329 / 465
将軍艦隊編・急
ep329 これがアタシの作戦だ!
しおりを挟む
ラルカさんが指揮する艦艇から艦砲射撃を受け、アタシはしばらく意識を失っていたようだ。
だけどタケゾーや宇神君が助けてくれたおかげで、無事に傷は治っている。フロスト博士が空色の魔女専用回復薬のデータを研究所に残していたおかげか。
今は完全に敵同士だけど、一応のお礼は言った方がよかったかな? まあ、難しいのは百も承知だけどさ。
「……そんでもって、話は聞かせてもらったよ。このままだと、本当に将軍艦隊との戦争になっちゃうんだね……」
「ああ。流石にそうなると、隼がヒーローでもどうにかなる話じゃない。だが、俺達はどうしてもお前に期待したくなるんだ。……すまない」
「そんなことで謝んないでよ、タケゾー。アタシだってこの一件、何もせずに傍観も逃亡もする気はないさ」
タケゾーを含むみんなの空気は暗い。
そりゃそうだ。もうこれは普段アタシがヒーローとしてヴィランと戦うのと違い、戦争が起ころうとしているのだから。
軍艦同士の海上戦。そんなもの、アタシでも御免被る。
そもそも、海上だと海の水があるからアタシは漏電リスクを背負って戦うことになる。単純に勝てる相手ではない。
――固厳首相もとんでもない作戦に出たものだ。もう新人三人組がただの捨て駒じゃん。
「そういや、宇神君以外のヒーロー二人はどこ行ったの? この船にはいるんだよね?」
「いるにはいるけど、あの二人は相も変わらずさ。『空色の魔女と協力なんてできるか』ってね」
「正直、協力したからどうなる戦況でもないがな。まともに戦った時の結果なんて、オレッチには容易に想像できる」
「ボクも不安。何かいい作戦、ないのかな?」
おまけにこっちは統率も何もない。
アタシ達を追っていた時と違い、将軍艦隊は本物の艦隊を組んで襲い掛かってくることはフクロウさんからも聞いている。追いかけっこなんかとは規模が違う。
こっちは船一隻だけな上、色々としがらみのせいで協力体制もひけていない。本当に勝ち負け以前の話だ。
――まあ、だからってアタシも退く気はないんだけどね。
「それで……隼には何か対抗案があるのか? ショーちゃんもそんなことを言ってたが?」
「うーん……まあ、一応はあるって感じかな」
アタシも少し話を聞いた段階で、とりあえずの案だけは頭に浮かんでいる。
でも、本当に『一応』だとか『とりあえず』って感じなんだよね。正直、うまくいく補償なんてない。
そもそもアタシは頭を使って作戦を立てるタイプじゃない。理工学系ならバッチ来いなんだけど。
それでも今考えうる最善の手段となると――
「将軍艦隊と話し合って、お引き取り願おうかなー……と」
「……え?」
「そ、空鳥さん? それは流石に……?」
――ってことになるんだけど、タケゾーと宇神君の反応はイマイチだ。
うん、まあ、アタシも自分で言ってて『どうだろうね~?』って気はしてる。
「戦いを避けたいという気持ちは分かる。だが、この状況でどうやって将軍艦隊との交渉に持ち込むつもりだ? 向こうからしてみれば、こっちは『目的のものを手に入れる障害』と『切り捨ててきた報復の対象』だぞ? 交渉材料も何もないだろ?」
「そ、そこはまあ……根性で?」
「根性でどうにかなるはずないよね? 将軍艦隊からしてみても、今更敵の声に耳を傾ける理由がないさ。あっちだって完全に交戦準備に入ってる」
タケゾーと宇神君にも正論でダメだしされ、アタシは思わず体を縮こまらせてしまう。
確かにその通りなんだけど、アタシとしては戦いそのものを避けたいのよね。勝てる見込みもないわけだしさ。それが避けられないって話なのも理解できるけど。
でも、ここまで面と向かって否定されると、アタシもちょっと泣きたくなってくる。
「……うわ~ん! ショーちゃ~ん! タケゾーと宇神君が虐めてくるよ~!」
「虐めてはいない。正論を言っただけ。後、隼さんも嘘泣き」
「ショーちゃんが辛辣ぅ!?」
ノリでショーちゃんに抱き着いて慰めてもらおうとするも、これまたごもっともな意見で返されてしまう。
流石はショーちゃん。アタシを愛してくれた男の生まれ変わり&誇れる我が子だ。感情論に流されないのはグッドポイントである。
――いや、アタシの強がりです。本当はもうちょっと構って欲しいです。
「将軍艦隊と交渉か……。もしかすると、本当にそれができるかもしれないな……」
「えっ!? フクロウさん!? マジで!?」
ただ意外なことに、こんな自分でも素っ頓狂だと思う作戦に賛同する人が現れた。
しかもその人は、この中で誰よりも将軍艦隊に詳しいフクロウさん。内情を知ってるだけに、一番否定しそうだったんだけどね。
割と真面目な顔で考察してるっぽいけど、本当に交渉なんてできるのかな? 発案者であるアタシまで疑心暗鬼なんだけど?
