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おまけ♡マクシミリアン&エレノア
ぶっちゃけるとミレイユの見た目はマクシミリアンの好みど真ん中であった。
だがその可愛らしい容姿にそぐわない辛辣な物言いや、使用人達に対する高圧的な態度に好意的な思いはすり減っていく。
世継ぎを儲ける為の房事もマクシミリアンが一方的に動くばかりでつまらない。
だから正直、セドリックに交代出来て良かったとさえ思っていた。
「はじめまして、マクシミリアン様」
ミレイユと入れ替わる為にやって来たエレノアは確かに瓜二つの見た目で、しかしながら物言いは柔らかで使用人に対する態度も穏やか。
更にはマクシミリアンへの恋慕の情も見せるのだから戸惑ってしまう。
「わたくし相手ではやはり…」
初めての房事に臨んだ際、ミレイユの面影を感じて勃たないマクシミリアンにエレノアは自分の容姿を呪ってさめざめと泣いた。
が、一目惚れした相手をそう簡単には諦められないしなんなら既に夫。
少しでも印象が良くなるようにとミレイユは放置気味だった執務にも励み、得意な刺繍を披露したり自らお茶を淹れてみたり。
「久し振りに焼いてみましたの」
そう言ってエレノアがお茶の席に持参したのは手作りのクッキー。
頬張る様子をドキドキしながら見守った。
「………そんなに見つめなくとも…」
「如何です?」
「……美味い」
「良かったですわ」
夜になればふたりが休むのは王太子夫妻専用の寝室で、マクシミリアンがその気になるまで待つと言いつつスキンシップは欠かさないエレノア。
「無理強いは致しませんわ。でも…口付けだけはしてもよろしいかしら?触れるだけでいいの」
「……別に触れるだけじゃなくても…」
「え?」
「いや、なんでもない」
冒頭でも言ったがエレノア達の見た目はマクシミリアンの好みど真ん中。
浅はかで性格の悪いミレイユの影がチラつくのが問題なだけで、可愛く甘えるエレノアとの触れ合いは基本的に楽しいと思っている。
「お慕いしておりますわ…マクシミリアン様」
触れるだけでいい…そう言っていたエレノアの唇を割り、舌を絡めていると久し振りに下半身に熱が少し集まるのを感じた。
少しずつ、少しずつ…ゆっくり時間をかけて距離を縮め、エレノアからミレイユの面影を振り払うことが出来たマクシミリアン。
「そなたを抱きたい」
ある日いつものように寝台で口付けを交わしていると、何故か痛いほどに勃ちあがった。
理由はどうあれ折角硬さを取り戻したのだからとエレノアを組み敷き、丁寧に解してからまだまだキツく狭い隘路を進んでいく。
「いっ……!!」
「徐々に慣れるとは思うが…すまない、少しだけ我慢してくれ」
乙女を散らしたばかりのエレノアを気遣いたい気持ちはあるが、如何せん久し振り過ぎて本能で動く腰を止める事が出来ない。
それでも極力勢いを抑え…るも初めてのエレノアにとっては大きな衝撃で、怖い、でもなんだか気持ちいい気もする、とわけが分からなくなり、マクシミリアンにしがみついた。
「エレノアっ、」
首に手を回されたことでガクンと覆い被さり、腰には足が巻きついて密着度が増す。
「っ、マク…アンさまっ、あっ、わたく、しっ」
更には早くも快感を拾い始めたエレノアがキュウキュウと締め付けるので、マクシミリアンは腰が溶けそうなほど気持ち良くなり吐精。
出てしまえば止めることなど不可能で、グイっグイっと腰を押し付け次から次へと飛び出してくる子種をエレノアの奥へ流し込んだ。
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
「マクシミリアン様はもうわたくしに飽きてしまわれたの?子を孕んだわたくしに興味はなくなりました?」
さぁ寝よう…と横になったマクシミリアンの枕元でさめざめ泣き出したエレノア。
驚いて飛び起き「そんなわけない」と告げるもじゃあ抱いてくれと言われて怖気付く。
「いや…だが……」
「医師はもう致しても大丈夫だと申しておりました。激しくしなければ…ですが」
そうは言ってもエレノアが身篭るのは世継ぎとなるかもしれない子で、欲に駆られ何かあっては大変なこと。
ぽっこりし始めた腹を擦りながら、もう愛してはいないのかと問うエレノアを優しく押し倒し、唇だけでなく顔のあちこちに口付けた。
「愛してる。ただ…少しだけ時間が欲しい」
「…どのくらい?」
「………一週間ほど」
かくしてマクシミリアンは“先輩”である弟を呼び出して妊婦を抱く時の注意事項を聞き出し、何度も何度もシミュレーションを重ねて子を孕むエレノアとの房事に臨んだのである。
その後エレノアは元気な男の子を出産。
妊娠中の房事にも慣れたマクシミリアンは、それ以降積極的に取り組んだという。
殆ど夫にベタ惚れなエレノア主導であるが。
そして王位を継いでから数年。
公式な場では名前ではなく「妃」と呼んでいたが“ミドルネーム”がエレノアであると公表し、思い入れがある名前で本人が望むからと人前でも名前を呼ぶ時は「エレノア」と声を掛けるようになった。
元々ミレイユの影武者として使えるようにと育てられ、その存在を隠されてきたエレノア。
王族として毒に慣らす際もミレイユの実験台となっていたと聞き、マクシミリアンは「生きていてくれてありがとう」と抱き締めた。
「…初めてですわ……そんな風に言われたの…」
「何度でも言う。君が生きていてくれたからこそ子供達にも会えた…ありがとう」
一時期は不仲説も流れ、不妊疑惑も持ち上がった夫妻はそんな過去があったとは思えないほどに仲睦まじく、生涯寄り添い合って過ごした。
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