逆行転生の大誤算~英雄になったら背中から刺され能力を捨てたら雑魚扱いで処刑されたので、三度目は皆と関わらないようにしようと思った結果~

カギカッコ「」

文字の大きさ
22 / 48

22 帰ってくれ……。1

しおりを挟む
 いくら心に分厚い鉄板を入れても、いとも簡単に貫かれる。

 俺は激しい狼狽の中、こんな小悪魔なアイラ姫も正直悪くないって思っていた。

 これはこれで可愛い…………ああああ~~~~っっ、目を覚ませ俺っ、この愚か者めがあああっ!

 思い切り叫んで頭を壁にぶつけたり抱えて蹲りたかったけど皆の手前堪えた。
 彼女への恋はもうとっくに遠い過去だって、別人と同じだって何度も言い聞かせてるのに、どうして未だにこんな気持ちになるんだよ。彼女が変態野盗に連れ去られそうになった時だってそうだ。怒りに取り乱した。
 感情を思い切り掻き回される、それが嫌だったってのに……。

 このかつての恋をそっとしておいてほしかった。

 想定外の搦め手に、俺の感情は沸き立って波立って渦巻いて、彼女への愛しさが込み上げた。
 俺はきっとどこかおかしい。
 精神的には大人な俺がこんな子供の女の子に変だろロリコンかって話じゃない。

 年なんて関係なく、アイラ姫だからこうなるんだ。

 赤面を隠せない程、心底本気で照れるんだ。

 全くさ、これは何か逃れられない業なのか?
 心拍数を下げて気持ちを落ち着けて無様な顔の赤みを引かせたいのに、中々そうできない自分がもどかしい。バッチリ合っていた視線だけは苦労して何とか彼女から剥がしたものの、それ以上はどうすべきかわからずに、一先ず足元を見つめた。
 面と向かってもう会いに来ないでくれって直接的な拒絶の表明さえできない。
 蓋を開けてみれば俺ってばこんな情けない奴だったらしい。
 今なら断言できる。一度目の俺は皆から英雄って言われて天狗になってて立場も弁えずに王女様に公然告白までした勘違い野郎だってな。

 店内は未だ誰一人として声を発さない。

 それぞれにマイペースな師匠とシオン、加えてやや驚いているメイヤーさんのパンを咀嚼しゴキュンと嚥下する音だけが聞こえている。ノエルはどうしてか知らないけど俺みたいに顔を真っ赤にしてわなわな震えているし、護衛たちは俺を凝視して俺の反応を窺っている。
 アイラ姫はもう小悪魔な笑みは浮かべていないけどその表情はすごく嬉しい出来事があった人そのもので、感激に胸が一杯で言葉が出ないかのようだった。

「――何だい何だい、皆して静かにしていると思ったら、パンがお口に合わなかったかい?」

 そんな皆のバラエティ豊かなだんまりに終止符を打ったのは祖母ちゃんだった。

 ああその顔「不味い」「合わない」って言われるなんてこれっぽっちも思ってないな。
 水中で息を止めているのにも似た変な力みが抜けていく。ゴリゴリに張ってあった超強力な拘束結界が一瞬で霧散したらきっとこんな気分だよ。
 皆はパン籠を置いて一旦奥に引っ込んでいた祖母ちゃんに、美味しかったって旨の感想を返していた。

「祖母ちゃんのパンをアイラ様に美味しいと言って頂けて光栄です」

 ようやく何とか顔から赤みを引かせた俺は、何とか取り繕って愛想笑いを張りつける。アイラ姫は「わたしこそこのように美味しいパンを味わえて光栄です」なんて返してきた。うーん、小悪魔みたいって感じたのは俺の勝手で過剰な反応だったのかもしれない。

「あ、そうだ祖母ちゃん、この際皆に店のパンを手土産に持たせてやってよ」
「それはいい考えだ。皆エイドのお友達のようだから特別に大サービスするよ。特にメイヤーさんには日頃からよくよくお世話になってもいるしねえ」
「えっ……」

 言いながら既に動いてカウンター裏からパンを入れるための紙袋を手に取っていた祖母ちゃんは、テキパキと店内のパンを数個ずつ人数分の紙袋に詰めていく。
 バターの香り漂う店の中、祖母ちゃんが有無を言わさずパン袋を一人一人に手渡す姿を見つめ、俺はやや青い顔で薄らとした汗を掌に握った。
 今の意味深な発言は……。

