91 / 465
怪鳥との決闘編
ep91 そんな事実は聞きたくなかった。
しおりを挟む
「ど、どういうことさ……!? まさか、本当に大凍亜連合がアタシの父さんや母さんを……!?」
鷹広のおっちゃんが語り始めたのは、アタシの両親の死に関する話。
あの時の事故が本当は大凍亜連合の絡む事件だった可能性は、タケゾー父の手帳から知っていた。
――その話が本当に事実だったとでも言うのか?
「貴様の両親はワシの依頼により、ヒトゲノムに関する研究を任されていタ。もっとも、本当はワシも大凍亜連合に依頼されていたのだがナ」
アタシを完全に車に閉じ込めたからか、鷹広のおっちゃんは勝ち誇ったように語り始める。
その話から垣間見えるのは、アタシの両親が大凍亜連合とも関わっていたという事実。
パンドラの箱にあったヒトゲノムの解析データも、大凍亜連合の関与によって行われたものである可能性が高い。
だとしたら、両親はどうして大凍亜連合のせいで命を落として――
「だが、あろうことか研究結果を渡す間際になって、二人はそのデータを渡すのを渋ってきタ。だから、ワシが殺してやったのダ。せっかくワシが用意してやったチャンスを、無駄にしたことへの報復としてナァアア!!」
「えっ……!? そ、そんな……!?」
――その理由についても、おっちゃんは誇らしげに語って来た。
要するに、アタシの両親が死んだのはおっちゃんの意向に従わなかったから? たったそれだけのために、両親は殺されたってこと?
「おまけに研究データの一部はどこかへ封印し、誰にも告げることすらしておらんかッタ。だが、二人が死んだことで基本データは手に入り、工場を売り飛ばすことで借金返済という体裁で大凍亜連合に上納金を納めることはできタ。おかげで、ワシもこうしてGT細胞の恩恵を授かることがきたのダ!」
「そ、それってつまり……両親の借金自体がおっちゃんの用意したでまかせだったってこと……!?」
「あの二人が研究データを全て譲っていれば、ワシがそうやって苦労することも、二人が死ぬこともなかったのダ。今こうして隼が苦しんでいるのも、全ては貴様の両親の責任と思エ!」
ただでさえ恐怖でどうにかなりそうなのに、両親の死の真相を聞かされてアタシの心は色々と限界だ。
そんな衝撃の事実の数々も、鷹広のおっちゃんは悲壮さを全く感じさせず、自らの行いの正当性を自慢するかのように語ってくる。
――この人は結局、自分しか見えていない。
そんなおっちゃんもアタシから見れば、ただ大凍亜連合の道具とされているようにしか見えない。
GT細胞自体は元々、大凍亜連合の手中にあったのか? 大凍亜連合は両親の研究データをもとに、GT細胞の強化を図ったのか?
そういう疑問も頭に浮かんでしまい、正常な思考ができなくなっていくのが自分でも分かる。
「……さて、おしゃべりが過ぎたナ。じゃあな、隼。あの世で両親と一緒に、ワシに逆らったことを悔やんでおるがいいワァァアア!!」
「え!? い、嫌……! 嫌だぁぁあああ!!」
ガァァアアンッ!!
