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邪気封滅
130. ゴーレムを改良しよう1
さて、特殊個体の討伐を依頼されたものの、すぐに動き出すというわけにもいかない。というのも、ガルナラーヴァの罠ともいえる特殊個体たちは、僕、ハルファ、シロルの攻撃を無効化する特性を持っているからだ。その上、邪魔者だとばかりに優先的に狙ってくる。まあ、実際に邪魔なんだろうけど。対立している運命神の使徒と眷属だからね。
ともかく、パーティー内の半数以上の攻撃が通らないとなると、効率が悪い。なので、どうにか対策できないか考えているところだ。そのひとつが、ゴーレムによる攻撃。プチゴーレムたちは簡単な指示を出せば自律的に行動する。なので、僕からの攻撃と判定されないんじゃないかなと思ってる。もっとも、今のプチゴーレムたちでは、よほど弱い魔物でない限り、些細なダメージを与えることすら難しいだろうけど。
というわけで、本日は第一階層でゴーレムの実験。【創造力】特性を獲得したおかげで、できることが色々と増えているだろうからね。まずは何ができるか確認しておかないと。
「お水溜まったよ~」
「うん、ありがとう」
ハルファには大きな桶をクリエイトウォーターでいっぱいにしてもらった。最初の実験は、この水でゴーレムを作ることだ。ガラスでゴーレムを作れたんだから、他の素材も使えるんじゃないかと思ってね。水魔法は多少レベルも上がってるから、もし実現可能なら、土ゴーレムよりは機敏に動けると思う。
「じゃあ、やってみよう」
桶に手を翳して、クリエイトゴーレムを唱える。今回は比較のために、素材以外のアレンジはしない。魔法が発動した瞬間、水面がぐにゃりと歪んで、少しずつ人型へと変わっていく。成功みたいだ。
「プチ一号だよね?」
尋ねると、水のゴーレムはこくりと頷いた。その動作に合わせて、頭の一部がちゃぷんと震える。特に形が崩れるわけじゃないんだけど……なんとなく不安だ。
「ちょっと動いてみて」
指示を出すと、プチ一号はゆっくりと歩き始めた。最初に作ったときに比べると、格段に早い。だけど、期待したほどじゃないね。
「まだ戦闘に役立つとは言えんな」
「うーん、そうだね」
まあ、ローウェルの言うとおりだろうね。スライムくらいなら倒せるだろうけど、自分で倒した方が圧倒的に早い。
んー、水魔法のレベルが動作の機敏さに与える影響はあまり大きくはなさそう。ゴーレムのサイズと作成速度への影響は大きそうだけど。今回は用意した水の量の関係でそれほど大きくはできないけど、大量に用意すれば人間より大きいゴーレムも作れそうな手応えだった。
動作関連に影響が大きいのは無魔法の方かな。もっと、無魔法を積極的に使ってレベルを上げたいところだ。魔術師ギルドで新魔法を仕入れようかな。理想を言えば、常時使えて、維持できるような魔法がいい。身体強化とか無魔法のカテゴリだったはずだから、ちょうどいいかもしれない。
「じゃあ、次の実験」
プチ一号に、そのままクリエイトゴーレムをかけ直す。大きな変化はない。ひとつの機能がつけられないかと思って試してみたんだ。
「さあ、プチ一号、しゃべってみて」
「ボコ……ボコボコボコ!」
指示を出すと、プチ一号の首元あたりからボコボコと音がした。しゃべろうとはしてるけど……これは解読不可能だね。
『……何をしたんだ?』
「プチ一号がしゃべるようにできないかと思ったんだけど」
人が声を出せる仕組みをよく知らないから、口から首あたりまで空洞を作って、しゃべれるようにと念じながら魔法を使ったんだけど、無理だったみたい。これは創造力が発揮できなかったと言うよりは魔法レベルの問題かな。出力や精密さは魔法レベルによる影響が大きいみたいだしね。創造力で多少工夫できたとしても、限界はあるってことだろう。
他にも、素材を変えて、ゴーレムを作ってみた。風魔法を使って作った風のゴーレムは全く見えないので隠密行動には向いてそうだ。問題があるとすれば、存在を認識できないこと。一応、触ればそこにいる感触はあるんだけどね。見えないとなると、ジェスチャによる意思疎通も難しいから、ゴーレムが何かを伝えようとしても、全く伝わらないんだ。
驚いたのは闇魔法。光のゴーレムは作れなかったけど、闇のゴーレムは作れたんだ。足下の自分の影にクリエイトゴーレムを使ったら、まるで探偵漫画の犯人みたいなゴーレムができあがった。闇ゴーレムは実体がなくて、触ろうとしてもすり抜けてしまう。そして、闇ゴーレムからも物理的な干渉はできないみたい。例えば矢が飛んできたとしてもすり抜けてしまう。なので、盾にすることはできない。
おもしろいのは、闇ゴーレムをターゲットとしてシャドウリープが使えること。シャドウリープは視界内の影にしか移動できないけど、闇ゴーレムに転移する場合は視界内にいなくても大丈夫なんだ。闇ゴーレムを離れた二カ所に待機させておけば、二点間ワープができそうだけど……残念ながらそれはうまくいかなかった。闇ゴーレムは僕から離れると、存在を維持できないみたいなんだ。土ゴーレムだとそんなことはないので、闇ゴーレムの特性ってことかな。
