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誰かイケメン達を止めてくれませんか!!.20
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実感があっても確証がないから、どうしてもこういうことになってしまうのが悲しい。
これまでに7人のアイドルやアーティスト、俳優に会えた(はず)。
そして、この7人が同じ順番でみゆうの部屋を訪れる日々が始まった。
不思議なことに、7人以上に増えることはなかった。
しかし、彼らの行動は徐々にエスカレートしてきた。
最初のうちは、それこそ、ほんの短い時間を一緒に過ごすだけだった。
しかし、その訪問が繰り返されるうちに、彼らはまるでみゆうを彼女のように扱うようになってきたのだった。
いきなり外出デートをした鮫島すばるくんの場合。
「ねえ、僕は本気だよ。アイドルなんてやめたっていい。だから、僕と結婚を前提に付き合って欲しい」
「え、えっと、まだ、会ったばかりだし、すばるくんにはアイドル辞めて欲しくないし…」
「なに?みゆうちゃんは、僕のこと好きじゃないの?」
「そ、そんなわけない。いや、好きですよもちろん、でも、いきなり結婚とかは…」
「だめだ!そんなの、許さない」
「ひうっ!」
すばるくんに抱きしめられ、思考が停止する。
「も、もう少し待って。考えたいの」
「そ、そうか。そうだよね。ゴメン、なんか焦った」
いやいや、断るなんて恐れ多いし、受け入れるのもそれ以上に畏れ多くて…。
ハ、ハハッ…。もうどうすればいいの…。
水着姿で髪を洗ってくれる正木祥吾君の場合。
「ねえ、僕たちそろそろ将来のことちゃんと話した方がいいと思うんだ」
祥吾君は今日もみゆうの髪を洗っている。
今日はさすがに水着姿ではないけれど。
「は、はいっ。そうですね」
「君の髪だけじゃなくて、もっと他の部分にも触れたい」
「え、えっと、わ、私まだそういうことよく分からなくて…」
「かわいいな~。でも大丈夫。僕が手とり足とり教えてあげるから」
「は、はあ…」
みゆうは真っ赤になるしかない。
「その先のことも真剣にかんがえてるから。いい返事待ってるよ」
祥吾君は首筋にキスをした。
「ひぃっ!!」
「ハハッ、ほんとにカワイイ。早く僕だけのものにしたい」
ドラマの様なセリフ…。
女の子の憧れのシチュエーションのはずなのに。
みゆうにとっては苦行のようになってしまうのが悲しい。
アーティストのイザナミジンくんの場合。
相変わらずの美声がみゆうのためだけに披露される。
しかも、最近はなぜか、みゆうの指定席はジンくんの膝の上だ。
軽く抱きしめられ、髪を撫でられ、耳元でささやくようにラブソングを聴いている。
みゆうはいつも、とろけるチーズのようにトロトロになってしまう。
「みゆうちゃん、好きだよ。僕の胸はもう張り裂けそうだ。この気持ちを受けとめてくれるかい」
苦しそうな表情でそんなことを言われたら、即YESと答えたい。
だけど、とても自分の手に負える人物じゃないことは確実で、みゆうはお茶を濁すことになる。
そうすると、ジンくんはいつも残念そうに微笑む。
決して無理強いはしない。
それが逆にもっとみゆうの胸を締め付ける。
お手製の料理を振る舞ってくれる峰岸亮くんの場合。
「ねえ、僕の料理を毎日食べる生活っていうのはどうかな?」
「い、いいですね」
「でしょ?みゆうちゃんのために、僕毎日おいしいお料理たくさんつくるよ。だからさ、僕たち結婚しよう」
ストレートだ。
亮くんはみゆうのほっぺについたパスタソースをぺろりと舐める。
「ひっ!!」
「あ~、カワイイ。もう、きみの全部を食べたい!」
亮くんはみゆうを抱きしめると、ためらうことなく唇にキスをした。
「だ、ダメですっ!」
みゆうは反射的に拒絶してしまった。
「私たち出会ったばかりだし…」
「そんなの関係ないよ。僕は全然かまわない」
そんなふうに言ってもらえるなんて、嬉しくないはずがない。
でも、そういう問題じゃないよね。
みゆうはやっぱりハッキリした答えはできないでいた。
声優の是沢優くんの場合。
優くんは相変わらず、添い寝をしながら子守歌をうたってくれる。
ただ、添い寝が添い寝じゃなくなっているのが悩みのたねだ。
もちろん体はピッタリと密着している。
その状況で、優くんの手がみゆうの体をゆるゆると撫で時折、その唇がみゆうの髪や首筋に軽くキスを与えてくるのだ。
その度にみゆうはビクッと身体を震わせる。
「みゆうちゃん、かわいい」
そう言われても、添い寝とは名ばかりで、みゆうは眠りに誘われるどころか、完全に覚醒の方向へまっしぐらなのだが。
「ねえ、みゆうちゃん。僕、こうして君に毎日添い寝してあげたいな。みゆうちゃんは迷惑?」
そんな聞き方ズルい。
「迷惑じゃ、ないです」
「じゃあさ、僕と一緒に暮らさない?」
「そ、それは…、私、まだ高校生だし…」
「そんなこと僕は気にしないよ。みゆうちゃんはもう結婚できる年齢でしょ」
