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第10章
459話
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「オラッ! これでも喰らいやがれ!」
「アタック!」
俺達を追い掛けて来る小型に対して──それも一番前を行く小型に向かってリザードマン五人が攻撃する。
その攻撃に対して、俺は赤いラインを敷いてサポートする。
「よ、よっしゃー! 小型のやろうにダメージを与えてやったぜ!!」
「オメェーじゃ無くて、俺の攻撃が効いたんだよ!」
グインの説得により、俺の作戦を受け入れたリザードマン一同は、五人と五人の二つのグループに分けた。
そして、交代で小型に攻撃を与えていく事にしたのだ。
「よし、一旦こっちに集まってくれ!」
俺の言葉に一班がすぐ様、集まって来る。
「アトスさん、アンタはやっぱりすげぇーな!」
「あぁ、アトスさんがサポートしてくれると、小型にも簡単に剣が突き刺さるよ」
今まで、モンスターに対して攻撃を通した事が無かったリザードマン達が興奮した面持ちで話しかけて来る。
「ふふ、なんて言っても私達のお兄さんだからね! 当たり前だよ!」
「ほっほっほ。流石アトス殿ですな」
「貴方達は、アトス様を崇めなさい」
俺が褒められているのに、何でこの三人が偉そうにしているんだよ……
俺は三人を無視して、リザードマン達に話し掛ける。
「今の調子で、少しずつ小型達にダメージを追わせていく。次は二班頼む」
「「「「「おう!」」」」」
俺の合図と共に、先程とは違う小型に向かって五人は一斉に襲い掛かり、一撃を入れる。
「アタック! 一撃を入れたら直ぐに離脱だ!」
俺の指示通り、リザードマン達は欲張る事なく、小型を一度攻撃すると、直ぐに此方に戻って来る。
リザードマン達の攻撃を受けた小型達はダメージを負っている為、先程と同じスピードでは走れない様で、少しずつ周りの小型達から遅れ始めていた。
「よしよし、これは別に倒さなくても大丈夫そうだな」
「ふむ。確かにそうですな──この調子で残りの18体に対してもダメージを負わせれば、このスピードでも十分逃げ切れそうですな」
「よし、どんどんモンスター達に攻撃していくぞ!」
俺の張り上げた声の倍の大きさでリザードマン達が返事をする。
そして、後は同じ様に、淡々とモンスター達を攻撃していき、数を減らしていく。
「アタック! 離脱だ!」
一体減る。
「アタック! 次!」
また、一体減る。
「アタック!」
そして、合計20回程繰り替して、とうとう俺達を追い掛けて来るモンスター全体にダメージを負わせる事に成功する。
「すごーい! 本当に小型達の追い掛けるスピードが遅くなった!」
「ほっほっほ。これであれば、後は走っているだけで引きなせますな」
「流石、アトス様です」
皆んなが言う様に、ダメージを負った小型達はみるみるスピードが落ちて行き、今では、かなり遠い位置に居る。
「す、すげぇ……俺達だけでモンスターに、これだけのダメージが与えられるのかよ……」
「バッカ! 俺達だけじゃねぇーよ。アトスさんのサポートあってだろう? でも、確かに俺達がここまで出来るなんて思わなかったよな……」
リザードマン達は、自身達がここまでモンスターと渡り合えるとは思って居なかった様で、驚きを隠せないでいる。
それから俺達は暫く移動を続けて、安全そうな場所を見つけて休む事にした。
「ふむ。モンスターの気配自体はあっちこちでしますが、一先ず大丈夫そうですな」
「よかったー。流石に疲れたよー」
リガスの言葉にロピがその場に座り込む。そんな様子を見て、リザードマン達も次々と糸が切れた様に地面に座り込んだのであった。
「ほっほっほ。皆さんだらしないですぞ? 少し走っただけではないですか?」
「リガスの言う通り、もっと体力を付けるべき」
戦闘狂の二人はケロリとした様子だな……
「あ、あはは、流石にあの二人と比べたらキツいよねー」
「全くだ──俺も体力ある方だと思ったが、あの二人は異常だろ」
別に俺やロピが体力が無いわけではない。
現にリザードマン達の半数以上が座り込んだ後に、そのまま地面に寝っ転がり、肩で息をしているくらいだ。
そんな周りの様子を見ているとグインとトッポが近づいて来た。
「アトス様、流石です。貴方のお陰で、また助かりました」
「アトスさん、あんたやっぱり凄かったんだな!」
「いやいや、俺はサポートしただけだから、大した事はしてないよ」
俺の言葉が謙遜だと思ったのか、二人はそれ以上口を開かず、笑って居た。
本当にサポートしただけなんだがな……
「お兄さん、これからどうするのー?」
グイン達と話していると背後からロピが声を掛けて来た。
「グイン達が見つかった事だし、このまま村に帰るぞ」
「分かったー! でも、帰れるかなー?」
後は、村に向かうだけだが、小型達に追い掛けられていたので大分奥まで来てしまった様だ。