あと、試してはないけど、本命の素材として考えているのが鉄のゴーレム。やっぱり土のゴーレムよりは鉄のゴーレムの方が格上って感じだよね。ガラスでゴーレムを作れたんだから、たぶん鉄でも大丈夫なはず。とはいえ、魔法としては土魔法になるだろうから、土魔法も鍛えた方がいいかな。
ともかく、パーティー内の半数以上の攻撃が通らないとなると、効率が悪い。なので、どうにか対策できないか考えているところだ。そのひとつが、ゴーレムによる攻撃。プチゴーレムたちは簡単な指示を出せば自律的に行動する。なので、僕からの攻撃と判定されないんじゃないかなと思ってる。もっとも、今のプチゴーレムたちでは、よほど弱い魔物でない限り、些細なダメージを与えることすら難しいだろうけど。
というわけで、本日は第一階層でゴーレムの実験。【創造力】特性を獲得したおかげで、できることが色々と増えているだろうからね。まずは何ができるか確認しておかないと。
「お水溜まったよ~」
「うん、ありがとう」
ハルファには大きな桶をクリエイトウォーターでいっぱいにしてもらった。最初の実験は、この水でゴーレムを作ることだ。ガラスでゴーレムを作れたんだから、他の素材も使えるんじゃないかと思ってね。水魔法は多少レベルも上がってるから、もし実現可能なら、土ゴーレムよりは機敏に動けると思う。
「じゃあ、やってみよう」
桶に手を翳して、クリエイトゴーレムを唱える。今回は比較のために、素材以外のアレンジはしない。魔法が発動した瞬間、水面がぐにゃりと歪んで、少しずつ人型へと変わっていく。成功みたいだ。
「プチ一号だよね?」
尋ねると、水のゴーレムはこくりと頷いた。その動作に合わせて、頭の一部がちゃぷんと震える。特に形が崩れるわけじゃないんだけど……なんとなく不安だ。
「ちょっと動いてみて」
指示を出すと、プチ一号はゆっくりと歩き始めた。最初に作ったときに比べると、格段に早い。だけど、期待したほどじゃないね。
「まだ戦闘に役立つとは言えんな」
「うーん、そうだね」
まあ、ローウェルの言うとおりだろうね。スライムくらいなら倒せるだろうけど、自分で倒した方が圧倒的に早い。
んー、水魔法のレベルが動作の機敏さに与える影響はあまり大きくはなさそう。ゴーレムのサイズと作成速度への影響は大きそうだけど。今回は用意した水の量の関係でそれほど大きくはできないけど、大量に用意すれば人間より大きいゴーレムも作れそうな手応えだった。
動作関連に影響が大きいのは無魔法の方かな。もっと、無魔法を積極的に使ってレベルを上げたいところだ。魔術師ギルドで新魔法を仕入れようかな。理想を言えば、常時使えて、維持できるような魔法がいい。身体強化とか無魔法のカテゴリだったはずだから、ちょうどいいかもしれない。
「じゃあ、次の実験」
プチ一号に、そのままクリエイトゴーレムをかけ直す。大きな変化はない。ひとつの機能がつけられないかと思って試してみたんだ。
「さあ、プチ一号、しゃべってみて」
「ボコ……ボコボコボコ!」
指示を出すと、プチ一号の首元あたりからボコボコと音がした。しゃべろうとはしてるけど……これは解読不可能だね。
『……何をしたんだ?』
「プチ一号がしゃべるようにできないかと思ったんだけど」
人が声を出せる仕組みをよく知らないから、口から首あたりまで空洞を作って、しゃべれるようにと念じながら魔法を使ったんだけど、無理だったみたい。これは創造力が発揮できなかったと言うよりは魔法レベルの問題かな。出力や精密さは魔法レベルによる影響が大きいみたいだしね。創造力で多少工夫できたとしても、限界はあるってことだろう。
他にも、素材を変えて、ゴーレムを作ってみた。風魔法を使って作った風のゴーレムは全く見えないので隠密行動には向いてそうだ。問題があるとすれば、存在を認識できないこと。一応、触ればそこにいる感触はあるんだけどね。見えないとなると、ジェスチャによる意思疎通も難しいから、ゴーレムが何かを伝えようとしても、全く伝わらないんだ。
驚いたのは闇魔法。光のゴーレムは作れなかったけど、闇のゴーレムは作れたんだ。足下の自分の影にクリエイトゴーレムを使ったら、まるで探偵漫画の犯人みたいなゴーレムができあがった。闇ゴーレムは実体がなくて、触ろうとしてもすり抜けてしまう。そして、闇ゴーレムからも物理的な干渉はできないみたい。例えば矢が飛んできたとしてもすり抜けてしまう。なので、盾にすることはできない。
おもしろいのは、闇ゴーレムをターゲットとしてシャドウリープが使えること。シャドウリープは視界内の影にしか移動できないけど、闇ゴーレムに転移する場合は視界内にいなくても大丈夫なんだ。闇ゴーレムを離れた二カ所に待機させておけば、二点間ワープができそうだけど……残念ながらそれはうまくいかなかった。闇ゴーレムは僕から離れると、存在を維持できないみたいなんだ。土ゴーレムだとそんなことはないので、闇ゴーレムの特性ってことかな。
あと、試してはないけど、本命の素材として考えているのが鉄のゴーレム。やっぱり土のゴーレムよりは鉄のゴーレムの方が格上って感じだよね。ガラスでゴーレムを作れたんだから、たぶん鉄でも大丈夫なはず。とはいえ、魔法としては土魔法になるだろうから、土魔法も鍛えた方がいいかな。
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