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VRワールド編
ep270 将軍艦隊幹部が追い付いちゃった!?
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「そ、そういえば、将軍艦隊がアタシ達のことを探し回ってるんだった……」
「忘れとったんか!? ラルカの部下ともやりおうたんやろ!? せやのに、よう呑気に買い物なんてできとったもんやな!?」
クジャクさんが向いた先にアタシも目を向けると、そこにいたのは息を切らした全身迷彩コートにグラサンマスクという、どこか久しぶりで懐かしさも感じる怪しさマックス男。
アタシもお目当てのVRゲームでうっかり頭から抜け落ちてたけど、そういえばこいつもアタシ達のことを追ってるんだった。
まあ、正確にはクジャクさんがお目当てか。そっちの詳細な事情は不明だけど、アタシにとってクジャクさんは高値の品をプレゼントしてくれた神様仏様だ。
「ご足労なところ悪いんだけど、クジャクさんのことは渡さないよ! 正義のヒーロー空色の魔女として、極悪トカゲ怪人の相手をしてやんよ!」
「別にワイが極悪云々は否定もせえへんけど、今回は色々と事情があるんや! おい、ラルカ! さっさとやってまえや!」
「名前を呼ばないでください。せっかく隠れて様子を伺っていたのに、台無しじゃないですか」
クジャクさんを守るためにもブローチを手に取って変身しようとすると、牙島以外に後ろからもう一人女性の声が聞こえてきた。
そうだった。クジャクさんを追ってるのは牙島だけじゃなかった。
どこか不満げな言葉を漏らしながらも、後ろを振り返ったアタシに襲い掛かるのは――
シュバンッ!
「ゲッ!? ラルカさん!? アタシが変身する前に襲い掛からないでよ!?」
「リアルで律儀にヒーローが変身するのを待つ敵がいますか?」
「いないだろうねぇえ! 地味に言い返せない! 悔しい!」
――牙島と同じく将軍艦隊の幹部を務めるラルカさんだ。右手にナイフを握り、鋭く振り払って来る。
なんとか躱せたけど、軽く髪の毛を切られてしまった。
なんて酷いことをするんだ。髪は女の命って、テレビのタレントも言ってたのに。アタシ自身はそこまで気にしないけど。
この人、他のヴィランみたいなスーパーパワーはないけど、こっちにとって厄介な戦術の達人なんだよね。
「ミスター牙島。敵に自分の居場所を伝えるような発言は、お控え願いたいのですが?」
「そこはノリで合わせろや。なんにせよ、ワイら二人なら空色の魔女かてわけないやろ。さっさとぶちのめして、目的達成すんぞ」
「相も変わらずガサツな人ですね……。だからあなたと組むのは嫌なのですが、自分も今は素直に任務を優先するとしましょう」
さらに厄介なのはラルカさんだけでなく、純粋な肉体能力ならアタシ以上の牙島までいること。
少し揉めあってはいるけど、この二人を同時に相手にするなんて骨が折れるなんてレベルの話じゃない。
将軍艦隊の幹部コンビを相手にして、どうやって切り抜ければいいのだろうか? しかも、こっちはクジャクさんを守りながら戦うことになる。
こんなことなら、モデル・パンドラを用意しておけばよかったんだけど、生憎と持ち合わせてないし――
「ハハハッ! ラルカ右舷将よ。いくら自らに課せられた役目があるとはいえ、隼殿のような令嬢殿の髪を切るのはいただけないぞ? その方とて、立派な女性であるのだろう?」
「ッ!? ……急に自分の後ろに回り込まないでいただけますか?」
――などとこの状況を打破することを考えていると、突如後ろにいたラルカさんの方が焦るような声を漏らした。
どんな状況でも冷静さを崩さないラルカさんが焦るなんて何事かとも思ったけど、その理由はラルカさんのさらに後ろを見ればすぐに判明した。
――クジャクさんがラルカさんの背後へと回り込み、手に持った杖をその背中に突き付けている。
「え? ええぇ!? ど、どうなってんの!? クジャクさん、さっきまでアタシの隣にいたよね!? ま、まさか、瞬間移動!?」
「あぁ、成程な。魔女の姉ちゃんもこの人の詳細は知らんってことか。それやのに律儀にお守りしとったなんて、つくづくお人好しのヒーローなもんや」
「牙島左舷将も不用意な発言は控えていただこうか。まずは隼殿への敵意を下げ、おとなしくしてもおう」
「……へいへい、すんまへん。流石のワイもあんさんにそない言われたら、この牙も爪も下げさせてもらいますわ」
さらにクジャクさんは牙島にも警告を促し、アタシに身構えさせていた両手を下げさせる。あの牙島にしても、何故かクジャクさんの要望には素直に従っている。
この様子を見る限り、クジャクさんの立場は将軍艦隊幹部である二人よりも上ってこと? てか、さっきの動きも含めてどうなってんのよ?
