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第9章
368話
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そこでは、薄暗い部屋に移動したガルルとググガが居た。
「こんな所で待機して無いといけねぇーのかよ」
「我慢しろググガよ……」
弟を諫める様に注意するガルル。
「それでは、お二人共、私はプブリウス様の元に戻りますので頑張って下さい」
「あぁ、オッサンありがとうな!」
ググガの言葉に執事長のコメカミに一瞬だけ青筋が浮かび上がったが、直ぐに引っ込む。
そして、執事長はそれ以上、この場に居たく無かったのか無言で立ち去ったのであった……
「ふぅ……先ずは生き残らないとな……」
ググガと違って、ラシェン王殺害の作戦を前にして色々考え、緊張している様子である。
「兄貴、緊張しているのか?」
「あぁ……俺はこの作戦に命を掛けているが死ぬ気は毛頭無い!──何故なら俺はまだロピさんに告白をしてないからだ!」
薄暗い控え室の中で急に大声を上げたガルルにググガはビックリする。
「うぉ!? 兄貴どうした?」
「俺はロピさんが好きだ……」
「お、おう……」
「だが、まだ告白して無い──そんな状況で死ぬなんて絶対に嫌だ」
兄貴であるガルルの思いに感化されたググガは……
「はは、兄貴の言う通りだぜ! 俺もチルの奴にまだ告白してねぇーしな! 俺も死ぬ気はねぇーぜ!」
「うむ──ならこの戦い負けるわけにはいかないな」
「おう!」
二人は拳と拳を合わせてお互いに気合を入れる。
すると、複数の人間族が控え室に入って来た。
「おい、お前らそろそろ時間だ、闘技場に行くぞ」
暴れない様にと足枷と手枷を繋がれた二人は鎖を引っ張られながら移動を始める。
「お前ら獣人族だな?」
兵士みたいな者が二人を見下した視線を向ける。
「これから戦うのは小型とは言えモンスターだからよ、精々頑張れよ?」
「あはは、おいおいあんまり獣人族を虐めるなよ」
兵士達はこれから死ぬであろう二人を嘲笑う。
「お前ら、うるせぇんだよ! 小型なんて俺と兄貴でぶっ倒してやるよ!」
「「あはははは」」
「何がおかしい!」
ググガの言葉に兵士達は声を揃えて笑う。
「獣人族は頭も悪いんだな」
「まぁ、劣等種だからな──人間族と比べるのは可哀想というものだろう」
兵士達の言葉に今にも飛び掛かりそうなそうなググガであったが鎖で繋がっている為、動く事が出来ない。
無理矢理動こうとすると自身についている首輪が締まり苦しくなる。
「小型の討伐適性人数は五人なんだよ──お前ら二人が多少強かったとしても殺されるのは確実だな」
「まぁ、お前達が殺されたとしても、たかが獣人だから気にする奴もいねぇーけどな」
やはり人間族の中では人間族至高主義が根付いている様子だ。
「クソ野郎……」
「ググガ落ち着け……ここで短気を起こしても意味が無い」
「……分かっている」
そして、二人は闘技場の道すがら永遠と二人の兵士に揶揄われ続けていたのであった。
「おら、前から光が見えて来ただろう? 」
兵士の言う通り、薄暗く長い通路を歩いていると、少し先から光が漏れ出ているのが見える。
「おい、小型と戦う時は流石に鎖を解いてくれるんだよな?」
「あぁ、勿論だ。ただでさえ、一瞬でモンスターに負けそうなお前達に鎖付きで戦えなんて酷な事は言わん」
兵士の言葉に、とりあえず二人は安堵する。
そして先程まで小さかった光は既に無いく今は、広い闘技場が二人の目に広がっているのであった。
「うおッ!? な、なんだ?」
二人が闘技場に姿を表すと観客達が一斉に声を上げて盛り上がり始めた。
「うはは、今日の餌食はアイツら二匹の獣人族か?」
「あはは、どうやらその様だぜ」
横にいる兵士だけでは無く闘技場にあつまった人間達までもがガルルとググガを嘲笑い指を指して笑う。
「クソッタレ……」
「ググガ抑えろ、俺達二人で小型を倒せば、コイツらを黙らせる事が出来る」
「……だな」
二人のやり取りを聴いていた兵士が又もや笑い始める。
「うははは、お前達二人で倒せる筈ねぇーだろう!」
「そんなに、笑ってやるな二人は……」
チラリとガルルとググガを見る兵士は吹き出す。
「真剣なんだから揶揄うなよ……ブッ、あはははやっぱり、無理だ!」
二人の兵士は笑いながらもガルルとググガの足枷と手枷を外す。
「それでは、精々楽しませてくれ」
「直ぐに死んだら、興醒めだからお前達頑張れよ」
二人の兵士が闘技場から離れていく。
すると、ガルルとググガが登場した入り口とは逆の方から何やら出てきた……
「あ、兄貴……アレが……」
「あぁ、どうやら俺達が相手をする小型だな」
ガルル達の目の前には鎖に繋がれて登場した小型が見える。
小型は十人程の兵士に押さえつけられながら登場する。
「すげぇー暴れているぜ」
暴れ狂う小型を複数人で押さえ付けて、大人しくさせると、次々と鎖を解放していく。
「うむ。確かに通常の小型よりは多少は小さいが、あまり変わらないな……」
「兄貴そろそろ来るぞ」
兵士達が最後の鎖を解いた後、逃げる様にして入り口に戻って行き、闘技場の中にはガルル、ググガ、小型だけになった。
