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第5章
126話 ロピの特訓
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「獣人商人さん早くー」
「ロピさんどちらまで?」
「うーん、少し拓けた場所がいいかな」
「ならこちらの方にありますよ」
「ほんと? やったー!」
私は現在、木々で生い茂るジャングルの中を獣人商人さんと二人で歩いている。
理由は特訓をするため!
お兄さんに作って貰ったスリングショットは私にとって最高の武器だと思う。スキルとの相性も抜群であり正に私の為に存在する武器とも言えよう!
「獣人商人さんは、あの休憩所にどれくらい、いるの?」
「はい、今年は雨季期間が長いので二カ月程です」
「そっかー。私達もなんだかんだ結構いるしね」
獣人商人さんには悪いが本当はお兄さんと来たかったな……。
チルちゃんと魔族さんには驚かせたいので普段の特訓は良いが秘密特訓は一緒にしないようにしている。
そこで悩んでいた私に獣人商人さんが話を聞いてくれて秘密特訓に付き合ってくれる事になった。色々とイザコザがあったにもかかわらず優しい。
「今日は秘密の特訓に付き合ってくれてありがとうー」
「いえ、ロピさんの為なら毎日だって付き合いますよ!」
「あはは、ほんとー?」
「勿論です!」
獣人商人兄の印象が私の中で少しずつ変わっていく。最初は嫌な奴だった。そして次は真面目そうな印象で、今は少しいい奴に変わって来ている。
「獣人商人さんはスキルは何ー?」
「私は、身体強化の部位足ですね」
「おー、チルちゃんと同じ身体強化なんだね!」
「ロピさんは?」
「私は武器強化の属性雷だよ」
「それは凄い! 珍しいスキルだ」
「えへへ。私は最強になる!」
ついつい、いつもの調子で私はポーズ付きで語ってしまう……。
「おー!! ロピさんお手伝いします!」
相手が引いていると思ったら、なんと獣人商人兄は盛大な拍手付きで応援してくれた。
なんていい獣人なんだ……。
そこからはお互いスキルについての話で盛り上がる。
「ロピさんはどの様な特訓を?」
「うーん、スリングショットで標的に当てるのはもう出来るんだよねー」
「あの武器ですか。あれは良い武器です」
材料を提供してくれたお礼をしに一度獣人商人達に挨拶しに行った際にスリングショットを見せたら大層驚いていた。どうやら飛距離や殺傷能力で言ったら弓矢の方が上だが使い勝手の良さなどはスリングショットの方が上との見解だった。
スリングショットの場合は誰でも扱えて、弾はそこら辺に転がっている石でいいしね。
「秘密特訓では、私のスキルを使った必殺技でも考えようかと!」
「おー。それは心が昂ぶりますな!」
「だよね! 分かってくれる?」
「勿論ですとも! 私もググガと一緒になり良く考えたものです」
「ロマンだよね!」
「ロマンですな」
それから獣人商人さんの案内で暫く歩くと特訓場に到着した。確かに周りは拓けており特訓するには絶好の場所かもしれない。
「よーし! やるぞー!」
「お、おう!」
いきなり私が元気よく手を挙げると、戸惑いながらも流れに乗ってくれた。
そこからはひたすら小石を武器強化で強化して撃っていた。やはり強化する事によって通常より弾丸スピード、威力、貫通力が全然違うのだ。
「ロピさん凄い……」
私自身が驚いているが、獣人商人さんはもっと驚いている。
「ロピさんのスキルを使用したスリリングショットに関しては弓矢より全然殺傷能力が高いです」
「ほんとー?」
「えぇ。どんな良い弓矢でもここまで貫通力が高いものはありませんし」
「ふっふっふ。私の最強の道が段々と開いて来たみたいだね!」
別にそこまで最強に興味は無いけど、どうせ強くなるなら、お兄さん、チルちゃん、魔族さんを守れる程強くなりたいし、結局は最強目指すのがいいと自分なりに納得させた。
今は完全に三人の足手まといだしね……。
「ロピさん、その武器は職人に造らせたらもっと威力や飛距離が伸びそうですね」
「そうだねー。お兄さんも同じ様な事言ってたなー」
「恐らく、職人では無いアトスさんが作ってこの威力です、造り方を教えて職人が造れば……」
「凄い事になるね」
この事はお兄さん自身も言っていたが、あの例の色の付いた木を職人に加工してもらいスリングショットを造ったら凄い事になるだろうと。なので雨季が収まったら旅のついでに職人も探すとか言ってたな。
「アトスさんは不思議な人ですよね」
「ん?」
「私と歳もあまり変わらないのに色々な事を知っている」
「あはは。確かにそうだよねーお兄さんは私が出会った頃から不思議な人だったなー」
そこからはお互いの仲間についての話で盛り上がる。私とチルちゃんの生い立ちから始まり、お兄さんとの出会い方や魔族さんとのやり取りなど私がこれまで経験した事を言える範囲で話した。また獣人商人さんも生まれから弟との出会いやそこから商人になるまでの話などを聞いた。
「あれ? もうこんな時間」
「話に夢中になり過ぎましたな」
「あはは、そうだねー」
「明日も特訓付き合います!」
「ほんとー? 嬉しいー!」
こうして私は獣人商人さんと秘密の特訓をする事が日課になった。必殺技的なのも何個か出来たし、早くみんなにお披露目したいな!