アタシにすべての真相を語り終えて満足したのか、鷹広のおっちゃんはデザイアガルダの姿のまま、鉄塔を激しく蹴り飛ばした。
おっちゃんは空を飛んで難を逃れているが、アタシの方はいまだに鉄塔に乗せられた車の中。
衝撃で被っていた三角帽は車外へと吹き飛ばされるが、アタシの体は恐怖でどうしても動いてくれない。
おまけに鉄塔が傾いた先は崖になっており、思わずあの時の光景が脳裏に蘇る。
――両親を失った時と同じく、アタシは再び車の中で崖下へと転落していく。
「い、嫌だ! 助けて! 誰か助けてぇええ!! タケゾォォオオ!!」
空色の魔女という正義のヒーローであるアタシでも、この状況は全てを失ったあの日のトラウマを想起させ、動きも判断も狂わせてしまう。
車も衝撃で鉄塔から飛び出し、崖へと真っ逆さまに落ち始める。
もうダメだ。怖さで死ぬ未来しか見えない。
思わず恋人であるタケゾーの名を叫び、惨めに助けを求めながら、アタシは閉じ込められた車ごと崖へと落ちていく――
「そ、そうだ! タケゾー! タケゾーを助けなきゃ!」
――そんな極限状態の中で、アタシの内にあった最大の目的が背中を押すように思考を戻してくれた。
アタシがここにやって来た最大の目的。牙島の刺客であるデザイアガルダを倒し、タケゾーのための解毒剤を手に入れること。
今だって、崖下へ転落していく車の中は怖い。でも、それをアタシがこうして身動きできない理由にはしたくない。
――過去のトラウマがなんだ。今はタケゾーを失う方が怖い。
「せいやぁああ!!」
バッキィィイン!!
「ナッ!? 隼の奴、車の中から出られたのカ!?」
渾身の気合を振り絞り、アタシは転落する車の扉を破壊し、外へと飛び出る。
もう怖くなんかない。恐れる必要なんてない。今のアタシにはそれを乗り越えられるだけの力がある。
――空色の魔女は正義のヒーローなんだ。
誰かを守るためならば、自分のちっぽけな恐怖心なんて吹き飛ばせる。
「トラクタービーム! ふんぎぎぎ……!」
アタシは転落する車の扉を右手で掴み、車自体を踏み台にしながら飛び上がる。
さらには左手からトラクタービームを鉄塔へと射出し、収縮させて鉄塔へと勢いのままに飛んでいく。
事前に飲んでおいた酒のおかげでパワーは十分。もう鷹広のおっちゃんだろうと容赦はしない。
――いや、もうあれはアタシの身内でも何でもない。
「デザイアガルダァァアア!!」
アタシは忌まわしき仇敵の名を叫びながら、右手に車の扉を掴んでトラクタービームで鉄塔へと引き上がっていく。
アタシの両親を殺し、タケゾー父を殺した元凶。それ以外にも多くの被害を出し続けた諸悪の根源――デザイアガルダ。
――もうあいつの名前なんて、そのヴィランとしての名前だけで十分だ。
「こ、小癪ナ! 車から脱出できたぐらいで、貴様に何が――」
「おんどりゃぁああ!!」
デザイアガルダはアタシを見て驚愕し、空中で動きを止めている。これはチャンスだ。
デバイスロッドがないため、こちらが空中戦を挑むことはできない。ならば、デザイアガルダを空中から引きずり落とす。
あらかじめ右手で掴んでおいた車の扉は、そのための投擲武器だ。
アタシはトラクタービームを収縮させる勢いを上乗せし、鉄塔へと飛び移りながら右手に持った車の扉をデザイアガルダ目がけて投げ飛ばした。
ブゥウウンッ!!
ザシュンッ!!
「ゲガァ!? し、しまッタ!? 翼ガ……!?」
アタシが投げた車の扉は刃を取り付けたブーメランのように飛び、デザイアガルダの翼を大きく斬りつけた。
完全に決まったわけではないが、これでデザイアガルダも飛行能力は失った。
向こうも傾いて斜めとなった鉄塔へと墜落し、アタシも鉄塔の上で身構える。
現在、お互いの位置取りはデザイアガルダが下で、アタシの方が上。互いに空は飛べず、傾いた鉄塔の下は奈落の崖。
――もうどんな状況でも恐れない。
こいつを倒し、アタシは解毒剤を手に入れることだけを考える。
「今度という今度こそ、決着をつけてやんよ……デザイアガルダァァアア!!」
鷹広のおっちゃんが語り始めたのは、アタシの両親の死に関する話。
あの時の事故が本当は大凍亜連合の絡む事件だった可能性は、タケゾー父の手帳から知っていた。
――その話が本当に事実だったとでも言うのか?
