1 / 29
はじめまして、王子様。
#1
しおりを挟む
「今日も疲れた....あぁ、でも引越しの準備もしなきゃなんだよねぇ、ああもうしんどいなぁ」
帰宅して早々にバタン、とベッドに倒れた私。牧瀬あおい。
4月から、つまりあと2週間後には社会人なのである。女子大生ブランドもあと2週間で終わり。
なのですが。男もいない。金もない。そんな、しがない女子大生でして。今日も今日とてバイトと引越し準備に追われているのです。
「とりあえず、机回りは整理しよ...」
と立ち上がった時、ふと本棚に目が入った。
「あ、この絵本懐かしいな...」
保育園へボランティアに行った時に描いた自作の絵本。
王子様とお姫様の、いわゆる王道ラブストーリー。
「あーあ、こんなイケメン王子様が私の目の前にも現れてくれませんかねぇ」
____この発言が。
「やっぱ眠いから明日片付けがんばろーっと」
____この決断が。
まさか私の運命を変えることになるとは、まだこの時は知る由もなかった。
帰宅して早々にバタン、とベッドに倒れた私。牧瀬あおい。
4月から、つまりあと2週間後には社会人なのである。女子大生ブランドもあと2週間で終わり。
なのですが。男もいない。金もない。そんな、しがない女子大生でして。今日も今日とてバイトと引越し準備に追われているのです。
「とりあえず、机回りは整理しよ...」
と立ち上がった時、ふと本棚に目が入った。
「あ、この絵本懐かしいな...」
保育園へボランティアに行った時に描いた自作の絵本。
王子様とお姫様の、いわゆる王道ラブストーリー。
「あーあ、こんなイケメン王子様が私の目の前にも現れてくれませんかねぇ」
____この発言が。
「やっぱ眠いから明日片付けがんばろーっと」
____この決断が。
まさか私の運命を変えることになるとは、まだこの時は知る由もなかった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる