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第9章
389話
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静かな部屋、そしてその先に階段まで続く長い廊下に、誰かがゆっくりと歩く音が鳴り響く。
音の調子から見て、恐らく相手は一人だろう……
周りを見回すと、ガルル達が私の方を見て、どうするか視線で確認して来る。
……どうする? 相手は一人だし扉が開いた瞬間に攻撃を仕掛けるか──それしか無いな
私の意図が分かった様で、仲間達が直ぐ様攻撃しやすい位置に着く。
私は扉の正面で、かつ離れた場所に移動する。
ガルル、ググガは私より少し扉に近付に移動した。
そして、残りの二人は扉の左右の位置に着き部屋に入って来たところを狙う。
誰だが分からないが、ラシェン王の部屋に近付いて来る足音がとびらの前で止まる。
来るか……?
しかし、何故か分からないが相手は扉を開けようとしない。
少しの時間が経過する……
そして、ゆっくりと扉が開かれた──それは、寝ているラシェン王を起こさない様に細心の注意をしながら。
「「──ッ」」
扉が開いた事により、廊下の光が少しだけ部屋の中に入って来る。
そして、扉の左右に待ち受けていた仲間の二人が攻撃を仕掛ける。
「──ッあはは、危ないねぇ」
信じられない事に、相手は不意打ち攻撃にも関わらず二人の攻撃を避けた。
「ふぅ……やっぱり人間族とは違って、一人一人が強いねぇ……」
「お、お前は……」
扉が完全に開かれた事によって、廊下からの光が溢れ、部屋に入ってきた人物の顔が判明する。
「な、なんでアンタが、こんな所にいるんだよ!?」
相手の顔を見て驚いているガルル達──しかし、私だけはあまり驚かなかった……
「君達がココに居るって事は作戦は成功したのかな?」
その人物は……カールであった……
カールは昼間にあった時と、何も変わらない雰囲気で、ゆっくりと部屋に入り、そして手に持っている灯りでラシェン王の様子を伺った。
「うん、これは死んでいるね」
そして、ここに来て初めてカールの表情が歪み、凶悪な笑みを見せた。
「皆んな、ご苦労だったね──まさか此処まで手早く、そして誰にもバレずにラシェン王を殺すとは思わなかったよ」
今まではヘラヘラとした雰囲気だったカールが、今は悪、そのものしか見えない……
「お、お前──なんでこんな所にいるんだよッ!」
ググガの言葉にカールは笑う。
「あはは、そうかそうか。そりゃ分からないよな」
この状況についていけない私達と違って、カールは全てが計画通りと言わんばかりの表情で語り始めた。
「初めは、一週間前くらいかな──君達が丁度人間族の住処を茂みから探っていた時だね」
「な、何を言ってやがる……?」
「君達が、我々人間族の動向を探っていたのは気が付いていたさ──そして、それを俺は放置した」
なんだと……?! コイツはあの時に私達に気が付いていたって事か……?
「見つけたのは……まぁ、偶然かな。遊撃達の任務で単独行動していて、その時に君達を見つけたんだよ」
「そんな気配は一切感じなかったぞ……?」
ガルルの言う通り、私達は細心の注意を払いながら偵察をしていた。
そして、偵察に見落としが無い様に常に三人は周りを警戒しながら人間族の動向を観察していた──それなのに、誰一人気が付かなったって事なのか?!
「あはは、まぁ君達の見張りはかなり優秀で大変だったよ。ここの門番なんて君達の監視からしたら、お遊びもいい所だ」
カールは自分の仲間達を卑下する。
「まぁ、俺からしたら、君達の見張りすらお遊びに見えるけどね」
ニヤリと小馬鹿にした様子で話すカールはこれまでのカールとは何から何まで違う。
「まぁ、たまたま見つけた君達の目的が知りたくて、俺も暫く近くで監視してたんだよ」
コイツは私達の監視を掻い潜っただけでは無く更には私達の監視までしていたのか……
「君達を監視していたら面白い事が聞けてね……」
「お、面白い事ってなんだよ?!」
「あはは、ラシェン王の暗殺計画だよ!」
「「「「「──ッ!?」」」」」
カールの言葉に私達は目を見開き、驚く。
「ちょ、ちょっと待て──俺達はアソコではラシェン王の話なんてしてねぇーぞ……?」
「知っているよ? でも、その後はしたでしょ?」
「そ、その後ってお前……」
ググガの言葉が止まるのも分かる──私達がラシェン王の殺害を話していたのは、ネーク達と合流してからだ。
つまり、この男は私達だけでは無くネーク達獣人族全員に見つからず監視をして、更には私達の目的を知ったって事か……?