「貴様の両親はワシの依頼により、ヒトゲノムに関する研究を任されていタ。もっとも、本当はワシも大凍亜連合に依頼されていたのだがナ」
アタシを完全に車に閉じ込めたからか、鷹広のおっちゃんは勝ち誇ったように語り始める。
その話から垣間見えるのは、アタシの両親が大凍亜連合とも関わっていたという事実。
パンドラの箱にあったヒトゲノムの解析データも、大凍亜連合の関与によって行われたものである可能性が高い。
だとしたら、両親はどうして大凍亜連合のせいで命を落として――
「だが、あろうことか研究結果を渡す間際になって、二人はそのデータを渡すのを渋ってきタ。だから、ワシが殺してやったのダ。せっかくワシが用意してやったチャンスを、無駄にしたことへの報復としてナァアア!!」
「えっ……!? そ、そんな……!?」
――その理由についても、おっちゃんは誇らしげに語って来た。
要するに、アタシの両親が死んだのはおっちゃんの意向に従わなかったから? たったそれだけのために、両親は殺されたってこと?
「おまけに研究データの一部はどこかへ封印し、誰にも告げることすらしておらんかッタ。だが、二人が死んだことで基本データは手に入り、工場を売り飛ばすことで借金返済という体裁で大凍亜連合に上納金を納めることはできタ。おかげで、ワシもこうしてGT細胞の恩恵を授かることがきたのダ!」
「そ、それってつまり……両親の借金自体がおっちゃんの用意したでまかせだったってこと……!?」
「あの二人が研究データを全て譲っていれば、ワシがそうやって苦労することも、二人が死ぬこともなかったのダ。今こうして隼が苦しんでいるのも、全ては貴様の両親の責任と思エ!」
ただでさえ恐怖でどうにかなりそうなのに、両親の死の真相を聞かされてアタシの心は色々と限界だ。
そんな衝撃の事実の数々も、鷹広のおっちゃんは悲壮さを全く感じさせず、自らの行いの正当性を自慢するかのように語ってくる。
――この人は結局、自分しか見えていない。
そんなおっちゃんもアタシから見れば、ただ大凍亜連合の道具とされているようにしか見えない。
GT細胞自体は元々、大凍亜連合の手中にあったのか? 大凍亜連合は両親の研究データをもとに、GT細胞の強化を図ったのか?
そういう疑問も頭に浮かんでしまい、正常な思考ができなくなっていくのが自分でも分かる。
「……さて、おしゃべりが過ぎたナ。じゃあな、隼。あの世で両親と一緒に、ワシに逆らったことを悔やんでおるがいいワァァアア!!」
「え!? い、嫌……! 嫌だぁぁあああ!!」
ガァァアアンッ!!
アタシにすべての真相を語り終えて満足したのか、鷹広のおっちゃんはデザイアガルダの姿のまま、鉄塔を激しく蹴り飛ばした。
おっちゃんは空を飛んで難を逃れているが、アタシの方はいまだに鉄塔に乗せられた車の中。
衝撃で被っていた三角帽は車外へと吹き飛ばされるが、アタシの体は恐怖でどうしても動いてくれない。
おまけに鉄塔が傾いた先は崖になっており、思わずあの時の光景が脳裏に蘇る。
――両親を失った時と同じく、アタシは再び車の中で崖下へと転落していく。
「い、嫌だ! 助けて! 誰か助けてぇええ!! タケゾォォオオ!!」
空色の魔女という正義のヒーローであるアタシでも、この状況は全てを失ったあの日のトラウマを想起させ、動きも判断も狂わせてしまう。
車も衝撃で鉄塔から飛び出し、崖へと真っ逆さまに落ち始める。
もうダメだ。怖さで死ぬ未来しか見えない。
思わず恋人であるタケゾーの名を叫び、惨めに助けを求めながら、アタシは閉じ込められた車ごと崖へと落ちていく――
「そ、そうだ! タケゾー! タケゾーを助けなきゃ!」
――そんな極限状態の中で、アタシの内にあった最大の目的が背中を押すように思考を戻してくれた。
アタシがここにやって来た最大の目的。牙島の刺客であるデザイアガルダを倒し、タケゾーのための解毒剤を手に入れること。
今だって、崖下へ転落していく車の中は怖い。でも、それをアタシがこうして身動きできない理由にはしたくない。
――過去のトラウマがなんだ。今はタケゾーを失う方が怖い。
「せいやぁああ!!」
バッキィィイン!!
