは、非常に燃費が悪い。

そうしてめでたく思考を習得するが、題材に使った「切られる怖さ」を捨てるやり方が無い。思考を止めるやり方が始めからセットされていない。だから、常に何かを考えている状態が続く。その内容も、「切られる怖さ」から派生したもので、結論が出そうで出ない問題を延々回し続けるようになる。

思考の要は比較作業。それを身につけるには、自分の存在を脅かすものを隣り合わせにするのが効率がよい。だから、「他人から切り捨てられる怖さ」が選ばれる。

ギャグを言ったり受けるアクションを狙ってみたりするのは、他人にそれを見せて自分の入る隙間を作ってもらえるように、つまり「ここにいて良い許可」を得たいがためにやっているような気がする。

だが、おもしろいことをいって/やって受けたい欲は未だに強く、かっこつけたり、これみよがしにツッコミをいれる癖がまだある。許可と何か関係があるのだろうか。それともやはり認められたい欲なのだろうか。どうも微妙で、よく分からないでいる。

期待を裏切らないようにするために、ニーズの空気を読むよう心がけたりする手間がそもそも出ない。創作を趣味にも仕事にも選ばなかったのはそのせいだ。

自分の欲望の中心が「認められたい欲」ではなかったことは薄々分かっていた。ブログにしろツイッターにしろ、慰めや賞賛を誘発するような発言をあまりしていない。どんなに多くの人に褒められようと、期待を裏切ることがあればチャラになることを知っているからだ。

許可という木があって、私はそれで彫られた人形のようである。たくさんの塗料で色を塗り、布や小金属で飾り付けたせいで地が見えなくなっているが、どこまで考えても許可を越えない。越えられない。

「直接人の役に立ちたい」という、その場で思いついた理由で面接に受かり、今の仕事に就いた。「こういうことをやるのは自分くらいだろう」というオリジナリティを感じられるようになったので、独立を決心した。どちらも、「これなら周りから存在を許されるだろう」と思ったからだ。違いない。

何か言い訳めいたことを考えているときは、たいてい自分が許可されるかどうかについてだ。


だが自分をここまで一人前にしてくれた「許可されたい」には感謝している。少なくとも「認められたい」に比べたら副作用も弊害も少ない方だ。許可を憎まず、感謝して感謝を重ねていこう。

周りに起こるできごとに惑わされてはいけない。逆戻りが始まった人には、すべてが課題として起こるのみであり、崩壊するような事態は決して起こらない。世界がずべて、自分のために動いていると思って良い。

あとは、単純。自分が、その依存項目でものを考えているかどうか、をチェックしていくだけ。といっても、愛でないことはすべて依存項目である。

だから、何かで行き詰まるまで、その依存に気がつかない。これはすべての人がそうだから、気にすることはない。そして、このことに気づいてやり直しをしたいと本気で思ったとき、大きな逆戻りが自動でスタートする。

認められたい・許可されたいという思いは、より快適に生きるためには重要な要素なので、マインドは勢いよく成長する。その反面、この思いに対して強い依存が生ずるのだが、マインドの成長が早すぎるので、それを解除する機会を持たないまま最終点にまで成長してしまう。

すぐに忘れてしまうような弱いテーマでは、マインドをしっかりと鍛えられない。そこで、より感情の力が大きく働くことを題材にマインドを鍛える。通常は「認められたい」要求であるが、私の場合は一段低い「許可されたい」であった。

人はマインドを成長させようとする。そのときに必要なものは、やはり他人の存在である。自分が何者か分からないので、身近な他人との比較からマインドの構築は始まる。大抵は親兄弟など、親族からスタートする。

だから、瞑想によって思考を止め、新しい自分に入れ替わるのを待つしかない。

そういう、初っ端から違う世界観に入れ替えるためには、今までの自分ではとうてい修正が追いつかない。自分の中のプログラムは全て、古い理想の中で作られたものばかりだからだ。

そうではなく、強く自由な大人など元来存在せず、虚勢を張る人ばかりで、清く正しい社会にしたいと思いながらも利権争いのためにいつまでも実現しない現状があるだけである。

きれいごとだけでできている世界はない。いや、大人たちは、子供にはきれいごとしかみせたくないという事情がある。だから子供たちは、正義は絶対で、規則を守る良民として生きれば確固たる保証が与えられる、という社会を描かざるを得ない。
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