それはそうだけど、そういう問題じゃない…。
みゆうは優くんのキスの嵐に身悶えしながら、ただただ時間が過ぎるのを待つのだった。
これまでに7人のアイドルやアーティスト、俳優に会えた(はず)。
そして、この7人が同じ順番でみゆうの部屋を訪れる日々が始まった。
不思議なことに、7人以上に増えることはなかった。
しかし、彼らの行動は徐々にエスカレートしてきた。
最初のうちは、それこそ、ほんの短い時間を一緒に過ごすだけだった。
しかし、その訪問が繰り返されるうちに、彼らはまるでみゆうを彼女のように扱うようになってきたのだった。
いきなり外出デートをした鮫島すばるくんの場合。
「ねえ、僕は本気だよ。アイドルなんてやめたっていい。だから、僕と結婚を前提に付き合って欲しい」
「え、えっと、まだ、会ったばかりだし、すばるくんにはアイドル辞めて欲しくないし…」
「なに?みゆうちゃんは、僕のこと好きじゃないの?」
「そ、そんなわけない。いや、好きですよもちろん、でも、いきなり結婚とかは…」
「だめだ!そんなの、許さない」
「ひうっ!」
すばるくんに抱きしめられ、思考が停止する。
「も、もう少し待って。考えたいの」
「そ、そうか。そうだよね。ゴメン、なんか焦った」
いやいや、断るなんて恐れ多いし、受け入れるのもそれ以上に畏れ多くて…。
ハ、ハハッ…。もうどうすればいいの…。
水着姿で髪を洗ってくれる正木祥吾君の場合。
「ねえ、僕たちそろそろ将来のことちゃんと話した方がいいと思うんだ」
祥吾君は今日もみゆうの髪を洗っている。
今日はさすがに水着姿ではないけれど。
「は、はいっ。そうですね」
「君の髪だけじゃなくて、もっと他の部分にも触れたい」
「え、えっと、わ、私まだそういうことよく分からなくて…」
「かわいいな~。でも大丈夫。僕が手とり足とり教えてあげるから」
「は、はあ…」
みゆうは真っ赤になるしかない。
「その先のことも真剣にかんがえてるから。いい返事待ってるよ」
祥吾君は首筋にキスをした。
「ひぃっ!!」
「ハハッ、ほんとにカワイイ。早く僕だけのものにしたい」
ドラマの様なセリフ…。
女の子の憧れのシチュエーションのはずなのに。
みゆうにとっては苦行のようになってしまうのが悲しい。
アーティストのイザナミジンくんの場合。
相変わらずの美声がみゆうのためだけに披露される。
しかも、最近はなぜか、みゆうの指定席はジンくんの膝の上だ。
軽く抱きしめられ、髪を撫でられ、耳元でささやくようにラブソングを聴いている。
みゆうはいつも、とろけるチーズのようにトロトロになってしまう。
「みゆうちゃん、好きだよ。僕の胸はもう張り裂けそうだ。この気持ちを受けとめてくれるかい」
苦しそうな表情でそんなことを言われたら、即YESと答えたい。
だけど、とても自分の手に負える人物じゃないことは確実で、みゆうはお茶を濁すことになる。
そうすると、ジンくんはいつも残念そうに微笑む。
決して無理強いはしない。
それが逆にもっとみゆうの胸を締め付ける。
お手製の料理を振る舞ってくれる峰岸亮くんの場合。
「ねえ、僕の料理を毎日食べる生活っていうのはどうかな?」
「い、いいですね」
「でしょ?みゆうちゃんのために、僕毎日おいしいお料理たくさんつくるよ。だからさ、僕たち結婚しよう」
ストレートだ。
亮くんはみゆうのほっぺについたパスタソースをぺろりと舐める。
「ひっ!!」
「あ~、カワイイ。もう、きみの全部を食べたい!」
亮くんはみゆうを抱きしめると、ためらうことなく唇にキスをした。
「だ、ダメですっ!」
みゆうは反射的に拒絶してしまった。
「私たち出会ったばかりだし…」
「そんなの関係ないよ。僕は全然かまわない」
そんなふうに言ってもらえるなんて、嬉しくないはずがない。
でも、そういう問題じゃないよね。
みゆうはやっぱりハッキリした答えはできないでいた。
声優の是沢優くんの場合。
優くんは相変わらず、添い寝をしながら子守歌をうたってくれる。
ただ、添い寝が添い寝じゃなくなっているのが悩みのたねだ。
もちろん体はピッタリと密着している。
その状況で、優くんの手がみゆうの体をゆるゆると撫で時折、その唇がみゆうの髪や首筋に軽くキスを与えてくるのだ。
その度にみゆうはビクッと身体を震わせる。
「みゆうちゃん、かわいい」
そう言われても、添い寝とは名ばかりで、みゆうは眠りに誘われるどころか、完全に覚醒の方向へまっしぐらなのだが。
「ねえ、みゆうちゃん。僕、こうして君に毎日添い寝してあげたいな。みゆうちゃんは迷惑?」
そんな聞き方ズルい。
「迷惑じゃ、ないです」
「じゃあさ、僕と一緒に暮らさない?」
「そ、それは…、私、まだ高校生だし…」
「そんなこと僕は気にしないよ。みゆうちゃんはもう結婚できる年齢でしょ」
それはそうだけど、そういう問題じゃない…。
みゆうは優くんのキスの嵐に身悶えしながら、ただただ時間が過ぎるのを待つのだった。
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