信じられない話を聞かされた私達は、ただただカールを見る事しかできなかった……
「驚いたかい?」
私達の顔を見て、とても面白そうにしているカール。
そんなカールにガルルが口を開く。
「何故、俺達を止めなかった……?」
「まぁ、俺にも目的があってね……その目的と君達の目的が一致したと言えば分かりやすいかな?」
「どう言う事だ……?」
ガルルに質問され、カールは笑いながら語り始めた……
音の調子から見て、恐らく相手は一人だろう……
周りを見回すと、ガルル達が私の方を見て、どうするか視線で確認して来る。
……どうする? 相手は一人だし扉が開いた瞬間に攻撃を仕掛けるか──それしか無いな
私の意図が分かった様で、仲間達が直ぐ様攻撃しやすい位置に着く。
私は扉の正面で、かつ離れた場所に移動する。
ガルル、ググガは私より少し扉に近付に移動した。
そして、残りの二人は扉の左右の位置に着き部屋に入って来たところを狙う。
誰だが分からないが、ラシェン王の部屋に近付いて来る足音がとびらの前で止まる。
来るか……?
しかし、何故か分からないが相手は扉を開けようとしない。
少しの時間が経過する……
そして、ゆっくりと扉が開かれた──それは、寝ているラシェン王を起こさない様に細心の注意をしながら。
「「──ッ」」
扉が開いた事により、廊下の光が少しだけ部屋の中に入って来る。
そして、扉の左右に待ち受けていた仲間の二人が攻撃を仕掛ける。
「──ッあはは、危ないねぇ」
信じられない事に、相手は不意打ち攻撃にも関わらず二人の攻撃を避けた。
「ふぅ……やっぱり人間族とは違って、一人一人が強いねぇ……」
「お、お前は……」
扉が完全に開かれた事によって、廊下からの光が溢れ、部屋に入ってきた人物の顔が判明する。
「な、なんでアンタが、こんな所にいるんだよ!?」
相手の顔を見て驚いているガルル達──しかし、私だけはあまり驚かなかった……
「君達がココに居るって事は作戦は成功したのかな?」
その人物は……カールであった……
カールは昼間にあった時と、何も変わらない雰囲気で、ゆっくりと部屋に入り、そして手に持っている灯りでラシェン王の様子を伺った。
「うん、これは死んでいるね」
そして、ここに来て初めてカールの表情が歪み、凶悪な笑みを見せた。
「皆んな、ご苦労だったね──まさか此処まで手早く、そして誰にもバレずにラシェン王を殺すとは思わなかったよ」
今まではヘラヘラとした雰囲気だったカールが、今は悪、そのものしか見えない……
「お、お前──なんでこんな所にいるんだよッ!」
ググガの言葉にカールは笑う。
「あはは、そうかそうか。そりゃ分からないよな」
この状況についていけない私達と違って、カールは全てが計画通りと言わんばかりの表情で語り始めた。
「初めは、一週間前くらいかな──君達が丁度人間族の住処を茂みから探っていた時だね」
「な、何を言ってやがる……?」
「君達が、我々人間族の動向を探っていたのは気が付いていたさ──そして、それを俺は放置した」
なんだと……?! コイツはあの時に私達に気が付いていたって事か……?
「見つけたのは……まぁ、偶然かな。遊撃達の任務で単独行動していて、その時に君達を見つけたんだよ」
「そんな気配は一切感じなかったぞ……?」
ガルルの言う通り、私達は細心の注意を払いながら偵察をしていた。
そして、偵察に見落としが無い様に常に三人は周りを警戒しながら人間族の動向を観察していた──それなのに、誰一人気が付かなったって事なのか?!
「あはは、まぁ君達の見張りはかなり優秀で大変だったよ。ここの門番なんて君達の監視からしたら、お遊びもいい所だ」
カールは自分の仲間達を卑下する。
「まぁ、俺からしたら、君達の見張りすらお遊びに見えるけどね」
ニヤリと小馬鹿にした様子で話すカールはこれまでのカールとは何から何まで違う。
「まぁ、たまたま見つけた君達の目的が知りたくて、俺も暫く近くで監視してたんだよ」
コイツは私達の監視を掻い潜っただけでは無く更には私達の監視までしていたのか……
「君達を監視していたら面白い事が聞けてね……」
「お、面白い事ってなんだよ?!」
「あはは、ラシェン王の暗殺計画だよ!」
「「「「「──ッ!?」」」」」
カールの言葉に私達は目を見開き、驚く。
「ちょ、ちょっと待て──俺達はアソコではラシェン王の話なんてしてねぇーぞ……?」
「知っているよ? でも、その後はしたでしょ?」
「そ、その後ってお前……」
ググガの言葉が止まるのも分かる──私達がラシェン王の殺害を話していたのは、ネーク達と合流してからだ。
つまり、この男は私達だけでは無くネーク達獣人族全員に見つからず監視をして、更には私達の目的を知ったって事か……?
信じられない話を聞かされた私達は、ただただカールを見る事しかできなかった……
「驚いたかい?」
私達の顔を見て、とても面白そうにしているカール。
そんなカールにガルルが口を開く。
「何故、俺達を止めなかった……?」
「まぁ、俺にも目的があってね……その目的と君達の目的が一致したと言えば分かりやすいかな?」
「どう言う事だ……?」
ガルルに質問され、カールは笑いながら語り始めた……
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