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雪に閉ざされて
白い丘
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日が暮れてしばらく経った頃、吹雪に捕まった。
往路で小道を見た峠だと思い出す。
杖を振ると、グラントの背丈ほどの雪玉がいくつもできた。
それをあらゆる方向に転がす。
降ったばかりの雪はさらさらとしていて簡単に押しのけられた。
雪玉の通った後にはところどころ緑が頭を見せる。
小道の入り口を見つけた。
雪をはね上げながら進む。
「なんでこんな迷路みたいなんだ」
すぐ人家かと思いきや、なだらかな下りの生垣の道をしばらく進むことになった。
小さな沢に行き当たった場所で、その小道すらなくなる。
「……集落や人家じゃないのか」
暗闇には、一面の丘。
風で巻き上げられた雪が大波のように立っていた。
杖を、何度か弱く振ってみる。
手袋越しにも指がかじかんでいた。
帽子についた氷雪を片手で払い落とす。
なかなか前に歩が行かないのは、疲労のせい。
立ち止まったままいつまでも肩で息をしている。
やばい。体が動かない。
ひゅう、と空気が真上から落ちてくる音がする。
グラントは空を見上げた。
「ただの吹雪じゃないな」
疲れ以上にまずいことが起きている。
聞こえたのは猛烈な冷気が降りてくる音だ。
巻き込まれたら急速に体温を奪われて命を落とす。
火のある屋内へ今すぐ入らなければならなかった。
「フットマン」
グラントは家事の精霊を呼び出す。3人の男の子が現れた。
「ランプを灯して人家へ案内してくれ。走れ!」
雪を押しのけながら叫ぶ。
精霊たちはどこからか灯ったランプを取り出して白い丘を走った。
斜面を上がったところに屋敷が見える。
精霊が開けた扉から中へ飛び込んだ。
扉の金具から外の冷気が伝わってきて、慌てて反対側の壁に移る。
空の軋みが、重みを持って落ちてきた。
嵐の塊が丘にぶつかったのではと思う。
今そこで生まれた暴風雪が屋敷を揺らしている。
屋敷の中は寒かった。
冷え切っているわけではないから人は住んでいる。
この地方にはよくある石でできた壁だ。
濃い色の木枠にはめられたガラスは、雪で押されて割れないように板扉で塞がれている。
ガラス窓の多さや、廊下のランプの数に、ここは位の高い方の貴族の家ではないかと思った。
グラントがいま飛び込んだのは来賓用の出入り口である。
きっと庭園を見ながら登ってくるのだろうが、冬の間は雪の下だ。
「……主人を探して、事情を話さないと」
扉の鍵を閉め、フットマンは消える。
体がずんと重かった。
コーマックに関わるといつもこう。
グラントはしばらく廊下に座っていた。
あのじじいはグラントに体力が足りないとずっと言っている。
魔力は限界なんて感じたことがなかった。
魔物の血のおかげで精霊に手伝ってももらえる。
ただ、魔法を使い続けるのは体力を要する。
一晩中振るっても耐えられるほどでないと戦場では使えない。
コーマックは言うのだ。魔法なんて使えないくせに。
体力をつけろ。軍に入ればよかったのだ。
じじい、うるさい。
グラントは杖で小さく床をついた。
偏屈じじいを頭から追い出す。
コーマックの無茶のせいで、結局いつも帰りは体力が尽きた。
椅子を引きずるような音が聞こえてくる。
「……」
グラントはそちらを見やった。
足音は軽い。きっと女性だ。
だが、この木の音はなんだろう?
廊下の曲がり角から、先に見えてきたのは四点つきの歩行器だった。
室内シューズを履いた足が見える。
「誰かいますか? マークさん? 戻ってきたんですか?」
女性の声がそう話しかけた。心配そうな声色で。
「吹雪はそんなにひどいのですか?」
厚手のウールのガウンを羽織った婦人である。
栗色の髪は長く腰のあたりまであった。
控えめそうな顔立ち。きれいな鼻筋をしている。絶対に貴族。
「ご主人」
グラントはなるべく驚かせないように静かに呼びかけた。
知らない声に彼女は身をかたくする。
「わたしは、都へ帰る途中吹雪にあって助けを求めに参りました。
急に知らない人間が入り込んでいてさぞご不快であると承知ですが、どうか一晩ここに座らせていてもらえないでしょうか?」
婦人の視点はなかなかグラントをとらえなかった。
冷気は扉からどんどん廊下へと入り込んでくる。
「お困りでしたね。ホールへいらして。ここより暖かいですよ」
歩行器を鳴らして彼女は案内した。
グラントは使用人の姿を探したが、見当たらない。
貴族の女性が屋敷に一人なんてことがあるのか。
室内を見る限り貧しくはないはずだ。
雪に閉ざされた丘の上で、ひとりきり。
かつて都にひとりでやってきた自分の境遇と重ねてしまった。
「ありがとうございます。……あの、ご主人。
ここはなんという場所ですか。
わたしは今までこんな土地は知りませんでした。
ここに住まわれている方がいることも知りません。
ご主人のことはなんとお呼びすれば」
迷惑な顔をされるかもしれないと思ったが、彼女は微笑む。
その視点はグラントをとらえない。
目が見えないのだと気づいた。
この広い館で目が見えないまま過ごしている。
怖いだろうな、と館の内部を見回した。
「ここはセリッサヒル。わたくしはシェリーといいます。
貴族でも平民でもありません。シェリーで結構です」
グラントよりいくつか年下だろう。
貴族でも平民でもない。
その言い方に孤独が滲んでいた。
この世界に居場所があると確信できないでいるのはグラントも同じである。
人間と魔物の間にいて、どちらともつかない心地でいた。
五歩分ほどの距離を保って歩いた。
ホールは言われた通り暖かい。
大きな暖炉の他に、ストーブもいくつか火が入っていた。
「ごめんなさい。わたくしはこの通り体が不自由なのです。
部屋を使っていただきたいのですけれど、部屋の用意ができません。
夜間は人も帰ってしまうので」
「突然入り込んだのはこちらですよ。ホールに通していただけただけで十分です」
ホールにはちゃんと時計があって、夜の8時だと分かった。
目の見えない彼女のために鐘がなる。
「あなたのことを聞いても構いませんか」
大きくはないホールをゆっくり歩きながらシェリーが聞いた。
中央にあるテーブルは10人がけで、普段から来客などなさそうである。
同じようなデザインの椅子が中古で売られているのを見たことがあった。
20年ほど前のものである。これは布が全く擦り切れたりしていない。
「わたしはグラント・ルース。この国の人間です。
都に住んでおりますが、今日は用事があり、遠出の帰りでした」
「この天候の中、どちらへ?」
シェリーは驚いて目を大きくする。
「北の荒地です。行かれたことがありますか?
最果ての地ですけれど、領内に温泉がたくさんあって、保養施設が公開されています」
残念ながら、と彼女は視線を落とした。
「わたくしはこの敷地を出たことがないのです。
いつか旅をしてみたいものだと思っておりますが」
それから気がついたように言う。
「お食事はとられました? お風呂は?
大変な思いをされたでしょう?
どうぞ自由に屋敷を使ってください」
「ありがたいですが、ご主人」
驚きすぎてグラントはシェリーを制した。
「滅相もない話です。いきなり押しかけてそのようなことは。
わたしは吹雪がおさまったらすぐに出ていく人間なのです。
客ではないのですから、どうぞお構いなく」
警戒心がないのだろうか。
確かに冷え切って手足の先の感覚はない。
だがストーブに当てさせてもらえるだけで十分だ。
「ご主人はお休みください。
場所を提供してくださってありがたく存じます。
夜分にお騒がせしてすみませんでした」
シェリーは小さくお辞儀をして去っていく。
どういう人なのだろうとグラントはしばらくそちらを見送っていた。
往路で小道を見た峠だと思い出す。
杖を振ると、グラントの背丈ほどの雪玉がいくつもできた。
それをあらゆる方向に転がす。
降ったばかりの雪はさらさらとしていて簡単に押しのけられた。
雪玉の通った後にはところどころ緑が頭を見せる。
小道の入り口を見つけた。
雪をはね上げながら進む。
「なんでこんな迷路みたいなんだ」
すぐ人家かと思いきや、なだらかな下りの生垣の道をしばらく進むことになった。
小さな沢に行き当たった場所で、その小道すらなくなる。
「……集落や人家じゃないのか」
暗闇には、一面の丘。
風で巻き上げられた雪が大波のように立っていた。
杖を、何度か弱く振ってみる。
手袋越しにも指がかじかんでいた。
帽子についた氷雪を片手で払い落とす。
なかなか前に歩が行かないのは、疲労のせい。
立ち止まったままいつまでも肩で息をしている。
やばい。体が動かない。
ひゅう、と空気が真上から落ちてくる音がする。
グラントは空を見上げた。
「ただの吹雪じゃないな」
疲れ以上にまずいことが起きている。
聞こえたのは猛烈な冷気が降りてくる音だ。
巻き込まれたら急速に体温を奪われて命を落とす。
火のある屋内へ今すぐ入らなければならなかった。
「フットマン」
グラントは家事の精霊を呼び出す。3人の男の子が現れた。
「ランプを灯して人家へ案内してくれ。走れ!」
雪を押しのけながら叫ぶ。
精霊たちはどこからか灯ったランプを取り出して白い丘を走った。
斜面を上がったところに屋敷が見える。
精霊が開けた扉から中へ飛び込んだ。
扉の金具から外の冷気が伝わってきて、慌てて反対側の壁に移る。
空の軋みが、重みを持って落ちてきた。
嵐の塊が丘にぶつかったのではと思う。
今そこで生まれた暴風雪が屋敷を揺らしている。
屋敷の中は寒かった。
冷え切っているわけではないから人は住んでいる。
この地方にはよくある石でできた壁だ。
濃い色の木枠にはめられたガラスは、雪で押されて割れないように板扉で塞がれている。
ガラス窓の多さや、廊下のランプの数に、ここは位の高い方の貴族の家ではないかと思った。
グラントがいま飛び込んだのは来賓用の出入り口である。
きっと庭園を見ながら登ってくるのだろうが、冬の間は雪の下だ。
「……主人を探して、事情を話さないと」
扉の鍵を閉め、フットマンは消える。
体がずんと重かった。
コーマックに関わるといつもこう。
グラントはしばらく廊下に座っていた。
あのじじいはグラントに体力が足りないとずっと言っている。
魔力は限界なんて感じたことがなかった。
魔物の血のおかげで精霊に手伝ってももらえる。
ただ、魔法を使い続けるのは体力を要する。
一晩中振るっても耐えられるほどでないと戦場では使えない。
コーマックは言うのだ。魔法なんて使えないくせに。
体力をつけろ。軍に入ればよかったのだ。
じじい、うるさい。
グラントは杖で小さく床をついた。
偏屈じじいを頭から追い出す。
コーマックの無茶のせいで、結局いつも帰りは体力が尽きた。
椅子を引きずるような音が聞こえてくる。
「……」
グラントはそちらを見やった。
足音は軽い。きっと女性だ。
だが、この木の音はなんだろう?
