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大凍亜連合編・起
ep126 サソリロボットが居合君を狙ってきた!
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「ど、どうした――って!? まさか、あいつが隼の言ってたケースコーピオンか!?」
「タケゾー! 居合君を連れて、今すぐバイクでどこかに逃げて! あいつ、居合君を狙ってる!」
アタシが屋根の上に目を向けると、そこにいたのは甲殻類のようなアーマーと金属アームの尻尾をもったロボットのようなバケモノの姿。
ここ最近ずっと追いかけていた、ケースコーピオンご本人の登場だ。
タケゾーも事態を聞きつけて駆けつけるが、アタシはとにかく反射的に次の行動だけを伝える。
ケースコーピオンの狙いは居合君だ。おそらくは大凍亜連合の寄越した差し金だろう。
まず優先すべきは居合君を守ること。そのためにも、タケゾーには一役買ってもらうしかない。
「こいつはアタシが足止めする! その間に、タケゾーは早く居合君と一緒に!」
「わ、分かった! さあ、居合君! 俺と一緒にこっちへ!」
アタシも迂闊だった。居合君が大凍亜連合と関わってることは読めてたのだから、こういった敵襲も予測するべきだった。
とはいえ、なってしまったものは仕方がない。
アタシも即座に空色の魔女に変身すると、デバイスロッドを構えてケースコーピオンと向かい合う。
「……待って。あの人、ボクも知ってる。ボクを呼んでる」
そうしてある程度の流れは決めたのだが、狙われている居合君はこちらの話を気にしないように、むしろケースコーピオンをジッと見つめ始める。
ケースコーピオンが居合君を知っててもおかしくはないし、その身柄を狙っているのだから呼んでいるのは当然だろう。
――などとツッコみたくなるが、どうにもそれだけには見えない。
「あなた、ボクのこと、知ってる? ボクが誰か、知ってる?」
「問答、任務想定外……。例外処理排除……。捕縛任務優先……」
居合君はケースコーピオンに対し、自らの内なる疑問を投げかけていく。
それはまるで自分が一番知りたいことを知りたくて、無邪気に詰め寄る子供のような姿。
だが、ケースコーピオンにそんなことは関係ない。
機械のように処理内容を口にすると、屋根から飛び降りて居合君へと襲い掛かる――
ガチィィインッ!
「ぐぐぐ……! 子供の要望ぐらい、ちょっとは耳を傾けてみたらどうなのさ……!?」
「障害発生……。空色の魔女、交戦開始……」
――もちろん、そんなことはアタシが許さない。
ケースコーピオンが押し込んで来た尻尾の金属アームに対し、こちらもデバイスロッドで抑え込みながら割って入る。
とはいえ、こっちは寝起きの状態だ。燃料のアルコールも不足している。
押し相撲の形をとっていたが、どんどん押し込まれてしまう。
「ふんぎぎぎ……! こ、これはアタシもマズったかね……! 居合君! 早く逃げて!」
「ダメ! このお姉さん、いじめちゃダメ! 離れて!」
「アタシのことはいいから! は、早く! もうこっちも、もたない……!」
それでもなんとか堪えて、標的にされている居合君に逃げるよう促す。
だが、肝心の居合君はアタシの言葉を聞かず、必死になりながらケースコーピオンの尻尾へと掴みかかる。
アタシを助けようとしてくれる気持ちはありがたいが、今はそれどころではない。アタシが計算する限り、いくら居合君が超パワーの持ち主でも、ケースコーピオンには敵いそうにない。
こちらのパワーも限界が近くなり、正直もう押し負けそう――
「……ンギィ。空色の魔女、交戦対象解除……」
「……え? な、なんで……?」
――あわやこれまでと思っていたが、突如ケースコーピオンの尻尾に込められた力が弱まり、動きが止まる。
これでひとまず助かりはしたのだが、アタシもその急な変化に驚いて動きを止めて考え始めてしまう。
このケースコーピオンなんだけど、今のって居合君の呼びかけで動きを止めたよね?
ケースコーピオンは居合君を狙ってたのに、なんでその呼びかけに応えるわけ?
――二人ともパンドラの箱の技術で作られたから、そこに何かリンクする要素でもあるってこと?
