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第4章
109話 アトスの実力
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「流石お兄さん!」
俺はチルの攻撃に合わせてスキルを発動させる。そして防御に対しても発動させる。
チル自身の戦闘経験が少ない為リザードマンの戦士に良いようにあしらわれている。だが、俺のスキルで相手の攻撃は効かないのでチルはガンガン攻撃を仕掛けていた。
「お兄さんが居ればチルちゃんがやられる事は無いね!」
「気楽に言ってくれるぜ……」
だが実際にダメージが無い為チルは攻撃に集中が出来る様で少しずつだが相手を捉えて来ているようにも見える。
「お兄さん、そろそろ攻撃当たりそうじゃない?」
「確かに……」
「チルちゃんの攻撃が当たったら、流石に倒せるよね?」
俺のスキル効果もあるが、小型モンスターを一人で倒せる威力をもっているチルの攻撃を受けたら、流石にただじゃ済まないだろう。そんな事を考えていたらチルの攻撃が相手に当たった。
「え? お、お兄さん、人ってあんなに飛ぶの?」
「あ、あぁ。中にはいるんじゃないか……?」
俺とロピが見ている前でチルはリザードマンを十メートル程ふっ飛ばした……。
「これから、チルちゃんを怒らすのは止めたほうがいいかな?」
「ほどほどにな……」
「うん、気をつけるよ……」
俺たちだけでは無く他のリザードマン達も見ていたのか、直ぐにチルに複数付くようになった。だが相当警戒しているのかある一定の距離を保ちチルの攻撃を避けている。そしてグインの方にも複数のリザードマン達が付く。
「チルちゃんに複数付いたー! お兄さん大丈夫?」
なんとか、先読みをしてチルに攻撃が当たる前に防御を強化する。だが、相手もチルに攻撃が効かない事におかしいと思い始めたのか、騒ぎはじめている。そしてチルには更に多い人数が追加される。
「あわあわ、お兄さん! なんかチルちゃんに十人くらい付いたよ!?」
「段々とチルが見えなくてなってきた」
「それって不味いの?」
「不味い……」
チルが見えないとラインが敷き損ねるかもしれないな……。そこからはグインにも人数が追加される。
「なんかどんどん増えてない?」
辺りを見回すと仲間のリザードマン達が次々とやられているのが目に付く。最初は二十くらい居た筈だが今は十人くらいまで減ってしまっている。そして、その相手をして居たリザードマン達がチルやグインの所に行っている。
ヤバイな……。このままだと俺達の所まで来る。そしたらリガスが倒れている今逃げ切れないだろう。しばらくすると相手側からトッポが声を荒らげて周りに指示を飛ばす。
「お前ら! こいつらはもうボロボロだぜ!!」
「「「「「「おう!」」」」」」
「ギャハハ! どんどん、畳み掛けろ!!」
トッポは高笑いをしながら左腕にはグインの奥さん、右腕には娘を抱えている。トッポに抱かれている二人はとても嫌そうな顔をしながらもグインの事が心配で目線は常に戦いを追っている。それが気に食わないのかトッポは口を歪める。
「おい! 早くグインをやっちまえよ!」
グインには既に相当な数を相手にしているが人数が更に増える。それにより少しずつ捌けなくなって来たのか切り傷などが増えてきた。
「お! いいぞ! ヤっちまえ!」
「や、やめて!」
「パパー!!」
クソ! どうする?! 現状は最悪だ。こちらは後十人しか居ない。そして向こうは、その十倍は居る。この戦力差を埋めるのは相当難しい。チルの攻撃さえ当たれば全員一発で倒せるだろうけど、そもそもチルの攻撃が当たらない……。そしてグインは流石に相手の人数が多過ぎるのか対応出来てないし、他の仲間も同じ様な状況だ。
「おい、コイツらどれくらいもつと思う?」
「俺は十分!」
「俺五分!」
「いやいや、なんだかんだグインが居るし三十分!」
「あの、獣人がスゲーぞ!」
「マジだ、なんで攻撃を一切食らわないんだよ!?」
あまりにも人数差がある為今では俺達を囲む様に座り込み、戦いを見て好き放題話している。
「……?」
「どうした、トッポ」
「……いやなんでもねぇ」
少し不思議そうに戦闘を見ているトッポ。
「こいつらヤっちまったら、女共はどうするんだ?」
「誰かの嫁にすればいいだろ」
「なら俺はアイツの嫁貰うわ」
「おい、ソイツは俺のだ!」
「あ? なら順番だな」
「お前奥さんいるだろうが!」
「「「ギャハハ!」」」
こいつら最悪だな……。だが今は生き残るのが先決だな。せめてロピとチルだけでも逃がしたいが言う事聞かないだろうな。
「お兄さん、どうする?!」
「このままは流石に不味いよな」
「人数も相当減っちゃったよ……」
「倒したら俺達の所までくるな」
「そしたら相手に出来ないよ……」
絶対絶命。だがこのまま諦める訳にもいかないな。ロピもチルもリガスも全員無事に家に帰らないとな。
「試すか……」
「え? なにを?」
「ふぅ……」
俺は一度目を瞑り集中する。出来るか分からないが試してみて成功すれば御の字だ。
