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プロローグ
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その瞬間。私の目の前に、大型トラックが迫っていた。
ぼんやりと信号を見上げると、青。それならなぜ…と、どうでもいい思考をめぐらせそうになって、我に帰る。
このままでは私は、轢かれて…死ぬ?…早く、逃げないと。
私は走り出そうとして、それなのに、横断歩道の真ん中にぺたんと座り込んでしまった。なぜか体に力が入らない。
視線をトラックの方へ戻すと、もうほんの数センチ前までに、トラックが接近していた。
ああ、せっかく明日から夏休みだったというのに。でも、受験生の夏休みなんて楽しいものじゃないだろうけれど。
……まあ、短かったけど、悪くない人生だったんじゃないかな。
そこまで考えて、私の意識は暗転する。
ぼんやりと信号を見上げると、青。それならなぜ…と、どうでもいい思考をめぐらせそうになって、我に帰る。
このままでは私は、轢かれて…死ぬ?…早く、逃げないと。
私は走り出そうとして、それなのに、横断歩道の真ん中にぺたんと座り込んでしまった。なぜか体に力が入らない。
視線をトラックの方へ戻すと、もうほんの数センチ前までに、トラックが接近していた。
ああ、せっかく明日から夏休みだったというのに。でも、受験生の夏休みなんて楽しいものじゃないだろうけれど。
……まあ、短かったけど、悪くない人生だったんじゃないかな。
そこまで考えて、私の意識は暗転する。
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