そして、この後、先程よりも更に大変な目に遭うとはこの時、思わなかった……
「アタック!」
俺達を追い掛けて来る小型に対して──それも一番前を行く小型に向かってリザードマン五人が攻撃する。
その攻撃に対して、俺は赤いラインを敷いてサポートする。
「よ、よっしゃー! 小型のやろうにダメージを与えてやったぜ!!」
「オメェーじゃ無くて、俺の攻撃が効いたんだよ!」
グインの説得により、俺の作戦を受け入れたリザードマン一同は、五人と五人の二つのグループに分けた。
そして、交代で小型に攻撃を与えていく事にしたのだ。
「よし、一旦こっちに集まってくれ!」
俺の言葉に一班がすぐ様、集まって来る。
「アトスさん、アンタはやっぱりすげぇーな!」
「あぁ、アトスさんがサポートしてくれると、小型にも簡単に剣が突き刺さるよ」
今まで、モンスターに対して攻撃を通した事が無かったリザードマン達が興奮した面持ちで話しかけて来る。
「ふふ、なんて言っても私達のお兄さんだからね! 当たり前だよ!」
「ほっほっほ。流石アトス殿ですな」
「貴方達は、アトス様を崇めなさい」
俺が褒められているのに、何でこの三人が偉そうにしているんだよ……
俺は三人を無視して、リザードマン達に話し掛ける。
「今の調子で、少しずつ小型達にダメージを追わせていく。次は二班頼む」
「「「「「おう!」」」」」
俺の合図と共に、先程とは違う小型に向かって五人は一斉に襲い掛かり、一撃を入れる。
「アタック! 一撃を入れたら直ぐに離脱だ!」
俺の指示通り、リザードマン達は欲張る事なく、小型を一度攻撃すると、直ぐに此方に戻って来る。
リザードマン達の攻撃を受けた小型達はダメージを負っている為、先程と同じスピードでは走れない様で、少しずつ周りの小型達から遅れ始めていた。
「よしよし、これは別に倒さなくても大丈夫そうだな」
「ふむ。確かにそうですな──この調子で残りの18体に対してもダメージを負わせれば、このスピードでも十分逃げ切れそうですな」
「よし、どんどんモンスター達に攻撃していくぞ!」
俺の張り上げた声の倍の大きさでリザードマン達が返事をする。
そして、後は同じ様に、淡々とモンスター達を攻撃していき、数を減らしていく。
「アタック! 離脱だ!」
一体減る。
「アタック! 次!」
また、一体減る。
「アタック!」
そして、合計20回程繰り替して、とうとう俺達を追い掛けて来るモンスター全体にダメージを負わせる事に成功する。
「すごーい! 本当に小型達の追い掛けるスピードが遅くなった!」
「ほっほっほ。これであれば、後は走っているだけで引きなせますな」
「流石、アトス様です」
皆んなが言う様に、ダメージを負った小型達はみるみるスピードが落ちて行き、今では、かなり遠い位置に居る。
「す、すげぇ……俺達だけでモンスターに、これだけのダメージが与えられるのかよ……」
「バッカ! 俺達だけじゃねぇーよ。アトスさんのサポートあってだろう? でも、確かに俺達がここまで出来るなんて思わなかったよな……」
リザードマン達は、自身達がここまでモンスターと渡り合えるとは思って居なかった様で、驚きを隠せないでいる。
それから俺達は暫く移動を続けて、安全そうな場所を見つけて休む事にした。
「ふむ。モンスターの気配自体はあっちこちでしますが、一先ず大丈夫そうですな」
「よかったー。流石に疲れたよー」
リガスの言葉にロピがその場に座り込む。そんな様子を見て、リザードマン達も次々と糸が切れた様に地面に座り込んだのであった。
「ほっほっほ。皆さんだらしないですぞ? 少し走っただけではないですか?」
「リガスの言う通り、もっと体力を付けるべき」
戦闘狂の二人はケロリとした様子だな……
「あ、あはは、流石にあの二人と比べたらキツいよねー」
「全くだ──俺も体力ある方だと思ったが、あの二人は異常だろ」
別に俺やロピが体力が無いわけではない。
現にリザードマン達の半数以上が座り込んだ後に、そのまま地面に寝っ転がり、肩で息をしているくらいだ。
そんな周りの様子を見ているとグインとトッポが近づいて来た。
「アトス様、流石です。貴方のお陰で、また助かりました」
「アトスさん、あんたやっぱり凄かったんだな!」
「いやいや、俺はサポートしただけだから、大した事はしてないよ」
俺の言葉が謙遜だと思ったのか、二人はそれ以上口を開かず、笑って居た。
本当にサポートしただけなんだがな……
「お兄さん、これからどうするのー?」
グイン達と話していると背後からロピが声を掛けて来た。
「グイン達が見つかった事だし、このまま村に帰るぞ」
「分かったー! でも、帰れるかなー?」
後は、村に向かうだけだが、小型達に追い掛けられていたので大分奥まで来てしまった様だ。
そして、この後、先程よりも更に大変な目に遭うとはこの時、思わなかった……
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