こうして、戦いが始まるのであった……
「こんな所で待機して無いといけねぇーのかよ」
「我慢しろググガよ……」
弟を諫める様に注意するガルル。
「それでは、お二人共、私はプブリウス様の元に戻りますので頑張って下さい」
「あぁ、オッサンありがとうな!」
ググガの言葉に執事長のコメカミに一瞬だけ青筋が浮かび上がったが、直ぐに引っ込む。
そして、執事長はそれ以上、この場に居たく無かったのか無言で立ち去ったのであった……
「ふぅ……先ずは生き残らないとな……」
ググガと違って、ラシェン王殺害の作戦を前にして色々考え、緊張している様子である。
「兄貴、緊張しているのか?」
「あぁ……俺はこの作戦に命を掛けているが死ぬ気は毛頭無い!──何故なら俺はまだロピさんに告白をしてないからだ!」
薄暗い控え室の中で急に大声を上げたガルルにググガはビックリする。
「うぉ!? 兄貴どうした?」
「俺はロピさんが好きだ……」
「お、おう……」
「だが、まだ告白して無い──そんな状況で死ぬなんて絶対に嫌だ」
兄貴であるガルルの思いに感化されたググガは……
「はは、兄貴の言う通りだぜ! 俺もチルの奴にまだ告白してねぇーしな! 俺も死ぬ気はねぇーぜ!」
「うむ──ならこの戦い負けるわけにはいかないな」
「おう!」
二人は拳と拳を合わせてお互いに気合を入れる。
すると、複数の人間族が控え室に入って来た。
「おい、お前らそろそろ時間だ、闘技場に行くぞ」
暴れない様にと足枷と手枷を繋がれた二人は鎖を引っ張られながら移動を始める。
「お前ら獣人族だな?」
兵士みたいな者が二人を見下した視線を向ける。
「これから戦うのは小型とは言えモンスターだからよ、精々頑張れよ?」
「あはは、おいおいあんまり獣人族を虐めるなよ」
兵士達はこれから死ぬであろう二人を嘲笑う。
「お前ら、うるせぇんだよ! 小型なんて俺と兄貴でぶっ倒してやるよ!」
「「あはははは」」
「何がおかしい!」
ググガの言葉に兵士達は声を揃えて笑う。
「獣人族は頭も悪いんだな」
「まぁ、劣等種だからな──人間族と比べるのは可哀想というものだろう」
兵士達の言葉に今にも飛び掛かりそうなそうなググガであったが鎖で繋がっている為、動く事が出来ない。
無理矢理動こうとすると自身についている首輪が締まり苦しくなる。
「小型の討伐適性人数は五人なんだよ──お前ら二人が多少強かったとしても殺されるのは確実だな」
「まぁ、お前達が殺されたとしても、たかが獣人だから気にする奴もいねぇーけどな」
やはり人間族の中では人間族至高主義が根付いている様子だ。
「クソ野郎……」
「ググガ落ち着け……ここで短気を起こしても意味が無い」
「……分かっている」
そして、二人は闘技場の道すがら永遠と二人の兵士に揶揄われ続けていたのであった。
「おら、前から光が見えて来ただろう? 」
兵士の言う通り、薄暗く長い通路を歩いていると、少し先から光が漏れ出ているのが見える。
「おい、小型と戦う時は流石に鎖を解いてくれるんだよな?」
「あぁ、勿論だ。ただでさえ、一瞬でモンスターに負けそうなお前達に鎖付きで戦えなんて酷な事は言わん」
兵士の言葉に、とりあえず二人は安堵する。
そして先程まで小さかった光は既に無いく今は、広い闘技場が二人の目に広がっているのであった。
「うおッ!? な、なんだ?」
二人が闘技場に姿を表すと観客達が一斉に声を上げて盛り上がり始めた。
「うはは、今日の餌食はアイツら二匹の獣人族か?」
「あはは、どうやらその様だぜ」
横にいる兵士だけでは無く闘技場にあつまった人間達までもがガルルとググガを嘲笑い指を指して笑う。
「クソッタレ……」
「ググガ抑えろ、俺達二人で小型を倒せば、コイツらを黙らせる事が出来る」
「……だな」
二人のやり取りを聴いていた兵士が又もや笑い始める。
「うははは、お前達二人で倒せる筈ねぇーだろう!」
「そんなに、笑ってやるな二人は……」
チラリとガルルとググガを見る兵士は吹き出す。
「真剣なんだから揶揄うなよ……ブッ、あはははやっぱり、無理だ!」
二人の兵士は笑いながらもガルルとググガの足枷と手枷を外す。
「それでは、精々楽しませてくれ」
「直ぐに死んだら、興醒めだからお前達頑張れよ」
二人の兵士が闘技場から離れていく。
すると、ガルルとググガが登場した入り口とは逆の方から何やら出てきた……
「あ、兄貴……アレが……」
「あぁ、どうやら俺達が相手をする小型だな」
ガルル達の目の前には鎖に繋がれて登場した小型が見える。
小型は十人程の兵士に押さえつけられながら登場する。
「すげぇー暴れているぜ」
暴れ狂う小型を複数人で押さえ付けて、大人しくさせると、次々と鎖を解放していく。
「うむ。確かに通常の小型よりは多少は小さいが、あまり変わらないな……」
「兄貴そろそろ来るぞ」
兵士達が最後の鎖を解いた後、逃げる様にして入り口に戻って行き、闘技場の中にはガルル、ググガ、小型だけになった。
こうして、戦いが始まるのであった……
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