「武器を買ったのバレてたんだ」
「エイドの修行の方もね。おかげ様で砂浜が格段に綺麗になったらしいじゃないか」
「いやゴミ拾いと違うし、魔物は海から来るから綺麗になったかは微妙だけど……そっちも知ってたのか」

 祖母ちゃんは口の端を引き上げてにまっとした。

「あたしを誰だと思ってるんだい?」
「……俺の祖母ちゃんだよ」

 秘密がバレないようにって俺の苦心は全くの徒労だったらしい。

「まあ、頭ごなしに小言は言わないけどね、これだけ言っておくよ。くれぐれも死んだりするんじゃないよ。無理のない範囲で頑張りな」
「祖母ちゃん……」

 祖母ちゃんの夫、つまりは俺の母方の祖父ちゃんは片手間の冒険者だった。
 本職はパン屋だけど、人から頼まれたり誘われれば出掛けるってわけだったらしい。そんな祖父ちゃんは、友人に請われて出向いた魔物討伐から帰って来なかった。
 俺もまだ小さく、記憶にも残っていない時分の話だ。
 生死がはっきりわかったわけでもなかったらしく、いつ帰ってきてもまた一緒にお店をできるようにしておきたいって言ってたな。ここに来て何かの拍子にその話になった際、いつもは気丈なくせに妙にしんみりした声だったのをよく覚えている。
 腰痛が酷い日でも、俺の煎じた薬草茶を飲みながら休まず営業している祖母ちゃんのパン屋。
 今までずっと一人で切り盛りしてきたのには、そんな健気な理由がある。

 まだ明言はしていないけど、俺はこの海の街が好きだし、店を継ぐよ。

 これが冒険者にも王国軍人にも、もちろん王女様の専属護衛にもならない俺の選択だ。

 そうしたら今度は祖母ちゃんが俺の助手をやってくれよな。

「うん、頑張る。俺百まで生きるから」
「それは良いね。エイドの子や孫やひ孫や玄孫、そのもっと先の子たちにあたしを囲ませとくれよ?」

 いやいやそうなると最早人間の寿命じゃないだろ。壮大な家族集合だな。
 だけど、まあ、もしもそんな普通じゃ有り得ないけど最高に笑顔になれる光景を見られるなら、それはそれで破格の未来だよ。

 気持ちが和めば俺の中には根本的な疑問が湧いてくる。

 てゆーか、そもそも皆どうして俺の所に集まってんの?

 確かに港から店に移動を促したのは俺だけど、それは師匠とメイヤーさんに対してだ。
 だからその二人はわかる。
 アイラ姫一行は何か用がありそうだし、港で用件を訊かなかった俺の落ち度だから百歩譲ってわかる。
 でもノエルとシオンと黒服、店内に入っているのは連中のごく一部だけど、彼らはどうしてここまで付いてきたんだよ? 帰らないの? そもそもシオンは具合悪くなかったっけ?
 店の外を見ると手配したんだろう復路用の箱馬車が停まっている。二頭立てだから馬力があって速そうだ。ダーリング侯爵家のコネがあれば豪華四頭立てもできたんだろうけど、村までは細道もあるからこれなんだろうな。関係ないけど俺が帰省に使う乗合馬車は何を隠そう一頭立てだ。
 二人と黒服さんたちはさっさと帰ればいいのになあ。
 突然遊びに来たお前らに悠長に構ってやってる暇はないんだ。こちとら面談予定が立て込んでるんだよ。
 しかしまあここに居るもんは仕方がないと、俺はノエルたちからお帰り願うつもりで向き直る。

「今更だけど、久しぶりだなシオン」
「あ、うん久しぶり」
「具合はどうだ?」
「まだちょっと」
「そうか、じゃあ大事を取ってノエル共々早く帰れ。またな」
「え?」

 戸惑うシオンからノエルに目を向ける。

「お前も助けてやったんだし、恩に感じてもう帰れよ」
「それどういう理屈よ! もちろん助けてもらったのは感謝してるわ」
「ハイじゃまたな~。道中気を付けてな~」

 俺は強引にシオンとノエルの背を押して店の外に出そうと試みる。

「えっやだちょっと待ってよ! そう言えばあんた船に居たって言ってたけど、本当にあの船に乗ってたの?」
「乗ってたよ」
「でもだったらどうやって岸壁まで来たのよ?」

