ただの魔法使いです

端木 子恭

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貿易島

市場の島へ

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 森がない。山もない。川もない。
 市場、といえばテントのイメージだった。
 グラントの家の前のような。
 ここは違う。

 貿易島がはっきり見えたのは上陸の半日前である。
 グラントは船首に手をかけてずっと見やっていた。
 表情はいつも通りうっそりしている。

 隣にいるゾベルの方がいい反応をしていた。

「市場ってテントじゃないんだね! ちゃんとした建物だよ」

 数えてみると5階建以上の建物もある。
 真ん中にはシンボルタワーのようなものがあって、道路が放射状に伸びた街だ。
 端から端までどのくらいだろう。走って二時間くらいか。

 船のサイズによって入港する場所が決まっている。
 桟橋が長くり出していて、沖に近い方が大きい船だ。
 船の数はおそらく200以上ある。

 それだけ多くの国が集まっていた。

 ずっと隅の方には廃船を寄せて放置している場所がある。
 商売に失敗するとああなるのか。
 グラントは打ち捨てられた船をじっと見た。
 
 桟橋の中央にもぴっちりと小さな店が並んでいる。
 下船した瞬間から商売が始まるのだ。
 ヘイゼルはここに数日の滞在予定で、彼の商談がまとまり次第出航する。
 グラントはそれまでに灰の取引をまとめなければならなかった。

 倉庫に荷物を運び入れたら、日が沈んでいた。
 ゾベルはその怪力で一度に山のような量を運んでくれた。
 グラントが荷の数を確認する間、他の船員を手伝う。
 あらかじめ客と待ち合わせしていた商人もいて、荷の出し入れがあった。

 すぐに商品登録所に行って取引相手を募集するように言われている。

 登録所は港が見える場所にある。
 荷主の名前と商品の内容が書かれた台帳が公開されていた。
 台帳の用紙をもらって記入する。

「グラントは字が綺麗だ」

 ゾベルが感心したように言った。

「そういう仕事をしているんだ。本を書き写して貸し出してる」
「難しそう。丸ごと1冊書き写すの?」
「そうだね。本を読めるから、わたしにとっては楽しい作業だよ」

 ゾベルは本当の子どものようにへえ、へええと繰り返す。

 そんな彼は実は50年以上生きていた。
 いっとき、猫の国で過ごしていたのだという。
 人間のする商いに興味があって、この度思いきって出てきた。

 台帳に用紙を挟んで、台帳の番号が列記された紙をもらった。
 商談成立が見込めそうな相手に渡すのだと教えてくれる。

 それを鞄にしまって外へ出た。

 世話になる宿屋を探す。
 島内には300ほどの宿泊施設があるのだ。

 ヘイゼルの商団が泊まるのは、30人入れば満室になる規模の宿。
 いつもそういうところを探して貸切にしているのだそう。
 滞在する宿屋は倉庫からも飲屋街からも近かった。
 
「考えて作られた街なんだね」

 港から、環状に整備された店の並び方をしている。
 レイの住んでいるエリアも好きだが、こういう街並みも機能的でおもしろかった。

 日が暮れたのに街はますます明るい。
 ガラスの傘の中に蝋燭の火が灯っていた。
 島全体がゆらゆらと揺らめいて綺麗。
 店の中ではまだまだ商談する姿が見られる。


 滞在する宿屋はモーガンとリナという、兄妹でやっている宿屋だった。
 モーガンの方は元船乗りなのだが喧嘩が苦手で両親の宿屋を継ぐ事にした。
 リナはこの島を出て行きたいと考えている。
 中型の船なら操舵できると言っていた。
 でもモーガンが心配するのでとりあえず宿を手伝っている。


 喧嘩が嫌いな人の就職先に宿屋っていうのもあるんだな。


 グラントは万一に備えて転職先の候補に入れておいた。

「宿屋というのは、貴族の館の回し方と似ているんですね」

 飯にも飲みにも出遅れたので、宿屋の1階でモーガンたちと話しながら食事をとる。

 ずっといるのは主人のモーガンだが、日中は使用人がいた。
 ともすると貴族の家でもらう年棒よりこちらの週割の給金の方が割りがいい。
 
「閑散期は二人で回すんですよ。夏休みの時期はあまり来ないので」

 モーガンは笑って言った。

「閑散期はリナが船をいじりに行っちゃうから実質ひとりなんですけど。
 港の隅に廃船があるでしょ?
 リナはあれを勝手に直しちゃってるんです」
「さらに勝手に薪として持ってかれちゃうんだけどね。
 誰かが使ってるって見りゃあわかるのに、わざわざそれを剥がしていくんだから」