「オレッチがこの国に来た時、表向きにはクジャク様の極秘来日ってことだったじゃん? あの人、隼ちゃんには妙に入れ込んでるところがあるのよ」
「そういや、アタシもなんだかそんな気配を感じてたんだよね。空色の魔女のファン……ってだけではなさそうって感じの」
「その理由が何かまではオレッチも知らないが、五艦将クラスとなれば何か知っていてもおかしくはない。クジャク様と何かしらの繋がりがある以上、ソラッチャンの話ならば将軍艦隊も耳を貸すかもな」
フクロウさんとしてもあくまで可能性の話らしいけど、それでも少しは希望が見えてくる。
どのみち、まともに戦える相手じゃない。ならば1%の可能性にでも賭けて、戦わない道を選びたい。
「……その話を聞くと、少しは希望が持てそうだな」
「僕以外の二人は賛同しないだろうけど、戦いを避けるという方針自体には賛成さ。ここは万に一つでも、交渉に挑んでみるのもありだろうね」
場の流れもアタシが提案した交渉ムードに流れ始め、少し明るくもなってきた。
本当に藁を掴む話だけど、やっぱり戦わずして終結させるのがベストだと思う。
アタシもこれまで色々と戦ってはきたものの、血を流すのも流されるのも嫌なものは嫌だ。
「でもその話だと、隼さんが交渉することになる。そこがちょっと不安」
「ああ、俺も同じことを思ってた。隼にしかできないとはいえ、交渉事とか下手くそだからな」
「な、何さ何さ!? アタシのどこが交渉下手だってのさ!?」
「個人事業エンジニアだった時の営業スキル」
「……サーセン。返す言葉がありません」
とはいえ新たに問題となるのは『どうやって交渉するのか?』って話。ショーちゃんやタケゾーにも指摘されるけど、アタシって言葉での張り合いって本当に苦手。
こういう時の役柄って、いつも他の人に託してたからね。アタシ一人で将軍艦隊と交渉できる自信は正直ない。
ただ、この作戦を思いついた時から、アタシの中で一緒に交渉してくれる人間は決まっている。
アタシの交渉下手を誰よりも理解してくれてるし、こういう時にいつも頼りになってきた男だ。
交渉の上手い下手は別にしても、一緒にいてほしい人がいる。
「……タケゾー。アタシと一緒に交渉の場に出てくんない? いてくれるだけでもいいからさ?」
「じゅ、隼……?」
だけどタケゾーや宇神君が助けてくれたおかげで、無事に傷は治っている。フロスト博士が空色の魔女専用回復薬のデータを研究所に残していたおかげか。
今は完全に敵同士だけど、一応のお礼は言った方がよかったかな? まあ、難しいのは百も承知だけどさ。
「……そんでもって、話は聞かせてもらったよ。このままだと、本当に将軍艦隊との戦争になっちゃうんだね……」
「ああ。流石にそうなると、隼がヒーローでもどうにかなる話じゃない。だが、俺達はどうしてもお前に期待したくなるんだ。……すまない」
「そんなことで謝んないでよ、タケゾー。アタシだってこの一件、何もせずに傍観も逃亡もする気はないさ」
タケゾーを含むみんなの空気は暗い。
そりゃそうだ。もうこれは普段アタシがヒーローとしてヴィランと戦うのと違い、戦争が起ころうとしているのだから。
軍艦同士の海上戦。そんなもの、アタシでも御免被る。
そもそも、海上だと海の水があるからアタシは漏電リスクを背負って戦うことになる。単純に勝てる相手ではない。
――固厳首相もとんでもない作戦に出たものだ。もう新人三人組がただの捨て駒じゃん。
