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クロノス
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楽しそうな女。
なぜだろう?
頭がすごい痛む。
こいつの名前が月だってことは認識してるくせに、何か足りない。
足りないと脳が訴えている。
月を見た瞬間、何故か、好きだという感情なんかより、嫌悪感が出た。
これは絵美の呪いの影響なのか?
いや、違う。
これは多分、絵美の呪いを無理やり解呪したことで、僕の中に残っていた呪いも解けてしまったんだ。
おそらく、月に関する呪いが。
「ねぇ、蓮。僕になった気分はどう?僕の振りして彼に近づこうったってそうはいかないよ?彼は僕のもの、僕以外には渡さないから。精々偽物と恋をすればいいさ」
若草色の髪をした、碧眼の自分そっくりのそいつがそう僕に告げる。
なんだか、僕は無性に腹が立って、そいつに魔法を放とうとした。
なのに、魔法はいくら紡いでも、あっという間に消えてしまう。
まるで、魔法をかける前に戻されているみたいな。
時を戻す魔法なんて禁術中の禁術で、神くらいじゃなきゃ使えないのに、なんでこいつは使えるのだろうか?
神様なのだろうか?
なんて思っても答えは出てこない。
目の前のそっくりさんはニィと笑う。
「答えなんて出るはずがないよ。考えるだけ無駄さ。だから教えてあげる、僕に出会ったことすら忘れてしまうのだから」
「忘れるってどういうことだよ」
「ちっぽけな人間なんかには理解できないことだよ。さぁ、よく聞いて?僕の名前はクロノス。時の神様」
クロノスはそういうと、いつの間にか僕の背後に立っていた。
その瞬間、月の姿が消えて、周囲は時計に囲まれた空間に変わっていた。
「ここは...?」
「ここは、僕の場所。いわゆる神域ってやつだね。ここにいる間は、外の空間と時間が切り離されているから、ここでいくら過ごそうが、向こうじゃ何秒たりとも経過しないんだ。ついでに、肉体の老化もしない」
「じゃあ、ここで訓練したら?」
「訓練の結果は残るよ」
なんて都合の良い空間なんだろう、なんて思った。
「さて、ねぇ、偽物の蓮。月について知りたくない?」
クロノスが微笑みながら僕にそう聞く。
月について。
「...条件は?」
「話を聞いた後に、僕に肉体を一時的に譲ること。でも、試してみて無理そうならすぐやめるから安心して?君が死ぬことはない。ちょっと試してみたいことがあるだけだから」
僕にデメリットがないような気がした。
「細かい条件は、僕の話を聞いてからにしてほしい」
クロノスはそういうと、語り始めた。
「これは、ずっと、ずーっと昔のこと...」
なぜだろう?
頭がすごい痛む。
こいつの名前が月だってことは認識してるくせに、何か足りない。
足りないと脳が訴えている。
月を見た瞬間、何故か、好きだという感情なんかより、嫌悪感が出た。
これは絵美の呪いの影響なのか?
いや、違う。
これは多分、絵美の呪いを無理やり解呪したことで、僕の中に残っていた呪いも解けてしまったんだ。
おそらく、月に関する呪いが。
「ねぇ、蓮。僕になった気分はどう?僕の振りして彼に近づこうったってそうはいかないよ?彼は僕のもの、僕以外には渡さないから。精々偽物と恋をすればいいさ」
若草色の髪をした、碧眼の自分そっくりのそいつがそう僕に告げる。
なんだか、僕は無性に腹が立って、そいつに魔法を放とうとした。
なのに、魔法はいくら紡いでも、あっという間に消えてしまう。
まるで、魔法をかける前に戻されているみたいな。
時を戻す魔法なんて禁術中の禁術で、神くらいじゃなきゃ使えないのに、なんでこいつは使えるのだろうか?
神様なのだろうか?
なんて思っても答えは出てこない。
目の前のそっくりさんはニィと笑う。
「答えなんて出るはずがないよ。考えるだけ無駄さ。だから教えてあげる、僕に出会ったことすら忘れてしまうのだから」
「忘れるってどういうことだよ」
「ちっぽけな人間なんかには理解できないことだよ。さぁ、よく聞いて?僕の名前はクロノス。時の神様」
クロノスはそういうと、いつの間にか僕の背後に立っていた。
その瞬間、月の姿が消えて、周囲は時計に囲まれた空間に変わっていた。
「ここは...?」
「ここは、僕の場所。いわゆる神域ってやつだね。ここにいる間は、外の空間と時間が切り離されているから、ここでいくら過ごそうが、向こうじゃ何秒たりとも経過しないんだ。ついでに、肉体の老化もしない」
「じゃあ、ここで訓練したら?」
「訓練の結果は残るよ」
なんて都合の良い空間なんだろう、なんて思った。
「さて、ねぇ、偽物の蓮。月について知りたくない?」
クロノスが微笑みながら僕にそう聞く。
月について。
「...条件は?」
「話を聞いた後に、僕に肉体を一時的に譲ること。でも、試してみて無理そうならすぐやめるから安心して?君が死ぬことはない。ちょっと試してみたいことがあるだけだから」
僕にデメリットがないような気がした。
「細かい条件は、僕の話を聞いてからにしてほしい」
クロノスはそういうと、語り始めた。
「これは、ずっと、ずーっと昔のこと...」
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