愛の宮に囚われて

梅川 ノン

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登場人物

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磯城しき(八宮)
 先の大王の末子。先の大王後半生の愛を、その母と共に独占する。大王は異母兄で長兄。同母兄弟はいない。
 痩身美形で、非常に優秀。鷹揚な性格。

葛城かつらぎ(後の東宮)
 大王の長子。幼い頃より叔父の磯城に懐き、磯城は憧れの人から思い人になる。
 非常に優秀であり、自信家でもある。

先の大王
 磯城(二人目の后の子)、大王(最初の后の子)の父親。
 溺愛する磯城の行く末を案じ、大王にそのための遺言を残す。

大后
 先の大王二人目の后。磯城の母。
 二十年以上后の地位にあったため、その権威、発言力共に大きい。一人子の磯城への愛は深い。

三宮
 大王の同母弟。東宮位を葛城と争う。

二宮
 大王の異母弟。磯城の異母兄。母の身分が低いため、表には出ない。本人も控えめな性格。
 母の身分は低いが、資産はあり相続した本人も資産家。その資産で葛城を助力する。

嵯峨氏
 大后の実家。大臣で、豪族最大の勢力を誇る。
 磯城を一族の宝とみなす。磯城が後見する葛城を助力する。

二宮の王女
 葛城が通う心優しい王女。父も自身も母の身分が低いため妃にはなれないと心得ている。
 後、葛城の子を産む。

淡水
 葛城の舎人。新羅からの渡来人。政変の煽りをうけて亡命した。新羅では花郎だった。
 葛城の裏の仕事を請け負う。
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