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4部
最終話 初夜
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聖宮から王宮に戻ると、華やかな祝宴が繰り広げられた。
皆から受ける祝意をセティはハーデスと共に受ける。王妃として初めての務めともいえた。
夜が更けるまで催された祝宴が終わり、セティは身を清めてハーデスの待つ王の寝所へと向かう。
「今日は朝から大変だったね。疲れてはいませんか」
「皆が気遣ってくれましたから大丈夫でございます」
「そうか、ならばよかった。何しろ結婚の儀式はこれからが本番だからね」
いたずらっぽく片目をつぶるハーデスに、セティは真っ赤に頬を染める。
「ふふっ、可愛いなあセティは」
この時セティは今までと違うハーデスを感じる。
ハーデスは今アルファとして、オメガのセティの前にいる。今まではセティの前では常にアルファとしての本能を抑制してきたのだ。
「今日の婚礼の衣装は素晴らしくきれいだった。この白い寝衣も清純な美しさがある」
ハーデスはセティの寝衣に手をやり優しく脱がす。セティの輝くような肌が現れる。
「きれいだ……何も身に着けていないセティが一番きれいだ。余だけのものだ」
セティの肌は恥ずかしさに全身をほんのりと色づかせる。それがまたハーデスの情欲を誘う。
ハーデスがセティの肌に触れると、びくっと反応する。恥じらいと、初夜への怯え――。
ケトメでネフェルだった時に、ハーデスはセティを抱いている。その時のセティの魅惑的な美しさと肌の感触を今も鮮明に覚えている。
しかしセティは、全て夢の中の出来事と思っている。事情を知るヘケトたちにもそう思わせておくようにと命じている。
つまりセティにとっては全く初めてハーデスの前にその身をさらすのだ。
セティはヘケトから事前にあらましを聞いていた。そして何事も国王陛下の思し召しのままに……と言われた。決して抗ってはいけませんと。
「怖くはない、大丈夫だ」
ハーデスはセティを怖がらせないように、優しくその肌を愛撫していく。セティの肌はしっとりと潤い、色付きも増していく。
「あっ……ううんっ」
セティは小さく喘ぎを漏らす。我慢しているが、思わず漏れ出たのだ。
「セティ、我慢しなくて良い。恥ずかしがることはないのだよ。ここにいるのは余だけだから」
ハーデスはあやすように言うが、セティにとってはそれが恥ずかしい。しかし、セティのオメガのとしての本能もハーデスを求めている。
アルファとしてのハーデスが欲しい。
セティはハーデスに抱きつく。そして身を擦り付けるように求めた。その大胆な仕種にハーデスは驚きながらも喜びの方が大きい。
「そうだ、それで良い。セティも余が欲しいだろ……うん」
セティは頷きながらさらに抱きつく。欲しい……ハーデスが欲しい。
「ここも余を待っているようだな」
ハーデスがセティの秘所に触れると、既にそこは蜜で溢れている。ハーデスはセティを抱き上げる。そして己の膝にのせて背中を抱き込むような体勢にする。
ハーデスの姿が見えないのを不安に感じ、セティは後ろを振り返る。
「大丈夫だよ。セティを余の番にするためだ。繋がったまま項を噛まなければならない」
それもヘケトから聞かされていた。嚙まれる時は痛いかもしれないが、大事な儀式なので我慢するようにと。
セティは頷く。ハーデスの番となり、妃になるための大事な儀式。
ハーデスは己の昂ったそれをセティの秘所へと当てる。そこは既に蜜で溢れていて、するっとハーデスのものを受け入れていく。
「ああーっ、ああっ……」
体の中に熱い血潮を感じセティは喘ぎ声を漏らす。ハーデスを感じる。熱いものはハーデスの命。今、ハーデスの全てを受け入れている。
「セティの中は熱い、そして極上の心地だ」
セティも同じ気持ちだ。今までに経験したことのない心地良さに酔うような気持ち。
「セティ、噛むよ」
セティは頷く。噛んで、噛んで……そしてハーデス様のものになりたい。
ハーデスはセティの項を見る。白い白皙の肌が桃色に色付いている。とても魅惑的だ。
ハーデスは項に口付け、そして噛んだ。
セティは項にハーデスの熱を感じ、そしてその熱は全身へ流れる。ハーデスの愛の熱。
二人は真の番に、伴侶になった。
