もう君を絶対に離さない

もう君を絶対に離さない.19

「笠原さん！」

　野崎は瑠璃子がおかしくなってしまったのではないかと不安になる。



　どうしよう・・・、こんな恥ずかしいこと・・・、やめなくちゃいけないのに・・・。

　もっともっと見て欲しいっていう気持ちに負けてしまう・・・。



「ああっ・・・、はぁっ・・・、はぁっ・・・、ああんっ・・・」

　下に届いた指は、いやらしい動きで、その割れ目をなぞり、くちゅくちゅと水音を立て始める。



　どうしよう・・・、こんな卑猥すぎる状況を止めなくてもいいのだろうか・・・。

　いくらそれをいやらしい目で見ないようにしようと努力しても、野崎のあそこは勝手に意思を持ち始める。

　で、でも、本当に・・・、もう、あそこが・・・痛いくらいに・・・。

　野崎は理性と欲望の間でもがいた。



　しかし、瑠璃子はさらに追い打ちをかける。

　しゃがみ込み、少し足を開くと、ゆっくりと指を抜き差ししはじめたのだ。



　こ、こんな姿・・・、誰にも見せたことないのに・・・。

　でも、野崎君だから・・・、見せたい。

　わたしのこと・・・、見て欲しい・・・。

　その強すぎる欲望に抗えない。



「・・・っ！！」

　野崎の血管はブチ切れそうになる。



　か、笠原さん・・・？

　み、見えっちゃってるから・・・、だ、大事なところが・・・。

　あっ、俺の・・・あれが・・・もう・・・爆発する・・・。



「あっ、はあっ・・・、い、いい・・・、あっ、ああん・・・」

　瑠璃子自身も困惑していた。



　こんなことまでするつもりはなかったから。

　だけど、視線というものがあるだけで、人はこんなにも大胆に行動できるのだということに、気付いてしまったのだ。

　その相手が野崎であるということも、行動をエスカレートさせた。



　瑠璃子は、くちゅくちゅと指を動かし、胸を揉みしだき、喘ぎ続けている。

　過去に彼女はいたが、彼女の自慰行為なんて見たことはない。

　それでも野崎は、瑠璃子のトロンとした表情や、乳房を揉みしだく指のいやらしい動きや、極み付きは、自慰行為をしている指の筋肉の動きまで、その全てから目が離せなかった。



　いよいよ佳境に入ったのか、瑠璃子の声がひときわ大きくなる。

「ああっ、はあんっ、もう、あっ、いっ、いっちゃう・・・」

　ビクビクっと体を痙攣させ、瑠璃子は達したようだ。

　しかし、自分のあれは、下着をぐっしょりと濡らし可哀そうなくらいに窮屈な状態を強いられていた。



　瑠璃子は、後先考えずに、こんな大胆なことをしてしまった。

　そして分かっているのは、この暴走がどうにも止まらないということだけだった。