「隼! 居合君をこっちに!」
「え? あ! タケゾー!」
アタシが思わず硬直しながら考えていると、タケゾーがバイクに乗りながら戦っていた庭へと回り込んでくれた。
いかん。理解不能な事象を目の当たりにして、本来の目的を忘れていた。
今優先すべきは居合君をここから逃がすこと。そのためにも、アタシは強引に居合君を片手で掴んでその場を一度離れる。
「お姉さん! 待って! ボク、あの人と話したい!」
「そいつはまた今度の機会にしときな! 今はとにかく、そこのバイクのサイドカーに乗って!」
そのまま素早くタケゾーの乗ったバイクのサイドカーに居合君を乗せ、逃げ出せる準備を整える。
それでも、ケースコーピオンがいつまた襲ってくるかは分からない。
今は深いことは考えず、ケースコーピオンをどうにかすることだけを考えよう。
「隼。お前用の燃料だ。それがあれば、あいつにも負けないだろ」
「あんがとさん。ンク、ンク――よし! これでアタシは大丈夫だから、タケゾーは居合君を連れて離れてて!」
タケゾーから燃料の支給も入り、本当の意味でこっちも戦闘準備が整った。
後はタケゾーが居合君と一緒にこの場を離れて、アタシがケースコーピオンの相手をする。
どうせならここで前々からの目的通り、ケースコーピオンをとっ捕まえてしまう。
居合君との関係も気になるし、こいつのことも色々と調べる必要が――
「……ンギィ。空鳥 隼、赤原 武蔵。攻撃……対象……解除……」
――そう考えながら身構えていたのだが、ケースコーピオンはいきなりこちらに背を向ける。
何やら少し言葉を口にすると、そのまま大きく飛び上がりながらどこかへと消えてしまった。
「ど、どうなってんのよ……?」
「お、俺にも分からない。居合君のことを狙ってたのに、どうして急にその目的をやめたんだ……?」
タケゾーが逃げ出す前に、襲ってきたケースコーピオンの方が先に逃げ出したようなこの状況。
アタシもタケゾーも唖然として、その状況を飲み込めずにいる。
ケースコーピオンはまるで居合君の言葉に応えるように手を止めた。
それどころか、そこからさらに思考するように目的を放棄した。
それらの行動を見ると、やっぱりケースコーピオンにもパンドラの箱にあった『人間ベースのAI技術』が使われているような気がする。
ただ、それ以上に気になることは、ケースコーピオンがわずかに口にした言葉の内容だ。
――あいつはまるで自らの意志に従うように、アタシとタケゾーのことを攻撃対象から外していた。
「タケゾー! 居合君を連れて、今すぐバイクでどこかに逃げて! あいつ、居合君を狙ってる!」
アタシが屋根の上に目を向けると、そこにいたのは甲殻類のようなアーマーと金属アームの尻尾をもったロボットのようなバケモノの姿。
ここ最近ずっと追いかけていた、ケースコーピオンご本人の登場だ。
タケゾーも事態を聞きつけて駆けつけるが、アタシはとにかく反射的に次の行動だけを伝える。
ケースコーピオンの狙いは居合君だ。おそらくは大凍亜連合の寄越した差し金だろう。
まず優先すべきは居合君を守ること。そのためにも、タケゾーには一役買ってもらうしかない。
「こいつはアタシが足止めする! その間に、タケゾーは早く居合君と一緒に!」
「わ、分かった! さあ、居合君! 俺と一緒にこっちへ!」
アタシも迂闊だった。居合君が大凍亜連合と関わってることは読めてたのだから、こういった敵襲も予測するべきだった。
とはいえ、なってしまったものは仕方がない。
アタシも即座に空色の魔女に変身すると、デバイスロッドを構えてケースコーピオンと向かい合う。
「……待って。あの人、ボクも知ってる。ボクを呼んでる」
そうしてある程度の流れは決めたのだが、狙われている居合君はこちらの話を気にしないように、むしろケースコーピオンをジッと見つめ始める。
ケースコーピオンが居合君を知っててもおかしくはないし、その身柄を狙っているのだから呼んでいるのは当然だろう。
――などとツッコみたくなるが、どうにもそれだけには見えない。
「あなた、ボクのこと、知ってる? ボクが誰か、知ってる?」
「問答、任務想定外……。例外処理排除……。捕縛任務優先……」
居合君はケースコーピオンに対し、自らの内なる疑問を投げかけていく。
それはまるで自分が一番知りたいことを知りたくて、無邪気に詰め寄る子供のような姿。
だが、ケースコーピオンにそんなことは関係ない。
機械のように処理内容を口にすると、屋根から飛び降りて居合君へと襲い掛かる――
ガチィィインッ!