 リナはくるくるとよく表情を変えて話す。

「店はどこも夜中までやってます。食事の後歩いてみるといいですよ」

 食事の終わりに勧められ、ちょっと行ってみることにした。



 宿の近くに砂漠からやってきた品物を扱う店がある。
 珍しくて覗いてみた。


 売っているのが人間ではなかった。


 身長は1mくらいしかない。
 見た目は完全なじいさん。けれど案外若々しい声で商品を説明している。

「ドワーフ」

 いるという知識はあったけれど、初めて見た。
 店員は人間だが、店先で説明しているのはドワーフの方だ。

「魔法使いのお兄さん」

 あまりにじっと見ていたら、客を帰したばかりのドワーフに声をかけられる。
 彼はグラントの肩掛けを指差した。

「それ、いい柄だね。どこの?」
「シュッツフォルトだよ。雪の多い国」

 手招きされ、よく見たいのだと気づいて近寄る。
 ゾベルも物珍しそうにドワーフを見ていた。

「うちは砂漠地帯で、ほれ、こういう染料が豊富に取れるんだが」

 ドワーフは草木染めで染めた多色使いの帽子を指す。
 ピンクやオレンジなど、北の地方では少ない淡く明るい色合いだ。

「こういうはっきりした色もいいよね。……商品かい?」
「これは私物。地区を出る時お婆さんたちが作ってくれた」
「そうなんだ。作るのはお婆さんだけ?」
「奥様方も作るよ。店でも売っているけれど、当たり前の柄だからあまり高くはないかな」
「俺のこの帽子みたいなもんだ」

 ひひひ、と歯を見せて笑う顔は、もしかしたら若いのかなと思う。
 
 帽子をよく見せてもらった。
 普段は鉱石を掘り出しているというそのドワーフの手はたこだらけだった。

 彼は国でも人間と商品の取引をしている。
 ゾベルが目を輝かせた。魔物も店主になれる。

 この店で扱う商品は鉱石のみだった。
 主に館の装飾なんかに使うような、台座に据えたやつ。

 ドワーフのいる店は島にいくつかある。商品も地域ごとに異なる。
 店員がお客さんだよ、と声をかけた。
 大きな館に住んでいそうな男性が相談する。グラントたちは手を振ってその店を離れた。

「俺はどんな店の店主になろうかなあ」

 わくわくとゾベルは言う。

「猫の国は、市場もあるの?」

 グラントは聞いてみた。「ある」と答えが返ってくる。

「人間たちの国と一緒だよ。
 ただ、決まった貨幣がないから、やりとりにすごーく時間がかかる。
 相談して、相談して……。ちょっと面倒だね」
「のんびりしていていいと思う」

 ゾベルはちょろちょろとグラントの周りを回りながら歩いた。足に絡まりそうになる。

「本を読むのが好きな猫も割といるよ。
 けれど、書ける者は少ない。グラントが来たら仕事がたんとありそうだ」
「報酬がなかなか決まらない仕事?」
「そうなっちゃうね」

 うん。おそらく、職探しでは赴かない。

 ドワーフの店を探してさまよった。海風が足元を冷やして寒い。
 魔王を身につけてきてよかった。

 ちら、ほら、と店の中から名前を呼ばれる。
 ヘイゼルのところの商人たちが自分のことをしながら声をかけてきた。
 商売に精力的なんだなあ、などと考えながら歩いていた。





 その声が、怒鳴り声になったのは、ベンチの上で休んでいる時だった。




 飲み屋が立ち並ぶ列から通りひとつ陸に入ると、環状の公園になっている。
 そこは木立に挟まれて落ち着いて歩けるようになっていた。
 木があるごとにベンチが置かれている。

