逆行転生の大誤算~英雄になったら背中から刺され能力を捨てたら雑魚扱いで処刑されたので、三度目は皆と関わらないようにしようと思った結果~

カギカッコ「」

文字の大きさ
3 / 48

3 王女様はスカウトマン

しおりを挟む
 おいおい侍女さんたちよ、真面目に早くこの子どうにかしてくれよって思っていた俺の思考を的確に読んだわけじゃないだろうけど、アイラ姫の侍女二人はハッと我に返って駆け寄ってきた。

「さあさあお立ちになって下さいな姫様、馬車まで戻りましょう」
「そうですよ姫様、いつまでもそのようにされていては、この坊やは裸で歩かないといけなくなりますよ」
「はっ裸ですか!?」

 アイラ姫はパッと顔を上げると恥じらうように困った顔で俺を見る。
 ええーまだ六歳七歳の幼児同士だろ俺たち。
 まさか王女様は情操教育が早いのか?

「ででっ、で、ですがどうして裸になど!?」
「姫様の玉水の賜です」

 いやいやその言い方!
 玉水って何だよ。高貴なアイラ姫の体は玉体だとは思うけど、さすがに俺だって他人の鼻水をそんな風には思えない。
 とは言え、侍女の言葉に俺はへらりとした愛想笑いを貼り付けて、前面の濡れた自分のシャツを抓んでみせた。

「あっ……ももも申し訳ありません」

 慌てて身を離し立ち上がったアイラ姫はすこぶるバツの悪そうな顔で、追って立ち上がった俺をチラチラと見てくる。

「あはは、何のこれしき。気にしないで下さい。馬車がお近くにあるのでしたら戻ってなるべく早く大きな道に出た方がいいですよ。縄張りの主を押さえている今なら他の魔物もいないでしょうしね。それじゃあ通りすがりの俺はこれで~」

 さあ立ち去ろうとした矢先、むんずと背中の裾部分を掴まれた。

「待って下さい!」

 どこか必死そうなアイラ姫に。
 うおっ引っ張られたせいで濡れた服がピッタリと胸にくっ付いて冷てえっ。

「ええと何か?」

 肩越しに顧みる俺が不思議そうにすると、アイラ姫は自分でも思わず掴んだらしくちょっとビックリした顔をして、でも手は服から離さずにパチパチと何度も瞬いた。

「あ、あの……」
「はい?」
「そ、その黒々とした御髪おぐし、綺麗ですね! わたしのとは正反対って感じで釣り合いも取れますし!」
「ど、どうも……」

 おぐし? おぐし、ね。
 突飛に何だろうなこの子は。俺の髪をわざわざ「おぐし」って。こんなどこの馬の骨……って俺、庶民の星エイド・ワーナーだけどッ、下々の男の髪一つに丁寧な言い方なんてしちゃってさ、王女教育どうなってるんだよ。まあ庶民など蟻んこですわとか言って高飛車な笑いをされても嫌だけど。
 どんな身分であれ相手を軽視しないって姿勢なのか?
 だとしたらこの年でそれを実行できているってめちゃ偉いな。

「そ、それに、そのブラックアイも素敵です。闇をも呑み込むような純黒は見ていると吸い込まれそうで……」

 たぶん泣き過ぎたせいだろう、アイラ姫は何だか急にボーっとしたようになって言葉を途切れさせた。

「アイラ様……?」

 裾からようやく手を離してもらえて正面に向き直った俺が、疲れて眠くなったなら侍女におんぶでもしてもらってくれと思いつつ、怪訝さ半分気遣い半分で覗き込めば、彼女は夢から醒めたようにハッと息を呑んだ。

「あっ、すすっすみません。ええと黒は超絶素敵って事です」
「はあ、どうも……」

 彼女の称賛の基準は暗色系なのか? 一度目のアイラ姫は明るい淡い色を好んで着ていたけどな。好みも大きくなるにつれて変わったのかもしれない。
 何故か髪や目を褒めてくれて有難いけど何だかどうにも落ち着かない子だな。
 良い子ではあるんだろうけど。
 まあファーストライフでも、一緒に過ごしたアイラ姫は物凄く良い子だった。

 ……けどここまで挙動不審に変じゃなかったよ。

 それとも子供の頃は実はこんなで、大人になるにつれて自己修正していったってわけだったのか?
 過去世でもそこまで突っ込んだ話はしなかったし、まあいいかと俺は一つ溜息をついて侍女の一人へと声を掛ける。

「この魔狼は俺が処理しますので、皆さんはどうぞお早く出発して下さい」
「ええ。ありがとう坊や。ところであなたはどこの子なの? 名前は?」
「名乗る程の者ではございませんので。とにかく王女様がご無事で何よりでした」

 姫様一行がどこに向かうのか、どうしてここに居るのかは詮索せず急いで行くように促せば、侍女たちは感謝に頷いてアイラ姫を連れようとした。
 だけど予想に反し、アイラ姫は踏ん張るようにして俺の前から動くのを拒んだ。

「エ、エ、エ……ええと、あなたはその歳でもう冒険者なのですか?」

 緊張しているのか話し始めが必要以上に「え」が多かった。
 それでも意を決したように話しかけてきた辺り、自分と変わらない年頃の子供があっさり魔狼を倒したから興味を持ったのかもしれない。