「ぐぐぐ……! 子供の要望ぐらい、ちょっとは耳を傾けてみたらどうなのさ……!?」
「障害発生……。空色の魔女、交戦開始……」
――もちろん、そんなことはアタシが許さない。
ケースコーピオンが押し込んで来た尻尾の金属アームに対し、こちらもデバイスロッドで抑え込みながら割って入る。
とはいえ、こっちは寝起きの状態だ。燃料のアルコールも不足している。
押し相撲の形をとっていたが、どんどん押し込まれてしまう。
「ふんぎぎぎ……! こ、これはアタシもマズったかね……! 居合君! 早く逃げて!」
「ダメ! このお姉さん、いじめちゃダメ! 離れて!」
「アタシのことはいいから! は、早く! もうこっちも、もたない……!」
それでもなんとか堪えて、標的にされている居合君に逃げるよう促す。
だが、肝心の居合君はアタシの言葉を聞かず、必死になりながらケースコーピオンの尻尾へと掴みかかる。
アタシを助けようとしてくれる気持ちはありがたいが、今はそれどころではない。アタシが計算する限り、いくら居合君が超パワーの持ち主でも、ケースコーピオンには敵いそうにない。
こちらのパワーも限界が近くなり、正直もう押し負けそう――
「……ンギィ。空色の魔女、交戦対象解除……」
「……え? な、なんで……?」
――あわやこれまでと思っていたが、突如ケースコーピオンの尻尾に込められた力が弱まり、動きが止まる。
これでひとまず助かりはしたのだが、アタシもその急な変化に驚いて動きを止めて考え始めてしまう。
このケースコーピオンなんだけど、今のって居合君の呼びかけで動きを止めたよね?
ケースコーピオンは居合君を狙ってたのに、なんでその呼びかけに応えるわけ?
――二人ともパンドラの箱の技術で作られたから、そこに何かリンクする要素でもあるってこと?
「隼! 居合君をこっちに!」
「え? あ! タケゾー!」
アタシが思わず硬直しながら考えていると、タケゾーがバイクに乗りながら戦っていた庭へと回り込んでくれた。
いかん。理解不能な事象を目の当たりにして、本来の目的を忘れていた。
今優先すべきは居合君をここから逃がすこと。そのためにも、アタシは強引に居合君を片手で掴んでその場を一度離れる。
「お姉さん! 待って! ボク、あの人と話したい!」
「そいつはまた今度の機会にしときな! 今はとにかく、そこのバイクのサイドカーに乗って!」
そのまま素早くタケゾーの乗ったバイクのサイドカーに居合君を乗せ、逃げ出せる準備を整える。
それでも、ケースコーピオンがいつまた襲ってくるかは分からない。
今は深いことは考えず、ケースコーピオンをどうにかすることだけを考えよう。
「隼。お前用の燃料だ。それがあれば、あいつにも負けないだろ」
「あんがとさん。ンク、ンク――よし! これでアタシは大丈夫だから、タケゾーは居合君を連れて離れてて!」
タケゾーから燃料の支給も入り、本当の意味でこっちも戦闘準備が整った。
後はタケゾーが居合君と一緒にこの場を離れて、アタシがケースコーピオンの相手をする。
どうせならここで前々からの目的通り、ケースコーピオンをとっ捕まえてしまう。
居合君との関係も気になるし、こいつのことも色々と調べる必要が――
「……ンギィ。空鳥 隼、赤原 武蔵。攻撃……対象……解除……」
――そう考えながら身構えていたのだが、ケースコーピオンはいきなりこちらに背を向ける。
何やら少し言葉を口にすると、そのまま大きく飛び上がりながらどこかへと消えてしまった。
「ど、どうなってんのよ……?」
「お、俺にも分からない。居合君のことを狙ってたのに、どうして急にその目的をやめたんだ……?」
タケゾーが逃げ出す前に、襲ってきたケースコーピオンの方が先に逃げ出したようなこの状況。
アタシもタケゾーも唖然として、その状況を飲み込めずにいる。
ケースコーピオンはまるで居合君の言葉に応えるように手を止めた。
それどころか、そこからさらに思考するように目的を放棄した。
それらの行動を見ると、やっぱりケースコーピオンにもパンドラの箱にあった『人間ベースのAI技術』が使われているような気がする。
ただ、それ以上に気になることは、ケースコーピオンがわずかに口にした言葉の内容だ。
――あいつはまるで自らの意志に従うように、アタシとタケゾーのことを攻撃対象から外していた。
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