 目が疲れて座っていた。シュトラールの夜は暗いから。こういう明るいのは慣れない。

「魔物ども!」

 グイドの声だ。逃げているわけでもないのに猛然と走ってくる。

「どうしたの?」

 グラントは目をしばたかせつつ聞いた。

「荷がなくなった。お前たち最後に荷を運んだろう。一緒に来い」

 グラントとゾベルの襟首を乱暴に掴む。
 ゾベルが潰れたような悲鳴をあげた。魔王が苛立つ。

「やめて。乱暴しなくても一緒に行く」

 襟をねじ切りそうな勢いのその親指を掴んだ。

「離して。そうしたら歩くよ」

 思ったよりも強い力でグラントは騎士の太い指をはがす。
 力自慢だったらしいグイドの顔が憎らしげに歪んだ。

 通常の魔法使いは、腕力ない。

 グイドから数歩離れて、杖の石を彼の首に定めた。

「ゾベルを離して。
 ……荷がなくなっただけなんだろう? まだ盗まれたとは決まっていない。
 犯人はいないんだ」
「魔物が盗ったに決まってる」
「決まってない」

 早くゾベルも解放するよう、目で促す。

 他の護衛も集まってきた。彼らは商人組合の兵団員である。
 グラントとグイドの様子に戸惑った。

「荷がなくなったと聞きました。今から一緒に倉庫へ確かめにいくところです」

 グラントの声が静かなので、状況判断がしづらい。

「グイド、ゾベルを離して。他の護衛と一緒に行く。君は乱暴すぎる」
「……」

 グイドはグラントを睨んだまま、ベルトにつけた鞄を開けた。
 小さな刺繍を取り出す。それを引っ張っていたゾベルの首の下に貼った。

「ぎゃぁっ」

 猫みたいな叫び声。グイドは手を離す。
 ゾベルはよろめいてうずくまると、猫の姿になった。

「ゾベル」

 ふわふわの毛並みの白い猫である。
 猫の姿になっても丸まって歩けないようだった。
 グラントがかがんでそれを抱え上げる。

「何をしたんだ? これは何……」

 グラントはよく調べようとそちらに集中していた。

 グイドが同じものをもう一枚取り出す。
 杖を掴んで引き上げた。

「取らないで」

 抵抗して握る力を強めたグラントごと振り回す。
 振り落とされて、グラントは猫を抱いたままひっくり返った。

 
 グイドが力を込めてケープを掴む。
 魔王が怒って羽を広げた。

「やめてって。人を威嚇するのはっ」

 慌ててケープに怒った時、シャツの肩口が破れる音がした。
 右の肩の外側にゾベルと同じ柄の刺繍が貼り付く。

「嘘……」

 咄嗟に、また服が減るのかと落胆した。
 魔王が嘆息したような気がする。
 重要なことはそれか。

 ケープは気が抜けたように元の形に戻る。

 グラントの外見に変化は見られなかった。
 護衛たちもグイドが何をしているのかわからず立ち尽くしている。

 つまりこれは、普段ヘイゼルの護衛が使うものじゃない。

 威力は強い方だ。小さな魔物なら消えかねない強力な

「封印符」

 知識はあっても実際に封印に使う道具を見たのは初めてだ。



 封印されたのも初めてである。



「これで満足?」

 グイドを見上げた瞳は、吸い込まれそうなほど黒い色をしていた。

「離れろ。これ以上は黙ってないよ」

 すでに指が剣の柄にかかっている。
 次に何かするなら、切るつもりだ。

 グイドが動く様子はない。
 白猫のゾベルを抱いて、グラントは組合の護衛たちの方へ寄って歩いた。

 グラントは猫の首にくっついた呪符を間近に見る。
 早く剥がさないと、ゾベルが弱っていくのが分かった。

「ゾベル、今はもうちょっと我慢して。きっとすぐはがすから」


 師匠ならこういうのに詳しい。
 現役時代は数多の道具を使ってきた。
 分析して最適な解き方を導ける。

 グラントは違う。
 対象物の魔力の強さしかはっきりとは分からない。
 それを上回る力で無効化する。
 そんな術しか持っていない。

 刺繍の形を指でなぞる。

 その紋章の意味だけは明らかだ。
 バロール騎士団。
 簡単に持ち出して使えるはずがない。
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