あの動きは本当に瞬間移動とかそんなレベルの動きだった。完全にクジャクさんは自らがいた場所から、コンマ一秒の誤差もなく移動していたように見える。
アタシにもどうなってるのか分からない。てか、クジャクさんって普通に戦えるんじゃない?
将軍艦隊幹部二人に優勢をとるなんて、アタシがいなくても全然大丈夫だったんじゃない?
「……自分もミスター牙島も、あなた様の命令には従います。ですが、こうして勝手に出歩かれてしまったせいで、ボスも含める本国上層部は大慌てです。ミス空鳥にも迷惑がかかりますし、そろそろ素直にお戻りいただけませんか?」
「うむ。私とて、もう隼殿を振り回すのはどうかと思っていたところだ。名残惜しくはあるが、そろそろ刻限といたそう」
「そう言っていただけると助かります。……ミスター牙島。このお方のことは頼みます」
「面倒事の方をワイに押し付けおってからに……。まあ、ワイもこれ以上喧嘩も何もできひんなら、そっちの役割でも構わへんわ」
ただ、クジャクさんはここまで優勢に立っておきながら、あっさりラルカさんの言葉に従ってしまった。
ラルカさんに突きつけていた杖も下ろし、牙島の方へ一人で歩み始める。
「あ、あの……クジャクさん?」
「ご安心なされよ、隼殿。私は別に酷い目に遭うわけではない。むしろ、私の勝手でラルカ右舷将や牙島左舷将にまで迷惑をかけていたぐらいだ。その方との観光は実に充実した時間であった。大した返礼もできなかったが、これにて失礼させてもらう」
「い、いや……返礼については十分すぎるほどもらったんだけど……」
クジャクさんは去り際にもアタシへ言葉を交わしてくれるが、その様子を見る限り問題自体はないと信じてよさそうだ。
本当に『観光は十分満足できた』って感じの表情だし、もしかすると将軍艦隊の邪魔が入らないところで息抜きがしたかったのかもね。
ただ、返礼については十分だ。金額にして、アタシの給料何年分よ?
――でもまあ、これにて一件落着なのかもしれないね。
アタシの目的も思わぬ形で達成できたし、クジャクさんも満足して帰ってくれた。
奇妙な出来事の連続だったけど、なんだかんだでアタシも色々と楽しめた。
「では、さらばだ。願わくば、また会えることを望んでいるぞ。気高き科学者、空鳥 将鷹と空鳥 ツバメの娘よ!」
「ああ、うん。またね。……ん? あれれ?」
そんなクジャクさんは最後にアタシの方に振り向いて声をかけ、そのまま牙島と一緒に去っていた。
牙島もクジャクさんには敵わない感じだし、身分やらで危険が起こる気配もない。
ただ、その最後の言葉に一つだけ気になることがある――
――どうして、クジャクさんはアタシの父さんと母さんの名前を知ってたわけ?
「忘れとったんか!? ラルカの部下ともやりおうたんやろ!? せやのに、よう呑気に買い物なんてできとったもんやな!?」
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アタシもお目当てのVRゲームでうっかり頭から抜け落ちてたけど、そういえばこいつもアタシ達のことを追ってるんだった。
まあ、正確にはクジャクさんがお目当てか。そっちの詳細な事情は不明だけど、アタシにとってクジャクさんは高値の品をプレゼントしてくれた神様仏様だ。
「ご足労なところ悪いんだけど、クジャクさんのことは渡さないよ! 正義のヒーロー空色の魔女として、極悪トカゲ怪人の相手をしてやんよ!」
「別にワイが極悪云々は否定もせえへんけど、今回は色々と事情があるんや! おい、ラルカ! さっさとやってまえや!」
「名前を呼ばないでください。せっかく隠れて様子を伺っていたのに、台無しじゃないですか」
クジャクさんを守るためにもブローチを手に取って変身しようとすると、牙島以外に後ろからもう一人女性の声が聞こえてきた。
そうだった。クジャクさんを追ってるのは牙島だけじゃなかった。
どこか不満げな言葉を漏らしながらも、後ろを振り返ったアタシに襲い掛かるのは――
シュバンッ!
