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1.勘違い
しおりを挟む「ねぇ、ちょっと!理人に付きまとうのやめてもらっていい?理人の彼女はこの私なんだからね?あんたみたいなのが、理人のそばにいようとするなんて、おこがましいと思わないわけ?それに、理人も迷惑してるって言ってたわよ」
突然後ろから話しかけられたと思ったら、驚きのことを言われた。この人は確か、理人君とよく一緒にいるめちゃめちゃ綺麗な人だ。
この人が理人君の彼女…?
確かに学校の色々な人が、理人君とこの美人さんがお似合いだって言ってるのを聞いたことがある。
…俺は理人君と付き合ってると思ってたけど、どうやら間違いだったみたいだ。
「ねえ!!!聞いてるの?!分かったなら今後理人に近づかないでよね!」
そう言って美人さんはどこかに行ってしまった。今日は部活がなくて、帰ろうと思っていたから今は正門にいる。他にもたくさんの人がいたから、今のやり取りを多くの人が注目していた。居心地が悪くて、俺は急いで家に帰った。
さっきの女の人が言っていたことがら事実なら、これからは理人君には近づかないようにしなければならない。
どうして理人君と付き合ってるなんて思っていたのだろう。思えば、理人君から好意を意味する言葉は言われたことがない気がする。
理人君が、僕にキスやセックスをする時に、「これは、恋人同士でやることだって分かってる?」とよく言われていたから、それらの行為をしている自分たちは恋人関係なんだと思っていた。
勘違いにも程がある。きっと理人君は、「これは恋人同士がする行為だけど、自分たちは違うから勘違いするな」と言外に伝えていたのだ。俺はそちらに関する情報が乏しいから色々なことを理人君に教えてもらっていた。
2年生になって、理人くんと席が隣になった。そこから理人くんが色々話しかけてくれて仲良くなっていった。…でもそう思っていたのは俺だけだったのかな。理人くんから俺に話しかけてくれたり、遊びに誘ってくれるからきっと甘えていたんだ。こういうところが俺はだめなんだ。勝手に自分の都合といいように受け取って、理人くんも迷惑だろう。
理人くんは沢山お友達がいて、いつも輪の中心にいるような人。さっきの女の人もその輪の中心の一人。俺は教室の隅っこにいて、何をするにも人に迷惑をかける愚図。
俺みたいな愚図に時間使わせて申し訳ない。これからはちゃんと自分の立場を考えて勘違いとか無くさないようにしないと。
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もう1話だけで分かる。めっちゃ好きです。この何勘違いしてんだみたいな表現のところめっちゃ好きです。(語彙力ない😭)