囚われの亡者

月夜

文字の大きさ
12 / 83
Bloody hood A

村の不思議

しおりを挟む
マリィは目を見開いて驚いています。そりゃそうでしょう。
だってマリィが起きてからまだ3時間しか経っていませんから。
街ではまだ昼間のはずですから。
ちなみに泉はずっと正午のままです。
いろいろ時間が捻くれているのがここの特徴ですからね。
この場合特に気にすることでもないかもしれませんね。
良く、この村に訪れた街の人や旅人はこう言います。
ここは異世界そのものだ、と。
確かにその通りだなぁなんて思いましたが、僕としてはという感じでした。
こんなのまだ可愛い物です。
これよりももっと、訪れたものに危害しか与えない世界だとか、錯乱状態にさせてから生命力をとことん搾りとる世界だとか。
あげればキリがありません。
この村が他の場所とは違うのは認めますけどね。
物語に出てくるような場所だなと僕も思いますが。
でも、それだけでしょう?だからと言って僕...もとい村人達が何かできる訳でもありませんし。
ただ一日一日を過ごして、死んでいくだけなのです。
結局のところ誰だってそうじゃないですか。
何かに挑戦して、気が狂う程の努力を重ねないで、無駄に日々を朗報していれば特に特筆するような事も起きませんし。
世の中なんてそんなもんなんですよ。
じゃああなたは物語の主人公と同じ立場に立った時、同じように出来ますか?
最後まで役目を放棄しないでいられますか?という話なのです。
確かに楽しいことだってありますが、それ以上に苦痛と苦難が伴うものなのです。
...話が逸れてしまいましたね。
とにかく、ここでは村人達はあまり意味がないのです。
ただ伝承をきちんと達成できるのかどうかです。
過程なんてどうでもよくて、例えそれがどんな結末を呼ぼうがちゃんと達成さえされていれば何も問題ないのです。
そんなことを考えながら、マリィの手を引き、元いた民家に戻ることにしました。
このままここに居ても日が暮れて夜になるのみなので、家に帰った方が良いかな、なんて思ったからです。
このまま連れ出しても良かったのですが、先輩が夜道に女の子を外に連れ出すことは悪いことだと言ってましたし、この村には明かりが少ないので慣れてないとつまづいたり、危険な目に遭ったりしますからね。
視界もはっきりしませんし。
やはり明るい家の中にいるのが一番でしょう。
それにしても、どうしましょうか。
街から来た彼女は、多分今から眠れないでしょうし、どうやって街の夜時間までの時間を潰しましょうか?
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。 下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。 ※全話オリジナル作品です。

意味がわかると怖い話

邪神 白猫
ホラー
【意味がわかると怖い話】解説付き 基本的には読めば誰でも分かるお話になっていますが、たまに激ムズが混ざっています。 ※完結としますが、追加次第随時更新※ YouTubeにて、朗読始めました(*'ω'*) お休み前や何かの作業のお供に、耳から読書はいかがですか?📕 https://youtube.com/@yuachanRio

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

村長奇譚 ~夏祭りの惨劇と少女の亡霊~

水無月礼人
ミステリー
 子供達は独立し、長年連れ添った妻は病で死去した。  故郷の田舎町で余生を過ごそうと帰省した主人公(60代・男)は、住民の同調圧力で強引に自治会長(村長)に選ばれてしまう。  嫌々ながらも最大のイベント・夏祭りの準備を始める主人公であるが、彼は様々な怪奇に遭遇することになる。  不運な村長とお気楽青年のバディが事件を華麗に解決!……するかも。 ※表紙イラストはフリー素材を組み合わせて作りました。  【アルファポリス】でも公開しています。

処理中です...