「ナッ!? 隼の奴、車の中から出られたのカ!?」
渾身の気合を振り絞り、アタシは転落する車の扉を破壊し、外へと飛び出る。
もう怖くなんかない。恐れる必要なんてない。今のアタシにはそれを乗り越えられるだけの力がある。
――空色の魔女は正義のヒーローなんだ。
誰かを守るためならば、自分のちっぽけな恐怖心なんて吹き飛ばせる。
「トラクタービーム! ふんぎぎぎ……!」
アタシは転落する車の扉を右手で掴み、車自体を踏み台にしながら飛び上がる。
さらには左手からトラクタービームを鉄塔へと射出し、収縮させて鉄塔へと勢いのままに飛んでいく。
事前に飲んでおいた酒のおかげでパワーは十分。もう鷹広のおっちゃんだろうと容赦はしない。
――いや、もうあれはアタシの身内でも何でもない。
「デザイアガルダァァアア!!」
アタシは忌まわしき仇敵の名を叫びながら、右手に車の扉を掴んでトラクタービームで鉄塔へと引き上がっていく。
アタシの両親を殺し、タケゾー父を殺した元凶。それ以外にも多くの被害を出し続けた諸悪の根源――デザイアガルダ。
――もうあいつの名前なんて、そのヴィランとしての名前だけで十分だ。
「こ、小癪ナ! 車から脱出できたぐらいで、貴様に何が――」
「おんどりゃぁああ!!」
デザイアガルダはアタシを見て驚愕し、空中で動きを止めている。これはチャンスだ。
デバイスロッドがないため、こちらが空中戦を挑むことはできない。ならば、デザイアガルダを空中から引きずり落とす。
あらかじめ右手で掴んでおいた車の扉は、そのための投擲武器だ。
アタシはトラクタービームを収縮させる勢いを上乗せし、鉄塔へと飛び移りながら右手に持った車の扉をデザイアガルダ目がけて投げ飛ばした。
ブゥウウンッ!!
ザシュンッ!!
「ゲガァ!? し、しまッタ!? 翼ガ……!?」
アタシが投げた車の扉は刃を取り付けたブーメランのように飛び、デザイアガルダの翼を大きく斬りつけた。
完全に決まったわけではないが、これでデザイアガルダも飛行能力は失った。
向こうも傾いて斜めとなった鉄塔へと墜落し、アタシも鉄塔の上で身構える。
現在、お互いの位置取りはデザイアガルダが下で、アタシの方が上。互いに空は飛べず、傾いた鉄塔の下は奈落の崖。
――もうどんな状況でも恐れない。
こいつを倒し、アタシは解毒剤を手に入れることだけを考える。
「今度という今度こそ、決着をつけてやんよ……デザイアガルダァァアア!!」
0
あなたにおすすめの小説
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity and Bitterness
碧井夢夏
ライト文芸
<第五回ライト文芸大賞 最終選考・奨励賞>
住宅街とオフィスビルが共存するとある下町にある定食屋「まなべ」。
看板娘の利津(りつ)は毎日忙しくお店を手伝っている。
最近隣にできたコーヒーショップ「The Coffee Stand Natsu」。
どうやら、店長は有名なクリエイティブ・ディレクターで、脱サラして始めたお店らしく……?
神の舌を持つ定食屋の娘×クリエイティブ界の神と呼ばれた男 2人の出会いはやがて下町を変えていく――?
定食屋とコーヒーショップ、時々美容室、を中心に繰り広げられる出会いと挫折の物語。
過激表現はありませんが、重めの過去が出ることがあります。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
─── からの~数年後 ────
俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。
ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。
「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」
そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か?
まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。
この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。
多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。
普通は……。
異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話。ここに開幕!
● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。
● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。
【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
※2026年半ば過ぎ完結予定→七月に完結(決定)
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる