OLさんとエルフちゃん

おんきゅう

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私のベッドと白い肌。

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疲れた…。

今日も過酷な仕事を終えて、何とか家までたどり着いた私は、着替えもせずにすぐにベッドに潜り込む。するとあっという間に眠りに落ちてしまった。疲れのせいか眠りが浅く、意味不明な夢を何度も見続ける。

気づけば朝だ、今日は休みだからゆっくり寝て過ごそう、そう思って布団の中で寝返りを打つと何か柔らかいモノに当たる。なんだこれ?クッションにしては柔らかすぎるし、触り心地が妙に生々しい。そしてなんだか懐かしい感触、いつまでも触っていたい、これは一体何なんだろう。

「ん…あ…ん…」

突然布団の中から声が聞こえる、なんだ?私は寝ぼけ眼をこすってよくよくその柔らかいモノを確認すると、私の眠気は一気に吹っ飛んだ。これは…オッパイ?ガバッと布団から飛び出して私は愕然とした。

長い金髪に透き通る様な白い肌、そしてたわわに実ったオッパイ、極め付けは人間離れしたその長い耳。

これは…エ…エルフ?

いやいやエルフなんて想像上の生き物でしょ?そもそも何で私のベッドで寝ているの?は?は?は?何の冗談?訳がわからん。一応確認の為に耳を恐る恐る引っ張ってみる、コスプレなら取れるはずだし。

「ん…いた…い」

あっごめんなさい、とすぐに指をはなす。しかしこの触った感触は作り物とは思えない、本物のエルフだ。いやいや待てよ、そもそもエルフはさておき、こんな全裸の金髪巨乳美少女が私のベッドで寝ているって事もおかしくないか?昨日の夜に私が連れ込んだのか?んな馬鹿な。私にそんな趣味は無いし、昨日は仕事で疲れてそれどころではなかった。

もう考えても埒があかない、私は意を決してエルフを起こす事にした。と言っても知らない人だし、優しく丁重に起こす。

「あのーもしもーし…ちょっと起きてくれたら嬉しいんですが、ダメですかね?」

起きてくれない、とりあえずいつまでも全裸を晒しているのも目のやり場に困るので布団をかけてあげる。私は諦めず身体をゆすって起こしてみる、するとうっすらと目を開けてくれた。

「えーっと、おはようございます。とりあえず起きて私と話しませんか?」

するとエルフはムクリと起きた、布団がはだけてまた白く美しい全裸が私の目に飛び込んでくる。私が男だったら、きっと今頃大変な事になっていただろうな。

「おはようございます、話せますか?」

「ん…はい…話せ…ます」

「どちらからいらしたんですか?」

「ん…と…わかりません」

「何で私のベッドで寝ているんですか?」

「あ…と…わかりません」

「えーと、とりあえず服を貸すので着てください」

「…はい」

私の服を渡すと素直に着てくれたが、洗濯板もとい細身の私のサイズではまったく合わず、胸の部分がパッツンパッツン、逆にエロくなってしまった。まぁ全裸よりはマシか。

「あなたはエルフですか?」

「エルフ…たぶんそんな気がします」

「じゃあつまり異世界から来たって事?」

「異世界?なんですかそれは?」

ダメだ、この子は記憶が曖昧なのかわからない事だらけだ。これでは何の進展も期待できない。するとエルフのお腹からクーっと可愛らしい音が鳴った。

「お腹すいてる?」

「あ…はい…お腹ペコペコです」

「そっか、何か食べたら思い出すかもしれないね、とりあえず朝ごはん作ってくるから待ってて」

「はい…ありがとうございます」

どうやら私に危害を加える事は無さそうだし、とりあえず食べてからまた質問していこう。私はキッチンに向かうとパパッと簡単な朝ごはんを作って、エルフに持って行った。

「とりあえず食べて」

「はい、いただきます」

エルフは無我夢中で朝食を食べる、一応西洋人だと思うからパンにしてみた。食べる姿もまたキレイだな。見惚れてしまっている私に気づき、頬を赤くして恥ずかしそうに食べるエルフ。

「あの、あなたは食べないんですか?」

「ん?ああ、私は後で食べるから大丈夫だよ」

「そうですか…」

「あと私の名前はトウコ、川島トウコって言うの、よろしくね」

「よろしくお願いします…」

「あなたの名前は?」

「ごめんなさい…わからないんです」

「そっか、名前もわからないときたか。ちなみにその耳は本物だよね?」

「はい、本物です」

ここまで来てわかった事は人間離れした長い耳は本物、つまりこの子はエルフで人間ではない。やはり異世界からワープして私のベッドにやってきたのかな?そして記憶がほぼ無い、自分の名前すら忘れているんだから、きっと元いた世界の事も忘れているのだろう。

「あの…とても申し訳ないのですが…」

「ん?何かな?」

「お…おかわり、ありますか?」

「あっ、ごめん!少なかった?私の食べる量で持って来たから」

「いえ、無いのなら我慢しますので…ごめんなさい」

私はすぐにキッチンに戻りパンを焼いた。まさかおかわりを要求されるとは、何だか微笑ましいというか何と言うか。私は多めにおかわりを用意して持って行った。

「さて…これからどうしよっか?」

「はい…ご迷惑だと思いますので、私は出て行った方がよいですよね…」

「いやいや、逆に街に出て行っても当てはないでしょ?それにその耳はこの世界では特殊だからなぁ」

「そうなんですか…」

「とりあえず家にいなよ、ひょっとして時間が経てば元の世界に戻れたりするかもしれないし」

「いいんですか?」

「まぁあなたは見た感じ悪い子では無さそうだし、うちにいた方が安全だと思うよ」

「はい、ありがとうございます!」

こうして平凡なOLである私、川島トウコとエルフの共同生活が幕を開ける。謎だらけで先行きが不透明すぎるけど、これから起こりうる刺激的な日々に少しワクワクしてきた私がいた。

するとガチャ、私の部屋のドアが開く。

「おはよ~、ん?誰?」











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