廊下の曲がり角から、先に見えてきたのは四点つきの歩行器だった。
室内シューズを履いた足が見える。
「誰かいますか? マークさん? 戻ってきたんですか?」
女性の声がそう話しかけた。心配そうな声色で。
「吹雪はそんなにひどいのですか?」
厚手のウールのガウンを羽織った婦人である。
栗色の髪は長く腰のあたりまであった。
控えめそうな顔立ち。きれいな鼻筋をしている。絶対に貴族。
「ご主人」
グラントはなるべく驚かせないように静かに呼びかけた。
知らない声に彼女は身をかたくする。
「わたしは、都へ帰る途中吹雪にあって助けを求めに参りました。
急に知らない人間が入り込んでいてさぞご不快であると承知ですが、どうか一晩ここに座らせていてもらえないでしょうか?」
婦人の視点はなかなかグラントをとらえなかった。
冷気は扉からどんどん廊下へと入り込んでくる。
「お困りでしたね。ホールへいらして。ここより暖かいですよ」
歩行器を鳴らして彼女は案内した。
グラントは使用人の姿を探したが、見当たらない。
貴族の女性が屋敷に一人なんてことがあるのか。
室内を見る限り貧しくはないはずだ。
雪に閉ざされた丘の上で、ひとりきり。
かつて都にひとりでやってきた自分の境遇と重ねてしまった。
「ありがとうございます。……あの、ご主人。
ここはなんという場所ですか。
わたしは今までこんな土地は知りませんでした。
ここに住まわれている方がいることも知りません。
ご主人のことはなんとお呼びすれば」
迷惑な顔をされるかもしれないと思ったが、彼女は微笑む。
その視点はグラントをとらえない。
目が見えないのだと気づいた。
この広い館で目が見えないまま過ごしている。
怖いだろうな、と館の内部を見回した。
「ここはセリッサヒル。わたくしはシェリーといいます。
貴族でも平民でもありません。シェリーで結構です」
グラントよりいくつか年下だろう。
貴族でも平民でもない。
その言い方に孤独が滲んでいた。
この世界に居場所があると確信できないでいるのはグラントも同じである。
人間と魔物の間にいて、どちらともつかない心地でいた。
五歩分ほどの距離を保って歩いた。
ホールは言われた通り暖かい。
大きな暖炉の他に、ストーブもいくつか火が入っていた。
「ごめんなさい。わたくしはこの通り体が不自由なのです。
部屋を使っていただきたいのですけれど、部屋の用意ができません。
夜間は人も帰ってしまうので」
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ホールにはちゃんと時計があって、夜の8時だと分かった。
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大きくはないホールをゆっくり歩きながらシェリーが聞いた。
中央にあるテーブルは10人がけで、普段から来客などなさそうである。
同じようなデザインの椅子が中古で売られているのを見たことがあった。
20年ほど前のものである。これは布が全く擦り切れたりしていない。
「わたしはグラント・ルース。この国の人間です。
都に住んでおりますが、今日は用事があり、遠出の帰りでした」
「この天候の中、どちらへ?」
シェリーは驚いて目を大きくする。
「北の荒地です。行かれたことがありますか?
最果ての地ですけれど、領内に温泉がたくさんあって、保養施設が公開されています」
残念ながら、と彼女は視線を落とした。
「わたくしはこの敷地を出たことがないのです。
いつか旅をしてみたいものだと思っておりますが」
それから気がついたように言う。
「お食事はとられました? お風呂は?
大変な思いをされたでしょう?
どうぞ自由に屋敷を使ってください」
「ありがたいですが、ご主人」
驚きすぎてグラントはシェリーを制した。
「滅相もない話です。いきなり押しかけてそのようなことは。
わたしは吹雪がおさまったらすぐに出ていく人間なのです。
客ではないのですから、どうぞお構いなく」
警戒心がないのだろうか。
確かに冷え切って手足の先の感覚はない。
だがストーブに当てさせてもらえるだけで十分だ。
「ご主人はお休みください。
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