「そういや、宇神君以外のヒーロー二人はどこ行ったの? この船にはいるんだよね?」
「いるにはいるけど、あの二人は相も変わらずさ。『空色の魔女と協力なんてできるか』ってね」
「正直、協力したからどうなる戦況でもないがな。まともに戦った時の結果なんて、オレッチには容易に想像できる」
「ボクも不安。何かいい作戦、ないのかな?」
おまけにこっちは統率も何もない。
アタシ達を追っていた時と違い、将軍艦隊は本物の艦隊を組んで襲い掛かってくることはフクロウさんからも聞いている。追いかけっこなんかとは規模が違う。
こっちは船一隻だけな上、色々としがらみのせいで協力体制もひけていない。本当に勝ち負け以前の話だ。
――まあ、だからってアタシも退く気はないんだけどね。
「それで……隼には何か対抗案があるのか? ショーちゃんもそんなことを言ってたが?」
「うーん……まあ、一応はあるって感じかな」
アタシも少し話を聞いた段階で、とりあえずの案だけは頭に浮かんでいる。
でも、本当に『一応』だとか『とりあえず』って感じなんだよね。正直、うまくいく補償なんてない。
そもそもアタシは頭を使って作戦を立てるタイプじゃない。理工学系ならバッチ来いなんだけど。
それでも今考えうる最善の手段となると――
「将軍艦隊と話し合って、お引き取り願おうかなー……と」
「……え?」
「そ、空鳥さん? それは流石に……?」
――ってことになるんだけど、タケゾーと宇神君の反応はイマイチだ。
うん、まあ、アタシも自分で言ってて『どうだろうね~?』って気はしてる。
「戦いを避けたいという気持ちは分かる。だが、この状況でどうやって将軍艦隊との交渉に持ち込むつもりだ? 向こうからしてみれば、こっちは『目的のものを手に入れる障害』と『切り捨ててきた報復の対象』だぞ? 交渉材料も何もないだろ?」
「そ、そこはまあ……根性で?」
「根性でどうにかなるはずないよね? 将軍艦隊からしてみても、今更敵の声に耳を傾ける理由がないさ。あっちだって完全に交戦準備に入ってる」
タケゾーと宇神君にも正論でダメだしされ、アタシは思わず体を縮こまらせてしまう。
確かにその通りなんだけど、アタシとしては戦いそのものを避けたいのよね。勝てる見込みもないわけだしさ。それが避けられないって話なのも理解できるけど。
でも、ここまで面と向かって否定されると、アタシもちょっと泣きたくなってくる。
「……うわ~ん! ショーちゃ~ん! タケゾーと宇神君が虐めてくるよ~!」
「虐めてはいない。正論を言っただけ。後、隼さんも嘘泣き」
「ショーちゃんが辛辣ぅ!?」
ノリでショーちゃんに抱き着いて慰めてもらおうとするも、これまたごもっともな意見で返されてしまう。
流石はショーちゃん。アタシを愛してくれた男の生まれ変わり&誇れる我が子だ。感情論に流されないのはグッドポイントである。
――いや、アタシの強がりです。本当はもうちょっと構って欲しいです。
「将軍艦隊と交渉か……。もしかすると、本当にそれができるかもしれないな……」
「えっ!? フクロウさん!? マジで!?」
ただ意外なことに、こんな自分でも素っ頓狂だと思う作戦に賛同する人が現れた。
しかもその人は、この中で誰よりも将軍艦隊に詳しいフクロウさん。内情を知ってるだけに、一番否定しそうだったんだけどね。
割と真面目な顔で考察してるっぽいけど、本当に交渉なんてできるのかな? 発案者であるアタシまで疑心暗鬼なんだけど?
