過酷な場所で生き抜く為に──食物連鎖の頂点が巨大モンスターの世界で死ぬ気で生き抜きます

こーぷ

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第11章

491話

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「デグさん、今日はどうしますか?」
「そうだな……今日は水場を探しつつ周囲も色々調べてみよう。人間が居た形跡がある以上もしかしたら、近くに居るかもしれない」


 昨日は、久しぶりに平な場所で足を伸ばして寝る事が出来て、調子が良いぜ。
 他の皆んなも、見た感じ昨日より顔色が良さそうだ。

「デグさん、昨日の木の実は取りに行かないッスか?」
「木の実は帰りに取りに行くから安心しろ」

 俺達は食料が殆ど無い為、朝食を抜いて周囲を探る事にした。
 これは余談だが、朝御飯を食べずに出発する事を伝えたらレギュが泣きそうな表情になった。

 慌てて、説明すると渋々ながら納得するが、可哀想な気持ちで一杯になってしまう。

「レギュ……ファイト……」
「はい、がんばります」

 ベムの励ましに多少元気が出たレギュである。

 それから俺達は木の上を移動しながら水場や他にも何か無いかを見て回る。

 所々で、人間が居た形跡が見つかるが、どらも古く。昨日今日に出来た形跡では無かった。

「ここに居た人間達は無事にここを抜け出せたッスかね……?」
「人間が居た跡は見えますが、誰も見つける事が出来ませんでしたもんね」
「もしかしたら……全員モンスターに食べられたかもしれない……」

 ベムの直接的な言葉にレギュとラバが黙り込む。
 家を作った人間が果たしてどうなったか気になる所ではあるが、俺達の今の目的は無事にここを抜け出してドワーフの村に戻る事である。

 その為、人間達の形跡を探すよりかは、食料や水分を探す方を優先させる。

「夜は流石にお腹一杯食べたいです……」

 余程、朝御飯が無かったのが堪えた様で、レギュはお腹を抑えながらブツブツと呟く。

 お腹一杯食べさせてやりたいが、食料がなかなか見つからない。
 モンスターがそこら中にいる所為なのか、動物の姿を一切見ない。その為、ここら辺で食料として確保出来るのは木の実くらいだ。

 そんな風にして食料を探していると、レギュが大きな声を上げる。

「皆さんッ! 水の音がします!!」
「本当ッスか?! レギュ、良くやったッス!!」
「レギュ、どっちの方向……?」
「あっちです!」

 レギュの指した方向にベムがスキルを使用して水の音の場所を特定する。

「まだ、見えない……」
「結構遠くにあるんッスかね?」
「取り敢えず、水の音がする方に向かうぞ」

 俺達はレギュについて行く形で木の上を移動し、暫く進んでいく。

「レギュ、止まってくれ。一旦、ベムに見てもらう」

 再びベムのスキルで様子を見て貰うと、次は水場を視認出来たのか、ベムが呟いた。

「大きな湖がある……」
「え? それってドワーフ達が言ってた湖ッスか?」
「それは、分からない……けどかなり大きめの湖……。あれだけ有れば水分には困らない……」

 ドワーフ達の話が嘘か本当なのかは、もう今更どうでも良い。それよりも水分が確保できる事は大きいな!

「よし、モンスターに気を付けながら、その湖に向かうぞ」
「はいッス!」
「モンスターの気配は任せてください!」
「ここからは私が先導する……」

 こうして、湖を見つけた俺達はモンスターに見つからない様に慎重に移動する。

 昨日、木の実を見つけられたのは偶然であるが、水分をこんなに早く見つける事が出来たのはレギュとベムのお陰だぜ。

 戦闘ではイマイチなスキルだと思っていたが、モンスターの気配察知などを見る限り、この様な世界で生きて行くには俺やラバみたいな能力よりも、レギュやベムの様な能力の方がいいかも知れねぇーな。

 木の上を進んでいくと、俺達の目にも湖が見えて来た。

「でかいッスね……」
「これなら、水には一生困りませんね!」

 想像以上の大きさに少々驚いたが、これなら確かに水には困らねぇ。
 木の実と言い、この湖といい何とか餓死する事は無さそうだな。

「早速、水を汲むッス!」

 ラバが周りにモンスターが居ない事を確認してから慎重に木を降りる。
 俺達もラバに続き木を降りて湖に近づく。

「わぁー、眺めが凄く良いですね!」
「ドワーフ達が言ってた事もあながち間違っていなかったッス!」
「ずっと、見てられる……」

 陽の光が湖に反射し、キラキラとした景色がとても綺麗である。

「水も綺麗……これなら飲めそう……」
「沢山汲んでいきましょう!」
「自分なんて、ここで一杯喉を潤うッス!」

 木の実にも水分が含まれているが、やはり喉は渇く為、水は必要だ。

 それから、水を汲み終えた俺達だったが、水を見つけた事に油断していたのだろう……沢山のモンスター達が近付いて来る事に気がついて居なかった。

「──ッ?!」

 俺達の中でも耳が良いレギュが一番最初にモンスターの気配に気が付き、直ぐにスキルを発動させるが、その時点では、もう手遅れであり、モンスター達に囲まれていた。

「デクさん、すみません。モンスター達に周囲を囲まれました……私のせいです……」
「いや、それは違う。俺達全員が油断したのがいけねぇ……」

 そして、俺達の周りには大量のモンスターが周囲を囲み、今か今かと俺達を襲い掛かって来そうであった……

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