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第10章
452話
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モンスターに囲まれながら休むと言っても実際には、いつ何が起きるか分からない以上どうしても気が休まらない。
しかし、人間というものはずっと動く事が出来ない様になっている。その為、いつの間にか目を瞑り浅く眠っていた様だ。
「グ……イン……さん……」
何やら身体を揺さぶられているのを感じる。精神的にも身体的にも疲れていたのか、直ぐに覚醒するわけでは無く徐々に眠りから覚めていく感覚である。
「グイン……さん……おき……」
次第に揺さぶられる力が強くなり、覚醒する。
「グインさんッ! 起きて下さい!」
「──ッ!?」
俺は仲間の鋭い声に飛び起きた。
「どうした?!」
「モンスター達が輪を狭めてきました」
周囲の様子を見渡すと、モンスター達が徐々にこちらに近付いて来る。
「何があった?」
「分かりません。見張りをしていたら急にモンスター達が少しずつ近付いて来ませた」
「とにかく、皆んなを起こすんだ」
「は、はい!」
俺の指示に仲間達が眠っている者達を叩き起こす。
「うおッ?! なんだよこりゃ!」
起きた仲間達は直ぐに飛び起きて戦闘体制を取る。
「グインさん、やっぱり様子見なんてしないで一点突破の方が良かったんじゃ無いか?!」
そして、モンスター達は俺達から五メートルも離れていないくらいの位置で再び動きを止めた。
「グ、グインさん……やるか?」
「いや、待て」
「待てって言っても食われちまうよ!」
「落ち着け。俺達を食べるつもりなら、最初からやっているさ──こうして俺達を目の前にしても食べない所を見ると、今は大丈夫そうだ」
「そ、そんな事言ってもよ……」
モンスター達は一体何を考えている?
俺達はお互い背中を付けて全方位を仲間達で見渡せる様な立ち位置になる。
すると、モンスター達が俺達を囲みながらも、ゆっくりと移動を始めた。
後ろから、モンスターがゆっくりと迫って来る為、俺達もモンスター達のスピードに合わせて一緒に移動するしか無い状況だ。
「い、一体何が始まるんだよ……?」
移動しつつも、周囲を見渡し逃げる隙間が無いか確認するが、俺達が通れる隙間は無く、まるで罪人を処刑台に連れて行くかの様に厳重に俺達を囲っている。
モンスターに連行されながら、暫くの間移動していると、前を移動していたモンスターが立ち止まる。その動きと連動するかの様に周りのモンスターも止まる為、俺達も止まるしか無なかった。
「なんだ? どこかに着いたのか?」
「わ、分からねぇーよ!」
「俺達、どうなるんだ……?」
何から何まで分からない状況に仲間達は不安がっている。
「お、おい。あれ何だ……?」
一人の仲間がモンスター同士の少しの隙間から外が見えた様で指を指す。
俺達も身体の位置を調整して様子を伺うと、そこにはモンスターの大群が立ち並んでいた。
「あ、あんなに大量のモンスターが……?」
「そ、それに何だか、あのモンスター達、小さいぞ?!」
「は、はは、はははは、まさかモンスターの子供とか言わないよな?」
目の前では小型が何体かと、小型より更に小さいモンスターが何体も立ち並んでいた。
そして、一人の仲間がポツリと呟く。
「俺達……あの小さい奴らの餌なんじゃ無いか……?」
「「「「「──ッ!?」」」」」
俺も含めて全員が驚愕する。確かに、この状況を見る限り、餌の可能性か高いな……
「お、俺嫌だぜ? モ、モンスターに食われながら死ぬのなんて!」
「俺だって嫌だぜッ!」
これから起きるであろう事を想像して、より一層不安が襲い掛かり手足が勝手に震える。
「グ、グインさん! アレをッ!」
「ん? ……──ッ!?」
仲間の声に反応して別の方を見ると、なんとそこでも俺達の様にモンスター達に囲まれているグループが居た。
そして、そこには獣人族や人間族など他の種族が複数居たのである。
そして……その中にトッポの姿を見つけた。
「トッポ……」
「やっぱり! グインさん、アレトッポですよね?!」
「あ、あぁ……」
「あの野郎、やはりここに来て隠れてやがったのか!」
トッポ達のグループも俺達同様に十人くらい居る。
そして、少しの間その場で待機していると、トッポ達側のグループに動きがあった。
「トッポ達の方が動き出したぞ?」
「ほ、本当だ……一体何するつもりだ?」
モンスター達がここに来た時同様ゆっくりとトッポ達を連行する。
そして、小さいモンスター達の居る場所まで移動が終わると、次にまた俺達を見張っていた様に輪を広げて自分達の身体を壁にするかの様にして円を描く様に広がった。
その円の広さは大きい。
「な、なんだ? 次はここで見張るつもりか?」
「ど、どうなんだろうな? それに何で俺達の所は何も無くてトッポ達の方だけなんだ?」
これから、何が起きるのか目が離せず、俺達はモンスター達の隙間から様子を伺う。
すると、モンスター達が作った大きな輪の中に小さいモンスター達が次々と入って来るのが見える。
そして、ある程度の数が輪の中に入ると、再び隙間を埋める小型達。
「な、なんだ? モンスターの子供みたいな奴らが輪の中に入りやがったぞ?」
トッポ達はこれから何が始まるか、もちろん分からないだろうが、良くない事が起きる事だけは感覚で理解しているのか、何が起きても良い様に構えている。
そして、一体の小型が空に向かって顔を上げ、何やら奇声の様な鳴き声を出す。その奇声はやたら甲高く、思わず手で耳を塞いでしまう程だ。