「ゲッ!? ラルカさん!? アタシが変身する前に襲い掛からないでよ!?」
「リアルで律儀にヒーローが変身するのを待つ敵がいますか?」
「いないだろうねぇえ! 地味に言い返せない! 悔しい!」
――牙島と同じく将軍艦隊の幹部を務めるラルカさんだ。右手にナイフを握り、鋭く振り払って来る。
なんとか躱せたけど、軽く髪の毛を切られてしまった。
なんて酷いことをするんだ。髪は女の命って、テレビのタレントも言ってたのに。アタシ自身はそこまで気にしないけど。
この人、他のヴィランみたいなスーパーパワーはないけど、こっちにとって厄介な戦術の達人なんだよね。
「ミスター牙島。敵に自分の居場所を伝えるような発言は、お控え願いたいのですが?」
「そこはノリで合わせろや。なんにせよ、ワイら二人なら空色の魔女かてわけないやろ。さっさとぶちのめして、目的達成すんぞ」
「相も変わらずガサツな人ですね……。だからあなたと組むのは嫌なのですが、自分も今は素直に任務を優先するとしましょう」
さらに厄介なのはラルカさんだけでなく、純粋な肉体能力ならアタシ以上の牙島までいること。
少し揉めあってはいるけど、この二人を同時に相手にするなんて骨が折れるなんてレベルの話じゃない。
将軍艦隊の幹部コンビを相手にして、どうやって切り抜ければいいのだろうか? しかも、こっちはクジャクさんを守りながら戦うことになる。
こんなことなら、モデル・パンドラを用意しておけばよかったんだけど、生憎と持ち合わせてないし――
「ハハハッ! ラルカ右舷将よ。いくら自らに課せられた役目があるとはいえ、隼殿のような令嬢殿の髪を切るのはいただけないぞ? その方とて、立派な女性であるのだろう?」
「ッ!? ……急に自分の後ろに回り込まないでいただけますか?」
――などとこの状況を打破することを考えていると、突如後ろにいたラルカさんの方が焦るような声を漏らした。
どんな状況でも冷静さを崩さないラルカさんが焦るなんて何事かとも思ったけど、その理由はラルカさんのさらに後ろを見ればすぐに判明した。
――クジャクさんがラルカさんの背後へと回り込み、手に持った杖をその背中に突き付けている。
「え? ええぇ!? ど、どうなってんの!? クジャクさん、さっきまでアタシの隣にいたよね!? ま、まさか、瞬間移動!?」
「あぁ、成程な。魔女の姉ちゃんもこの人の詳細は知らんってことか。それやのに律儀にお守りしとったなんて、つくづくお人好しのヒーローなもんや」
「牙島左舷将も不用意な発言は控えていただこうか。まずは隼殿への敵意を下げ、おとなしくしてもおう」
「……へいへい、すんまへん。流石のワイもあんさんにそない言われたら、この牙も爪も下げさせてもらいますわ」
さらにクジャクさんは牙島にも警告を促し、アタシに身構えさせていた両手を下げさせる。あの牙島にしても、何故かクジャクさんの要望には素直に従っている。
この様子を見る限り、クジャクさんの立場は将軍艦隊幹部である二人よりも上ってこと? てか、さっきの動きも含めてどうなってんのよ?
あの動きは本当に瞬間移動とかそんなレベルの動きだった。完全にクジャクさんは自らがいた場所から、コンマ一秒の誤差もなく移動していたように見える。
アタシにもどうなってるのか分からない。てか、クジャクさんって普通に戦えるんじゃない?
将軍艦隊幹部二人に優勢をとるなんて、アタシがいなくても全然大丈夫だったんじゃない?
「……自分もミスター牙島も、あなた様の命令には従います。ですが、こうして勝手に出歩かれてしまったせいで、ボスも含める本国上層部は大慌てです。ミス空鳥にも迷惑がかかりますし、そろそろ素直にお戻りいただけませんか?」
「うむ。私とて、もう隼殿を振り回すのはどうかと思っていたところだ。名残惜しくはあるが、そろそろ刻限といたそう」
「そう言っていただけると助かります。……ミスター牙島。このお方のことは頼みます」
「面倒事の方をワイに押し付けおってからに……。まあ、ワイもこれ以上喧嘩も何もできひんなら、そっちの役割でも構わへんわ」
ただ、クジャクさんはここまで優勢に立っておきながら、あっさりラルカさんの言葉に従ってしまった。
ラルカさんに突きつけていた杖も下ろし、牙島の方へ一人で歩み始める。
「あ、あの……クジャクさん?」
「ご安心なされよ、隼殿。私は別に酷い目に遭うわけではない。むしろ、私の勝手でラルカ右舷将や牙島左舷将にまで迷惑をかけていたぐらいだ。その方との観光は実に充実した時間であった。大した返礼もできなかったが、これにて失礼させてもらう」
「い、いや……返礼については十分すぎるほどもらったんだけど……」
クジャクさんは去り際にもアタシへ言葉を交わしてくれるが、その様子を見る限り問題自体はないと信じてよさそうだ。
本当に『観光は十分満足できた』って感じの表情だし、もしかすると将軍艦隊の邪魔が入らないところで息抜きがしたかったのかもね。
ただ、返礼については十分だ。金額にして、アタシの給料何年分よ?
――でもまあ、これにて一件落着なのかもしれないね。
アタシの目的も思わぬ形で達成できたし、クジャクさんも満足して帰ってくれた。
奇妙な出来事の連続だったけど、なんだかんだでアタシも色々と楽しめた。
「では、さらばだ。願わくば、また会えることを望んでいるぞ。気高き科学者、空鳥 将鷹と空鳥 ツバメの娘よ!」
「ああ、うん。またね。……ん? あれれ?」
そんなクジャクさんは最後にアタシの方に振り向いて声をかけ、そのまま牙島と一緒に去っていた。
牙島もクジャクさんには敵わない感じだし、身分やらで危険が起こる気配もない。
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アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
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