「オレッチがこの国に来た時、表向きにはクジャク様の極秘来日ってことだったじゃん? あの人、隼ちゃんには妙に入れ込んでるところがあるのよ」
「そういや、アタシもなんだかそんな気配を感じてたんだよね。空色の魔女のファン……ってだけではなさそうって感じの」
「その理由が何かまではオレッチも知らないが、五艦将クラスとなれば何か知っていてもおかしくはない。クジャク様と何かしらの繋がりがある以上、ソラッチャンの話ならば将軍艦隊も耳を貸すかもな」
フクロウさんとしてもあくまで可能性の話らしいけど、それでも少しは希望が見えてくる。
どのみち、まともに戦える相手じゃない。ならば1%の可能性にでも賭けて、戦わない道を選びたい。
「……その話を聞くと、少しは希望が持てそうだな」
「僕以外の二人は賛同しないだろうけど、戦いを避けるという方針自体には賛成さ。ここは万に一つでも、交渉に挑んでみるのもありだろうね」
場の流れもアタシが提案した交渉ムードに流れ始め、少し明るくもなってきた。
本当に藁を掴む話だけど、やっぱり戦わずして終結させるのがベストだと思う。
アタシもこれまで色々と戦ってはきたものの、血を流すのも流されるのも嫌なものは嫌だ。
「でもその話だと、隼さんが交渉することになる。そこがちょっと不安」
「ああ、俺も同じことを思ってた。隼にしかできないとはいえ、交渉事とか下手くそだからな」
「な、何さ何さ!? アタシのどこが交渉下手だってのさ!?」
「個人事業エンジニアだった時の営業スキル」
「……サーセン。返す言葉がありません」
とはいえ新たに問題となるのは『どうやって交渉するのか?』って話。ショーちゃんやタケゾーにも指摘されるけど、アタシって言葉での張り合いって本当に苦手。
こういう時の役柄って、いつも他の人に託してたからね。アタシ一人で将軍艦隊と交渉できる自信は正直ない。
ただ、この作戦を思いついた時から、アタシの中で一緒に交渉してくれる人間は決まっている。
アタシの交渉下手を誰よりも理解してくれてるし、こういう時にいつも頼りになってきた男だ。
交渉の上手い下手は別にしても、一緒にいてほしい人がいる。
「……タケゾー。アタシと一緒に交渉の場に出てくんない? いてくれるだけでもいいからさ?」
「じゅ、隼……?」
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
Storm Breakers:第一部「Better Days」
蓮實長治
SF
「いつか、私が『ヒーロー』として1人前になった時、私は滅びに向かう故郷を救い愛する女性を護る為、『ここ』から居なくなるだろう。だが……その日まで、お前の背中は、私が護る」
二〇〇一年に「特異能力者」の存在が明らかになってから、約四十年が過ぎた平行世界。
世界の治安と平和は「正義の味方」達により護られるようになり、そして、その「正義の味方」達も第二世代が主力になり、更に第三世代も生まれつつ有った。
そして、福岡県を中心に活動する「正義の味方」チーム「Storm Breakers」のメンバーに育てられた2人の少女はコンビを組む事になるが……その1人「シルバー・ローニン」には、ある秘密が有った。
その新米ヒーロー達の前に……彼女の「師匠」達の更に親世代が倒した筈の古き時代の亡霊が立ちはだかる。
同じ作者の別の作品と世界設定を共有しています。
「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「pixiv」「Novel Days」「GALLERIA」「ノベルアップ+」に同じモノを投稿しています。(pixivとGALLERIAは掲載が後になります)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユキ・シオン
那月
BL
人間の姿をした、人間ではないもの。
成長過程で動物から人間に変わってしまう”擬人化種”の白猫青年と、16歳年上のオッサンとのお話。
出会ったのは猫カフェ。白猫従業員としての青年と客としてやってきたオッサン。
次に再会したのは青年が人間として通う大学。オッサンは保健室の先生だった。
青年が金のためにヤバいことをしていて、あるトラブルが起こる。
そこへ見計らったかのようにオッサンが飛び込んで救出したのをきっかけに2人の距離は縮まり……
※表紙絵は自作。本編は進むにつれてどんどん動物園と化します(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる