囚われの亡者

月夜

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Bloody hood A

呆然とする僕と幻覚

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先輩のことを愛していたはずなのにな。
いつから想いは依存と化してしまったのだろう。
どこで間違えてしまったのだろう。
自問自答したってわからない。
分かりたくない。
初めからだったら僕はもう救えない。
ただの自分勝手な糞野郎じゃないか。
何が先輩を生き返させて一緒にいるだ。
そんなの僕の自己満足じゃないか。
先輩が生きたいと望んだ訳じゃないのに。
死んだままがいいなんて言うかもしれないのに。
なのに僕は、僕がそばにいてほしいなんて理由で先輩を生き返させてしまいたいと願っている。
最低だ。
自分がひたすら嫌になった。
せめて最後は先輩に殺してほしい。
身勝手な願いだなんて分かっているけれどそうじゃないと僕は多分死ねない。
死んだとしても世界を最後に呪ってしまうから。
せめて最後だけは愛しい人の手で死にたいから。
「あぁこれ、完全に絶望しちゃってますね。僕が出る幕もないです。後は好きにしちゃってください。」
アテネが何処かへと消える。
僕は帰り道を探して世界を彷徨った。
すると、何の因果か、あの鎖の場所に辿り着いてしまった。
触れたら殺すと脅されたけれど、触れてしまいたい。
死んでも構わないから。
何故かそう思って、僕は触れようとした。
確かに触れようとしたはずなのに、僕の手は何かに包まれた。
それはよく知る体温で、匂いで、感触で。
僕の体がだきしめられる。
あれ、こんなところに人なんていたっけ...
僕だけじゃなかったっけ...
なんて思っていれば、僕の耳に懐かしい声が聞こえた。
「久しぶり、颯太」

やられましたね、これは。
目の前に空いた巨大な穴を見ながらまず最初に出てきた感想がそれでした。
まさか僕の所に土足で乗り込む阿呆がいるなんて。
それにしても妙です。
僕の結界は
勿論、幽霊等は感知できませんが。
首を捻りながら犯人探しをすべく僕は感覚を研ぎ澄ませます。
その瞬間、
「ねぇ君が噂のアテネ君でしょ!輪廻あって見たかったんだよねぇ」
背後を取られた。
距離をとってみれば、
「もしかして輪廻警戒されちゃってるの?悲しいなぁ泣いちゃうよぉ」
えーん、なんて泣き真似をしてみせて、ふざけているとしか思えませんね。
「ねぇねぇ、輪廻に構ってる場合じゃないと思うよ?なっちゃんが出ちゃったもん。あの子、もう戻れなくなっちゃう。普通じゃなくなっちゃう。でもそれはそれでオリジナル通りだし別に良いよね」
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