集中……集中……。
これが成功してもらわないと、全滅の可能性がある。リザードマンは生かされるかもしれないが俺やロピやチル、リガスなどの他種族は生かして貰えないだろう。
俺はチルの攻撃に合わせてスキルを発動させる。そして防御に対しても発動させる。
チル自身の戦闘経験が少ない為リザードマンの戦士に良いようにあしらわれている。だが、俺のスキルで相手の攻撃は効かないのでチルはガンガン攻撃を仕掛けていた。
「お兄さんが居ればチルちゃんがやられる事は無いね!」
「気楽に言ってくれるぜ……」
だが実際にダメージが無い為チルは攻撃に集中が出来る様で少しずつだが相手を捉えて来ているようにも見える。
「お兄さん、そろそろ攻撃当たりそうじゃない?」
「確かに……」
「チルちゃんの攻撃が当たったら、流石に倒せるよね?」
俺のスキル効果もあるが、小型モンスターを一人で倒せる威力をもっているチルの攻撃を受けたら、流石にただじゃ済まないだろう。そんな事を考えていたらチルの攻撃が相手に当たった。
「え? お、お兄さん、人ってあんなに飛ぶの?」
「あ、あぁ。中にはいるんじゃないか……?」
俺とロピが見ている前でチルはリザードマンを十メートル程ふっ飛ばした……。
「これから、チルちゃんを怒らすのは止めたほうがいいかな?」
「ほどほどにな……」
「うん、気をつけるよ……」
俺たちだけでは無く他のリザードマン達も見ていたのか、直ぐにチルに複数付くようになった。だが相当警戒しているのかある一定の距離を保ちチルの攻撃を避けている。そしてグインの方にも複数のリザードマン達が付く。
「チルちゃんに複数付いたー! お兄さん大丈夫?」
なんとか、先読みをしてチルに攻撃が当たる前に防御を強化する。だが、相手もチルに攻撃が効かない事におかしいと思い始めたのか、騒ぎはじめている。そしてチルには更に多い人数が追加される。
「あわあわ、お兄さん! なんかチルちゃんに十人くらい付いたよ!?」
「段々とチルが見えなくてなってきた」
「それって不味いの?」
「不味い……」
チルが見えないとラインが敷き損ねるかもしれないな……。そこからはグインにも人数が追加される。
「なんかどんどん増えてない?」
辺りを見回すと仲間のリザードマン達が次々とやられているのが目に付く。最初は二十くらい居た筈だが今は十人くらいまで減ってしまっている。そして、その相手をして居たリザードマン達がチルやグインの所に行っている。
ヤバイな……。このままだと俺達の所まで来る。そしたらリガスが倒れている今逃げ切れないだろう。しばらくすると相手側からトッポが声を荒らげて周りに指示を飛ばす。
「お前ら! こいつらはもうボロボロだぜ!!」
「「「「「「おう!」」」」」」
「ギャハハ! どんどん、畳み掛けろ!!」
トッポは高笑いをしながら左腕にはグインの奥さん、右腕には娘を抱えている。トッポに抱かれている二人はとても嫌そうな顔をしながらもグインの事が心配で目線は常に戦いを追っている。それが気に食わないのかトッポは口を歪める。
「おい! 早くグインをやっちまえよ!」
グインには既に相当な数を相手にしているが人数が更に増える。それにより少しずつ捌けなくなって来たのか切り傷などが増えてきた。
「お! いいぞ! ヤっちまえ!」
「や、やめて!」
「パパー!!」
クソ! どうする?! 現状は最悪だ。こちらは後十人しか居ない。そして向こうは、その十倍は居る。この戦力差を埋めるのは相当難しい。チルの攻撃さえ当たれば全員一発で倒せるだろうけど、そもそもチルの攻撃が当たらない……。そしてグインは流石に相手の人数が多過ぎるのか対応出来てないし、他の仲間も同じ様な状況だ。
「おい、コイツらどれくらいもつと思う?」
「俺は十分!」
「俺五分!」
「いやいや、なんだかんだグインが居るし三十分!」
「あの、獣人がスゲーぞ!」
「マジだ、なんで攻撃を一切食らわないんだよ!?」
あまりにも人数差がある為今では俺達を囲む様に座り込み、戦いを見て好き放題話している。
「……?」
「どうした、トッポ」
「……いやなんでもねぇ」
少し不思議そうに戦闘を見ているトッポ。
「こいつらヤっちまったら、女共はどうするんだ?」
「誰かの嫁にすればいいだろ」
「なら俺はアイツの嫁貰うわ」
「おい、ソイツは俺のだ!」
「あ? なら順番だな」
「お前奥さんいるだろうが!」
「「「ギャハハ!」」」
こいつら最悪だな……。だが今は生き残るのが先決だな。せめてロピとチルだけでも逃がしたいが言う事聞かないだろうな。
「お兄さん、どうする?!」
「このままは流石に不味いよな」
「人数も相当減っちゃったよ……」
「倒したら俺達の所までくるな」
「そしたら相手に出来ないよ……」
絶対絶命。だがこのまま諦める訳にもいかないな。ロピもチルもリガスも全員無事に家に帰らないとな。
「試すか……」
「え? なにを?」
「ふぅ……」
俺は一度目を瞑り集中する。出来るか分からないが試してみて成功すれば御の字だ。
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