 ああノエルは気を失って海に沈んでたから、俺が剣に乗ってすいすい~っと颯爽と飛んできたのは見てないんだよな。

「飛剣魔法ってわかるか? それでだよ」
「聞いたことはあるけど、じゃああんた本当に船に居たのね」
「ああ、だからそうだって言ってるだろ」

 すると彼女はむっつりとして黙ってしまった。でも近くの柱に手を掛けて踏ん張る力は緩めない。風呂に入れられたくない猫かこいつは。赤毛猫め。シオンは痩身を生かしてさりげに俺の押し出しを回避したし、何なんだ。おい黒服さんたちとりあえず仕事してノエルだけでも連れてけよな。

「何でここで怒るんだよ。意味不明だな」
「だってあんたってば前以てその子に誘われて、船で逢引してたってわけでしょ!」

 逢引?

「おお九歳でよくそんな言葉知ってたなー偉い偉い」
「シオンが本にあったって教えてくれたのよ」
「お前ら普段どんな会話してんだよ……」

 些かの脱力を感じた俺は、ノエルとシオンの組み合わせってのもあってドロドロの愛憎劇が頭に浮かんだ。俺もう刺されるの嫌だよ。
 一方、ノエルから無礼千万にも指を突き付けられたアイラ姫は「逢引……」と小さく呟いて赤くなってしゃがみ込んでしまった。王女様の教養からすれば知っていても不思議じゃないけど破廉恥には聞こえるのかもしれない。
 言葉一つでこんなうぶで可愛らしい反応するなんて、さっきの小悪魔はやっぱり俺の考え過ぎで子供の無邪気さだったんだな。

「あのなあ、肉じゃあるまいしアイビキなんてそんなわけあるかよ。大体アイラ様に非常に失礼だろ。……俺たちの身分差を考えても普通にないだろ」

 最後の方を小声で告げれば、ノエルはそれも尤もだと思ったのか立てていた気を静めたようだった。

「まあそうよね。あたしの方がよっぽど釣り合ってるわよね」

 ん? それはダーリング家の令息とって話か?
 いきなり飛躍したな。まあ確かに身分差的には平民で一村民の俺と王女様よりは狭まってるよな。こいつ建前じゃ嫌だ嫌だ言ってても、何だかんだで本音じゃ満更でもないってわけだ。女心は複雑だなー。

「言っとくけどなあ、俺だって途中まではアイラ様が乗船してるなんて知らなかったんだからな」
「本当に? だってあんた可愛い子狙いの変態ストーカー…」
「違わい! 本当に知らなかったって。もしも事前に彼女が乗るって知ってたら、俺だって乗船を思い止まったよ」

 ノエルは意外そうに瞬いた。
 アイラ姫は「え」と傷付いたような目をした。護衛たちが殺気立つ。

「あっいやほら王家の方と一緒の船で同じ空気吸うなんて平民の俺にはとても恐れ多かったんですよ! ディスってるわけじゃありませんからね? ね? 俺小心者なんです!」
「あんた、――もしかして避けてるの?」

 おーーーーいノエルウウウッ!
 図星だけど、本人の居る所でそれ言うか、言っちゃうか!?

「お前ホント人の気持ちなんかお構いなしのノエル様だよな!」
「はあ!?」

 眉を吊り上げノエルは反発も露わにしたけど、俺はさ……指摘にあからさまにぎくりとしちゃったよ。
 やべえだろ。もう誤魔化せない。
 自分の失態にだらだらと冷汗が滝のように流れてくんですけど~。ああでも一縷の望みに懸けて願う、どうか聞いていませんように聞こえてても空気読めない天然発揮で意味がわかっていませんようにッ。
 アイラ姫を地味にディスりながら、ぐぎぎぎとぎこちない首の動きでチラ見すれば、彼女の目から光が消えていた。

「ひっ……!」

 普段は凄く綺麗な緑のはずなのに、木の暗いほらみたいな目の色してるんですけどッ。初めて見る彼女のホラーな表情に凍りつく。口が乾き無意識にゴクリと唾を呑みこんだ俺はその闇に呑まれたらアウトだよって恐恐となっていた。
 これまでの三度の人生で対峙してきたどんな魔物よりも恐怖を感じるのは何故かなー?
 護衛たちは姫様を退けるなど言語道断とばかりに睨んでくる。でもさ近付いても駄目遠ざけても駄目って不条理も甚だしいよお宅ら。

「そう言えばそうだよね、エイド君は魔法剣に乗れるんだよね、一部始終をずっと見ていたけど凄かったよ!」

 ちよっと時間ロスあり過ぎの返しだけどナイスシオン、天の助け……!