星と地、遠く離れた所で生を受けた二人が運命によって結ばれた愛の成就である。
完結しました。お読みいただきありがとうございました。
皆から受ける祝意をセティはハーデスと共に受ける。王妃として初めての務めともいえた。
夜が更けるまで催された祝宴が終わり、セティは身を清めてハーデスの待つ王の寝所へと向かう。
「今日は朝から大変だったね。疲れてはいませんか」
「皆が気遣ってくれましたから大丈夫でございます」
「そうか、ならばよかった。何しろ結婚の儀式はこれからが本番だからね」
いたずらっぽく片目をつぶるハーデスに、セティは真っ赤に頬を染める。
「ふふっ、可愛いなあセティは」
この時セティは今までと違うハーデスを感じる。
ハーデスは今アルファとして、オメガのセティの前にいる。今まではセティの前では常にアルファとしての本能を抑制してきたのだ。
「今日の婚礼の衣装は素晴らしくきれいだった。この白い寝衣も清純な美しさがある」
ハーデスはセティの寝衣に手をやり優しく脱がす。セティの輝くような肌が現れる。
「きれいだ……何も身に着けていないセティが一番きれいだ。余だけのものだ」
セティの肌は恥ずかしさに全身をほんのりと色づかせる。それがまたハーデスの情欲を誘う。
ハーデスがセティの肌に触れると、びくっと反応する。恥じらいと、初夜への怯え――。
ケトメでネフェルだった時に、ハーデスはセティを抱いている。その時のセティの魅惑的な美しさと肌の感触を今も鮮明に覚えている。
しかしセティは、全て夢の中の出来事と思っている。事情を知るヘケトたちにもそう思わせておくようにと命じている。
つまりセティにとっては全く初めてハーデスの前にその身をさらすのだ。
セティはヘケトから事前にあらましを聞いていた。そして何事も国王陛下の思し召しのままに……と言われた。決して抗ってはいけませんと。
「怖くはない、大丈夫だ」
ハーデスはセティを怖がらせないように、優しくその肌を愛撫していく。セティの肌はしっとりと潤い、色付きも増していく。
「あっ……ううんっ」
セティは小さく喘ぎを漏らす。我慢しているが、思わず漏れ出たのだ。
「セティ、我慢しなくて良い。恥ずかしがることはないのだよ。ここにいるのは余だけだから」
ハーデスはあやすように言うが、セティにとってはそれが恥ずかしい。しかし、セティのオメガのとしての本能もハーデスを求めている。
アルファとしてのハーデスが欲しい。
セティはハーデスに抱きつく。そして身を擦り付けるように求めた。その大胆な仕種にハーデスは驚きながらも喜びの方が大きい。
「そうだ、それで良い。セティも余が欲しいだろ……うん」
セティは頷きながらさらに抱きつく。欲しい……ハーデスが欲しい。
「ここも余を待っているようだな」
ハーデスがセティの秘所に触れると、既にそこは蜜で溢れている。ハーデスはセティを抱き上げる。そして己の膝にのせて背中を抱き込むような体勢にする。
ハーデスの姿が見えないのを不安に感じ、セティは後ろを振り返る。
「大丈夫だよ。セティを余の番にするためだ。繋がったまま項を噛まなければならない」
それもヘケトから聞かされていた。嚙まれる時は痛いかもしれないが、大事な儀式なので我慢するようにと。
セティは頷く。ハーデスの番となり、妃になるための大事な儀式。
ハーデスは己の昂ったそれをセティの秘所へと当てる。そこは既に蜜で溢れていて、するっとハーデスのものを受け入れていく。
「ああーっ、ああっ……」
体の中に熱い血潮を感じセティは喘ぎ声を漏らす。ハーデスを感じる。熱いものはハーデスの命。今、ハーデスの全てを受け入れている。
「セティの中は熱い、そして極上の心地だ」
セティも同じ気持ちだ。今までに経験したことのない心地良さに酔うような気持ち。
「セティ、噛むよ」
セティは頷く。噛んで、噛んで……そしてハーデス様のものになりたい。
ハーデスはセティの項を見る。白い白皙の肌が桃色に色付いている。とても魅惑的だ。
ハーデスは項に口付け、そして噛んだ。
セティは項にハーデスの熱を感じ、そしてその熱は全身へ流れる。ハーデスの愛の熱。
二人は真の番に、伴侶になった。
星と地、遠く離れた所で生を受けた二人が運命によって結ばれた愛の成就である。
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