過酷な場所で生き抜く為に──食物連鎖の頂点が巨大モンスターの世界で死ぬ気で生き抜きます

こーぷ

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第11章

471話

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 周りの景色は草木で包まれている。一歩一歩と進む度に、人間には聞こえるか聞こえないくらいの音が鳴る。

「デグさん、これから何処に向かうつもりッスか?」

 ラバに話し掛けられて、俺は悩んでしまう。

「ラバ、やめてあげて……デグは馬鹿だから、何も考えて無い……」
「あ、あはは、そんな事ないですよ!」

 ベムの言葉にレギュがすかさずフォローしてくれる。

 良い子過ぎる……流石、シクさんが育てた子だ。アトスと言いレギュといいシクさんは、やっぱり流石だ。

 ガバイの策略により、自分達の村から追い出された俺達。

 モンスターに追われて、食べられる寸前だった俺とベム、レギュ、ラバだったが、シクさんやネークが囮になってくれたお陰でなんとか、今も生きている。

 それから、いく宛も無い俺達はジャングルを彷徨いながら、ひたすら歩き続けていた。

「デグ、どこかの村で一度休まないと体力が保たない……」

 この中で一番体力が無いベムが呟く。

「ベムさん、任せて下さい! 疲れたら私が背負いますので!」
「レギュは良い子……」
「えへへ」

 レギュの事を妹の様に思っているベムは、頭を撫でて、それを羨ましそうに見ているラバ。

「でも、本当に何処かで一度、身体を休めたいな」
「そうっスね! アレから大分歩いて、野宿も続いていますし、グッスリ寝たいっス!」

 ここ最近は、ラバの言う通り野宿ばかりである。
 唯一の救いは飯は満足いくだけの量が食えているくらいだな。

 食事に関してはレギュが異様に頑張って狩をする為、いつも大量である。
  俺も一般的な大の男なので、かなり食うが、レギュはそれ以上に食べる。

 その為、食事に関しては常にお腹いっぱい食べられたので満足だ。

「デグ、次はドワーフの村に行ってみない?」
「ん? 何でだ?」
「今回の事で私は思った……」

 ベムが、表情を歪めた。

「シク様が囮になったのは私達のせい……だから、次はそうならない様に少しでも強くなるべき……」
「はい! 私もベムさんに賛成です!」
「自分も賛成ッス!」

 確かに……。急には強くなれ無いが、せめて武器を変えるだけでも、今よりは強くなれる。
 
 ドワーフの村と言えば、武器が有名である。
 この世界の武器商人がこぞって集まる場所とも聞いた事があるし、ベムの考えはアリだな。

「よし、ならドワーフの村に行って、全員の武器を新調するか」
「「「おー」」」

「私は、新しい弓を新調する……」
「俺は大剣だな」
「私は、どうしましょ? 山神様には、素手での戦い方しか習った事無いのですが?」
「きっと、行けばレギュにぴったりな武器が見つかる……」

 俺達三人が喜ぶ中、一人だけ少し浮かない表情をするラバ。

「ラバどうした?」
「自分、まだ戦い方を知らないッス……」

 そうだった。ラバは戦闘未経験だったな……

「よし、ラバ。俺が剣の扱い方を教えてやる」
「本当ッスか?! 是非、お願いします!」

 嬉しそうにするラバに横からベムが口を出して来る。

「デグは人に教えられる程の技量が無いから、嫌になったら私が教えてあげる……」
「ほ、本当ッスか?! ベムさんに教えて貰えるなら……そっちの方が……」
「なんだとッ?!」
「う、嘘っス!」

 ベムに対しての気持ちは分かるが、弓は扱うのが難しいだろう。ベムは、スキルで目を強化出来るから相性抜群だが、ラバは俺と同じ身体強化で部位が腕だから、無難に剣から始めた方がいいだろう。

「それじゃ、私達はこれからドワーフの村に向かうのですか?」
「あぁ、そうだな」
「私、楽しみです!」
「ついでに、俺達自身の強化をする為に特訓でもするか」
「わ、私頑張ります!」
「自分も全力で頑張るッス!」

 二人の良い返事を聞き、ベムの方にも顔を向けるが、二人と違い少し面倒くさそうな表情を浮かべている。

 本来、そういう訓練などをあまりしたがらないベムだが、今回は違った。

「特訓とか面倒臭いけど……今回は頑張る……」
「ベムさん、一緒に頑張りましょうね!」
「うん……レギュとラバと三人で頑張る」
「──ッいやいや、俺も入れろよ?!」

 さり気無く、俺に対して毒舌を吐くベムの様子に皆んなが笑顔になる。

「いつまでも、落ち込んでいる暇はねぇーな」
「うん。シク様達は絶対生きている……だから次会う時までには、強くならないとダメ……」
「次は山神様に置いてかれないくらい体力をつけないとですね!」
「自分も全力全開で頑張るッス!」

 こうして、俺達はドワーフの村を目指すのであった。

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