「あ、おう、そっか。ハハハそうなんだよ。本当にそうなんだよシオン! 今度後ろに乗せてやるよ!」
「ホント? わあ嬉しいなあ~」
「ずるいわよシオンだけ!」
「ずるいです」

 女子二人の文句はスルー。
 シオンの言葉に「ホントホント」と俺は大きく何度も首肯して、傍に寄って後ろに回った。
 だって猛烈に女子たちから距離を取りたかった。

「だけど今日じゃないぞ。今度は今度だ。今日はだから気を付けて帰れよ」
「わかった。じゃあ約束だよ」

 シオンは穏やかな空気を纏ったまま、パンの袋と重い辞典を両腕に大事に抱え直した。

「ノエル様今日は帰りましょう」
「もう? 嫌よまだ居るわ」
「うーん、一度引いてみるのも駆け引きの一つですよ、案外効果覿面てきめんな場合もあるみたいです」
「……それホント?」
「はい。先日読んだハチミツ婦人の指南書に書いてありました」

 ハチミツ婦人? 誰だそりゃ。後で知ったけど巷で大人気の恋愛バイブルの著者らしかった。プロフィールは一切不明なミステリアスな貴婦人なんだとか。ド田舎のロクナ村にいてよく知ってたな。しかも読んだのか……。知った刹那は本格的に二人の日常会話が気になったよ俺。

「へえ、そうなの、ふぅーん」
「それに彼の動向は今まで通り密偵に逐一入れさせるつもりなんですよね。でしたらここで無理をして下手を打つようなリスクは避けるべきです」
「……それは確かに、そうよね」

 いやそこ暗殺組織か何かに入ってます? 会話が子供のそれじゃねえだろ。ともかく何がどう作用したのか、ノエルは急に聞き分けが良くなって、これも何がどうしてなのか横目で俺を見据えた。
 ただ、密偵とか逐一報告って、ハハ……。監視されてたのか俺。でも師匠以外からの長時間の視線は感じなかったから、定時チェックだったり周辺への聞き込みに終始していたんだろう。
 はあ、それにしてもノエルはシオンまで巻き込んで何を企んでいるのやら。良い予感はしないよ。

「じゃあ帰る。それじゃあねエイド。また手紙書くから」
「あー、無理しなくていいよ」
「書くわ!」
「はいはい……」
「またねエイド君。とても久しぶりに話せて嬉しかったよ。おじさんたちに何か伝言はある?」
「あ、じゃあとりあえず俺は元気でやってますって言っといてくれ。じゃあな」
「わかった」

 で、黒服共々あっさり帰って行った。
 ちゃんと礼儀正しく祖母ちゃんにお礼と挨拶は忘れずにだ。
 一つ目の台風が一過して何だか拍子抜けした俺は、気付けば店先まで出てしばらくポカンとして去りゆく彼らの馬車の背を見送っていたよ……。




 店内に戻った俺は、外の空気を吸ったおかげか気分一新と残る皆の前に立った。
 次はアイラ姫かメイヤーさんだな。
 そう思っていると、心配して残ってくれていたんだろうメイヤーさんは、祖母ちゃんがいるから自分がいる必要もないだろうと判断したのか、はたまた空気を読んだのか、必要最低限の会話と挨拶をして帰って行った。
 ホッとしたけど、有難いやら申し訳ないやらだ。
 日を改めて今日のお礼をしに行こう。
 店先でまた見送った俺は、戻りつつドアベルの鳴る下でちょっと疲れた心地で顔を上げた。
 一時闇落ちしたかと危ぶまれたアイラ姫は、すっかり元通りの可愛らしい姿で立っている。あれは疲れが見せた幻覚だったとか?

「アイラ様。今日は一体俺に何の御用ですか?」

 探りや前置き、お日柄も宜しくなんて挨拶の口上や社交辞令はもう面倒で、俺は直球を投げた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。

Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。 現世で惨めなサラリーマンをしていた…… そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。 その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。 それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。 目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて…… 現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に…… 特殊な能力が当然のように存在するその世界で…… 自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。 俺は俺の出来ること…… 彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。 だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。 ※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※ ※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※

チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました

Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である! 主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない! 旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む! 基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。 王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...