「いや、正確にはまだ違うけど、ゆくゆくは冒険者になろうかと…」
「――駄目です! 冒険者は絶対駄目です!」

 俺も侍女たちも突然叫ばれて呆気とした。

「え、何で…」
「危険です!」
「危険は承知ですよ。だって冒険者なんですし」
「それでも駄目です。お願いですから冒険者だけにはならないで下さい」

 えー、何だよその勝手なお願いは。
 でも下々の者が王女様のご意向に逆らえるわけがない。
 下手に刃向かって不敬罪で処刑とか笑えないし、仕方がない、冒険者は諦めるか。
 人生他にも生き方ってあるしな。俺だって別に冒険者にこだわっているわけじゃない。

「わかりました。それじゃあ将来は王国軍人でも目指し…」
「それも駄目えーっ! 軍人なんてもってのほかです。断じて駄目です向いていません!」
「ええー……。じゃあアイラ様的に、俺は何に向いていると思うんですか?」

 会ったばっかりの相手に一体俺は何を訊いているのかと思いつつ、反対に彼女の方こそ俺の何を知っているのかとも思いつつ、俺は答えを待った。
 予想外にも彼女はその瞬間生き生きとした星みたいに煌めく目で見つめてきたかと思えば、まるで前々から答えを用意していたかのように即答&断言した。

「――わたしの護衛です!」

「…………はい?」
「わたしの護衛、です」

 いや聞き取れなくて訊き返したわけじゃないよ。
 まだ俺の名前すら知らないうちからどこがどうなってその断言に至るんだよって話だよ。俺の本気の困惑を感じ取ったのか、彼女は俯きがちになって取り繕いだした。

「そのあの、魔狼を簡単に倒してしまってとってもお強いですし、わたしと歳も近いようなので話も合うかと。それにきちんと命を救って頂いたお礼を致しませんと! わたしの護衛でいれば生涯安泰です!」

 彼女にそんなつもりは微塵もなかっただろうけど、暗に話が合わないとの世代間ギャップを訴えられたも同然だ。姫様第一の侍女二人はあからさまに切なそうな顔になって、その逆恨みの矛先を俺に向けてくる。
 俺のせいなの? ねえ?

「い、いやー俺は強いとは言ってもまだまだ子供ですし、貴人の警護には全然能力不足だと思いますけど」

 英雄だった頃の実力を頂上とすれば今はまだ鍛錬は麓から二合目くらいで思い切り途中だし、猛者相手じゃ事実太刀打ちできないだろう。仮に専属護衛に収まったところで護衛の役目を果たせるのか自分でも甚だ疑問だよ。
 同じ子供を護衛にだなんて、余程このアイラ姫は友達が少ないのかもな。まあ現在村の誰とも遊ばない俺が人のことを言えた義理じゃないけど。

「そんなに気負わなくても大丈夫です! 護衛はあなた一人ではありませんし、のちのちの有能な人間を育てるという意味と捉えて下されば宜しいかと」

 人材育成ね。
 一理ある。それに待遇は破格だろう。
 でも、よりにもよってアイラ姫の護衛か。
 常にずっと傍にいないといけないだろ。いつまでなのかは知らないけど、それはちょっとしんどい。
 初恋が疼く……。
 今だって正直やっぱ可愛いよなって思っちゃうから、同一人物とはいえ一度目の彼女に対して浮気しているみたいで何か嫌だ。

「ね、ですからどうでしょう。お給金は出しますし、個別のお部屋もご用意致します。ご家族の方にもご挨拶させて頂きますし、冒険者でも王国軍人でもなく、わたしの専属護衛になって頂けませんか?」

 宝石かってくらいにキラキラした期待に満ちたお目目が俺を見つめてくる。
 侍女さんたちはいきなり人材ハントを始めたアイラ姫に明らかに戸惑っていた。

「今日はやけに積極的にお話しになりますね」
「いつもは同世代の殿方を避けていますのに」

 なんて会話も聞こえてくる。
 へーそうなのか。じゃあ何で俺に? ああもしかして助けたのを本気で心から恩に感じて、命の恩人には相応の見返りで義理を尽くす気なのか。ホント小さいのにしっかりしてるよ。
 感心しつつ、俺は彼女に答えた。

「――お断りしまっす!」

「え……」

 我が国の王女様はハの字眉になってまるで時間が止まったように表情ごと固まった。

「それじゃ俺はこれで! アイラ様もお二方もどうかご達者で~~っ!」

 泣かせるかもって罪悪感は湧いたものの意志の力でそれをねじ伏せて、俺はそそくさとその場を後にする。
 当然ながら魔狼を引き取って、獣臭いってかまんま獣を肩に担いですたこら全力で退散した。魔狼には適当な頃合いを見てトドメを刺せば問題ないだろ。

 こっちの素性はバレていないはずだし、注意していればもう会う心配もないはずだ。

 一抹の寂しさを感じないと言ったら嘘だけど、一歩一歩ごとにその未練を置いてくるような気持ちで脱兎の如く森の中を駆けた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました

Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である! 主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない! 旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む! 基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。 王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...