過酷な場所で生き抜く為に──食物連鎖の頂点が巨大モンスターの世界で死ぬ気で生き抜きます

こーぷ

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第8章

290話 エルフ会議 2

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 シャレの紹介により殺意の混じった視線に晒される俺達。

 暫くの沈黙後に再びシャレが話し始める。

「この四人が我々エルフ族に力を貸してれる」

 分かっていた事だがシャレに対して物凄い勢いで罵声の様な非難が上がる。

「ふざけんじゃねぇ! ──そこにいる奴人間族だろ!?」
「なんで、人間族の力なんて借りなきゃいけないのよ!」

 うん……俺が悪い訳じゃ無いけど、ここまで言われると精神的に来るものがあるな。

「俺達は、そこに居る人間族に今まで散々酷い目に遭わされているんだよ! ──そんな奴らの力を借りる? ふざけんじゃね!」
「それに、人間族なんかが何でそこにいる!!」

 今にも俺に向けて攻撃して来そうな勢いにビビる。
 それはシャレも感じ取ったのか俺の盾になる様に前に立ってくれる。

「落ち着け──全部説明する」
「必要ねぇーよ! ──人間族なんか殺しちまおうぜ!」

 一人のエルフの言葉に賛同する声が上がる。

「あぁ──まずは前哨戦といこうじゃねぇーか!」

 次々と武器を持ち前に出て来る者達が居る。
 幸いなのは全エルフでは無く過激なエルフだけの行動の為人数も少ない。

「ふむ。20人程ですな」
「余裕……アトス様に楯突く事を分からせる」

 既に戦闘派の二人は各々いつでも戦える様にと腰を少し下げる。

「あ、あはは──お兄さん横の二人はやる気みたいだよ……?」
「と、止めないとだよな──けどあちらの20人はやる気満々なんだよな……」

 チルとリガスがやる気を見せたのを見て慌てて止め様とシャレと二ネットが20人を説得する。

 それは、そうだよな……この二人に掛かったら多分全滅させられるもんな……

「ま、待て──何故そうなるんだ?!」
「退いてくれシャレさん!」
「そうだ──まずはそこに居る人間族を殺してからエルフ族だけで話し合おう」

 シャレや二ネットの静止を振り切ろうとするエルフだが──村の長なだけありシャレも負けていない。

「やめろと言っている! ──お前達じゃあの四人に勝てん!」

 あらら……

「あ、あはは……大鎌さんて天然なのかな? ──あれじゃ火に油を注いでいるだけだと思うのは私だけ?」

 ロピが苦笑いしながら俺の方に顔を向ける。

 うん──エルフの村に来てから度々シャレと話す機会があったけど、ロピの言う通り少し天然が入っているかもしれないな。

 必死に20人を止めようとするシャレに一人の男エルフが近付く。

「シャレさん──過激ではありますがそこの20人の言う通りです──人間族の手助けなんて要りません」
「エルトン……」

 どうやら、シャレに声を掛けたのはエルトンというらしい。

「──ック」
「お、お兄さんどうしたの?!」

 いきなり地面にワザとらしく膝を着く俺に驚くロピ。

「あ、あいつイケメン過ぎないか?!」

 もう、なんて表現したらいいか分からない……だがエルトンと言う男はとんでも無い程格好よかった。

 サラサラの金髪で顔の彫りも深く俺が前に住んでいた日本で街を歩けば確実に女性は振り返るだろう──それになんといっても、そんなにカッコいいのに身長は180くらいありそうだ……クソ……羨ましい……

 エルトンの完璧さにやられた俺だが仲間達が直ぐにフォローしてくれる。

「そんな事ありません──あんな奴よりアトス様の方がカッコイイですし、完璧です──何故なら神だからです」

 ん?

「そうだよー! お兄さんの方が全然いいよ──お兄さんは小さくて可愛いし!」

 あれ?

「ほっほっほ。そうですぞ? あんな優男よりアトス殿の方が色々と欠点があって接しやすいですぞ」

 うーん、なんか違う……こう……もっといい感じにフォローしてくれる事を望んでいたが、三人から出て来た言葉は俺の望んでいるものとは違った──しかし、それでも嬉しいものだな。

 俺は、半分場を和ます為に敢えてワザとらしく膝を着いたが、三人のフォローは嬉しい。

 すると、20人のエルフ達を必死に抑えているシャレもフォロー入れてくれる。

「わ、私もアトスは、か、カッコいいと思うぞ!」

 あまり、人を褒める事に慣れていないのかシャレの顔が赤くなっていた。
 そんなシャレを見たエルトンは整った顔を歪めて俺の事を睨む。

「な、なんで、あのイケメン騎士は俺を睨んでいるんだ……?」
「ほっほっほ。アトス殿があの騎士の男心に火を付けたのでしょう」
「付けてねぇーよ!?」

 いつだ?!

「シャレさん、一つ提案があります」

 騎士の様な服装をしているエルトンは俺から目を逸らさず話す。

「な、なんだ?」
「本当にそこの人間とその仲間達の協力が必要か試させて下さい」
「どういう事だ?」

 エルトンの言葉に過激派の20人も一度静止する。

「勝負させて下さい──もちろん片腕だけの人間族だけでは私に勝てる筈も無いのでチーム戦でいいです」

 エルトンが勝負を提案して来た。

 あれ? 俺達はあくまで協力する立場なのに試験みたいなのあるの?

「面白い……」
「ほっほっほ。腕がなりますな」

 既に状況を受け入れている二人。

「お、お兄さん、私は別に戦いたく無いかな……」
「俺も……」

 温厚派の俺とロピの意見に関わらずシャレはニルトンに応える。

「よし、分かった! ──アトス達と勝負して判断してくれればいい」
「「よくねぇーよ!」」

 俺とロピのツッコミ虚しく4:4のチーム戦が開催されようとする……
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