「グインさん!」
焦る様子の仲間の声。奇声が終わるや否や、小さいモンスター達が一斉にトッポ達に襲いかかったのだった……
しかし、人間というものはずっと動く事が出来ない様になっている。その為、いつの間にか目を瞑り浅く眠っていた様だ。
「グ……イン……さん……」
何やら身体を揺さぶられているのを感じる。精神的にも身体的にも疲れていたのか、直ぐに覚醒するわけでは無く徐々に眠りから覚めていく感覚である。
「グイン……さん……おき……」
次第に揺さぶられる力が強くなり、覚醒する。
「グインさんッ! 起きて下さい!」
「──ッ!?」
俺は仲間の鋭い声に飛び起きた。
「どうした?!」
「モンスター達が輪を狭めてきました」
周囲の様子を見渡すと、モンスター達が徐々にこちらに近付いて来る。
「何があった?」
「分かりません。見張りをしていたら急にモンスター達が少しずつ近付いて来ませた」
「とにかく、皆んなを起こすんだ」
「は、はい!」
俺の指示に仲間達が眠っている者達を叩き起こす。
「うおッ?! なんだよこりゃ!」
起きた仲間達は直ぐに飛び起きて戦闘体制を取る。
「グインさん、やっぱり様子見なんてしないで一点突破の方が良かったんじゃ無いか?!」
そして、モンスター達は俺達から五メートルも離れていないくらいの位置で再び動きを止めた。
「グ、グインさん……やるか?」
「いや、待て」
「待てって言っても食われちまうよ!」
「落ち着け。俺達を食べるつもりなら、最初からやっているさ──こうして俺達を目の前にしても食べない所を見ると、今は大丈夫そうだ」
「そ、そんな事言ってもよ……」
モンスター達は一体何を考えている?
俺達はお互い背中を付けて全方位を仲間達で見渡せる様な立ち位置になる。
すると、モンスター達が俺達を囲みながらも、ゆっくりと移動を始めた。
後ろから、モンスターがゆっくりと迫って来る為、俺達もモンスター達のスピードに合わせて一緒に移動するしか無い状況だ。
「い、一体何が始まるんだよ……?」
移動しつつも、周囲を見渡し逃げる隙間が無いか確認するが、俺達が通れる隙間は無く、まるで罪人を処刑台に連れて行くかの様に厳重に俺達を囲っている。
モンスターに連行されながら、暫くの間移動していると、前を移動していたモンスターが立ち止まる。その動きと連動するかの様に周りのモンスターも止まる為、俺達も止まるしか無なかった。
「なんだ? どこかに着いたのか?」
「わ、分からねぇーよ!」
「俺達、どうなるんだ……?」
何から何まで分からない状況に仲間達は不安がっている。
「お、おい。あれ何だ……?」
一人の仲間がモンスター同士の少しの隙間から外が見えた様で指を指す。
俺達も身体の位置を調整して様子を伺うと、そこにはモンスターの大群が立ち並んでいた。
「あ、あんなに大量のモンスターが……?」
「そ、それに何だか、あのモンスター達、小さいぞ?!」
「は、はは、はははは、まさかモンスターの子供とか言わないよな?」
目の前では小型が何体かと、小型より更に小さいモンスターが何体も立ち並んでいた。
そして、一人の仲間がポツリと呟く。
「俺達……あの小さい奴らの餌なんじゃ無いか……?」
「「「「「──ッ!?」」」」」
俺も含めて全員が驚愕する。確かに、この状況を見る限り、餌の可能性か高いな……
「お、俺嫌だぜ? モ、モンスターに食われながら死ぬのなんて!」
「俺だって嫌だぜッ!」
これから起きるであろう事を想像して、より一層不安が襲い掛かり手足が勝手に震える。
「グ、グインさん! アレをッ!」
「ん? ……──ッ!?」
仲間の声に反応して別の方を見ると、なんとそこでも俺達の様にモンスター達に囲まれているグループが居た。
そして、そこには獣人族や人間族など他の種族が複数居たのである。
そして……その中にトッポの姿を見つけた。
「トッポ……」
「やっぱり! グインさん、アレトッポですよね?!」
「あ、あぁ……」
「あの野郎、やはりここに来て隠れてやがったのか!」
トッポ達のグループも俺達同様に十人くらい居る。
そして、少しの間その場で待機していると、トッポ達側のグループに動きがあった。
「トッポ達の方が動き出したぞ?」
「ほ、本当だ……一体何するつもりだ?」
モンスター達がここに来た時同様ゆっくりとトッポ達を連行する。
そして、小さいモンスター達の居る場所まで移動が終わると、次にまた俺達を見張っていた様に輪を広げて自分達の身体を壁にするかの様にして円を描く様に広がった。
その円の広さは大きい。
「な、なんだ? 次はここで見張るつもりか?」
「ど、どうなんだろうな? それに何で俺達の所は何も無くてトッポ達の方だけなんだ?」
これから、何が起きるのか目が離せず、俺達はモンスター達の隙間から様子を伺う。
すると、モンスター達が作った大きな輪の中に小さいモンスター達が次々と入って来るのが見える。
そして、ある程度の数が輪の中に入ると、再び隙間を埋める小型達。
「な、なんだ? モンスターの子供みたいな奴らが輪の中に入りやがったぞ?」
トッポ達はこれから何が始まるか、もちろん分からないだろうが、良くない事が起きる事だけは感覚で理解しているのか、何が起きても良い様に構えている。
そして、一体の小型が空に向かって顔を上げ、何やら奇声の様な鳴き声を出す。その奇声はやたら甲高く、思わず手で耳を塞いでしまう程だ。
「グインさん!」
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