「ロピさんどちらまで?」
「うーん、少し拓けた場所がいいかな」
「ならこちらの方にありますよ」
「ほんと? やったー!」
私は現在、木々で生い茂るジャングルの中を獣人商人さんと二人で歩いている。
理由は特訓をするため!
お兄さんに作って貰ったスリングショットは私にとって最高の武器だと思う。スキルとの相性も抜群であり正に私の為に存在する武器とも言えよう!
「獣人商人さんは、あの休憩所にどれくらい、いるの?」
「はい、今年は雨季期間が長いので二カ月程です」
「そっかー。私達もなんだかんだ結構いるしね」
獣人商人さんには悪いが本当はお兄さんと来たかったな……。
チルちゃんと魔族さんには驚かせたいので普段の特訓は良いが秘密特訓は一緒にしないようにしている。
そこで悩んでいた私に獣人商人さんが話を聞いてくれて秘密特訓に付き合ってくれる事になった。色々とイザコザがあったにもかかわらず優しい。
「今日は秘密の特訓に付き合ってくれてありがとうー」
「いえ、ロピさんの為なら毎日だって付き合いますよ!」
「あはは、ほんとー?」
「勿論です!」
獣人商人兄の印象が私の中で少しずつ変わっていく。最初は嫌な奴だった。そして次は真面目そうな印象で、今は少しいい奴に変わって来ている。
「獣人商人さんはスキルは何ー?」
「私は、身体強化の部位足ですね」
「おー、チルちゃんと同じ身体強化なんだね!」
「ロピさんは?」
「私は武器強化の属性雷だよ」
「それは凄い! 珍しいスキルだ」
「えへへ。私は最強になる!」
ついつい、いつもの調子で私はポーズ付きで語ってしまう……。
「おー!! ロピさんお手伝いします!」
相手が引いていると思ったら、なんと獣人商人兄は盛大な拍手付きで応援してくれた。
なんていい獣人なんだ……。
そこからはお互いスキルについての話で盛り上がる。
「ロピさんはどの様な特訓を?」
「うーん、スリングショットで標的に当てるのはもう出来るんだよねー」
「あの武器ですか。あれは良い武器です」
材料を提供してくれたお礼をしに一度獣人商人達に挨拶しに行った際にスリングショットを見せたら大層驚いていた。どうやら飛距離や殺傷能力で言ったら弓矢の方が上だが使い勝手の良さなどはスリングショットの方が上との見解だった。
スリングショットの場合は誰でも扱えて、弾はそこら辺に転がっている石でいいしね。
「秘密特訓では、私のスキルを使った必殺技でも考えようかと!」
「おー。それは心が昂ぶりますな!」
「だよね! 分かってくれる?」
「勿論ですとも! 私もググガと一緒になり良く考えたものです」
「ロマンだよね!」
「ロマンですな」
それから獣人商人さんの案内で暫く歩くと特訓場に到着した。確かに周りは拓けており特訓するには絶好の場所かもしれない。
「よーし! やるぞー!」
「お、おう!」
いきなり私が元気よく手を挙げると、戸惑いながらも流れに乗ってくれた。
そこからはひたすら小石を武器強化で強化して撃っていた。やはり強化する事によって通常より弾丸スピード、威力、貫通力が全然違うのだ。
「ロピさん凄い……」
私自身が驚いているが、獣人商人さんはもっと驚いている。
「ロピさんのスキルを使用したスリリングショットに関しては弓矢より全然殺傷能力が高いです」
「ほんとー?」
「えぇ。どんな良い弓矢でもここまで貫通力が高いものはありませんし」
「ふっふっふ。私の最強の道が段々と開いて来たみたいだね!」
別にそこまで最強に興味は無いけど、どうせ強くなるなら、お兄さん、チルちゃん、魔族さんを守れる程強くなりたいし、結局は最強目指すのがいいと自分なりに納得させた。
今は完全に三人の足手まといだしね……。
「ロピさん、その武器は職人に造らせたらもっと威力や飛距離が伸びそうですね」
「そうだねー。お兄さんも同じ様な事言ってたなー」
「恐らく、職人では無いアトスさんが作ってこの威力です、造り方を教えて職人が造れば……」
「凄い事になるね」
この事はお兄さん自身も言っていたが、あの例の色の付いた木を職人に加工してもらいスリングショットを造ったら凄い事になるだろうと。なので雨季が収まったら旅のついでに職人も探すとか言ってたな。
「アトスさんは不思議な人ですよね」
「ん?」
「私と歳もあまり変わらないのに色々な事を知っている」
「あはは。確かにそうだよねーお兄さんは私が出会った頃から不思議な人だったなー」
そこからはお互いの仲間についての話で盛り上がる。私とチルちゃんの生い立ちから始まり、お兄さんとの出会い方や魔族さんとのやり取りなど私がこれまで経験した事を言える範囲で話した。また獣人商人さんも生まれから弟との出会いやそこから商人になるまでの話などを聞いた。
「あれ? もうこんな時間」
「話に夢中になり過ぎましたな」
「あはは、そうだねー」
「明日も特訓付き合います!」
「ほんとー? 嬉しいー!」
こうして私は獣人商人さんと秘密の特訓をする事が日課になった。必殺技的なのも何個か出来たし、早くみんなにお披露目したいな!
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